マリーゴールドを咲かせよう   作:あんころもっち

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よう実にハマってしまいました。

知識とか浅いですが、よろしくお願いします。








1話 バス

我々が住む日本、そこは小さな国ながら技術力は世界随一

そして世界を代表するであろう先進国である

 

その国の大都市の中にあるまぁまぁ賢い、私立中学に在籍する優等生?

 

それが俺、神坂(かみざか)総士(そうし)である。

 

運動は完璧、勉学も完璧。だが友達がすくない。

 

これが学校側の評価である。

 

 

俺は他の凡人とは違うと思っているし、運動神経も他のやつらよりは良いと自覚している。

 

だが、なぜか友達が少ないのである。

 

付いたあだ名は【孤独の王(完璧オタク)】である。

 

なぜこのあだ名がついたかというと、先ほど友達が少ないといったが

裏話もできる友達も少数ではあるが数人はいた。

 

そいつらと一緒にアニメや漫画、ラノベのことを話していた。

それがやらかしたところであった。

 

その数人のうちの1人がトップカーストのやつに俺のプライベートな情報を晒したのだ。

 

恨みや嫉妬はすごく怖いものである。

 

そこから俺はオタク呼ばわりされついには「孤独の王(完璧オタク)」となってしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁこんな話しは後にして、ほんとにここはどこなんだ。

 

説明しよう。俺は家で勉学に励む中、寝てしまい起きたらこのバスの中にいたというわけだ。

 

今通っている学校とは違う制服であり、俺と同じ服を着たやつが大多数だ。

 

 

 

 

周りを見渡すと.......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前の学校とは比べものにならないぐらいの可愛い女子がいる。

 

他のやつらは金髪のいかにもナルシストみたいなやつとなにも考えていなさそうにみえるやつ。

 

これが俺がみた、面白そうなやつらである。

 

 

 

まぁ俺は恋愛とはプライベートな時間を削るだけのただのおままごと程度のものだと思っている。

 

 

 

 

 

そんな事を思っていたらバスの前方からすごく大きな声がする。

あまりに大きな声のためバスにいる人たちも声を上げた人に注目する。

 

 

「聞こえなかったのかしら?席を譲ってあげようとは思わないの?」

再び日本のマナーとは思えない、バスの中で大きな声が響きわたる。

 

みな、なんだなんだと奇妙な目で見つめている。

 

この公共の場で大きな声を出して注意できたその勇気は評価できる。

 

みたところ大きな声を出したのはOL風の女性、注意されてる方は特徴的だった1人の金髪だ。

 

しかしその金髪は注意されていながら、気をとめるような感じなく、髪をいじっている。

 

「そこの君、おばあさんが困っているのが見えないの!?」

 

OL風の女性は注意した挙句、無視された為、怒りを込めて言う。

 

すると金髪はようやく反応をしめし、返答する。

 

「実にクレイジーな問題だね、レディー。何故この私が老婆に席を譲らなければならないんだい?どこにも理由はないが」

 

「君が座っている席は優先席よ。お年寄りに譲るのは当然でしょ?」

 

「理解できないねぇ。優先席は優先席であって、法的な手段はどこにも存在しない。この場を動くかどうか、それは現在この席を有している私が判断することなのだよ。若者から席を譲る?ははは、実にナンセンスな考えだ」

 

なんという奴なんだ。第三者からみると屁理屈にしかみえない。

そして、自然と金髪への視線が悪くなる。

それを分かった上なお、気に留めず髪をいじっている。

 

今俺の身になにが起きているかわからないが、こいつとは友達になれなそうだ。

 

この変人金髪に反論するやつはいるのだろうか。

 

 

「あの……私もお姉さんの言う通りだと思うな」

 

ふむ、この可愛らしい女の子はなかなか勇気があるな。

この場面で介入してくるとは。

 

 

「レディーに続いてプリティーガールか。どうやら、今日の私には女性運があるようだ」

 

 プリティガールか...。ネーミングセンスはよくないがまぁあっているとおもう。

 

「おばあさん、さっきからずっと辛そうにしてるの。席を譲ってもらえないかな?社会貢献にもなると思うの」

 

「社会貢献か。なるほどねえ。だが、生憎と私は社会貢献活動に興味がないんだ。私は自分自身が良ければそれでいいと思っている。それとプリティーガール、先ほどから君らは私を責め立てているようだが、他の一般座席に座っている者はどうだ?本当に老人のためを思っているのなら、優先席かそうでないかの違いは些細なものだと思うがね」

 

こいつを口で丸くおさめるのは無理だろう。この金髪はどうゆう教育を受けたらこんなんになるんだ...。

 

そして、プリティガールが他の乗客達にお願いをしはじめた。

 

 

「あの…皆さん、誰か席を譲って頂けませんか?お願いします」

 

この場面でハイ、ドウゾ。とか言えないだろう。

日本人は誰かがやってくれる。そういう考えがしみついている。

学校で先生に怒られている時、「誰か、今後の改める事を言え」って言われた時、真っ先に手をあげるやつはいないだろう。

 

 

 

 

 

 

「あ、あの……この席、よければどうぞ」

 

長い沈黙の後、1人の女性が席を譲った。

プリティガールがお礼を言い、お婆さんをその席に座らせる。

 

 

 

そして、バスが目的地の高度育成高等学校というところに着く。

俺と同じ制服を着たやつがぞくぞくと降りていく。

俺も便乗して降りる。

 

そして、怪しまられないようにみなの行く方向に着いていく。

 







ふぅー1話おわったー。

ダンまちも書いてるのでぜひ見てね♪

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