賊勇者 ドラクエⅨ編    作:友里

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ギュメイ・ファイナルバトル 4

「アイシャ、頼むっ!此処は俺が何とかっ、うああーーっ!!」

 

「小僧……、良かろう!」

 

ギュメイは又しぶとく立ち上がって来たジャミルの相手をしようと体勢を立て直した。

ジャミルも、又出血覚悟で伝説の剣を振り回し、ギュメイに立ち向かう。

 

「ジャミル、……お願い!サンディ、モンちゃんの事、頼むわ!」

 

「う、うん……、大丈夫だよ!」

 

モンをサンディに預け、アイシャも気絶しているダウドの元へと走る。だが、もしも

ジャミルが完全に力尽きてギュメイに気づかれれば一環の終わり……。恐怖であった……。

 

「ダウド……、蘇って!どうか……!!」

 

「小娘……、そう言う事か、させんぞ……」

 

倒れているダウドの元へ漸く辿り着き、アイシャが世界樹の葉を飲ませようとするが、

ダウドは口を開いてくれず。その間にも、ギュメイは事態に気づいてしまい、アイシャの

方に怒りの目を向けた。

 

「ギュメイっ!オメーの相手は俺だっ!……うううーーっ!?」

 

「馬鹿者め……」

 

だが、再びジャミルが胸を押さえ込み、吐血した。流石にそろそろ回復魔法を掛けないと

限界に近かった。痛みに堪えきれず、ジャミルも又倒れた……。

 

「駄目だ、こんちくしょう……」

 

「ダウド、お願い、世界樹の葉を……、きゃ、きゃっ!?」

 

「邪魔をするなと言っている……」

 

アイシャの前に等々ギュメイが迫る。だが、アイシャも負けておらず、今度こそと

自身もギュメイと戦う体勢を取った。

 

「ギュメイっ!来なさいっ!わ、私だって戦えるのよっ!女の子だからって舐めたら

痛い目に遭うわよっ!!」

 

「フン、何を強がりを……、もう一度転ばせてやろう……」

 

「うううーーっ!今度こそ当たってーーっ!!」

 

ギュメイが長剣を構え、突っ込んで来た。だが、今度はアイシャの必死のメラゾーマの

方が早く、放った炎がギュメイの体を瞬く間に包み込んだ。

 

「や、やったわ……!」

 

「小娘、なかなかやるな……、だがこれぐらいでは我はまだ倒れぬ……」

 

ギュメイに命懸けで魔法を放出し、漸くダメージを与えたが、やはり一度ぐらいの

メラゾーマではびくともしないで平然としている。やっぱり、私一人じゃ駄目なの……?、

と、アイシャは泣きたくなった……。

 

「あっ、世界樹の葉……」

 

アイシャは世界樹の葉をうっかり下に落としてしまう。だが、落とした先はダウドの

顔の上……。ダウドの顔の上に世界樹の葉から零れた雫が……。

 

「あうう~、オイラ……」

 

「ダウドっ!い、意識がっ!!きゃっ!?」

 

「させぬ、今度こそ始末してくれよう!」

 

ギュメイはアイシャを突き飛ばし、気絶から回復したダウドをもう一度始末しようと

近寄って行く。だが、ギュメイにも剣の妨害が入った……。

 

「……こっちの小僧か……」

 

「……ジャミルっ!!」

 

「悪ィな、おっさん、もうこれ以上アンタの好き勝手させねえよ!調子に乗んな!

アイシャ、良く頑張ってくれたな、サンキュー!」

 

「うんっっ!!」

 

アイシャは喜び、急いでジャミルに駆け寄る。ジャミルもアイシャを後ろに手に守ると

彼女に向かって微笑みかける。ギュメイがアイシャの相手をしている隙に、何とか体を

動かして、必死で力の盾を使いHPを全回復させたのである。

 

「オイラ達ももう大丈夫!」

 

「ジャミル、アイシャ、心配掛けて済まない!」

 

「おお、お前らも復活したか!流石しぶといな!ダウドもサンキュー!!」

 

「……しぶといって何っ!それはジャミルじゃないかあ!でも、えへへ!」

 

此方も、どうにか復活出来たダウドが素早くザオリクを使いアルベルトを蘇生。

こうして、無事に全員生還する事が出来た。見守っていたサンディも急いで

モンを連れて来る。と、漸く此処で全員が再び揃った。

 

「……ダウド~、モン~……、モギャ、モギャーー!!心配したんだモン……、

モギャ、モギャ、モギャ、モォーーンっ!!」

 

「あたた、モン、わ、分かったから……、あだだだだっ!いだい、いだいよっ!

