ダンジョンに出会いと別れが在るのは間違っているだろうか   作:仁611

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9話

 

 

俺は急遽で開催される【神会】(デナトゥス)の前に黄昏の館でステータス更新を済ませに来て居る。前回頼んだ時はアストレア様の事ですっかり忘れていた。

 

「また変な事になってるんやろ?」

「さあな、俺にも分からん」

 

 


 

ライト・フォン・セイント(15)

Lv6-半神半人

 

力:C611>B720

耐:D534>C661

器:B728>A839

敏:C651>B748

魔:EX----

魔眼:SSS

武士:B>A

神秘:S>SS

耐異常:C>B

刀身:C>B

神性:S>SS

再生:SSS

魔導:F>E

権能:S(NEW)

 

《魔法》

 

【想いの業】

『地獄の炎』装備付与のみ、力高補正

『栄光の幸福』身体付与のみ、敏超補正・認識阻害

『夜の誘い』影に潜む・潜む時間はレベル依存

『時の門』時間停止の収納を使用

※神・精霊なども収納可能

 

【焔の息吹】(イグニートアニマ)

・付与魔法

・温度を自由に操れる

・焔の形は意思通りに動かせる

 

【】

《スキル》

 

【英雄の神秘】

・早熟

・守りたい者の多さや想いに寄って効果は上昇

・運命分岐に関係をする

 

【心の枷】

・己の恨みを束縛

・恐怖剥奪、精神干渉不可

・自身の生命への執着が薄くなる

 

【聖麗】

・笑顔によって相手の精神回復率が上昇

・異性に対してのみ適応

・笑顔の質で効果は上昇

・相手の好感度で相乗効果が起きる

 

【無限の牢獄】

・神は術者に己の力を吸われて行く

・神性(昇華)が高まると権能を全て奪う

王権・豊穣・土星(イシュタル)

芸術・予知・治療(アポロン)(NEW)

 

【想いの連鎖】

・好意を持つ者が集まる事で全アビリティ上昇

・好意が好意を生む

※魅了では無い為に影響は個人差

・絆が深まる程に効果は上昇

※全員と良好でなければ効果は無い

 

 


 

 

「ライたん、もうご近所付き合い必要やな」

「別に神に成りたく無いんだけど」

「仕方無いやん」

「今考えても仕方無いか…」

「ほな【神会】行こか〜」

 

どうやらこのままでは遠く無い未来で神になるだろうが、眷属のままで居られるのだろうか?アイズ達には何て言えば良いのだろうか。

 

 

 

———【神会】(デナトゥス)

 

俺が居るからザワザワ騒がしいが、今日は俺が進行役だから好きにするかな、先ずはロキに紹介して貰ってから始めるのが無難だろう。何処で聞いたのかフレイヤが居る。

 

「お初ですね神フレイヤ」

「あら指輪は感謝して居るのよ」

 

「その節はどうも、余り変態行為するとみんなに気持ち悪いおばさんだと思われますよ?」

 

「ぎゃはははは!?ライたん最高」バンバン

 

ロキはテーブルを叩き大笑いして、他に居る女神達は笑いを堪えて居るが、フレイヤアンチな物は堪え切れて居ない。

 

「酷いわね、女性に向かって」

 

「確かに豊穣とは、大地を豊かにして人の繁栄を促すので勿論子孫繁栄も含む、だからこそ男を侍らす事は繁栄を意味に含むと言う解釈でしょう、そう言う意味で言えば貴女は豊穣の女神と言えます」

 

「ぎゃはははは!?絶対裏があるやろ」

 

「そうですよ!繁栄するなら女性が男侍らせてどうする?いきなり子供は産まれないのですよ…ただの尻軽女ですね正当性どころか神格を疑う様な女神だな、繁栄するなら男が女を侍らせればもっと良いに決まってる、なぜか何て聞かないですよね?妊娠から出産までの間に次を孕ませる男が産まないから出来る」

 

「ど正論やなぁ〜」

「そっそうね…貴方はなぜ今回神会に?」

「今聞きます?」

 

「まあ良いですよ、ウラノスのお爺さんに頼まれたからですよ、俺はハッキリ言ってかなり異端でしょう?ここに居る神を全員消滅させる何て楽勝ですよ?証拠なら存在するでしょうイシュタルにアポロンって言う余りにも屑神が、ここは下界ですよ誰の世界で好き勝手してるか考えた事有りますか?」

 

「「「「「「神が創った世界」」」」」」

「なら誰かもう一つ創って来れ?」

「「「「「「…………………」」」」」」

「お前ら本当は知らないだろ?どうやって神が出来たのかを知ってる奴居るか?俺は言わば全てを知ってる全知全能が聞いて呆れるよ」

 

