魔王バラモスは逃げ出した!   作:黄金の鮭

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・錬金釜
 プロットが作成した簡単な錬金釜。高度な錬金は出来ないが、簡単な錬金なら難なく行うことができる。


タイジュに潜む大蛇のお話
バラモスよ、お前はメラ系の呪文が得意だぞ


 儂、さすらいの魔物バラモス。プロットとも一緒に行動するようになったとはいえ、これからどこに行くのか予定もなく、ひとまず旅立ちの準備を進めているところだった。

 

「バラモスさんのふくろって便利ですね。これならいくらでも物が入りそうな気がします」

「ある程度持っていく物は選んでくれよ……これは儂の大切な物だからな。調理器具や食材を持って行くことは賛成だが、その変な釜は何だ?それも料理に使うのか?」

 

 昨晩に一度眠ってから出発しようと伝え、ぐっすり眠った朝に出発の準備をしようとしたのはいいものの、プロットの持ち物が多く中々出発することが出来ない。

 これまでと同じなら得体の知れない場所まで飛んでいくことが予想できるが、あらゆる事態に備えようとしているのかプロットは沢山の物を持って行きたがる。特にふくろの容量を多く使うであ

ろう謎の釜、一体何の役に立つのであろうか。

 

「錬金釜ですよ、錬金釜!これを使って私は色々な家具だとか道具を作って生活してたんです!これ、私の手作りなんですよ!」

「へぇー、色んな道具を作れるってことは、もっと強い木槌も作れるのかな?」

「自分で作れるなら材料を持って行けばいいんじゃないか?それを儂のふくろに入れると、多分調理器具が入らなくなるぞ」

 

「錬金釜を作るのはとても大変なので、出来ればそのまま持って行きたいです……材料もとても貴重ですし」

 

 儂からすれば、好きな物を持って行ってくれとしか言いようがない。錬金釜とやらがどれほどの物なのか知らないが、本当はとんでもない物をプロットが作った可能性もある。知らないことが多

すぎるので、ここは錬金釜の説明を求めるべきだろうか。

 

「錬金釜というのは、二つの物を入れて新しい道具を作り出す魔法の道具です。釜を作ることも、錬金する技術も必要ですし、道具を錬金するためのレシピも必要ですが、上手く使えば凄い道具を

錬金することができますよ!」

「じゃあさ、食べ物を入れたらどうなるの?料理が出来上がるのかな?」

 

 しげまるの素朴な疑問に黙り込むプロットだが、自分は食事が必要無いため試したことは無いらしい。正直、釜に食材を二つ入れたところで碌な料理が出来る気がしない。

 肉と胡椒を入れ、程よい温度で美味しく焼き上げる程度の調理が出来るのなら是非とも持って行きたいが、そう上手くはいかないだろう。

 

 ここはやはり実用的な食糧と調理器具あたりを優先するべきだと発言しようとするが、何故かプロットが錬金釜を抱えながら儂の顔を見つめてくる。こいつ、どちらかがいいか尋ねておきながら

本当は錬金釜を持って行くと決めているな。

 

「……儂もその気持ちは少し分かる。錬金釜を持って行くとしよう」

「そうですよね!ありがとうございます、バラモスさん!」

「オレさまはおじちゃんのふくろに頼りすぎるのもどうかと思うけどなー。まあ、その錬金釜も結構大きいし、何でも入りそうなおじちゃんのふくろに頼りたくなっちゃうよね」

 

 しげまるの言うことにも一理あるだろう。儂の道具ふくろは勇者が使っているものと同じで、あらゆる道具をふくろに収納することが出来る。ただ、勇者のふくろと違い儂のふくろは未完成の品

らしく、容量に制限がありあらゆる道具を魔法の力で収納し放題というわけにはいかない。

 

 魔王になってからしばらくの期間、とりあえず使えそうな物はまとめてふくろに押し込み続けた結果、いつ使うのかも分からないような物が儂のふくろの中に大量に入っている。

 主に人間の町の侵略を進めた際に儂に献上されたものと、部下に持たせられないような道具が詰まっている……が、数が多すぎて儂も良く覚えていない。

 

