ダークキラーデルタ 登場
「「ウルトラタッチッ!」」
ウルトラマンギンガとビクトリーのいる世界。彼らは今日も地球を守るため、地球に脅威をもたらさんとする敵と戦いを繰り広げていた。
「「ギンガビクトリー!」」
ギンガとビクトリーが1つとなった究極のウルトラ戦士、ウルトラマンギンガビクトリー。その戦士を倒さんと敵が率いる怪獣軍団が一斉に向かっていく。
「「ウルトラマンマックスの力よ!」」
「「マクシウムカノン!」」
ウルトラマンギンガビクトリーは力を授けてくれた10勇士たちの力を使う事ができる。ギンガビクトリーは最強最速のウルトラマン、ウルトラマンマックスの力を発動し、その光線技で3体もの怪獣を一撃で撃ち倒す。
「「ウルトラマンネクサスの力よ!」」
「「オーバーレイシュトローム!」」
続けて発動したのは絆を繋ぐ英雄、ウルトラマンネクサスの力。ネクサスの光線技で続けざまにスペースビーストを消滅させたギンガビクトリーは怪獣達の親玉であるダークキラーデルタと向かい立つ。
「「お前で最後だ。ダークキラーデルタ」」
ダークキラーデルタ。一度はニュージェネレーションズが力を合わせて倒したはずのウルトラダークキラーが何者かの策略により復活し、パワーアップしてしまった姿だ。
「またしても貴様らか。ウルトラマン共め」
「それはこっちの台詞だ」
「何でまた復活した。二度と復活できないように倒したはずだぞ?」
ギンガビクトリーのインナースペースにいる変身者の礼堂ヒカルとショウは自分達が復活しないように倒した事を気にしていた。するとダークキラーデルタは素直にその理由を語り出す。
「多少、あいつからの協力こそあったが・・・お前達ウルトラマンへの怨念の力だ」
「あいつ・・・あぁ、あいつか」
ギンガビクトリーはダークキラーデルタの言う『あいつ』がトレギアの事だと理解すると、それ以上聞くことはないと力を集束させる。
「「これが人間とウルトラマンの絆の力だ!」」
「「ウルトラフュージョンシュート!」」
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!?」
ウルトラ10勇士すべての力を集束させた最強の必殺光線ウルトラフュージョンシュートが炸裂し、ダークキラーデルタが爆発すると、その闇のエネルギーが空へと飛んでいく。
「あいつ、また何処かで復活する気か。追うぞショウ!」
「あぁ!」
ギンガビクトリーはその闇のエネルギーを追いかけて空へと飛び去って行った。
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ウルトラマンタイガが伊智香達のいる地球。ここでは今日も平穏ではない事件が巻き起こっていた。
「よっと、さぁ悪党ども。これ以上逃げても無駄だよ」
敷島来夢、コードネーム『ノブナガ』は今日も犯罪者たちを捕まえるべく無敵甲冑を身に纏い、縦横無尽に空を飛んでいた。
「この!撃ち落とせ!」
悪の組織達は来夢を撃ち落とさんとするも、来夢には当たらない。
「畜生!こうなったらこれで!」
「させませぬ」
1人の男はアバレンボウルを取り出そうとすると、来夢の頼れる仲間、機械仕掛けのボディのアミィことコードネーム『ヒデヨシ』がアバレンボウルを握る手を押さえた。
「このっ!離せ!」
「それを使用すれば怪獣が何処からか転送されてくる仕組みなのは把握しておりまする」
ツキカゲや凪の部隊と情報を交換し合っているZETはアバレンボウルの危険性を知っている。そのためそれを封じたのだ。
「どう致しまする?」
「ひとまずデータを取りたいからアバレンボウルは回収ね」
「了解致し申した」
来夢はアバレンボウルの回収をアミィに指示すると、アミィは男を電気ショックで気絶させてアバレンボウルを回収した。
「ほぅ。あの2人中々強いようだな」
「それに1人は・・・マナと同じアンドロイドか」
その戦いの様子を見ていたヒカルとショウは2人が帰還していくのに付いていった。