「いい加減にしろ!?誰かつまみ出せ」

「「「「「「————ッ」」」」」」

 

俺はその女神を収納したが何て言う神『神ティアマト、混沌を好む女神』印象悪い神だなぁ〜他の神は俺が何をしたのか分からないと言った感じだろう。

 

「別に今ので、消滅させたりはしないけどさ誰か知ってるか?」

 

「貴方は知って居るのよね?」

「ああ知ってる」

「教えてくれない?」

「人だよ」

「「「「「「は?」」」」」

「ぷっ!人って無いだろ」

「なんで?」

「そんな力が無い」

「力ってなんだ?」

「そんなの簡単だろ超越する能力」

「お前らの何処にある?」

【神の力】(アルカナム)だろ」

「では神が所持する世界の数はいくつ有る」

「ん?1つで並行世界、並行宇宙が存在する」

「ではそれは誰が管理する?」

 

沈黙する神々達だが誰も答えられない、知らないからだが教えるか悩むなぁ〜神らしい神何て殆ど知らないと言うか居ないのか?

 

「教えるのやめるわ」

「なぜ教えてくれないの?」

 

「人で有る奴を力が無いなどと言い、何も知らないと来たでは何故知らないか、教えられて居ないからだよ【超越存在】(デウスデア)と言われて全知全能だとか笑わせるよ」

 

「うるせぇ!?」

 

俺は2柱分の神威をダダ漏れにする、皆が下を向くと口を開く。

 

「ディアンケヒト、お前は神である事を傲って居るが、医神で有るからには病気の子を何故助けない」

 

「わっ分からん病気を治せん」

 

「何処が全知全能だ?神は単知単能だと思うがな、それでも何とかしようとする人間には未知の力が存在する。己の足りない知識を増やそうとする、力が無ければ鍛練するなど努力する」

 

「確かに古代英雄は神に匹敵しとった」

「それと何故その者は神威が使えるのだ」

「そもそも神威って何だ?知ってるか?」

「「「「「「知らん(ないわ)」」」」」」

 

「威圧は人間で可能だ、では神威は?可能何だがな理論的ににはな。ただ誰もが知らないだけだ、神の誕生を知らないのと同じ」

 

 

どんどん神のテンションが低くなるので、俺は切り替える事にしたのでディアマトを取り出し、席に着かせたが放心状態なので権能の治療を使って見たが凄いな…。ザ・神だな!?ザワザワするがロキに締めて貰った。

 

 

「ほなこの辺で【戦争遊戯】についてやぁ」

「そこのデブが俺に喧嘩売ったんだよ」

 

俺はディアンケヒトを指差して言うとかなりビビって居る。まあさっきのを見ればビビるか…。

 

「これはミアハが実際に現場をみとったんやて?」

「ああ、私の店で申し込んでいたからな」

「俺達には追放を要求で俺はお前に何でもだな?」

「あっああ、そうだが…」

「歯切れが悪いやっちゃな」

「辞めたいのか?」

「出来れば…」

 

「なら3つだけ今から言うが、それを飲めば辞めてやるよ?強制はしないからな?【戦争遊戯】で勝てば幾らでも言えるからな?」

 

「言って見てくれ」

 

俺は指を1本立てて口を開く…。

 

———【1】

 

ミアハ神の借金を全額返済した事にする事

 

———【2】

 

アミッド・テアサナーレのロキファミリアへの改宗

 

———【3】

 

俺のファミリアを侮辱したんだ、全員の前で土下座しろこれはロキも含まれるからな?

 

 

 

俺が言い終わると顔色はハッキリ言って最悪だな、お気に入りの団員を引き抜かれるとなればかなりの痛手だ。俺が返事を待つと俺達の前にやって来たので権能【予知】を使う…。

 

 

「申し訳有りませんでした」

 

この神が選んだのは【戦争遊戯】の回避だ、最悪自分が天界送還もあり得るからだろうな。ロキは大笑いで肩を叩く喧嘩売る相手を間違ったなぁ〜何て言ってから更に爆弾投下しやがった…。

 

 

「ライたん半神やからなぁ〜【猛者】でももう敵わんやろなあ」

 

「おい!ロキ面倒が増えるだろ?」

「「「「「「どっどう言う事だ」」」」」

「そのまんまやん?」

「半神半人の半神か?」

「それ以外無いやろ?」

 

