ゆり「Glitter*Greenのギター&ボーカル担当の牛込ゆりです。今回はどうして私なんですか?」
ルミィ「いや、Poppin'Partyのメンバーは出きったので、今作品のヒロインであるりみちゃんのお姉ちゃんに出てもらおうかと思った所存です。」
ゆり「なるほど、たしかにそうですね。今作品は妹のりみがいるPoppin'Partyが主軸ですし」
ルミィ「そう考えるとお姉さんのゆりさんにも出てもらわないとなーんか後味が悪く感じるんですよね…」
ゆり「わかります…それじゃあ本編に行きましょうか」
今日は大晦日だ。1年の最後の日は大体の人は家族と過ごしたり、友人の家でゆっくりしたりと多種多様である。そんな中、俺は思い出にふけっていた。今年一年は色んな事があった。共学になった花咲川学園でたくさんの新しい友人と会うことができた。ある時は弁当のおかずを取り合ったりしてワイワイ賑わったり、放課後には屋上で先輩たちと今日何をしていたかなども話し合ったりした。時には落ち込んでみんなに迷惑をかけたこともあった。そんな中でも一人のクラスメイトが俺のことを励ましたりしてくれて立ち直ることができた。でもそのクラスメイトもある日お姉さんと喧嘩してうちに泊まりにきたりもした。そんなクラスメイトのことを放っておくこともできなかった俺はお姉さんとクラスメイトの仲介役を請け負ったりもした。今では普通に姉妹として接しているので俺としても一安心だ。そして今年のクリスマスイヴ、俺はそのクラスメイトに告白した。最初はその人に好きな人がいるかもしれないという考えが頭の中によぎり、告白する勇気はなかった。でもその人は俺に勇気をくれた。告白は成功し、俺たちは恋人になった。そして今俺たちはその恋人が所属するガールズバンドの住んでいる家に向かってる途中だ。
12月31日
【午後1時:流星堂へ向かう道中】
疾透「しかし寒いな・・・冬っていってもまだ始まったばかりだろ?なんでこんなにも寒いんだよ・・・」
りみ「しょうがないよ、今日は一日中雪って言ってたし・・・疾透くん、手袋しても寒いの?」
疾透「俺は寒いのが好きじゃないんだよ・・・雪が降ってる時は一日中炬燵に籠ってるか一日中寝てるかの二択なんだし・・・寒っ」
りみ「もうすぐ有咲ちゃんの所の蔵だからもう少しの辛抱だよ。あそこは暖房も入ってるし外よりかは暖かいから・・・」
疾透「なありみ、ゆり先輩のことが心配か?」
りみ「ど、どうしてわかったの!?」
疾透「だって、ずっと思いつめたような顔してるからさ。心配なのはわかるけど、それは俺だって同じだ。姉さんもゆり先輩と同じ大学に行くかもしれないんだし、血のつながった姉のことを心配しない弟なんていないし、りみも心配してるんじゃないかって」
りみ「うん・・・お姉ちゃん、大丈夫かな…?」
疾透「ゆり先輩たちなら大丈夫だって。信じよう、ゆり先輩たちを」
りみ「うん・・・」
疾透「ほら、流星堂が見えてきたから一旦この話はおしまいだ。早く行くぞ」
りみ「は、疾透くん待って…!早く温かいところに行きたいのはわかるけどそのまま走ると転ぶよ?」
疾透「大丈夫だって、俺はテニス部に入ってるんだし反射神経は元からよかったんだからこんなことで転んだりしないよ。ほら、りみも早く行こう」
そう言って俺たちは手を握って流星堂まで歩いていった
【午後1時30分:流星堂前】
(ピンポーン)
有咲「やっと来たか・・・お前たちで最後だから早く入れ!」
疾透「今日が今年最後だからって焦りすぎじゃないか有咲?もうちょっと普通に対応しないとこの先不安だぞ」
有咲「香澄たちでさえ12時に来たんだぞ!それをお前たちはー!」
疾透「はいはい、説教は後で受けるからとりあえず入れてくれ。寒くてたまらん」
有咲「ったく・・・香澄とおたえがいつもの調子だから疲れるんだよ・・・」
りみ「あはは・・・香澄ちゃんとおたえちゃんらしいね・・・」
有咲「とりあえず入ったら香澄とおたえを止めてくれ・・・」
疾透「わかってるよ」
そう言って俺たちは流星堂に入った。入って早々香澄が騒いでいるものだから俺が香澄のストッパーになったのは当然だった。今日は明日香は家族と過ごすというので今この場にはいない。まあ香澄を止めるのには一苦労なんだけどな・・・結局は物で釣って無理やり止めた。
香澄「ねえ疾透くん!一回私たちで音合わせてみない!?」
疾透「はい?」
たえ「だから、一度私たちで音合わせてみない?」
疾透「いやいやなんでそうなるんだ?というか俺はポピパのマネージャーだろ?最近は他の楽器の仕組みとかもわかってきたけどいきなりすぎないか?」
