お待たせしました。
まさか一話で評価バーに色がつくとか思っていませんでした……。ありがとうございます。
「お待たせしました、チョコミルクとカフェモカになります」
タピオカ専門店に来た逸見遊理と青葉凛はそれぞれ注文したドリンクを手に取って店内に設置されているテーブル席に座ってドリンクを飲み始める。
「んっまー! 最近できてから大学の帰りには必ず寄ってるけどやっぱうめーぜ……」
遊理の対面に座った凛がタピオカを口に入れてモグモグと口を動かす。
「ん、甘い」
テンションの高い凛に対し、遊理はいつも通りの低いテンションだが、甘いものに目がない彼は味わうようにチョコミルクのタピオカドリンクを飲み進めた。
店内は女性客が多いが、そんな事を憚らずに男二人は堂々としている。むしろ凛の方は慣れてすらいた。
「お前、結構来るんだな」
「一人でだけどね。何回も遊理のこと誘ってるのにこねーんだもん」
「チョコがあるなら早く言え」
「ははっ、ほらお前とこうして遠慮なく喋り出したのなんてホントの最近じゃないか。好みなんて先週チョコ美味そうに食ってるのを見て初めて知ったくらいだ」
「言ってなかった俺が悪いか」
自分に非があると認めた遊理は再度ちゅる、ちゅる、とタピオカとチョコミルクを口に入れる。
「美味い」
「お気に召したようで何より」
「甘いものは疲労をとるからな。特に俺の場合、膨大な量を記憶するから」
「大変だな、完全記憶能力ってのも」
「慣れればそうでもない。興味のないものを記憶の奥にしまえば、必要な時に本を取り出すみたいなもんだ」
さらりととんでもないことを言う遊理に凛は頬を引き攣らせながら自分のタピオカドリンクを飲んだ。
ふと、凛は視線を店のレジの方に移した。するとそこには先程大学で見た集団の姿がある。その中心にいるのは、雪ノ下陽乃。
その集団は購入したドリンクを持って席に着こうと、遊理達の方へ歩いてくる。
「あれ、逸見くん?」
一人の女子大生が遊理に気付き、チョコミルクを飲む彼に声をかけた。
「わ、逸見くんってこういうところ来るんだね!」
「……」
しかし、女子大生が語りかけても遊理は黙ってドリンクを飲み、口に入れたタピオカをモグモグと咀嚼するだけだ。
何も言わないのはまずいと思った凛がすかさず、そうそう、と声を上げる。
「オレが誘ったんだよ」
「そうだったんだー! あ、ねぇよかったらあたし達近くに座っていい?」
再度遊理に視線を向ける女子大生。何も言わない彼に、困惑したのか、たじろいでいると後ろから肩に優しく手を置かれた。
「ダメダメ、逸見くんは甘いものに目がないんだから。話しかけてもダメよ」
現れたのは雪ノ下陽乃。女子大生に笑みを浮かべて言うと彼女はそうだったんだ、と驚く。
「ね、逸見くん」
「……」
陽乃の声かけにも反応せず、遊理はチョコミルクを飲み進める。
これには流石の陽乃もイラつき、周囲に気づかれない範囲で頬をひくつかせた。
──こいつ……! あくまで
「あ、あはははは! いいと思うぜ? みんな座れよ」
気まずい雰囲気に耐えきれなくなった凛が、不自然に笑いだして集団に向けて笑みを見せて椅子を引いてみせる。
──少しくらい反応しろぉ? 雪ノ下さん少し雰囲気怖いからなぁ!?
