乙女ゲー主人公はヤンデレでした   作:でち公

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こんな設定の小説を書いてくれる人いないかなー(/ω・\)チラチラ


本編
乙女ゲー主人公はヤンデレでした


 

 突然だが俺はここがある乙女ゲーの世界だと知っている。

 

 クソやかましい顔面と背景を持つ5人の男達に同じく顔がやかましい上に馬鹿げた能力をもつ一人の少女。それに比べ、俺含む他の奴らの何ともぼんやりとしたTheモブと言わんばかりの顔面。

 

 この時点で何らかの乙女ゲーは確定している。事実、主人公様は5人の男達を見事に籠絡している。洗脳かなにかした? そんなことを聞きたくなるくらいにはメロメロである。しかもこの五人、乙女ゲーのテンプレと言わんばかりに重要な役職についている者たちだ。

 

 この国の王子に財務大臣の息子、騎士団団長の息子、宰相の息子、挙句の果てに隣国の王子ときた。この国、女の取り合いで国割れたりしないだろうな? 女の取り合いで国割れるとか笑い話にもならないぞ。

 

 さて、そんな5人を籠絡している主人公様だが、ぶっちゃけこいつが一番ヤバイ。何がやばいかっていうとこいつの能力だ。

 

 主人公が持つ力は水に関わる力だ。無から水の生成、水温の変化、相転移、挙句の果てに意志を持つ水で出来た兵士の生成とやりたい放題にも程があるほどの力だ。水の兵士もやばいが相転移がかなりやばい。何せプラズマを発生させられるのだから。加えて相転移に必要な水は自身で出せる上に、出せなくとも空気中の水分から抽出することが出来る。それに水の生成だけ切り取っても厄介だろう。

 

 水の生成に上限はない。詰まりは何処でも大津波を引き起こせる。水のないところでこれほどの水遁を、とか言っちゃえるレベルだ。そしてここで水温の変化だ。沸騰した湯に変化するだけで死の津波の完成である。

 

 雑に扱っても国程度簡単に潰せる。そんな力を持つ女の名はレイン・ローレライ。水の聖女と呼ばれている。

 

 そして前世で大流行した乙女ゲーの主人公だ。その乙女ゲーについてはまあ、有名だったし説明は不要だろう。強いて言うなら乙女ゲーとRPGが融合したものと言えば大体の人間はわかるだろうしな。

 

 水の聖女ことレイン・ローレライだが、此奴はゲームの方でもクソ強いことは覚えている。何せ魔王と呼ばれる存在と育成次第ではタイマン張れるくらいには強くなるのだ。

 

 誰が呼んだかゴリラの聖女。魔王と殴りあえる聖女とは一体とよく思ったものだ。

 

 強い、賢い、可愛いの三拍子揃った聖女と完璧だ。5人の男達が惚れるのもよく分かる。聖女の地位としても、軍事力としてもどう扱っても使えるのは火を見るより明らかだ。

 

 ゲームの方では1年生で5人の男達を惚れさせ、魔王を潰していたというのは覚えていた。だからこそ俺は面倒事に関わりたくなかったから2年生で転入してきたのだ。

 

 本当に関わりたくなけりゃ件の学校に入学しなけりゃいいだろと思うだろうが、同業者の傭兵仲間に行ってこいと背中を押されたのと無事卒業出来れば将来は安泰とまで言われるその実績はやはり魅力的だ。それに1年で全てが終わっているのだから俺のようなモブ顔には聖女とは関わることなんてないだろう。

 

 

 

 ━━━━━そう思っていた時期が俺にもありました。

 

 

 

 ◆❖◇◇❖◆

 

 

 

 運命とはこのことをいうのだろう。私、レイン・ローレライはそう思わずにはいられなかった。

 

「オルド・アシュワースです。これからよろしくお願いします」

 

 そう言って無愛想に自己紹介する額の右側から頬にかけて一直線の傷跡があるこの辺りには見ない珍しい黒髪の男。

 

 ━━━━━そして私がずっと探していた人だ。

 

 2年生に上がると同時に転入生がやってくると聞いてはいた。どんな人が来るのだろうとは気にはなっていたが、まさかあの人であったとは思いもしなかった。魔王を倒してあの人が平和に暮らせる世界にするために奮闘した1年生の時の努力を神様からご褒美として与えられたのだと思った。普段は祈りもしない神様に大いに感謝した。

 

 それにしても━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 名前はオルド・アシュワースって言うんだね将来は私がレイン・アシュワースってなるのかなそれとも貴方がオルド・ローレライってなるのかなえへへ楽しみだな本当に運命の赤い糸ってあるんだねそれに記憶の時より随分と身長が伸びて何処か昔の面影を残しながらも精悍な顔つきになってるとってもかっこいい右の傷はどうしたのかな私がその場にいたのなら傷跡すら残さずに癒したのに傷をつけたやつを塵一つ残さず消し飛ばしたのにでもこれからは傷一つ付けさせないからね貴方のために魔王を倒したんだよ褒めてくれるかな褒めてくれるよね貴方と学園生活を送れるようになるなんて嬉しいな貴方の周りに近づく穢らわしい雌共はみんな排除するからね貴方に相応しいのはこの私だけだもんこの1年私に纏わりつく5匹の羽虫が目障りだったけど貴方とこれから一緒に過ごせるならもうどうでもいいこれからは貴方と過ごす楽しくて愛おしい記憶で塗りつぶしてしまえばいいもんねああ貴方が好きな料理を知りたい貴方が住んでる場所が知りたい貴方が今まで生きてきた人生を知りたい貴方のすべてが知りたい貴方と早くお喋りしたい貴方と手を繋ぎたい貴方と一緒に食事をしたい貴方とキスがしたい

 

 ━━━━━あなたと1つになりたい




主人公:顔はモブだが行動が攻略キャラのそれと言うことに気づいていない。傭兵やってた。

怪文書の聖女:素で逆ハールート行った真性の人たらし。魔王相手にタイマンして勝てるゴリラ。主人公には過去に会ったことがある。

他5人:ガン飛ばしてる

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