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「ヒデヨシ。気づいてるよね?」
「はい。付けられておりまする」
「人数は2人。おそらく先ほどの戦いも見られていたと」
ヒカルとショウの尾行に気づいている来夢とアミィは戦いが見られていたことにも気づいていて、あえて尾行させていた。
「どういたしまする?」
「今のところ敵意は感じないし、ここらで一度話を聞いてみるのもいいかもね」
立ち止まった来夢は振り返ると隠れている2人の方に視線を向ける。
「あのさ、ちょっとお話しない?」
「なんだ。気づかれてたのか」
「・・・フン」
ヒカルとショウは潔く来夢達の前に姿を現す。
「俺はヒカル。んでこっちがショウ。お前らが後輩達の言ってたツキカゲだな?」
「えっ?違うけど」
どうやらヒカルは来夢達がツキカゲだと思って尾行していたようだ。
「・・・マジ?」
「マジマジ」
「・・・まぁいいか。たぶん大丈夫だろ」
間違えていたことをあまり気にしなかったヒカル。しかし間違えられた来夢の方は『ツキカゲ』の事を知っている2人について警戒心を強めていた。
「単刀直入に聞くよ。あんたら2人は何者なの?UPG・・・知らない組織ね」
来夢は2人の来ているジャケットに記された組織の名前に注目する。来夢が知る限りこの地球にそう言った組織は存在していないので、なおの事2人を怪しんだ。
「知らないのも無理はねぇよ。俺らこの地球の人間じゃねぇし」
「えっ?まさか宇宙人?」
身構える来夢に対してヒカルは「違う違う」と首を横に振る。
「平行宇宙。俺らの間ではマルチバースって言われてんだけどさ、違う世界の地球から来たんだよ。俺ら」
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「ってなわけで俺とショウはダークキラーデルタを追ってこの地球にやって来たってわけだ」
敷島グループの社長でもある来夢は社長室に2人を招き、2人から話を聞くことにした。
「正直言って信じがたい話ですわね」
来夢の妹である真瑠瀬、コードネーム『ミツヒデ』は2人の話すマルチバースのことを信じがたい話と捉え鵜呑みにはしていなかった。
「そもそも貴方達2人がウルトラマンだという証拠が何処にあるのです」
「証拠か。証拠ならここにある。なんなら変身してやってもいいんだぞ」
「待て待てショウ。落ち着けって」
そう言ったショウは変身アイテムを取り出そうとするも、ヒカルに止められる。
「だがヒカル。こうでもしないとこいつ等は信じないぞ」
「そういう問題じゃねぇんだよ。まぁとにかく俺らが別の地球から来たってことは別に信じなくてもいいから、この世界にダークキラーデルタってやつが来てるってことは信じてくれないか?」
「・・・分かったわ。私はあなた達2人の言ってる事を信じる」
「お姉様!?」
来夢はヒカルとショウの話を信じる事にして、その上で尋ねる。
「そういえば私とあった時にツキカゲかどうかを聞いてきたわよね。いったいどういった要件でツキカゲに接触するつもりだったの?」
「あぁ、そういやそうだったな。この世界にもウルトラマンがいるのは知ってるだろ?」
この地球にいるウルトラマンといえば伊智香に宿っているトライスクワッドの3人と、雅美に宿っているウルトラマンスマッシュ。そして闇のウルトラマンであるウルトラマントレギアの5人だ。
「えぇ。知ってるわ。それがどうしたの?まさかツキカゲにウルトラマンがいるってでも言いたいの?」
「まぁ、そのまさかなんだけどな」
「・・・やっぱりそうなのね」
来夢もその可能性に薄々は気づいていた。ツキカゲのピンチに高確率で現れるウルトラマン達。誰がどのウルトラマンまでかは流石にわからないが、以前からその可能性自体は疑っていた。
「そのウルトラマンに協力を頼みに来たってわけ?」