今回の神会は酷い物だったが、注目度がかなりやばいな。その後はディアンケヒトはロキに連れられ黄昏の館に向かう。俺の元にはミアハ様が向かって来る。

 

「良かったのか?頼みを私などに使って…」

 

「貴方が誰でも平等に、お節介を焼く様な神だからですよ」

 

俺が最高の笑顔で笑うと数名の女神が見ていて「さすが【聖麗】の息子ね」何て言うけど流石って何だよ『その笑顔は親子で精霊の様だと言う意味です』はぁ〜

 

俺は【神会】が終わると多くの神に自己紹介されて、媚を売られ俺に嘘は通用しないと言うと顔が引き吊って何処かに消えて行った。

 

ミアハ様にはもう様付けは半神だから、もう良いだろうと言われたので分かったと言うと、笑顔で感謝されるとナァーザに報告を一緒に来て来れないか聞かれたので了承する。

 

 

途中で我が家に寄ってアイズ達と一緒に【青の薬舗】に向かって居ると、ディアンケヒトとロキにリヴェリアが一緒に歩いて居たので話し掛けると、ディアンケヒトが俺達に近寄らないで居る。

 

「ビビり過ぎだから、性格悪いが腕はいいんだからもっと真面目に頑張れよ?そうしたら本当に敬ってやるから」

 

「ああ、自分の行いを今心から恥じてる」

「そうだな…神か人かは関係ないからな」

「そうだな本当に済まなかった」

「ミアハにも言ってやって来れないか?」

「ミアハ済まない」

「もう良い、私も貴方の腕は尊敬して居る」

 

俺達は【青の薬舗】に着くとロキ達との別れ際に家にアミッドを連れて来て来れと伝えた。店内に入るとナァーザは眠そうな顔でカウンターに座って居るのでミアハにどうぞと言う。

 

「ナァーザ実はな…借金が無くなったのだ」

「ん?……!?」

 

「あ〜【戦争遊戯】するのが嫌ならって事で、俺が交換条件を3つ出してな、その1つがミアハの借金だ」

 

「!?なっ何で……」

 

「眷属1人に神1柱で良く頑張ったと思う、半神からの贈り物だよ」

 

「「「「「半神!?」」」」」

「そうだ半神半人だ」

「あの寿命は…有るんですか?」

 

俺は魔眼に聞いてみた『2000年程』みんなが神になる方法は『2つ有ります、1つは器の昇華・2つ目は貴方との子を宿す事で半神に胎児の影響で成れます』望めばだな。

 

「寿命は今で2000年だな」

「ずっと…一緒が…いい」

 

アイズは捨てられた子犬の様な目でこちらを見る、他の子を見ても同じ様にこちらを見て居る。

 

「お主は愛されておるな」

「羨ましいですね」

 

ミアハとナァーザにそう言われて俺は可能性は家で話すと言うと、皆が一様に頷くので1人ずつ頭を撫でる。その後はミアハ達は早めに人員を増やすべきだと言うと、なかなか難しいと言われる。

 

アポロンの元眷属が居ないのか魔眼に聞いて見たら『現在7名が未所属』だと返答が有ったので、それをミアハに言うとその時…。

 

後ろの扉が開く予感がして振り向くと、2人の女の子が入って来たので何処かで見た事が有ると思うと、元アポロンファミリアの団員で執務室を聞いた子だった。

 

「君達元アポロンファミリアの子だろ?」

「貴方はあの時の…」

 

「ああ、君は『カサンドラ・イリオン予知夢の子、ダフネ・ラウロス』予知夢が見れるんだね」

 

「なっ何で?」

「あれは妄想でしょ?」

「呪いで皆に信じて貰えないだけだよ」

「そう何ですか!?」

「君は何故ここに?」

 

「ここには叡智の半神が未来を照らすって夢で見て…」

 

「俺の事だな、凄いね君は」

「そんな事は」

「あれ妄想じゃ無かったの?」

「あれはアポロンの呪いだよ」

「どう言う意味ですか?」

 

「アポロンに恩恵を授かる事で、君は予知夢を授かる事が出来る運命だったけどさ呪いで、誰にも理解されず信じて貰えない」

 

「それじゃあ」

「今は知ってる人居るでしょう?」

「あっはい!?それが未来を照らす」

「ミアハファミリアとか良いんじゃ無い?」

「「えっどう言う?」」

「良い神様だよ、俺が保証しよう」

「「是非」」

「どうかなミアハ?」

「私としては願ったりだが」

「「お願いします」」

「頼むよ2人を俺が保証したんだから」

「そうだな…お主は…ああ任せなさい」

「「宜しくお願いします」」

「良かったな、信頼出来る人が居て」

「はい、ありがとうございます//」

 