視線で遊理に文句を言うと、彼は凛の視線に気付き、携帯をいじり出す。
ポコン、と凛の携帯が鳴り、画面を見ると遊理の名前が浮かび上がる。それをタップしてメッセージを開くとそこには、
『なんかあった?』
青葉凛はキレていい。
お前のことで気まずい雰囲気になりそうになったんだよ、と声を大にしてキレていい。そんな凛は苛立ちを抑え、メッセージを返信するため文字を入力し、送信ボタンに指を叩きつけた。
『お前のせいで気まずい雰囲気になりそうだったんだよ!!!!!』
遊理はそんなこと知るか、と言いたげに眉をひそめて少なくなったチョコミルクをちびちび飲む。
「凛、チョコミルクもう一個」
「お前な……」
ほら、金、と五百円をテーブルに置く。あまりに自由な遊理に最初はイラッとしたが、凛は一周回って呆れてしまい、しぶしぶ五百円を持って再びレジに向かっていった。
「いいのかなー、パシリみたいに使っちゃってー」
うりうり、と隣に座った陽乃が肘で遊理の腕を突く。
「別に」
最後に残ったタピオカを口に入れ、凛が帰ってくるまで待つ。
──そろそろうざいな、こいつのこれ。
肘で突かれるのが鬱陶しくなり、手で防いで辞めさせた。わざとらしくちぇー、と不貞腐れるが陽乃の演技である。
「はいはい、買ってきたよ」
「ん、ありがとう」
頼んでおいたチョコミルクが来て、遊理はストローに口をつける。陽乃はそれを見て相変わらずだな、と頬杖をついて眺めて自分のドリンクを飲む。
──昔なら一口もらうんだけどなー。でも今は、ね。
陽乃の脳裏に高校三年生の時のとある光景が過ぎる。そのことがあり、彼女はなにもできない。
「そういえば、雪ノ下さんって逸見のこと知ってたんだ?」
派手な髪の色をした男子大生が遊理を見て陽乃に話しかける。
「まぁねー。小学校からずっと同じだよ、逸見くんとは」
「へぇ、幼馴染ってやつ?」
男子大生はやけににやついた笑みを浮かべ、遊理を流し見る。それにはもちろん遊理、陽乃は気付き、内心呆れ気味に溜息をつく。
──この男、そんな長く一緒にいるのに苗字呼びなのか、って顔してるな。というよりそう思っている。声音と目の動き、表情でわかる。
嫌だ嫌だ、と面倒くさそうにタピオカドリンクを飲む。
──はぁ、ホントならこんな人いらないのに。まだ遊理に話しかけてるあの子の方がまだマシよ。
そう思い、陽乃はチョコミルクを飲む遊理に未だに話しかけている女子大生を見る。必死に気を引こうとしているのがバレバレだが、陽乃は見ていて微笑ましくなった。
「あ、そうだ! 明日休みだしよかったらこのメンバーで飲みに行かない?」
「お! それナイスアイデア! 行こーぜ」
その声に他の大学生達も賛成した。
「逸見くん達も、どうかな?」
女子大生にそう質問され、遊理はタピオカと一緒にチョコミルクを吸い上げる。またしても話さない彼に、凛が声を上げる。
「遊理、行こうぜ?」
「……わかった」
「本当!? 良かったー」
あまりそういう飲み会は行かないが、凛の手前もあり、遊理はしぶしぶ頷いた。
「たまにはこういうのもいいだろ、遊理」
「面倒臭いがな」
「ははっ、確かに」
トントン拍子に進む会話を聴きながら、遊理と凛は小声で話す。
──そういや、横にいるこれは来るのか?
すぅ、と遊理は隣の席に座る陽乃をちらりと見る。男子大生にしつこく誘われ、陽乃は若干引き気味だった。しかしそれは遊理からの目線であり、他から見ると引いているようには見えないのである。
「行きたくないなら素直に言え」
「っ!」
遊理の極小さな呟きに反応し、陽乃は一瞬彼を見る。遊理もまた彼女を横目で見ており、二人の視線が絡む。
遊理の、俺は行くけどお前は来ないんだ、という挑発気味な眼に陽乃は思わずイラッとした。
ふいに出そうになる素の顔を抑え、彼女は男子大生に笑みを浮かべる。
「仕方ないなー。私も行ってあげるよ」
視線は男子大生に向けているが、その言葉はまるで遊理に宣言しているようだった。
突然決まった飲み会。金曜日ということもあり、居酒屋の予約など取ることは難しいと思われたが運良く予約することができた。
別に取れなくても良かったんだがな。俺は凛の顔を立てただけであって来たくて来ている訳ではない。
しかし、来てしまった以上何も言うまい。仕方のないことだ。だが、なぜ隣に
「遊理、お前何飲む?」
皆注文をし、凛が何にするか俺に訊いてきた。
「ん、ウィスキー」
「オッケー、ビール一杯とウィスキー一杯追加で!」
成人してから家の行事で酒を飲むことがある。その時にいろいろな酒を飲まされたが、その中でも好きになったのはウィスキーやワインだ。如何にも高級そうなワインを飲まされたが、飲酒ド素人の俺でも美味いとわかるほどのものだった。
「私はミモザもらおうかなー」