沙綾「ほら、疾透くんって私たちの面倒見てくれてるじゃん?偶にはやってみない?」
疾透「そうは言われてもな・・・今日はキーボード持ってきてないし、明日は朝早くから神社にお参りと初日の出を見に行くんだろ?大丈夫なのか?」
りみ「一回音を合わせるだけなら大丈夫だよ」
有咲「諦めろ疾透、5対1だ」
疾透「しょうがないな・・・で、俺はどれを使ったらいい?」
りみ「疾透くんがやりたいのでいいんじゃないかな?」
疾透「じゃあ・・・今回はドラムをやってみたいかな。」
沙綾「了解。じゃあ私は今回聞く側だね。なんだか新鮮だなぁ、いつも演奏する側だし」
疾透「まあ今この中で一番慣れてない楽器だし、少しでも勉強しないと」
まあこういう感じに、香澄が思いついたのは偶に俺が他の楽器を使って音を合わせることだ。その時はポピパの誰か一人が聞く側になるのでその時はアドバイスをもらったりもしているから非常に助かっている。ちなみに香澄の説明はとてもざっくりなのでその時はたえに助けてもらってる。こういう時のたえほど頼りになるのはないけど普段からその調子で頼む・・・
【午後11時45分】
疾透「もうすぐ今年も終わりか・・・なんだかんだで色々あったな。」
香澄「そうだね!入学式の時に疾透くんに出会って」
たえ「同じクラスで同じ時間を過ごして」
りみ「私は入学式の日の朝に疾透くんに出会って・・・」
沙綾「時には私がみんなに心配かけたこともあったっけ」
有咲「私だけ別のクラスだったけどそんなの関係なしに話したりしたな」
疾透「それから俺は紗夜さんからライブを見に来ないかって誘われて今はこうしてポピパのマネージャーやってるし」
香澄「みんなでクリスマスを楽しんだりもしたよね!」
りみ「それと、クリスマスイヴの日に疾透くんから私が告白を受けて・・・」
疾透「今俺とりみは恋人同士で」
たえ「練習の休憩の時にりみが疾透くんにベッタリくっついてたりしたよね」
有咲「だなー。あの時はめちゃくちゃ甘い雰囲気出してたから見てるこっちの方が恥ずかしかったけど」
りみ「あ、あれは忘れて!」
疾透「ま、今年一年はこのメンバーで過ごせて嬉しかったよ。っと・・・もうすぐだな、カウントダウンするか。6!」
有咲「5!」
沙綾「4!」
りみ「3!」
たえ「2!」
香澄「1!」
全員「「「「「「明けましておめでとうございます!今年も一年よろしくお願いします!」」」」」」
こうして新年をポピパのメンバーと迎えた。その後はみんなで有咲の婆ちゃん手打ちの年越しそばを食べ、みんなは寝た。俺はというと、みんなが雑談してる間に眠りこけてそのまま少し寝ていたため眠気が来ず、ずっと起きていた。
1月1日
【午前5時:流星堂】
疾透「おーいみんな、起きろー。みんなで初日の出見に行くんだろ?」
香澄「今何時―…?」
疾透「もう朝の5時だ。早く起きて出ないと初日の出が見れないぞ」
有咲「やっべー!もうそんな時間かよ!?急いで支度して出るぞ!」
たえ「おおー、有咲張り切ってるー」
沙綾「あはは、結局はみんないつも通りだね」
疾透「それがポピパのいいところだからな。」
りみ「それじゃあ支度していこっか」
そうりみが言って俺たちはしたくして初日の出が見れる神社まで歩いていった。昨日の夜には道に雪が積もっていたが、夜から雪かきをしていた人もいたらしく、ここ一体の道の雪はどけられていたため神社まではたいして苦はなく行けた。途中から寒くて動けないメンバーが出た時は仕方なくおんぶしていった。
【午前5時30分:神社】
疾透「ギリギリっぽいな・・・まあみんなは着物を着る時間があったししょうがなかったけど約2名ほどマイペースで歩いてたからな・・・」
有咲「つーわけで香澄は新年早々で悪いけどトレーニングなー」
香澄「そんな殺生なー!新年あけて間もないから少しくらいゆっくりさせてよー!」
疾透「大丈夫だ香澄、1日3時間のランニングコースだから」
香澄「3時間でも苦行だよ!鬼!悪魔!人でなし!」
りみ「香澄ちゃん、大丈夫だよ。私だって何とか乗り越えれたから・・・」
沙綾「私は3日で終わったし大丈夫だって」
疾透「体力がついたと思ったらそこでトレーニングは終わりだから頑張った分だけ早く終わるぞ」
香澄「うー・・・頑張る!あっみんな!初日の出だよ!」
疾透「初めて見たけど初日の出ってこんなに明るいんだな・・・」
りみ「私はお姉ちゃんと一緒に去年見に行ったけど去年より明るいなぁ…」
疾透「そうなのか?」
りみ「うん。その時はまだ私は中学生だったから香澄ちゃんたちとは会ってないから二人だけだったよ。」