な、泣いてまで心配してくれるのは嬉しいけど、……モンはーーっ!!」

 

「……この髪型嫌モンーーっ!乗り心地悪いモンーーっ!早く元に戻してモンーーっ!!」

 

「泣き処そこなのおーーっ!!」

 

「「汗」」

 

久しぶりにダウドの頭の上に乗れたモンは早く髪型をオールバックに戻せと大騒ぎ。

見守っていた皆さんも滝汗……。

 

「ま、スーパーデブ座団はスーパーデブ座布団……、だよネ……」

 

「ウシャーー!」

 

「……つー事だ、ギュメイのおっさん、俺ら、完全復活しちまったワケ、今までやって

くれた分、ストレスも溜まりまくりだかんな、お返しさせて貰うぜ!」

 

「良かろう……」

 

ギュメイは再び集結したアホ4人組を見て、大きく息を吐いた。本当に何所までも

悪運の強い奴等だと……。だが、心なしかギュメイの顔には笑みが浮かんでいた。

 

「……お前達が一人だろうと、何人だろうと、我には関係無いからな……、では、

遠慮無く行かせて貰うぞ!」

 

「望む処だっ!……皆、下がっててくれ、後は俺がやるっ!」

 

「ジャミル、でも、君も病み上がりなんだ、無茶したら!」

 

「大丈夫さ、俺、今度こそ、おっさんとちゃんと勝負したいんだ、ケリを付けたい、

自分自身の力でさっ!行くぞおおーーっ!ギュメイっ!!」

 

「生意気な……!」

 

ジャミルは伝説の剣を構え、ギュメイへと走る。ギュメイも同時に、ジャミルへと……。

ギュメイが最後の魔神斬りを使う前に、ギュメイの体は宙を舞い、ギュメイは倒れた。

地面に倒れる寸前、ギュメイは微笑みを浮かべた。本当に強くなったな、小僧と。

 

「……小僧、見事だ、我の負けだ……、認めよう、確かに……、本気を出せば真面に

以前よりも強くなっているな……」

 

「……」

 

「「やったああーーっ!!」」

 

後ろではしゃぎ合う仲間達。ジャミルが強敵に打ち勝った事の嬉しさで、エルギオスの

事をすっかり忘れている皆さんなのでありました……。だが……。

 

「……ダウド、頼むよ、おっさんにベホマを……」

 

「……え、ええーーっ!?」

 

「……小僧、貴様、何のつもりだ……?敗北者の我を哀れんでいるのか……?」

 

「ちょ、ま、また、アンタはっ!?」

 

「モン~……」

 

「ジャミル……」

 

「……」

 

ジャミルの言動に又も皆はハラハラ……。ギュメイも再びジャミルの方を

強く睨んだ……。

 

「だって、いいじゃんか、俺、アンタに勝ったんだし、敗北者は勝利者の

言う事大人しく聞けよ、折角復活したんだしさ、やっぱりアンタの力、

貸して欲しいんだ、このまま埋もれるんじゃ勿体ねえだろ?な、折角だし、

これからはアンタの力、別の処でも活かしてみないか?変なプライド捨ててさ」

 

「……断る、我が信じる物全て、今も忠誠を誓うのは、あの方……、ガナサダイ皇帝のみ……」

 

しかし、やはりジャミルが差し伸べた手を、ギュメイは頑なに拒否しようと

するのだった……。

 

次にこのシリーズで読んでみたいと思うコラボジャンル

  • ゲーム・RPG
  • ゲーム・アクション
  • アニメ・漫画
  • 完全オリジ舞台

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