 

俺は最高の笑顔と一緒に頭を撫でて「友達も大切にしろよ」そう言うと真っ赤な顔で頷くので再び撫でると、リリが俺の手を掴んでいつまで撫でるんですかと怒られて悪いと謝った。

 

 

俺達はそろそろ帰ろうと言い出ようと、3人と1柱にお礼を言われ後ろを振り向き手を挙げる。帰り道ではみんなが凄く不機嫌で、家の扉を開けて入ると皆に揉みくちゃにされ、甘えさせタイムになりみんなベタベタして居間で寛いで居ると、どうやらロキが来たらしく門まで迎えに行く。

 

「悪いなロキ主神を顎で使って」

「そう言う事が言えるんやなぁ〜」

「建前だがな」

「それ言わんでええやん!?」

「冗談だよ」

「んで?アミッドちゃんはどないするん?」

 

「ここの一室で薬品の精製と研究をして貰おうかと思っててな?今より多くを救う為には、俺の知識と薬学に精通したアミッドが欲しくてな!印象は悪いかも知れないが宜しくな」

 

「いえ…ディアンケヒト様が性格悪いのは、ファミリアでは割と皆の周知の事実ですからお気になさら無いで下さい」

 

「どうしても嫌なら、1年後には改宗したければロキに俺が頼むよ」

 

「貴方がその…最低でなければ大丈夫かと」

「そうかでは皆は知ってるのかな?」

 

【小人族】(パルゥム)の方と【狐人】(ルナール)の方は分からないですが、アイズさんにレフィーヤさんと【疾風】リオンさんですよね?」

 

俺はリリと春姫に一応リューも呼ぶと結局は全員来たが、ロキがアイズに抱き着こうとして肘が顎に入って気を失った…。俺はアミッドに気にしなくて良いと言うと苦笑いでハイと答えた。

 

全員で自己紹介を済ませたがロキが気を失って居るので、夕飯は食べて行くと良いと言うと、ここがホームだと思ったらしい。黄昏の館が定員一杯だったのかと言われ、ここは俺達の個人の家だと伝えると意味が理解できて居ないので正確な名前を伝えた。

 

 

アイズ・フォン・セイント

リュー・フォン・セイント

リリルカ・フォン・セイント

春姫・フォン・セイント

レフィーヤ・フォン・セイント

 

再び紹介をし直すと驚き過ぎて動きを失ったので、頬を指で突く事で再起動すると、意味を噛み締めたのか理解して来れた。冗談でアミッドも入るかと聞くと茹でダコの様に真っ赤にる。その間に俺はリューさんに脛を蹴られ唸って居た。

 

結局ロキが起きると神酒を出して欲しいと言われ出してやると、酔い潰れて眠ってしまったので今日は泊める事にした。ロキがホームに帰らないなら説明が大変だと言う事で、アミッドも客室に案内してあげたら家具の品質に感動して居た。

 

 

俺は皆にロキの事を伝えにホームに行ってくるから、警備のスイッチを入れておく事を伝えた。向かう途中で怪しい奴を2人程見つけ回収すると、女神ティアマトの差し金だった様だ。

 

 

黄昏の館に着くとリヴェリアがロキを探して居たらしいので、我が家に居ると伝えに向かうと、リヴェリアを発見して話し掛けると凄く挙動不審だが、前回が誤解のままだしな…。

 

急用では無いが泊まりに来るか聞くと真っ赤な顔で頷くので、ティオナとティオネも一緒に誘ってやって欲しいと言うと、凄く複雑そうな顔を一瞬したが女の顔は見て無い事にする。

 

屋敷の防犯用魔導具に反応しない為の片割れを彼女達に渡すと、俺は我が家に怪しい奴を寄越した神に、挨拶に行って帰るから少しだけ遅くなるから宜しくと伝えると、真面目な顔で頷いてくれた。

 

 

 

———ティアマトファミリア

 

俺は夜は暗殺向きな【夜の誘い】を使いティアマトの背後に立って抜刀する。首に刃を当ててから話し掛ける。

 

「お前って馬鹿なのか?」

「貴様【剣麗】どうやって」

「そこじゃ無いよなぁ馬鹿なのか?」

「神を馬鹿にしおって!?」

「はぁ〜〜でっ何で刺客を?」

「貴様が危険だからだ」

「あのさ…危険な奴一杯居るよな?」

「お前が1番!?」

 

俺は刃を少しだけ皮膚に食い込ませると、ティアマトは静かになったので更に話をする。

 

