仮面ライダージオルガ   作:にくキャベツ

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EP.43 2019:カコガワ・ストライクバック

 まんまと逃げられたオルガ。そこにユウヤ、インムと戦うアナザージオルガが現れる。すぐに加勢するジオルガ。

 

「オルガ、かばんちゃんは何処っすか?」

 

「連れていかれました!」

 

「お前っ、何やってんだよ!」

 

「す、すまねぇ……」

 

「……仲間を救うことすら出来なかったか。無様だな」

 

 双剣を呼び出し斬りかかるアナザージオルガ。

 

「三人に勝てるわけないだろ!」

 

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」

 

 これで本当に勝つのだから手に負えない。必殺技で蹴散らされる三人のライダー達。

 

「一旦引くべきですよこれは……」

 

 インムの生成したBBカーテンに吸い込まれるオルガ達。

 

「次に会う時が、お前の最期だ」

 


 

 この本によれば、オルガ・イツカ、彼は魔王にして時の王者「オーマジオルガ」となる未来を失った。この世界に君臨する魔王・加古川飛流の打倒を誓うオルガ。だが、スウォルツによってタイムジャッカーの力を与えられた超人サイバーZにグランドジオルガライドウォッチを奪われ、さらに、かばんをさらわれてしまう。全ての黒幕は……

 


 

 ──風雲加古川城 玉座の間

 

「元の世界とか……一体何を言っているんですか?」

 

「……それを説明する為にはこの世界の秘密を話さねばならんな」

 

「この世界の……秘密……」

 

「この世界は元々、別々の世界の集まりだったんだよ」

 

「何を言って……」

 

「そしてもう一つ教えてやろう。その世界の集まりに存在しない世界もあった。……それが、俺とショウタの世界だ」

 

「もう一つ教えてやろう。ショウタは俺の弟だ。ヤツはまだ知らんがな。……そして、我らの血族に限りとある能力が発現する。時間を操る力だ」

 

 衝撃の事実を話すスウォルツにウールが突っかかる。

 

「ちょっと待って、そんな話聞いてないんだけど」

 

「話す必要も、聞かれたことも無かったからな。……王座は間も無く、私のものになる」

 

「……はあ? おかしくない? 僕たちの目的はオーマジオルガに代わる新たな王を擁立する事だろ? それじゃスウォルツが王様になりたいみたいじゃないか!」

 

 と、そこまで言ったウールをスウォルツが突き飛ばす。そこにオーラも現れ……

 

「図星みたいね……この木村って男、タイムジャッカーの力を使った。力をあなたから貰ったって聞いたわ」

 

「……ナオキです」

 

「ちゃんと、説明してくれるかしら?」

 

「いいだろう。こういう事だ」

 

 オーラの頭に手をかざし、力を吸い取る。

 

「力を失ったのを感じるか? お前達に力を与えたのは、俺。与えられるということは、いつでも奪えるということだ」

 

 落ちているヤクモフォンXでスウォルツを撃ち、その隙に逃走する二人。

 

「……木村。奴らはもう不要だ。始末しろ」

 

「僕も殺るんですか……?」

 

 二人を追いかける木村。そして、ドアが閉まる。

 

「……さて。話の続きをしよう」

 


 

「木村が時間を止めた?」

 

「元からあんな力を使えたのか?」

 

「いや、そんな芸当は出来ないはずですよ。元から変なヤツではありますけどねぇ……」

 


 

 とある料理店の中から、カーテンを開けて外を確認するウール。その外には、アナザーハツネ。

 

「やべえよやべえよ……外にはアナザーライダーだらけだよ……あいつ、ずっと騙してたんだ……王を擁立しようとか言って、自分が王になる為に僕たちを利用した……」

 

「落ち着きなさい」

 

「落ち着いてられるかよ! ……絶対に仕返しをしなきゃ、気が済まない」

 

 その室内に、木村が入ってくる。

 

「下手に逆らえば、あなたたちも力を奪われるだけでしょうね」

 

 それを見てヤクモフォンXを構えるウール。

 

「待ってくださいよ。僕はあなた達と戦うつもりはありません。彼には始末しろって言われましたけど」

 

 グランドウォッチを投げ渡す木村。

 

「……どういう風の吹きまわしよ」

 

「お宝は欲しいですけど誰かのいいなりになるのはいい気分じゃないので。……あっ、そうだ(唐突)変に勘ぐられるのもアレだから、仕事はさせてもらうぜぇ……」

 

 ドアを開け、アナザーライダー達に叫ぶ。

 

「おい! ここに居たぞ!」

 

 すぐにその建物から逃げる二人。さらに、その現場をオルガと遊矢が目撃してしまう。

 

「タイムジャッカーがアナザーライダーに?」

 

「行くぞ遊矢」

 

「いや、どう見ても罠だって!」

 

「罠だったらその時はその時だ」

 

「……まったく……」

 

 変身する二人。アナザーライダーに掴み掛かり、投げ飛ばす。アナザーライダーに対抗するためにそれぞれハツネアーマー、マリサアーマーに変身する。格闘戦で追い詰め、必殺技で撃破する。