注文を取りに来た店員に雪ノ下陽乃が自然に酒を注文する。
おい、お前はまだ誕生日来てないだろ。
黙って視線を隣に向けていると、彼女は気付き、俺の視線を受け流す。
ミモザというのは若い女性に人気のある、オレンジジュースにシャンパンを加えた黄色の色合いを持つカクテルのことだ。男子ウケもいいとされており、この場にいる男達に印象付けるものになるだろう。
お前に合う酒はミモザなんていう可愛げのある酒じゃないだろう。ビールでも飲んでろ。
「すごいな、逸見くんって最初から強いお酒飲むんだね!」
「たまにな」
嘘だ。飲まされたあと、ウィスキーにハマっているため割とよく飲む。ただ、居酒屋と取引先から貰ったウィスキーでは違いもあるだろうしちゃんと飲めるか定かではない。そこが少し不安ではある。
飲めなかったら凛に丸投げしよう。家でもよく飲むらしいし、こいつなら大丈夫だろう。
「そうだそうだ。ごめんね逸見くん、ちゃんと自己紹介してなかったよね」
注文したものが来るまでの間の繋ぎだろう。目の前に座る、今日、よく俺に話しかけてくる女子大生がそう言う。
そんな彼女に、俺は手で制した。
「大丈夫だ。全員知ってる」
「え?」
驚く女子大生を無視し、俺はこの場にいる大学生全員の名前を挙げていく。もちろん、凛と雪ノ下陽乃を除いてだが。
名前を挙げたあと、すごいすごいと褒められるが全然、まったく、これっぽっちも嬉しくない。
ただ記憶していることを声に出して言っただけじゃないか。そんなもの、なにもすごいことではない。
「自己紹介してないのになんでわかったの?」
「学食や他の場所で話しているところをたまに聴こえてくるからな。声と名前を呼んだ時の返事、それと同じ学部なら教授に指名された時に最低限苗字はわかるだろう」
「……それを覚えたの?」
「あぁ」
間違えて覚えることもあるが、それは先程言った教授に指名された時にすでに修正されている。
それにこいつらはどうでもいいからな。自ら自己紹介してもらわなくても結構だ。
「ふふっ、逸見くんは完全記憶能力を持ってるからね。簡単に覚えられるもんね」
「……そーだな」
ちっ、今のは無視したら不自然過ぎる。しかもなんでそんな上機嫌なんだお前。
隣に座る雪ノ下陽乃が笑って言う。それを聞いた学生達はまたしてもすごいと言い出し始めた。しかも今回は完全記憶能力なんていうことまで露見してしまったことで奇異の目に晒されている。
「お待たせしましたー!」
少し後悔していると店員がそれぞれの酒とつまみを持って現れた。正直助かる。あのままだったらどんな質問をされていたのやら。
皆それぞれ注文した飲み物を手にし、一人の男子大生がかんぱーい、とアホかと言うくらいのテンションで音頭をとった。
そこからはどんちゃん騒ぎ。凛が調子に乗って俺を除く男子大生全員で飲み比べをし、見事勝利を納めたが吐きに行った。
アホだあいつ。
他の男子大生も吐きに行ったり外の空気に当たってきたりなどの行動をしていた。
そういうこともあり、今現在は男子大生は俺一人ということになる。周りにはまだほろよいの女子大生数人。もちろんその中に雪ノ下陽乃もいる。
「あむ……」
ウィスキーを三杯ほど飲んだあと、俺は赤ワインに切り替えてローストビーフをお供にして飲んでいた。
居酒屋で食べる料理ってなんで美味く感じるんだろうな。
「おぉぉぉ……」
女子大生達の話をBGMにしながらワインを楽しんでいると、ゆらりとこちらに近寄ってくるゾンビが見えた。
「気分はどうだ、バカ凛」
「最悪」
「だろうな」
胃袋に何も詰めていない状態で飲み比べなんてするからだ。
周りの女子大生達が凛に大丈夫か訊いているが、放っておけばすぐに回復する。
「いいの遊理? 具合悪そうだけど」
凛を指さして隣の雪ノ下……いいや、陽乃がそう訊いてくる。
誰も今は陽乃を見ていないからだろう。分厚い外面ではない素の彼女だ。
「別にいいんだよ、こいつのことは。それより、陽乃こそ、飲みすぎんなよ」
「わかってるわよー。こう見えて強いんだぞ〜私は」
「お前は見るからに強いよ」
「なにを……!」
酒が入っているせいか、彼女の頬は赤く染っていた。いや、これは怒りか。昔ならこの勢いだとヘッドロックをかましてきたが、流石に周りに他の人もいるため行動できないようだ。
いつも素の顔を見せてくれてたら可愛いのに。
そうこうしているうちに他の男子大生達も戻ってきたようだ。凛は壁に寄りかかってダウンしている。
「なぁなぁ、皆の好きな人のタイプってどんなの?」
酔いが覚め始めて、また酒を飲む男子大生が全体に問いかけた。
出たな、お決まりの質問。幾度となく取引先のオヤジ共が質問してきたからうんざりしているんだ俺は。やめてほしい。