「どこかに商人がいれば、ふくろの中も整理できそうなんだがな……」

 

 プロットから錬金釜を受け取った儂は、小屋の外にプロットとしげまるを連れ出す。トラペッタの時と違い、ここフォロッドでは一刻も争うような事件が起こっていた。

 次に降り立つ場所でも何か事件が起こっていることを考えると、すぐに出発するべきだ。しかし、儂は最後にプロットに聞いておきたいことがある。

 

「今からルーラを唱えるが、儂にも本当に行先が分からんぞ。恐らくここへは二度と戻ってこられないだろう……プロット、本当に儂についてきていいんだな?」

「ええ、勿論。からくり兵の私がここにいても、いつか誰かに見つかってしまうでしょう」

 

 自分でもしつこいとは思ってはいるが、本当に帰ってこれないかもしれないので聞かずにはいられなかった。ルーラの行先に浮かぶのは知らない場所一つのみで、儂の記憶に残っているネクロゴ

ンドやトラペッタに飛ぶことはできない。

 おまけに儂の魔力が衰えたのか、宝石が光を宿した状態でなければ呪文(ルーラ)そのものが扱えない。

 緊急時に逃走手段として使用できないのは不便だが、一度死にかけた時に力を失ってしまったのだろうか。

 

 いやしかし、しげまるが奇妙な道化師の男に襲われそうになった時はルーラが使えたか。確か宝石は光っていて、かつ不審な者に襲われるという限定的な状況であったが、宝石が光ってからいつ

までルーラが使えるのか試しておきたい所だな……

 

「おじちゃーん、出発するんじゃないの?怖い顔してどうしたのさ?」

「すまん、少し考え事をしていてな。しげまるもプロットも、儂から離れるんじゃないぞ……『ルーラ!』」

 

 ふわりと三匹の魔物の身体が浮き上がり、どこか知らない目的地へと飛び上がる。目まぐるしく風景が変化するわけでもないが、とにかくしげまるとプロットがはぐれないように精神を集中さ

せ、無事に着地できるように魔力を調整し続ける。

 速過ぎる移動速度ゆえに周りの様子など全く分からないが、二匹の魔物の姿はしっかりと確認できる。目的地さえ決まっていればこれほど気合を入れなくてもいいのだが、如何せん行先不明であるためにこれからは苦労させられそうだ。

 

 儂が真剣な表情をしているからかしげまるもプロットも一切声を出さないが、移動を続けていると突然がらりと景色が変わり、移動速度も少し落ち着いたのか景色を見る余裕が生まれた。

 いざ確認すると時刻は夜、周囲は雲海に包まれているため相当高い場所に向かっていると予想できる。星空がはっきりと見えるため、発展した都市に向かっているわけでは無いだろう。

 

「バラモスさん、あれを見てください!とても大きな木ですよ!」

「あれほど巨大な木は見た事がないな……まさか、あの木に向かっているのか?」

 

 雲海に存在した圧倒的な大樹からは、きらりと装飾のような明かりがあることが確認できた。何かの生き物が住んでいるのかもしれないが、そうなると宝石の指す地点はあの大樹なのだろうか。

 

「おじちゃん、多分あの木に着地するよこれ!大丈夫なの?ちゃんと着地できる?」

「地面に着地する時にどうにかなるはずだ……儂にも分からんよ」

 

 二匹の魔物から不安そうに見つめられる。こればっかりは儂にもどうしようもないが、宝石の力が作用しているとはいえ、今回もきっと落下の衝撃を受けることはないはず。

 風を切るような速度のまま大樹に迫る儂たちだったが、幹に衝突するかとも思われた時、ふわりと移動が止まりゆっくりと地面へ落下する。

 

 自身の足元を確認すると、人口的に作られた石畳や木材の床が張り巡らされ、まさに大樹そのものと共に生活しているような場所だと分かる。少し辺りを見渡すだけでも結構か数の家屋が見える