「協力っていうか、注意喚起だな。ダークキラーデルタは強い。タイガ達じゃ勝てないだろうからな」
「それで自分達が戦うから、ウルトラマンタイガには下がっててもらおうってわけ?そこまで心配しなくても大丈夫よ。ウルトラマンタイガだって強くなってるんだから。ついこの間だって真っ赤な炎のような姿にパワーアップをしてて・・」
「へぇ、タイガの奴が・・・」
ヒカルとショウはタイガがパワーアップしていると聞いて少し驚くもそれでも今のままのタイガではダークキラーデルタの相手は厳しいと考えた。
「ツキカゲの事を知っているということはお前達は少なからずツキカゲとやり取りをしている組織なのだろう。なら伝えておけ。手は出すなとな」
強気な口調でそう告げるショウに、来夢はまるで自分達も足手まといだと言われているような気持ちになり、少しムッとしていると、ヒカルは話題を変えるつもりでアミィの方へと視線を向ける。
「ところで・・・ずっと気になっていたんだけど、そこにいるのってアンドロイドだよな?」
「えぇそうよ。アンドロイドのアミィ。コードネームはヒデヨシよ。前は敵組織の言いなりだったけど、色々あってうちで改修して今では私達の大切な仲間なの」
「へぇ、うちにも似たような境遇なアンドロイドがいるんだ。マナって言うんだけどな、前は宇宙人の言いなりになってた奴だったんだけどいつしか自分の意思を持って、俺達の地球を救うために一度は壊れちまったんだけど、俺の仲間にも優秀なやつがいてな。そいつが修理してくれて、今では俺達の大切な仲間になったんだ」
「へぇ、そっちにもアンドロイドの仲間が・・・」
「興味深いですね」
来夢達はそのマナというアンドロイドに興味を抱いていると外の空がどんどんと黒い雲に包まれ始めた。
「来たか・・・!」
ヒカルとショウはダークキラーデルタがここに来てしまった事を察して立ち上がろうとすると、来夢も席を立つ。
「ここは私達の地球よ。私達も出来ることはしないと。行くわよアミィ!」
「承知」
無敵甲冑を身に纏った来夢はアミィと共に暗雲の中心へと飛んでいく。
「無茶する女だ」
「何処の世界にも無茶をしようとする奴がいるのは変わらないな」
「フッ。そうだな」
その行為を咎めるつもりのない2人はクスリと笑い合うとダークキラーデルタと戦うため外へと駆け出して行った。
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「さぁ、来るなら来なさい。ダークキラーデルタ!」
来夢がそう告げた瞬間だった。青白い雷と共に闇の巨人、ダークキラーデルタが現れたのだ。
「人間だって出来ることはあるのよ!」
ウルトラマンでなくてもできることはある。そう言いながらダークキラーデルタへと攻撃を繰り出す。普通の怪獣ならまだしも、相手は闇の巨人。来夢の攻撃はまったくと言っていいほど通用しておらず、見向きもされていなかった。
「てりゃぁぁぁ!!」
「目障りな・・・」
ようやく来夢の攻撃に反応したダークキラーデルタ。ダークキラーデルタは闇の波動を周囲に放って、その衝撃で来夢とアミィは撃墜されてしまう。
「行くよタイガ君!」
『カモン!』
「光の勇者!タイガ!」
タイガアクセサリーを手に取った伊智香はそれを右手に持ち替える。
「バディ・ゴー!」
ウルトラマンタイガへと変身した伊智香は墜落しそうになっている来夢とアミィをキャッチするとゆっくりと地上へと下ろす。
「いてて・・。あ、ありがとうウルトラマンタイガ」
「感謝致しまする」
お礼を言われたタイガは頷くとダークキラーデルタの方へと視線を向ける。
「ウルトラマンか・・」
「俺はタイガ!ウルトラマンタイガだ!」
名乗りを上げたタイガはスワローバレットでダークキラーデルタを攻撃するも、やはり怯む素振りはない。
「だったら!」
『カモン!』
『ロッソレット・コネクトオン!』
「フレイム!ブラスター!!」