皆ああだこうだと自分の好みの異性の話をしていく。途中、凛がガバッと起きて胸が大きい人! と言ったのは面白かった。俺は珍しく腹を抱えて笑い、陽乃は外面など忘れて爆笑していた。
「ねぇ、雪ノ下さんは? どんな人?」
下品な笑みを浮かべて、陽乃の目の前に座る男子大生が彼女に質問する。俺は赤ワインが入ったグラスを傾けながらチラリと陽乃を見る。
「あー、私は
婚約者。その言葉でシン、と音が消えた。
それもそうだろう。好きな人のタイプは、と訊いたら婚約者がいる、などと言われれば誰しも黙る他ない。
俺は何も言わずにくい、と残りの赤ワインを飲み干す。
ごめんねー、と申し訳なさそうな顔を作って、雪ノ下陽乃はあはは、と笑った。
「へ、へぇ婚約者かー」
「婚約者かぁ、なんだかいいなぁそういうの」
婚約者がいると知れば下手に雪ノ下陽乃に手を出そうなどという考えもなくなるだろう。早々に去年のうちからその手を打てばキャンパス内の大勢の男子大生から告白を受けることもなかっただろうに。
女子大生達からはいいな、など羨ましがる発言が出てくる。それに対しての返答は、というと、
「好きじゃない人と結婚なんて、嫌よ……」
俯いて、陽乃は誰にも聴こえないように小さく呟いた。そのあと彼女は残っている酒を飲み干す勢いで飲み始める。
まったく、こいつは……。
「あ、逸見くんはどんな人なの?」
あぁ、次は俺か。俺の答えはいつも同じだ。
「俺は、素を見せてくれる人が好きだ」
──その前に、俺と同等の存在、っていうのが付くがな。
俺は残り一枚のローストビーフを箸で取って口に放り込んだ。
「私、帰るね」
いいだけ騒いだあと、ほのかに頬を赤く染める雪ノ下陽乃が自身のカバンを持って立ち上がった。確かに、もう既に時刻は日を跨いでいた。
それに反応して一人の男子大生が声をかける。
「送ろうか」
「大丈夫だよー、迎え呼んでるから」
「あ、そうなんだ……」
速攻で玉砕した。
思わず笑いそうになり、誰にも見えないところで凛を殴る。
「ぐふっ……!!」
「え、青葉くん!?」
「ちょ、大丈夫か凛!?」
いけないいけない。雪ノ下陽乃に玉砕する男子なんて腐るほど見てきたが、久しぶりに見たせいか笑いそうになってしまった。
流石に失礼だろうと思い、笑いをこらえるために凛を殴ったが今のでノックダウンしたようだな。
「俺も帰る。凛を頼んだ」
せめての詫びで自分と凛の分の代金をテーブルに置いて立ち去る。出ていく途中に呼び止められたが無視した。
家の方角に体を向けると、少し先にふらつく人影が見えた。
「はぁ……」
ひとつ、溜息をつく。
スタスタとその人影の近くまで早めに歩いて、ふらつくその人物の肩を抱いた。
「っ!? って、ゆ、遊理……?」
「……」
ふらついていたのは雪ノ下陽乃。彼女は迎えを呼んだと嘘をついて歩きで帰ろうとしていたのだ。
無視してそのまま帰ったら、ふらついて電柱にでもぶつかられて次顔を見る時に怪我でもされてたら後味が悪い。
「……お酒臭い」
肩を抱いて歩いていると陽乃が呟く。
「陽乃こそ酒臭い」
俺と同じくらい飲んでいたと思う。というより、俺と競うように飲んでいたのではないだろうか。
「女の子に臭いとか言う?」
「はっ。何言ってるんだか」
陽乃が女の子? 何とぼけたことぬかしているのやら。こいつは例えるなら魔王だ。それは小学生からずっと隣で見てきたから断言する。女の子ではない、魔王である。
「……肩」
「ん?」
「触り方、いやらしい」
「そんなことない。自意識過剰だな」
「なんだとこのっ」
陽乃は俺の頬に手を伸ばして引っ張った。
「あにすんら」
「あははっ、変なのー!」
俺の頬を引っ張って、彼女は楽しそうに笑う。おそらく今日一番楽しそうな笑みだ。
「なぁ、陽乃」
「んー? なーにー?」
「都築さん呼ばなかったのか?」
「こんな時間に呼んだら迷惑でしょ」
「なん……だと……?」
陽乃が他人の気遣い、だと?
驚愕だ。彼女が他人を気遣うなんて今まであっただろうか。いやない。俺に対して気遣いなんてないし、他の人にしたってそうだ。そんな陽乃が気遣い……? 俺は一体誰と話しているのだろうか。
「ねぇ遊理、今すごい失礼なこと考えたでしょ」
「別に」
不満げに少し頬を膨らませる。
わざとらしいが、これが素の彼女だ。外面の場合だとこれにプラスして肘で突いてくるししつこい。
「あのさ」
「ん」
「工理さんとの婚約って……どうなったの」
「さぁな。俺にはわからない」
「……そう」
陽乃の婚約者の名前は逸見工理。つまりは俺の実の兄だ。
高校卒業式の日。その日に俺は、陽乃と兄貴の婚約が決まったと知らされたのだ。
──それが、俺と陽乃との関係を崩すきっかけになった。
うげ……7000文字……。
長かった……。
感想、評価お待ちしております。