ので、かなりの数の生き物が住んでいると予想できるが……

 

「……上手く着地できたけど、人間が住む場所だったんだね。魔物の集落だと勝手に思ってたけよ」

 

 広場のような石畳に着地した儂たちを、屋台のような建物から人間が見つめている。突如空から魔物が降ってきたのだから誰だって驚くだろうが、これは中々厄介な状況になってしまった。

 

 これまで着地した二か所はどちらも人間があまり通らないような場所、いわば町や村の外だった。しかし今回は街中に着地してしまったのか、上空からは見えなかった屋台にて商売を行う人間

や、窓からこちらを除く子供など、多くの人が儂を見つめている。

 

 戦闘が巻き起こるのかと身構えるが、住民は皆武器を取ることも無く自分の仕事に戻っていく。儂だけが身構えている状態だが、人間はそれほど儂に関心が無いのか儂に対して何も行動を起こそ

うとしない。

 儂はこの状況から、しょっちゅう魔物が大樹にやって来るか、そもそも魔物が人間を襲うことが無いのかと色々と可能性を考えたが、特に襲ってくる様子が無いので最も近くに居た屋台の商人に

尋ねてみることにする。

 

「お客さん、タイジュの国に来るのは初めてって顔だね?三日後に星降りの大会が開催されるから、今ここに来たのは大正解だ……それで、何か買って行くかい?」

 

 新たな言葉が二つほど飛び出してきた。まず、この国はタイジュの国という名前のようだが、この中の誰も知っている者はいない。

 星降りの大会とやらも知らないが、店の看板に書かれた通貨の単位はゴールドと書かれているし、人間の言葉が聞きとれるために言語の心配はいらないだろう。どうやらこの店では肉を取り扱

っているらしく、しげまるが食い入るように看板を見つめている。

 

「……この骨付き肉を一つ。ここに来たばかりで地理が良く分かっていないんだが、どこか地図を貰える場所は知らないか?」

「毎度あり!地図が欲しいなら図書館に行くといいぞ。他にも色々情報が集まっているし、この広場からも近い」

 

 儂が着地したのは屋台が集まる広場だったらしく、図書館への道も丁寧に教えてくれた。この商人の魔物に対しての対応には驚かされるが、こうして人間と変わらず買い物ができるのは実に気分

がいい。儂の理想のように、魔物と人間が手を取り合って生活しているのだろうか。

 

「おじちゃん、このお肉凄く美味しいよ!オレさま好みというか、魔物好みの味付けになってて最高だよ!ありがとうねおじちゃん!」

「そこまでがつがつ食べる必要はないだろう、喉に詰まるぞ。……すまないが、同じ物を一つ」

 

 しげまるがあまりに美味しそうに食べるため、ついつい食欲をそそられてしまった。儂は商人から骨付き肉を受け取り、一口食べてみる……確かに良くできた食べ物だ。しげまるの言う通り、魔

物好みの味になっているとはこのことだろう。

 お金に関してはふくろに結構な額が入っているためこの先困ることは無いとは思うが、毎日食べても飽きないような味なため、財布の紐が緩くなっているかもしれない。儂は骨付き肉を食べ終え

ると、案内を頼りに図書館へと足を進めるのだった。

 

