仮面ライダージオウ Another Time   作:アンパン神

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こちらは改稿版です

今回のビルド(のアナザーライダーが最初に倒される)編は2話に分けて投稿しようと思います


おうになりたい2018
EP01 りゅうとへいきのベストマッチ2017


2017

 

 

太陽の光も差さない薄暗い路地裏。まさに不良(ヤンキー)共の溜まり場だ。しかしそこには、不良ではない“殺し”という人の犯してはいけない大罪を犯してしまった者達もいる。そしてここにまた一人、その大罪を犯して罪人の領域に踏み入れてしまった男がいた。

 

「や、やっちまった…!」

 

罪人の強靭な腕は力を無くして血塗れた鉄パイプをコロッと落とす。罪人の顔が面白いようにどんどん青ざめていく。

 

「あ、あああ!」

 

罪人はすぐにその殺人現場から逃げ出そうとする。しかし───

 

「グオッ!?」

 

罪人はその場にあったゴミ箱に激突しごみを撒き散らす。だが、罪人はそこで異変に気付く。

 

「な、何だ?何が…!」

 

倒れる筈のゴミ箱。地につくはずのゴミ箱が…止まった。罪人は困惑する。罪人がふと上を向くと・・・止まっている。小鳥が、雲が、止まっている。

周りを見渡している罪人の前に、特徴的な出で立ちの男が現われる。

 

「なななんだお前!」

 

「…」

 

突如現れた男に、罪人は驚き後ろに退く。

 

「獄中での暮らしと王になる運命、どちらが望みだ?」

 

「はぁ?───がっ!」

 

CROSS-Z…

 

「お前の意見は求めん」

 

男が何かのガジェットを起動しそれを罪人の体に埋め込む。

すると、男の体がみるみる変わっていく。顔面には暴力的な西洋龍のマスク。牙は剥き出しだ。腕には左右非対称のドラゴンが噛み付いたようなガントレットがついている。そして胴体の首から垂れ下がったドラゴンの翼のような羽織の右側に《CROSS-Z》、左側に《2017》と書かれている。仕上げに罪人、基《アナザークローズ》は血塗れの鉄パイプを持ち「グオォォォォォォ!!!」と叫ぶ。見ると鉄パイプは蒼炎に包まれ蒼炎が消えると刀身の曲がった禍々しい剣に変化していた。罪人は過ちを犯した罪人から覚醒した殺人鬼となったのであった。

 

「今日からお前が仮面ライダークローズだ」

 

「ウオォォォォォォ!!」

 


 

どこかに位置するとある山。その山に山菜を採りに来た青年がいた。順調に山菜も採ってそろそろ帰ろうかと思ったころ、青年は異臭を感じ取った。

 

「…ん?獣臭いな。猪か?」

 

その時は青年も気にしていなかった。確かにこの山には猪こそいるが、ほかにいるのは兎と蜥蜴くらい。時に蛇がいる程度だ。山に慣れている青年にはなんてことないだろう。

 

「こっちからか…なんか生臭いな」

 

青年はその異臭を放っているものがなんなのか気になり、臭いを探ってどんどん山を進んでいく。山の道が険しく荒れてくるが、それでも青年は歩みを止めない。

 

「臭いがきつくなってきた…ここら辺に何かいるはずだ。」

 

青年は絶対に何かあると思い、もしや!と穴を掘り始める。

 

「ん?猪?」

 

青年が穴を掘って出てきたのは猪だった。青年はなぜ猪がこんなところにいるんだと困惑し、思考を張り巡らせ、一瞬フリーズする。

遠く、と言っても近づいてくる。何かの足音が聞こえる。

 

「この足音は…?」

 

青年は足音を不審に思い周りを見渡す。しかし何も見えない。青年はさらに不審に思う。

すると、青年の後ろから勢いよく何かがぶつかり青年は吹き飛ばされる。

 

「うわぁっ!がっ!」

 

青年がふっとばされて着いたところは幸か不幸か木であった。クルリとひっくり返った青年のぼんやりした視界に移るのは茶色い塊。日本の怪物、羆。

 

「あ…ああ」

 

青年は肋でも折れたか、その場から動けない。羆がかなり近づいてぶつかる!と思ったところで青年は恐怖に戦き目を閉じる。

 

(あれ…痛みが来ない)

 

青年は勇気を振り絞り恐る恐る目を開ける。そこにいたのは今にも頃さんと眼力を振り絞り腕を上げた羆。青年は恐怖のあまり涙を流す。

 