有咲「私はずっと蔵に籠りっぱなしだったからな」
香澄「私は明日香と一緒に炬燵で寝てた!」
たえ「私はウサギと一緒に炬燵で寝てたよ」
沙綾「私は弟と妹と一緒にトランプで遊んでたなぁ…」
疾透「お前ら・・・」
彩「あれ?疾透くんと香澄ちゃん?」
疾透「…ん?彩さんに千聖さん、それにイヴと麻弥さんに日菜さんまで。パスパレの皆さんも初日の出を見に?」
千聖「ええ。今年の新しい目標のゲン担ぎで初日の出を見に行こうってなったのよ。」
イヴ「私たちは大晦日と元旦はお休みをいただいていたので日本での初日の出を見たかったので皆さんをお誘いしました!」
麻弥「ジブンたちは日菜さんの家に泊まってからバスでここまで来ましたねやっぱり他の方も初日の出を見たかったのか雪かきをされていたみたいですし。」
日菜「うん、初日の出ってやっぱりるんってくるね!去年より明るーい!」
彩「え?日菜ちゃん去年も見に行ったの!?」
日菜「うん!おねーちゃんと一緒に!」
疾透「そういえばアイドルバンドを組んだのは去年のちょうど半ばくらいだって聞いたのでその時は暇だったんですね・・・よく紗夜さんを誘えましたね」
日菜「おねーちゃんも見たかったみたい!」
疾透「(紗夜さん・・・日菜さんに甘いですね。)」
千聖「それよりも、ずっと気になっていたのだけど疾透くんとりみちゃん、さっきからずっと手を繋いでないかしら?」
りみ「ふぇっ!?い、いつからだったっけ・・・」
疾透「確かこっちに着いてからだったな・・・りみがずっと手に自分の息をかけていて寒いんだろうなって俺が手を握ってそのままだったか」
日菜「もしかしてー、二人って付き合ってたりする―?」
麻弥「日菜さん!?いきなり何を言ってるんですか!?そんな当てずっぽうが当たってるわけ・・・」
りみ「は、はい・・・」
麻弥「えーっ!?」
日菜「あはは、やっぱりかー♪」
疾透「やっぱり日菜さんの洞察力はすごいですね。俺も見習った方がいいかもしれません」
イヴ「お二人とも、いつからお付き合いを始めたんですか?」
疾透「去年のクリスマスイヴ・・・まあほぼ1週間くらい前からだな。」
千聖「あら、とてもロマンチックなクリスマスイヴになったわね。2人とも、お幸せにね。」
りみ「あ、ありがとうございます・・・」
千聖「それじゃあ私たちはそろそろ帰るわね」
有咲「あれ、もう行っちゃうんですか?」
彩「今日は早くから日菜ちゃんに起こされて眠いんだよ・・・」
たえ「何時から起こされたんですか?」
彩「えっと・・・朝3時…」
疾透「…日菜さん」
日菜「テヘッ」
疾透「そこは照れるところじゃないです」
イヴ「それではこれで私たちはオサラバします!また学校でお会いしましょう!」
香澄「うん!彩先輩たちもまた学校で!」
そう言ってパスパレのみんなは神社を出て行った
疾透「なんだかんだでパスパレのみんなもいつも通りだな。これはたぶん他のバンドメンバーもいつも通りだろ」
有咲「いきなり変わったら普通に驚くからいつも通りの方が助かるんだけどな・・・」
疾透「まあなんだ、改めて今年もよろしくな」
ポピパメンバー「「「「「うん!(ああ!)」」」」」
こうして初日の出を見た俺たちは自分たちの家に戻ってポピパメンバーは朝早く起きたので眠気が来たので昼まで寝た。ただ俺は少し家の周りをランニングしてから寝ることにしたので少しだけ走った。途中他のバンドメンバーにも会って少しだけ話をしてその後は家に戻ってそのまま寝た。
ルミィ「いかがだったでしょうか?」
ゆり「いいなあ初日の出。私たちは夜遅くまでテレビ見ててそのまま寝ちゃってて初日の出を結局見逃しちゃったよ・・・」
ルミィ「まぁいいじゃないですか。来年にでも見れば」
ゆり「それもそうですね。ところで主さん、一つ質問いいでしょうか?」
ルミィ「はいなんでしょう?」
ゆり「時間軸としてもうすぐりみたちは2年生になるけど、これからの内容はどうするんですか?」
ルミィ「いい質問ですね、ではお答えしましょう。『2年生編と1年生編はストーリーが繋がっています。』2年生編を書くとしたらアニメでいう2期というところですね。たぶんその時になったらゆりさんはもちろん主人公である疾透くんのお姉さんである水夏さんの出番は多分少なくなるかと・・・そこはすみません」
ゆり「いいんですよ、主さんが書きたい内容で。私の出番が減っちゃう可能性があるのは少し寂しいですけど、少しでも長く続けばそれだけ書く内容が増えるってことですよね?」
ルミィ「Exactly(その通りでございます)。それでは今回はこの辺で。ご感想、評価を心よりお待ちしております」