歌女と黄金の王(仮)   作:破滅竜ファントムブラスター

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さぁ!ギルガメッシュロールの始まりである!


第3話

 

「……ふむ、今度は上手くいったようだな」

 何処かの森だろうか?たくさんの木々に囲まれ空からは気持ちの良い木漏れ日が自身を照らす。

「本当に移ったのだな……」

 目に写るのは黄金の鎧を纏った自身の手、それが思った通りに動くのだ。

「一先ず現状の確認だな」

 この世界の事は大まかには聞いたが見てみないとわからないこともあるだろう。

「…ならこの鎧は少々目立ちすぎるな…」

 どんな世界でも全身黄金の鎧はどうしても目立ってしまう。どうしたものかと考えていると…

「…ん?これは……」

 頭に流れる数多くの情報……これは王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)の情報!

 宝物庫に納めてる武器、鎧、酒etc.それらの情報が頭に流れ、その中に今必要とする物を見つける。

 それを思い浮かべると黄金の鎧は光に溶け、代わりに新たな服装になる。

 白いシャツを着、上下を黒のジャージ、先程まで逆立っていた髪は垂れ下がり金の絹のようなきめ細やかな髪が風にたなびく。(Fate/stay night ギルガメッシュの衣装)

「これなら問題無いか」

 そこから森の中を歩き少し開けた場所にでる。

「ここからならあたりを見渡せるか……」

 昔だったらあり得ないほど遠くの景色をあたかもすぐ近くで見てるかのように見える。

「ふむ、前の世界とは文化レベルにはあまり差はないようだな……」

 眼下に広がる街並み、そこを走る車やバイクには特別な違いはなく、歩行者や道路、建物にも違いはない。

「次は降りてみるか」

 山から降り、程近い街にはいる。森から見たときと同じでいたって普通の街。昼前のため人の姿もまばらだ。

「使ってる通貨も同じ、話してる言葉も理解出来る」

 聞いた話しとあまりにも似ていない平和な現状。

 

 

 

ウウウウウウウウウウウウウウウウウ

 街中に響く音に建物や道すがらにいた人が我先に慌てたようすで何処かへ向かう。

 

「何事だ?………そこの雑種!(お前)これは何だ!」

 近くを走ってる小太りの男を引き止め状況聞こうとするが……

「なにって!ノイズだよ!ノイズ!!(・・・   ・・・)あんちゃんもさっさと地下シェルター(・・・・・・・)に行きな!」

 少し話をしてすぐ走っていった。

この我()に対する態度ではないが………それほどの大事(おおごと)なことか…」

 男が来た方向に(・・・・・)向かって歩く。

「敵の戦力の把握せねばな」

 いくら()の力が強くても使うのは俺だ。だから慢心などはしない。

 

 

 

 

 

 

 

 


 ノイズが出現したのとほぼ同時刻ある場所では多くの人間が慌てて行動していた。

 

 

「ノイズの反応パターンを検知!」

 

「反応絞りこみました!ここより北西!距離30(km)!」

 

「これより本件は二課が預かる!一課に民間人の避難、救助の要請!翼と奏は現場に急行、他のスタッフは住民の避難にあたれ!」

 

「了解!」

「わかりました!」

 

 

 

「!ノイズの反応近くに複数の高エネルギー反応を検知!」

 

 突如として出現した反応に藤尭が声に高々にあげる。

 

「なに!!解析を急げ!!」

 スタッフ総出でかかるも十数秒後

「反応…ロスト……他の反応も同様です。データもとれませんでした……」

 

「い、いったい何が起きたんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

『こちら翼、現場に到着しました。本部、応答願います』

「こちら本部。翼!現場はどうだ!?」

『奏と合流して現場につきましたが、現場にはノイズはおらず、残骸の炭しかありません……』

「なにっ!?、まさか自然崩壊か?」

『いえ、それはないかと…。現場には残骸あるの場所はどれもクレーターがあるので………』

「つまり、何者かがノイズを倒したと……。わかった、二人は帰還してくれ。スタッフは現場の調査引き続きおこなってくれ」

『わかりました』

 

 

 


 

「はい、…はい、わかりました。それでは、……ピ」

 本部との通信を切り伝えられたことを相方に伝えるために近く。

「奏、私達は本部帰還するように叔父様(司令)からの命令よ。あと、……」

「なぁ翼…」

「…なに?」

「…これは誰がやったんだろうな………」

 本部に通信で伝えた現場が眼下に広がる。

いや、伝わったと言う点では否であろう。

 ノイズの残骸である炭の塊、その周りはクレーターが幾多にも重なり、大きなクレーターとなっている。

 

「わからない。とりあえずこの事は司令たちにも相談しましょう」

「……あぁ」

 

 

 

 


 時は少しさかのぼる。

 

 

 

 多くの人間が我とは反対方向に走っていく。ほとんどの者は「死にたくない」、「生きたい」いった感情を顔にだし走っていく。少ないがこちらを心配するような者、声をかける者、中には「死にたがり」等と揶揄する者もいる。

 次第に人が居なくなり代わりに黒い塊が道のあちらこちらに増えていき、空気にもそれが混じっていく。

 人が完全に居なくなると視線の先に何かが目に留まる。

「……貴様らがこの騒ぎの原因か?」

 その先には明らかに人では無い存在がいる。

 人の腰ぐらいの大きさのオタマジャクシのようなもの、手を前に出したヒトガタのようなもの、総数約20体。

()の庭に貴様らのような汚物がいるだけでなく、ゴミまで産み出すか…」

 ノイズがこちらに気付き振り向く。だが、こちらは足を止めず近づく。その途中で着ていた服は光の粒子となり、変わりに最初に身に付けていた黄金の鎧へと変わる。

「さて、あやつ(こちらに送り込んだ神)が言っていた貴様らがどの程度の存在なのか我自ら、見極めてやろう」

 その物たち(ノイズ)との距離、約100メートル。自身の背後の空間が揺らぎ、黄金の波紋が生まれる。その数は十門。さらにそこから、剣、槍、(ほこ)、斧の先端が姿をみせる。

「我の庭を汚した罰だ、受けよ!」

 背後の武具が我先にと獲物(ノイズ)に向かって飛んでいき地面に当たった衝撃で砂塵が上がる。

「(とりあえず、C+~Bランクの宝具を選んで撃ち込んだがさてどれ程効くか…?)」

 砂塵が晴れそこあったのは………

「なに?」

 そこにあったのは撃ち出した宝具に貫かれた崩れた黒い塊とクレーターのみ……先程の存在(ノイズ)はどこにもいない。

 

「(まさかあの程度の宝具でやられたのか?しかも半分の数で全滅?)……ダメだ、情報が足りん………ん?」

 撃ち出した宝具を回収し(王の財宝に仕舞い)、鎧を元の服にもどしていると、こちらに向かって高速で接近してくる存在を感知する。

「今宵はここまでにするとするか……」

 

 新たに宝物庫から物を取り出す。

 取り出したのは普通のテンガロンハットに見える。だがこれも宝具である。名をハデスの隠れ蓑。それを被ることによって男の姿は見えなくなった。




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