 

~~~

 

 

「見てくださいバラモスさん!本がこんなに沢山も!」

「図書館なんだから本が置いてあるに決まってるでしょ……オレさま細かい字を読むの苦手なんだよね」

 

 案内の通りに図書館へたどり着いた儂たちは、地図を受け取って町を見回ってみようかとも思っていたが、プロットがえらく本に反応しているために出発できずにいた。

 確かにこの図書館にある情報は膨大で確実に役に立つだろう。しかし、如何せん数が多すぎるためにかなりの時間を読書に費やす必要があるだろう。儂とて図書館の本には興味があるが、ここに延々と居座れるほど時間があるのだろうか。

 

 ふと緑の宝石を確認すると、光を失ったいつものような宝石に戻っている。今までこの宝石の力で移動していたため、ルーラを一度唱えると力を使い果たすのだろうか。そうなると、このタイジ

ュの国でも人や魔物を助ける必要があるのかもしれないな。

 

「ほら、見てくださいバラモスさん!これ、とっても有益な情報じゃないですか!?」

 

 子供のようにははしゃぐプロットがこちらへ駆け寄ってくる。まだ閉館していないとはいえ、図書館では静かに過ごすことが人間と魔物の共通したルールだったはず。人間の図書館では少し騒い

だところで注意されるぐらいで済むだろうが、相手が魔物の場合では自分の命が危なくなる。

 

 プロットが見せた本には、驚いたことに魔物の生態についてが詳しく記されていた。人間の図書館なのだから人の文化や歴史が記されているものだとばかり考えていたが、こうも詳しく魔物につ

いて書かれているとは思わなかった。

 

「中々詳しく書かれているが……もう少し読んでみる価値がありそうだな。しげまる、少しここで情報収集をしようじゃないか」

「うげえ、頑張って眠らないようにするよ……」

 

 しげまるの反応は良くないが、一目見ただけでも居座る価値がある場所だと分かる。人間からの視点から見た魔物、儂たちが考えもしなかったような情報があるかもしれないとなれば、簡単に読

んでおくだけでも貴重な経験が出来るに違いない。

 プロットから本を借りてもいいかと尋ねると、もう読んだので大丈夫だと本を差し出された。機械の魔物は理解が早いのか、本を一瞬で読み終えては内容を記憶しているのだろうか。

 

 係員から本を読んでもいいと許可を得たプロットはすぐさま次なる本を探しに行ってしまった。別に図書館なのだから好きに本を読んでいいとは思うが、それでも許可を得ようとするのは生真面

目な性格ゆえだろうか。

 

 儂はプロットから受け取った本の目次を開き、特に重要そうな箇所がないかを探してみると、一か所だけ儂の知りもしないような情報が記載されていることを発見した。

 ぱらぱらと本をめくり、モンスターの()()という箇所を読み進める。種族が持つ生物的な特徴ではなく、魔法の力でも働いていることを疑わせるような、摩訶不思議な現象を引き起こすことが確

認されているらしい。

 

 種族ごとにおおよそ区別されているが、呪文を扱うことが得意な魔物はそれに見合った特性、例えば消費する魔力を減らしたりする力を持っていると、この本には書かれている。

 どの魔物がどのような特性を持っているのかを詳しく記したわけではないようだが、著者によるとこの特性には変わった現象が確認されているらしい。

 

 まず、魔物自身がこの特性という概念を持っているという事を知っていないと、上手く効果を発揮することは出来ないらしい。著者の表現のためどのような場所かは分からないが、少なくとも()()()()()では特性を持った魔物を見かけることは無かったとのこと。

 だがしかし、タイジュの国に設置された旅の扉の先に居る魔物や、この国で卵から孵った魔物は、まるで自分がそれを最初から持っていることを知っているかのように存在し、それを活かして

戦闘したり生活したりしているらしい。

 

 ここまでざっくりと本を読んだが、この特性という概念は確かに全ての魔物に存在するが、自身がそれを理解していないと上手く利用することができないとなれば、儂やしげまる、プロットにも

その特性とやらが存在するのだろう。実感は湧かないが、この本の内容が本当ならそういうことになる。

 

 しかし、この本の著者であるメリーという人物は、魔物たる儂からしても大した人物だと本を軽く読んだだけでも伝わってくる。儂たちは魔物だが、何も声を掛けられずに図書館に居座っている

うえ、人間相手に何不自由なく買い物をすることが出来たことから、この国自体が魔物に関してとても寛容であると見ていいだろう。

 

