知識人が歩む!!(リメイク版)   作:テリーヌ

3 / 3
3話

 

 

 

 

帝国の発達した技術には前々から興味があり、シュラにも責任者に話をつけてやると言われ、これでも錬金術を通じてさまざまな研究をしていたので少し興味があった

 

「のじゃがのう、まさか技術開発責任者が死んでおるとは」

 

大臣にスタイリッシュとやらの研究所の立ち入りを申し出で見たが案外すんなりと許可してくれたわい

 

入り口にはコスミナを待機しておるが、え?他の連中はどこか?

なにやら毎日墓参りを欠かさない美人未亡人を見に行くと言って出て行きおったのう………………未亡人の無事は祈ってやれぬな。

 

というわけで物色してあったが、このスタイリッシュとやらもロクでもない研究じゃのう。

人間の一部を飛躍的に発達させる人体実験やら、理性を飛ばし全体を肥大化させる実験やら。

主に人体強化が多いのう

 

あまりドロテア自身の思考と合わない研究と判断すると無造作に書類を投げ捨てた

 

この脳波信号を読み取り動く義手の技術は気に入ったがの

 

 

ドロテアがコスミナを連れワイルドハントが集まる部屋に入ろうとすると、中から愉快な笑い声が響いていた

 

「何かいいことでもあったかの?」

 

「お!ドロテア!

今さっきなんだが、あのシュラがワイルドハントの小僧、ウェイブだったか?、にボコボコにやられておねんねしてるんだぜ!」

 

「なに、シュラが!?」

 

大臣の息子であることを威張り散らす坊ちゃんではあるが、各地の武術を組み入れたシュラは相当の実力を持ってあるのじゃが、まさかやられるとは

 

たしかにネタとしてはなかなか愉快な話題である

 

そんな談笑をしている者たちとは別に深刻そうに驚いた人物が一人いた。

最近、ワイルドハント面々に媚を売っていたランである。

ランは何かを考え、何かを決心したのかチャンプに近づき何かを呟くと出て行ってしまった

その数分後にチャンプが何やらご満悦で出て行こうとする

どこへ行くのかドロテアが聞いてもどこでもいいだろと素っ気なく返事をして行ってしまった

 

「………コスミナ」

 

「はい♪何でございましょうか??」

 

「ランのやつ、チャンプに何を喋っておった?」

 

「………何のことでしょうか☆?」

 

「お主ならあの耳打ち、聞こえておったじゃろ?」

 

「………む〜、西の外れの木屋にとびっきり可愛い子供がいますが、いかがでしょうか……と言ってました↓」

 

「………罠じゃな」

 

「罠だな」

 

「罠であろう」

 

コスミナはチャンプを相当嫌っていたのでちょうどいいと考えていたのだろう

 

「ハァ〜、リーダー不在じゃがどうする?」

 

「しゃーない、行くか。

知っててチャンプが闇討ちされましたなんてシュラに言えねーだろ」

 

イゾウはもしものために居残り、チャンプ救出に残りのドロテア、コスミナ、エンシンがいくことになった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

その頃、西の廃墟では、ランとクロメの帝具での不意打ちが決まり、チャンプの帝具を使わせず一気に仕留めるラン。

チャンプの傷口にエスデスさんから教わった激痛をもたらす花をすりこむ。

絶叫するチャンプの腹にナイフを刺す。

 

「もう好きにはさせません。裏で一人ずつ消していきます」

 

とどめをとナイフを再び振り下ろそうとした瞬間、ランの背後の地面から槍が形成されランに襲いかかる

 

そのことにいち早く感知したクロメがランの背後に立ち槍を受け止める

 

「クロメ!」

 

何が起きたのかわからないランはクロメを抱え横に飛び退く

すると奥の林から2つの人影が現れた

 

「大きな断末魔のお陰で見つけることができたわい」

 

「おっせーぞ!テメエら!!!」

 

「くく、助けに来てやったんだから感謝しなよ!」

 

エンシンは帝具を抜くと二人に襲いかかる

 

エンシンの帝具 月光麗舞 「シャムシール」

 真空の刃を飛ばすことができる曲刀の帝具。月齢で威力が上がる

今宵は満月、クロメが前に出てドーヤとナタラを仕掛けるが

 

「遅え!遅え!!」

 

ドーヤもナタラも真空の刃にやられてしまう。

あっという間に追い詰められたクロメの所にランは助けにくる。

空を飛び回避を試みるがランの元にチャンプが玉を投げつけランの目の前に到達したかと思うと玉が発光し派手に爆発する

爆発に巻き込まれ地面に落下する2人。

 

チャンプの帝具 快投乱麻 「ダイリーガー」

6つの玉の帝具。一つ一つに属性が付与されており投げると発動する。

 

「あの時天使達はずっと、お前のこと呼んでたぜ。

せんせぇーせんせぇーってよ、台無しだぜ!!」

 

ランに”焔の玉”を投げるチャンプ。

ランはボロボロになりながら起き上がりチャンプを睨みつける

 

(マスティマ奥の手”神の羽根”!!)

 

ランの羽が形状を変え焔の玉を受け止めたと思うと焔の玉はチャンプ目掛けて跳ね返る

 

「っ!?」

 

その玉はチャンプに直撃し、全身が燃えていく。

 

(ようやく、罰を与えることが出来ました)

 

だが、ランも限界だったのか膝から崩れ落ちる

チャンプがやられたことに驚いたが、ドロテアとエンシンはランを仕留めようと走る

 

「させない!」

 

クロメが二人を阻止しようと刀を振り下ろし、ドロテアが右腕で突き出す

クロメが持つ刀も帝具、通常であればドロテアのような細い腕など真っ二つに切り裂くのだが、刀はドロテアの皮膚を浅く食い込むだけで骨すら断ち切ることができなかった

 

「なっ!?」

 

「もらった!!」

 

クロメをすり抜けエンジンがシャムシールを突き出す

相手は弱り切っており、クロマもドロテアが抑えている。

 

圧倒的有利、その有利がエンシンを鈍らせた

 

甲高く響いた狙撃弾がエンシン眉間をつぬいた

 

エンシンは事切れたかのように倒れ、呆気ない死であった

 

「……………助けに来たはずが返り討ちに遭うとはダサいのう。

そうは思わんか?ナイトメアよ」

 

「葬る!」

 

クロメ同様の刀の形状の帝具、村雨を振り下ろすがドロテアは村雨を素手で受け止める

そのまま刀を引き寄せ態勢を崩したところに蹴りを入れようとするが、透明化し近づいていたタツミに横から槍の柄で吹き飛ばされる

 

一、二度転がると態勢を整えようと着地する

 

「妾の体はちいといじっておっての、そんな刀じゃ断ち切るなんざ不可能じゃよ」

 

「………さっき見ていた。そしてもう終わった」

 

「………?何を言って…………!」

 

先ほど受け止めた受け止めた時についた傷から呪印のような文字が浮かびあがりドロテアを侵食していく

 

「がはっ!……な、……こんなところで………」

 

何かを言い終える前に呪印が全身を蝕みドロテアの生命を奪い去った

 

 

 

 

 


 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。