異世界かっぽ   作:火桜 葵

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毎日更新26日??


日常

 

「よぉーしよしよし。可愛いねぇー、毛並みふさふさだねぇー」

「わうっ」

 

桐ヶ谷家に引き取られた犬を撫でてやります

ふさふさとした毛並みに手が幸せになる

ジブリールの翼と良い勝負だ

 

くぅ、犬畜生にジブリールの翼が劣るというのですか……っ!?

 

因みにこの犬畜生、私以外には全然なつかない

弟にも妹にも懐かない、勿論その母も同様です

 

「そういえば、お前には名前がありましたね。確か、風でしたね、ほら畜生の癖に生意気ですよ名前なんて……うりうり」

 

犬の頬を指でつついてみたりする

ぶにぃと面白い感触、目だけはこちらを見ているので笑ってしまう

 

「ぶふっ、何ですか。ふふふ、その顔……」

「わんっ」

「吠えるな吠えるな。吠える畜生は醜いですよ~」

 

犬を撫でるのを止めると、犬は私の腕を前足でグイグイと引っ張ってくる

 

「あぁ~、ウザイウザイ。ウザイです~、ほらほら撫でてやりますよ、ほらほらほらぁ」

 

なさがれるままに、腹を突きだし撫でられる犬

腹を人に突きだすのは抵抗しないだとかそういう意味でしたか……良いですね。気分が良いです、そうだそうだ

もっと私に服従しろぉー

 

「わしゃわしゃわしゃわしゃー」

 

「……何してるんだ兄貴」

「ふぇ!?え、いや、あの……行け!!愚弟を噛み殺せ犬!!」

「グウゥゥッ!!ワンッ!!」

 

「え!?ちょっ!?それはなぁいたぁっ!?」

「ふはははっ、良くやりました犬!!」

 

ワシワシと腹を撫でてやる

 

「褒美としてこのビーフを喰らうが良いです。ですが、まだ待てですよ。待て……伏せ」

「くぅ~ん」

 

「よし!!食え~」

「わふわふ」

 

「美味しいですか~、そうかそうかー。うむぅ、私もお腹が空きましたね。愚弟よ、私に食事を献上することを許可します!!」

「人使いが荒い兄だな。分かった、家に…は何もないから近くのコンビニでも行ってくる。それまで待っててくれ」

 

「ぶぅ~、早くしてくださいよー。甘いものも求む!!」

「はいはい、それじゃあ行ってくる…「ついでに犬の散歩も行ってきてくださーい」…本当に人使い荒い」

「これが兄弟最年長の特許ですよ~」

「くっ!!行ってくる」

「はい、行ってらっしゃーい」

 

△▼△▼

 

「うぷっ、お腹がいっぱい」

「ええ~?せっかく作ったのにぃ~」

「くっ、これも愚弟がコンビニで食料を買いすぎたせいだ……っ」

「晩御飯…旨いなぁ~?」

「くそっ!!この愚弟がぁ!!」

「わふっ」

「犬~お前だけだぞ、私を慰めてくれるの『ぐぅー』……お腹すきましたね」

「どんだけ食べるんだよ」

 

「私は食いしん坊キャラだった!?」

 

 

ミズキ 使用武器

  • 片手直剣
  • 短刀(ナイフ)
  • 素手

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