 

「……なんでお前らが襲われてるんだ?」

 

「君たちには関係ないだろ。行こう」

 

「……待って。頼みたいことがある」

 

「……は?」

 


 

「この世界は、無数の世界が融合した世界なんだよ」

 

「……融合って、どうして」

 

「もう考えついているんだろう? ……やったのはオーマジオルガだよ。お前らの時代の最低最悪の魔王だ。そしてお前と……三日月は、元の世界から記憶を受け継いだ筈の人間だった」

 

「じゃあ僕はどうして……その逆で、記憶が無かったんですか?」

 

「……俺がお前の記憶を消した。何故かって? ……オーマジオルガは孤独でなければならない。ヤツを最高最善の魔王にしてはならない。何もかもを、奴の敵にしなければならない。だからこそ、あの時代での唯一のオーマジオルガの仲間だったお前の記憶を……消した」

 

「じゃああなたの弟であるはずのショウタさんがあなたのことを兄だと認識していないのも……」

 

「それも私だ。私とショウタの家系は、王族の家系。つまり、王家というわけだよ。王位を継ぐのは、王家でもっとも力の強い私。そう思っていた。……だが。次の王に選ばれたのは弟のショウタだった。到底承服できない決定。だから俺は奴の記憶を奪い、もっとも監視しやすい位置である仲間として、タイムジャッカーとしての位置に置いた」

 

「……僕を連れてきた理由は?」

 

「元の世界から記憶を受け継いだ人間。それにはオーマジオルガの強大な力の一つのかけらが含まれている。……俺が欲しいのはお前の力じゃない、オーマジオルガの力だ。そのかけらをいただこう」

 

 それを聞き逃げようとするかばんだが、謎念力により捕まり、持ち上げられる。が、そこに現れたウィンが謎パワーでその拘束を解く。そして駆け寄ろうとしたウィンをさらに謎パワーで吹き飛ばすスウォルツ。なんだこの謎パワー合戦。

 

「お前が探るために潜り込んでいたのは承知していた」

 

「分かっていて全てを明かすとは……気前がいいじゃないか……」

 

「オーマジオルガの力さえ手に入れば、誰も私を止められんからな」

 

 ついに力を吸い取られてしまうかばん。倒れこんだ彼女をマフラーで自分ごと包みワープするウィン。

 

「……素晴らしい……!! 『あの時』手に入れた力が活性化していくようだ……!!」

 


 

「あいつに一泡吹かせてやりたいの」

 

「あいつって?」

 

「スウォルツだ。僕たちはあいつに利用されてた」

 

「どういうことなんだ?」

 

「スウォルツは自分で王になるつもりだ」

 

「……何?」

 

 オーラがグランドウォッチを取り出す。

 

「あんた、これであいつを倒せる?」

 

「どうしてそれを?」

 

「……できるかできないかを聞いてるの」

 

「分かった。やってみせる」

 

 そこで遊矢のヤクモフォンXに着信が入る。

 

「え? ショウタ、なんでかけて……えっ? かばんが?」

 


 

「……それにしても……久しぶりに全員集合だな……」

 

「許してくれ我が魔王。私はスウォルツの不穏な動きを探るために加古川飛流についていたんだ」

 

「俺は信じてたぞ。お前のやることには絶対意味があるって」

 

「ありがとう」

 

 かばんが知ったことを全て話す。

 

「遊矢さん……ショウタさんは……スウォルツの……弟だった、らしいです……」

 

「僕が、スウォルツの弟……?」

 

「こいつが……? お前はどう思うんだ?」

 

「例え、あいつが僕の兄だったとしても。世界を自由にしようなんて許さないよ」

 

「……遊矢さん……僕の代わりに……」

 

「もういいんだ。もう喋るな……傷に響いちゃうぞ」

 


 

「かばんが元の世界から記憶を受け継いでるって……それにミカも? どういうことなんだ?」

 

「えーっと……説明は難しいんだけど……俺は一応未来のオルガと一緒にいた頃の記憶もうっすらとは残ってるんだけど、殆ど思い出せなくて……かばんが大事だって事は分かるんだけど」

 

「……手がかりはなしか……」

 

「だいたい分かりましたねぇ」

 

「本当か!? 説明しろ!」

 

「だいたいはだいたいですよ。ともかく黒幕はスウォルツって事くらいっすかねぇ……」

 

「……未来は誰にも渡さねえ。スウォルツにも、加古川飛流にも。まずは加古川のヤツを倒して、この世界を元に戻すぞ」

 


 

 目指すは風雲加古川城。五人パーティ。スーパー戦隊かな? そしてそれを迎え撃つはアナザーライダー軍団。

 

「お前のせいで俺の人生は……」

 

「御託はいい。加古川、お前を殺す(HIR)」

 

「……あぁうん。分かった」

 

 変身する加古川。それに対し同時変身する5人。

 

「祝え! 我が魔王が偽の魔王を打ち倒し、時の王者としての資質を証明する瞬間を!」

 

「行くぞお前ら!」

 

 こうして決戦が始まった! アナザーライダー達と戦うジオルガ。そこに乱入するアナザージオルガ。

 

「見えた、お前の未来」

 

 そして未来を予知し、周りのアナザーライダーを蹴散らすジオルガの後ろから攻撃を仕掛ける。が、未来予知には無かった量子化による回避で避けられてしまう……が、それさえも読んでいたかのように背後に剣を突き出しジオルガを吹き飛ばし、吹き飛んだジオルガは物凄い勢いで木にぶつかりその木はへし折れ、ジオルガは爆発四散した。

 

「これが俺の力だ……!」

 

 一方その頃インムは安定してアナザーライダーを撃破していたが、背後から銃撃が飛んでくる。サイバーZだ! 