「あ…あああ…誰か……誰か助けてくれぇぇ!」

 

こんな殺される直前に人が来ても意味ないし、こんな山奥に人がいるわけがないが、肋が折れて動けない青年はただただ叫ぶしかなかった。

 

「俺ならお前を助けられる」

 

「ふぇ…?」

 

「ただし、俺と契約をしてもらう」

 

しかし、そんな青年に言葉を投げかける男性が現われた。青年は一瞬きょとんとするがすぐに命惜しさに男に乞う。

 

「契約なんて何度でもする!だから助けて!」

 

「本当にいいのか?後戻りはできないぞ」

 

「いいから!早くしてくれ!死にたくないんだ!」

 

青年は涙と鼻水交じりの命乞いを始める。

 

「契約は完了した」

 

GREASE…

 

「あ…あああアアア!」

 

青年は異形の姿へと化ける。

 

顔面についたゼリーの様なもの不純物がいくつも交じってる。二本角を生やしその姿は鬼のようだ。方からはゴールドメッキの翼がついている。腕はまさに異形。鋭い爪がついている。イメージを挙げるのならウルヴァリンだろうか。よく見ると背中にはゼリーのマスクがたれマントのようになっている。左翼には《GREASE》、右翼には《2017》と書かれている。アナザーグリスとなった青年は「ブラァァァァァ!!!」と叫び、突然動き出した熊を八つ裂きにして、山の中を走り去っていった。

 

「今日からお前が仮面ライダーグリスだ…」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

フィニッシュタイム!ビルド!

 

フィニッシュタイム!

 

「はぁぁ…!」

 

ジオウ(常磐ソウゴ)ゲイツ(明光院ゲイツ)の攻撃から逃げようとするアナザービルド。しかし、《仮面ライダージオウ ビルドアーマー》の出したグラフにつかまってしまう。

 

ラッキーナンバー×ラッキーナンバー

エックスとワイがいっぱい

よくわからない式

 

理解不能^3-暗記不能^6

                      

むずかしい数式

ルートが入ってるやつ

(方てい式)^3÷(方てい式)^2      1年生のときに習ったやつ

 

ボルテック!タイムブレーク!

 

「はぁぁぁぁ!」

 

アナザービルドはジオウの《ドリルクラッシャークラッシャー》でのアッパースイングをもろに喰らい宙に浮かび上がる。

 

「はぁ!」

 

「グッ!」

 

「はぁぁぁ!」

 

クローズ!ギワギワシュート!

 

そしてゲイツの放った蒼い龍の様(ドラゴニック)な姿をしたエネルギー弾で打ち抜かれる。さらにくるりとターンしてきたジオウにドリルクラッシャークラッシャーの刺突を加えられ、完全なるオーバーキルにより爆散する。

 

「ふぅ…これで終わり?」

 

「ああ…おそらく」

 

Ready…Go…!

DRAGONIC FINISH…!

 

「え?」

 

突如鳴った謎の音声にジオウが驚く。

 

「な────グハッ!?」

 

「ゲイツ!」

 

Single…Twin…

TWINBREAK…!

 

「何!?────うわっ!」

 

謎の襲撃者二人に吹き飛ばされるゲイツとジオウ。ゲイツとジオウの前に降り立つのは蒼きドラゴン(アナザークローズ)黄金のソルジャー(アナザーグリス)

 

「何だこいつらは!?」

 

「新しいアナザーライダー!?」

 

ジオウとゲイツが驚いていると、アナザークローズがアナザーグリスに何かボトル状の物を渡す。

 

DisChargeBottle…

 

Tu-Bu-Re-Na-I…

 

DISCHARGECRASH…!

 

「消えた!?」

 

「どこに行った!?」

 

アナザーグリスは(てのひら)からゲル状の物質を射出する。ゲル状の物質が文房具、消しゴムを形成すると、アナザーグリスはそれで自身とアナザークローズの姿を消す。

 

「何故お前がビルドウォッチとクローズウォッチを持っていた?」

 

「戦兎達からもらったんだ」

 

「だが、彼等がウォッチを持ってる筈がないだろう」

 

「それは戦────あれ?戦兎達は?」

 

ゲイツがソウゴに《ビルドライドウォッチ》と《クローズライドウォッチ》の出所を問う。ソウゴは、戦兎達(桐生戦兎と万丈龍我)が持っていたと答え、戦兎達に聞こうとするが、戦兎達が居なくなっていることに気付く。

 

「おい、何がどうなってんだ!?」

 

「俺が分かる訳ないだろ。とりあえず、あのアナザーライダー達を追わないと。一度2018年に戻ろう!」

 

「…」

 

タイムマジーン!