 これだけ新たな情報が記載されているとなると、今度はこの本の著者が気になってくる。巻末にはモンスターマスターであると紹介されているが、魔物の生態を知り尽くしたためマスターと書か

れているのか、そういった職業があるのだろうか。

 

「バラモスさん、すごい剣幕で本を読んでますけど、何かあったんですか?」

「……プロットか。いや、この本の著者が何者だったのか気になっただけだ」

「それなら、また興味深い本を見つけたんですよ!著者のメリーさんのことは良く分からないんですけど、すごい発見ばかりでとっても新鮮ですよね!」

 

 プロットの手には一冊の本があり、儂が一部分を読んでいる間に何冊か本を読み終えたようで、儂にまた新たな本を差し出してきた。先ほどの特性のように価値のある情報であることは間違いな

いが、ここで儂はちらりとしげまるの様子を見てみた。……間違いなく眠っている。

 

 プロットから新たに渡された本には、技能を効率よく習得することが出来る画期的な方法を解説しており、著者はスキルポイントと呼ぶ独自の方法を使用して魔物を強く育てているらしい。

 戦いの経験を十分に積んだ魔物に、習得した技能を()()()()ように考えることで、より早く、様々な呪文や特技を習得することが可能になったそうだ。技能を伸ばす種も発見されているらし

く、食べればそれだけで少し成長できるとのこと。

 

 儂の部下にもこのように指導すればさらに強力な軍を作れたのだろうか、と思ってしまったが、二冊の本を読んで儂は何か違和感のようなものを感じていた。それは、恐らく人間が魔物を育てる

という行為によるものだろうか。このメリーという人物は、何故そこまでして魔物を育て、成長させる方法を研究していたのか。

 

 この国そのものが魔物と共存しているとも考えられるが、それならわざわざ魔物を強化して戦わせる必要なんてないだろうし、魔物と人間の共通した敵が存在する可能性もあるな。

 そうなると、このモンスターマスターと呼ばれた職業を調べる必要がありそうだ。儂の理想と限りなく近い、人間と魔物が共存する世界。宝石が儂をこのタイジュの国に飛ばしたのは、この国に

何かヒントのようなものが存在するためかもしれない。

 

「プロット、確かに有益な情報が書かれていてためになったが、この本はどこに戻せば――プロットよ、今何か聞こえなかったか?」

「いいえ、私には何も……外で誰かが話しているんじゃないですか?」

 

 遠いどこかから聞こえたような、微かな物音。プロットは外の人間が話しているだけだと言うが、図書館の扉の向こうから聞こえたような気がしたため、ついつい警戒してしまう。

 それからは何も聞こえなくなったため、ただ単に儂の勘違いかと本を戻そうとしたその時。

 

「うわあっおじちゃん、ここ街中の図書館だよね!?何でこんな音聞こえてくるの!?」

「竜、でしょうか。ただの魔物ではないような、そんな気がします」

 

 眠っていたしげまるが飛び起きるほどの叫び声が図書館に響く。明らかに人間の物ではない、聞いた者を恐怖に陥れるようなおぞましい叫び声が図書館の奥から聞こえてくる。

 外が少し騒がしくなり、係員が不安そうな表情を浮かべているのを見ると、儂たちだけに聞こえたわけではないらしい。そして、この騒がしい外の様子からして異常なことが巻き起こったことが

良く分かる。

 

 儂を心配するような目線でしげまるとプロットがこちらを見つめてくるが、儂はそこまで怯えたような表情をしているのだろうか。二人を安心させるため前に進みたいが、足が上手く動かない。

 

 儂はこの唸り声を知っているからだろうか。ジパングを支配したゾーマ様の部下の一人、やまたのおろちが獲物を待ちわびている声と酷似しているその音は、ゾーマ様から逃げ切ったと思い込ん

でいた儂を絶望に引きずり込むことに十分な効果があった。




・特性
 主にモンスターズシリーズの仕様のため、このような形で扱うことにしました。自分がその特性を持っていると知れば、その効果を発揮することが可能です。

・スキルポイント
 原作でもスキルに関して言及するキャラクターが存在するため、こちらも成長する手段という設定にしています。血筋や種族固有の物だけでなく、技能(原作でのスキルの証)を学ぶことでも特技や呪文を習得することが可能です。

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