フレイムブラスターでダークキラーデルタを攻撃しようとすると、流石のダークキラーデルタもその光線を手で払い除ける動作をする。
「この光の感覚。キサマ、タロウの息子か」
「あぁ、俺はタロウの息子!タイガだ!」
『ウルトラマンタイガ!フォトンアース!』
タイガはフォトンアースへと強化変身をすると角からの光線であるブルーレーザーを放つ。爆煙の中から出てきたダークキラーデルタはエネルギー弾を飛ばしてくる。
「オーラムストリウム!」
対するタイガもオーラムストリウムでエネルギー弾を撃ち落とすも、続けざまに放たれた闇の光線を受けてその場に転倒してしまう。
「これがタロウの息子の実力か?」
「ま、まだまだ!」
立ち上がったタイガはスワローキックからの連続パンチを叩き込むも、ダークキラーデルタはまったくと言っていいほど動じる素振りもない。
「何っ!?俺の攻撃が全然通じない」
「もう終わりか?ならばこちらから行くぞ」
タイガは距離を取ろうとするも、対応が間に合わずダークキラーデルタの放った闇の波動に吹き飛ばされてしまう。すると地面に叩きつけられたタイガに追い討ちをかけるかのように、ダークキラーデルタはエネルギー弾を連発してくる。
「くっ!」
バリアでその攻撃を防ぐタイガだが、一撃一撃が強力なダークキラーデルタの攻撃にタイガはどんどん後ろへと下がらせられる。
『タイガ!ここはパワー勝負だ!私に交代しろ!』
『いや、この攻撃は回避するべきだ!俺の方がいい!』
「えっ?えっ?どっち?」
伊智香はどちらに交代するか判断に迷っている間にもタイガは追い詰められていく。そんなタイガのピンチに2人の男が駆けつけた。
「さてと。俺達の倒し損ねたのを後輩に押し付けるってのは良くないよなショウ」
「当然だな」
ヒカルとショウはそれぞれの変身アイテムであるギンガスパークとビクトリーランサーを取り出す。
「行くぜギンガ!」
『ウルトライブ!ウルトラマンギンガ!』
「ギンガァァァァァッ!」
ギンガのスパークドールズを出現させたヒカルはそれをギンガスパークでライブして、ウルトラマンギンガへと変身する。
「行くぞ」
『ウルトライブ!ウルトラマンビクトリー!』
「ハァっ!」
ビクトリーのスパークドールズを出現させたショウはそれをビクトリーランサーでライブしてウルトラマンビクトリーへと変身する。
「ショォラっ!」
「ズィァ!」
ギンガとビクトリーは同時にダークキラーデルタを殴りつけると、ギンガは光の槍であるギンガスパークランスを、ビクトリーは聖剣シェパードンセイバーを手にして、同時にダークキラーデルタを斬りつける。
「ギンガ!それにビクトリーも!」
「立てるかタイガ?」
「はい!」
タイガは2人が駆けつけてくれた事に驚いた反応をしていると、ギンガはタイガを立ち上がらせる。
「さぁ、ここからが本番だ!」
『ウルトラマンタロウ!』
『ギンガに力を!』
『ギンガストリウム!』
「これで決める!」
『ウルトランス!ウルトラマンヒカリ!』
『ナイトティンバー!』
『放て!聖なる力!』
ギンガはウルトラマンタロウの力の一部と一体化したウルトラマンギンガストリウムへと、ビクトリーは聖なる剣、ナイトティンバーの力を解き放ち、ウルトラマンビクトリーナイトへと強化変身する。
「こっちも行くぞみんな!」
「タイガトライブレード!」
タイガトライブレードを出現させた伊智香はそれを掴み取る。
「燃え上がれ!仲間とともに!」
スイッチを押して回転盤を回転させると伊智香にトライスクワッドの面々が重なる。
「「「「バディ・・・ゴー!」」」」
トライスクワッドの心と体が1つとなって、炎のウルトラマン。ウルトラマンタイガ・トライストリウムへとタイガは強化変身を遂げた。
「行くぞ後輩!」
「はい!」
スイッチを3回押した伊智香は回転盤を回転させて、フーマの力を解き放つ。
「「風真!烈火斬!」」
「ナイトビクトリウムスラッシュ!」
タイガトライブレードを逆手に持ったタイガは炎の斬撃を飛ばすとビクトリーもナイトティンバーからV字の斬撃を飛ばす。