 

「ちょっとゲイツ!付いて来て、ジオウ!」

 

「え、あ」

 

タイムマジーン!

 

「「時空転移システム、起動!」」

 

ゲイツが2018年に向かい、ソウゴとツクヨミもそれを追う様にタイムマジーンに乗り込み2018年を目指す。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

ここはとある街。あまり繁盛していないカフェ、《nascita(ナシタ)》に男五人組が入っていく。

 

「おお!猿渡ファーム!やっと来たか!」

 

「今日はやけに遅かったじゃねぇか!」

 

「最近何かと物騒だろ?」

 

猿渡ファーム、大山(おおやま) (まさる)相河(あいかわ) 修也(しゅうや)三原(みはら) 聖吉(しょうきち)、そしてその三人(北都三羽ガラス)からカシラ()と言われ慕われていると思われる猿渡(さわたり) 一海(かずみ)。遅れた理由は物騒だから。確かに最近同一犯と思われる猟奇的殺人事件が多く何かと物騒なのだ。勿論犯人は捕まっていない。それ所か誰かすら分かっていない。

 

「カシラみーたんを守るって言って無茶苦茶武装してたじゃないすっか!」

 

「うるせぇな!それは言わない約束だろぉが!」

 

「おい猿渡そろそろアタックしないと美空が逃げていくぞ?」

 

「そうっすよカシラ!」

 

「いつまでもうじうじしてちゃダメっす!」

 

「まあ今のカシラがアタックしてもフラれると思うっすけどねぇ!」

 

「何だと勝!」

 

nascitaの中は和気藹々として楽しそうだ。そんなnascitaにもう一人男が入ってくる。

 

「あれ?戦兎達以外のお客さん?珍しいね」

 

今まで話に入ってこなかったnascitaのマスター、石動惣一(いするぎそういち)も思わぬ客に驚き言う。

 

「すまないが客ではない」

 

「あれ違った?雨でも降ってた?」

 

「これと似たような物を誰か持ってないか?」

 

入ってきた男は《ライドウォッチ》というソウゴやゲイツが仮面ライダーとなり戦うために使う特殊なデバイスを見せる。

 

「あ!それ!」

 

惣一は男が見せたライドウォッチに驚く。

 

「さっきもそれ持ってた人が来てたらしいんだけど渡しそびれちゃってねぇ…これ君のでしょ?」

 

惣一は男に《アウトリガーグリップ》が赤、《ウェイクベゼル》が金のライドウォッチを取り出し、それを男に渡す。

 

「あ、それ俺も持ってるかも」

 

今度反応したのは一海だ。ポケットの中を探り始める。

 

「ほら!」

 

「うお!」

 

一海がライドウォッチを投げて渡してきたため一瞬驚くが、何とかキャッチした。

 

「邪魔して済まなかった。俺はこれでお暇させてもらう」

 

「おう!」

 

男は惣一と一海のライドウォッチを受け取りnascitaを出て行った。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

2018

 

 

「これ見て」

 

「連続猟奇殺人事件?」

 

現代(2018年)に戻ってきたソウゴとツクヨミ。ツクヨミは未来のタブレットのような物をソウゴに見せアナザーライダーの犯行と見られる猟奇殺人事件の記事を見せる。

 

「ええ。どうやら2017年に始まって今まで続いてるみたいなの。しかも同一犯と見られる2通りの切傷があるみたいなの」

 

「2通り…アナザーライダーの数と同じだ!」

 

ツクヨミが連続猟奇殺人事件について説明し、ソウゴが閃いた様に言う。

 

「こっちの三つの切傷がついた方の最初の事件は2017年12月28日に東都研究所起こってるみたいなの」

 

「三つの切傷…って金色の方?俺アイツのウォッチ持ってないよ?」

 

「え?そうなの?でもこっちの事件の詳細はあまり分かってないみたいだし…」

 

「うーん…よし!とりあえず行ってみよう!」

 

今後の方針を決め、タイムマジーンに乗り込むとソウゴとツクヨミは再び2017年、東都研究所に飛ぶ。


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