「刺客を向けるなら死ぬ覚悟は有るよな?」

「まっ待て!?」

 

「俺が1番って言ったけどさ、その前の1番は殺したのか?」

 

「お前だけだ…」

「未知に対する恐怖か?」

「その様なモノは無い、異端だからだ」

「そっかなら人からしたら神は異端だな」

 

「なっ!?たっ確かにそうだが、我々とお前では違うぞ」

 

「何が違うか言ってみろ」

「神か人の異端かだ…」

「この屑が、マジ聞くんじゃ無かった」

「なっ!?待てええええ」

 

俺はティアマトの首を落とす…。俺は悪魔なんだろうかと神を殺す度に自分に聞いてしまう。収納し終わると叫び声で眷属が中に入って来るが、【夜の誘い】で誰にも気付かれずに屋敷を出て行く。

 

 

 

気分が優れなくて1人で外壁の上に座って月を眺める。俺が幸せになって良いのだろうか、こんなに俺の手は汚れてるのに…。悪魔に成るって辛いなぁ〜

 

俺の判断が本当は間違えだった何て、普通に有り得そうだからな。誰か教えて来れよ『人であれ神であれ選択が存在するならば、どれを選択して正解だったと決めるのは、判断する者次第で有る』

 

俺は家に向かって屋根を飛びながら向かう、視界に入ったのは最大賭博場(カジノ)エルドラド・リゾートの裏口辺りで、年若い町娘が無理矢理連れて行かれているところだった。

 

俺は直ぐに方向転換して収納から真っ黒なローブを羽織り、仮面を付けると攫おうとする2人の男を手刀で眠らせる。彼女は何が起きたか分かって居ない為に一先ずこの場合を離れる。

 

外壁の上で俺は仮面を外して彼女に素顔を見せる事にした。安心して貰う事が先決で有ると思い、ゆっくり優しく話し掛ける。

 

「どうして攫われて居たのかな?」

「あの…貴方は?」

 

「俺はロキファミリアの【剣麗】ライト・フォン・セイントです」

 

「あの有名な!?」

 

「どの様に有名なのかは気になるけど、何で連れて行かれて居たのかな?」

 

「父がカジノで負けてそれで……私を」

 

そのカジノで行われていたのは『詐欺の類です、他の客も加担しており彼女が初めから目的です』そうか、屑が多いなあ〜俺は彼女に家に帰るのは危険だと伝えて、我が家に連れて帰る事にすると、緊張の糸が切れて尻餅を着くとポロポロと泣き出した。

 

頭を撫でて「もう大丈夫だから、俺がどうにかするよ」そう言うと彼女はもう涙が止まらない状態に成ってしまい、俺はローブを彼女に掛けると、泣き止むまで背中を子供にする様にトントンと優しく叩く。

 

家に連れて帰るとリヴェリアが迎えて来れて、彼女の顔が涙で濡れていたので、何も言わずに居間に連れて行く…。リヴェリアはリリと春姫に任せてティオネと一緒にこちらに来る。

 

「襲撃者の件は終わったのだが…。エルドラド・リゾートの裏で無理矢理連れて行かれていてな、それで彼女を助けた所で彼女に聞くとなどうやら父がカジノで負け、彼女を取り上げたらしいが。

 

俺の能力で調べたのだが本当は彼女が欲しくて父親は嵌められて騙し取った様なんだよ」

 

リヴェリアとティオネは渋い顔をしているが、俺はこの後どうするかを続いて話して行く。一先ずはギルドに伝え最悪ガネーシャだと言うと、リヴェリアはロキを起こそうか言ってきたので、今回は俺個人の方がいいだろうと伝える。

 

 

———祈祷の間

 

俺は先程入手したばかりの情報をウラノスとフェルズに伝えて、この後どう対処するかを決めて居るのだが、決めてに欠けるらしくて突入出来ないらしいので更に情報を提供する。

 

もう一つの情報としてカジノの経営者で有るテリー・セルバンティスは偽物だと言う事、本名はテッドと言い娯楽都市サントリオ・ベガからオラリオに向かって居た本人が死んでいた所を利用して、サントリオ・ベガの監査を賄賂ですり抜けて居た。

 

これは娯楽都市サントリオ・ベガの落ち度で、今後もカジノを続けるのなら介入と、今回被害に合った者への慰謝料として、お金を相当額請求すべきだと伝えた。

 

 

俺は翌日のガネーシャの捜査にて取り逃がししない様に、念を押すと俺は家に帰る事にした。今回は俺のお陰なのかは分からないが、これ以上被害が出無くて良かったと思う。


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