 

「もう終わりか? ホモの兄ちゃん。俺とも遊んでくれよ、田所さん」

 

「おっ木村ぁ……」

 

 銃撃で牽制し、近寄って格闘戦に持ち込む。インムの斬撃をかわし、腹部に銃撃を打ち込み、さらに切りかかって来たところをかわし背後に、そしてサイバードライバーでライドブッカーを防ぎ、力比べに持ち込む。が、振り払われ斬撃を受け倒れこむサイバーZ。

 

「木村ぁ、残念だったなぁ……今回も俺の勝ちですねぇ!」

 

「そうですかね!?」

 

 時間を止める木村。そして寄ってきたスウォルツがブランクウォッチを取り出し……

 

「これでいいんですか……?」

 

「ご苦労」

 

 インムに押し付け、力を奪う。

 

「お前の力を貰うぞ……」

 


 

 ジオルガとインムが完全敗北している時、ユウヤとウィンは割と普通に無双していた! 

 

「時間が書き換わる前、俺はお前とも手を組んでたのか?」

 

「あぁ。君は元々トマト農家を営んでいたよ」

 

「それ嘘だろ?」

 

「嘘だよ? ……なぜバレるんだろうか」

 

 適当な会話を交わしながら、必殺技を発動。アナザーライダー達は爆発四散した。その頃オルガは未だに劣勢だった。

 

《キング! ギリギリスラッシュ!》

 

 キングギリギリスラッシュでアナザーライダーを一掃し、縦に振り下ろしアナザージオルガも倒そうとするも、あっさり弾かれる。

 

「お前なんでそんなに強いの?」

 

「ガイアの力」

 

「はえーガイアの力すっごい……ってふざけてんじゃねえよお前! お前努力の方向間違ってるよお前! こんなに強いなら前見ろよ未来を!」

 

「……未来、未来だと?」

 

「そうだ! 見るなら背後より、真ん前を見やがれ!!」

 

《オールトゥエンティ! タイムブレーク!》

 

「……何を言ってる? 俺は未来を見ているさ。お前たちの平成を否定する為の、未来をな!!」

 

 放たれるオールライダーキック。それを前に、オールアナザーライダーキックで立ち向かう加古川。……打ち負けたのは加古川だった。

 

「何? この俺が……!!」

 

 再生される世界。世界は元通りとなり……

 

「……よし。これで、元通りだ。俺のこと思い出したか?」

 

「あぁ。……加古川飛流は?」

 

 倒れこむ加古川。その前に落ちているウォッチを拾い上げる木村。

 

「このウォッチは流しますね……」

 

「……返せ、それは俺のもんだ……!」

 

 足掻く加古川に近寄るスウォルツ。だが……

 

「コノシュンカンヲマッテイタンダァ!!!」

 

 何故か変身したアナザージオルガにより串刺しにされるスウォルツ。

 

「……な、に? 何故変身できる……!!」

 

「ハッハッハ……すり替えておいたのさ!」

 

「……あっ、これすっごい雑な作りの偽物だ……」

 

「何故だ……何故俺を……!!」

 

「俺は既に知っている。お前が俺を利用していただけの事を。俺の目的はオルガへの復讐なんかじゃない。……そもそも俺が恨んでるのはアイツじゃなく、『常盤ソウゴ』なんだよ!」

 

「お前、一体何を言って……」

 

「復讐の時間だ。……はーい、よーいスタート」

 

 剣を引き抜いたアナザージオルガがスウォルツを蹴り飛ばす。

 

「ここでお前を殺して、俺はこのルートを完走する!」

 

「こんなところで殺されてたまるか……インムの力は手に入れたんだ……!」

 

 時間を止め、驚異の生命力で逃げ切るスウォルツ。

 

「……クソッ……逃げられたか!」




次回、仮面ライダージオルガ!
「俺は仮面ライダーハデス、コングだ」
未来からきた冥界のライダー!
「君を迎えに来たんだ」
「アナザーポプテだと?」
「僕たちを匿ってほしい」
「俺の力は一つだけじゃない。……アマゾン」
EP.44 2019:メイフのよびごえ

〜予告〜

「祝え!」
時空を超える、大冒険を!
「祝え!」
真の最終回を!
「祝え!」
王の誕生を!
エンジョイしなきゃもったいない!
エンジョイリンチって醜くないか?
劇場版仮面ライダージオルガ
Over Quartzer

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