「ウルトラマンエースの力よ!」
「メタリウム光線!」
続けてギンガもウルトラマンエースの力を再現し、メタリウム光線を放つと、3人の必殺技がダークキラーデルタへと直撃する。
「我は怨念の集合体。このような攻撃では・・・」
「嘘でしょ。私達の攻撃が効いてないなんて・・?」
「いや。効いてない訳じゃない。俺達の必殺光線で一気に決めるぞ!」
「ガレット!」
「はい!」
ギンガの言葉に頷くビクトリーとタイガ。そして3人はそれぞれ必殺光線の構えをする。
「トライスクワッド!」
スイッチを4回押した伊智香は回転盤を回転させてトライスクワッド3人の力を解き放つ。
「トライストリウム・・バァァァァストォ!」
「ギンガクロスシュート!」
「ナイトビクトリウムシュート!」
3人の必殺光線が命中すると大爆発を巻き起こすダークキラーデルタ。しかしそれでもダークキラーデルタは倒れない。
「まだ倒れないのか!」
「いや、不完全な復活をしたあいつは流石に限界みたいだぜ。タイガお前が決めろ」
ダメージによって崩れかかっている身体に気づいたギンガは自分の光をタイガへと分け与えると、続けてビクトリーも光を与えてくる。
「タイガ。今のお前ならそれを使えるはずだ」
その2つの光はタイガの中で新たなブレスレットとなり、新たなギンガのブレスレットが伊智香の左腕に装着される。
「これは・・・ギンガストリウムの力か!」
「決めるよタイガ君」
『ギンガストリウムレット・コネクトオン』
さっそくギンガストリウムレットをタイガスパークへとかざして、その力を解き放つ伊智香。するとタイガの背後にウルトラ6兄弟の幻影が出現する。
「コスモミラクル・・・ブラスタァァァ!」
タロウの力を宿すギンガストリウムの最強光線。コスモミラクル光線を再現したコスモミラクルブラスターが放たれ、それが直撃したダークキラーデルタは爆発し、闇のエネルギーも消滅していく。
「よくやったタイガ」
タイガの背中をバシっと叩いたギンガはギンガストリウムから通常のギンガへと戻ると、同じくビクトリーナイトもビクトリーへと戻る。
「さてと、もう一回あいつ等に顔を出してから帰るとするか」
「そうだな」
変身を解いたヒカルとショウは地上で戦いを見守っていた来夢とアミィのところへとやってくる。
「よかった。無事だったみたいだな」
「伊達に無敵甲冑を頑丈に作ってないわよ。って言ってもあんなに大見得切ってすぐ撃墜されちゃったけどね。やっぱり人間の力じゃこんなものか」
笑いながらも何処か悔しそうにしている来夢に対してヒカルは告げる。
「そんな悔やむことねぇよ。お前が出撃してなかったら俺達も到着まで遅れていたし、タイガの奴も到着が遅かったかもしれないんだからさ」
「でも結局はウルトラマンタイガに助けられちゃったし」
「気にすんなって。・・・俺らウルトラマンもさ、色んな人の助けがあるから戦えているんだ」
「どういうこと?」
「言葉通りの意味だぜ。人間だって完璧なのがいないみたいに、ウルトラマンだって完璧じゃないってことだ」
「そういう・・・もんなの?」
「そういうもんだ」
「まぁ、慰めの言葉として受け取っておくわ・・・だけどまぁ、次に2人に会う時にはあなた達ウルトラマンの力になれるぐらい強くなっててやるんだから」
「楽しみにしてるぜ」
来夢とアミィの2人と別れを告げたヒカルとショウは再びギンガとビクトリーへと変身し、元の世界へと帰って行った。
初芽の怪獣ファイルpart26
ダークキラーデルタ
身長 66メートル
体重 6万6千トン
得意技 破壊光線
ダークキラーデルタはかつてウルトラマンタロウやニュージェネレーションズが倒した極めて強力な力を持つ闇の巨人、ウルトラダークキラーがパワーアップして復活した姿です。どうやらトレギアによって復活させられて他のダークネス達を復活させていたようです。
次回「ウルトラビッグマッチ」