まあハロウィン麻弥ちゃんが出ただけでもよかったですが・・・星4すら出なかったのは悲しいです(悲)確率的には出てもよかったんですけどね…まあ出ないものはしょうがないですし
それでは本編へどうぞ
紗夜さんに頼まれて羽丘にいる紗夜さんの妹である日菜さんに会ってからPastel*Palettesというアイドルバンドに出会ってさらに日が経った。白鷺さんに手を握られてからというものの、白鷺さんの様子は以前より俺に対して積極的になったように感じた。あの後の俺はというと…メイに何をしていたかと問い詰められ、その日に起きたことを説明したら羨ましがっていた。メイは向こうで何度かアイドルに勧誘されたらしいが、メイ曰く『私はまだ舞台に立てるほど演技も歌も上手くはないので立つときは自分でオーディションをちゃんと受けます!』らしい。で、今日は…
7月14日
宥凪「やーっとテスト終わった・・・期末テストってこんなに期間長かったか・・・?」
花音「去年と同じだよ?」
千聖「ええ、近年は少子化に伴ってテスト範囲も少し広く取られていて教科も2教科くらい増えているから長く感じるのかもしれないわ。メイちゃんはどうだったかしら?」
メイ「国語と英語はばっちりです!ただ数学と社会が心配ですね…」
宥凪「思ったんですけど、夏休みっていつからなんですか?」
花音「確か、来週からだったかな」
千聖「ええ、来週からね。テスト期間が遅いかわりにテストが終わった1週間後は夏休みに入るのよ」
宥凪「そうなんですね。ちなみに他の学年も今日でテスト期間は終わりなんですか?」
花音「うん。でもここだけじゃなくて羽丘学園もテスト期間は今日までだって薫さんも言ってたよ」
宥凪「薫さんって…ああ、先々週に会ったあのなんだか変なセリフを言っていた人ですか。」
千聖「あら?海月くん、薫を知っているの?」
宥凪「はい、日菜さんにギターのピックを届けに行った際に学園前にいたんですよ。それで生徒会室までのルートを教えてくれました」
花音「実は薫さん、ハロハピのメンバーなんだよ。」
宥凪「あの人が・・・ですか。なんだか異質なバンドですね…」
花音「あ、そうだ。海月くん、この後時間あるよね?」
宥凪「俺ですか?まあ暇ですけど」
花音「海月くんさえよければ、私がいるバンドの練習風景を見に来ない?」
宥凪「えっと、ハロハピでしたっけ。こころと松原さんとはぐみと瀬田さんと美咲の5人でしたっけ」
花音「うん、ちょっと変わってるかもしれないけどバンドとしては人気な方だよ」
宥凪「へえ・・・ならちょっと見て行こうかな。メイはどうする?」
メイ「私は千聖さんに事務所まで案内してもらってパスパレの皆さんにあいさつしに行きます!」
宥凪「じゃあ今日は一度別れるな。またな、メイ」
メイ「はい!兄さんもまた後で!」
そう言って俺たちは教室で別れ、俺は松原さんに、メイは白鷺さんについていった
【???】
宥凪「で…ここってなんですか?」
花音「ここはこころちゃんの家だよ。いつもここでハロハピの練習や練習に関する話し合いとかをするんだ」
宥凪「こんな大きい豪邸で、ですか・・・というかここ誰の家なんです?」
花音「こころちゃんだよ。」
宥凪「やっぱりですか・・・」
(チョンチョン)
はぐみ「あれー?かのちゃん先輩と凪くんだー!こんなところでどうしたのー?」
宥凪「あれ、はぐみ?実は…」
はぐみ「なるほどー、かのちゃん先輩にハロハピの練習風景を見て行かないかって誘われたんだー!」
宥凪「まあ、そういうことだ。」
はぐみ「それにしてもかのちゃん先輩が男の人を誘ってくるなんて!よほどかのちゃん先輩は凪くんのことを気に入ったのかなー?」
花音「そ、そんなんじゃないよはぐみちゃん!」
はぐみ「まぁいいやー!それより中に入ろうよ!こころんも薫くんも待ってるよ!」
はぐみは俺と松原さんの手を引いてこころの家(?)に連行された
【弦巻邸:玄関】
はぐみ「こころーん!かのちゃん先輩と凪くん連れてきたよー!」
はぐみがそう言うと、2階の手すりの上からジャンプしてこっちに側転しながらやってきた。こころ、噂に違わない運動神経だな…
こころ「あら、宥凪じゃない!今日はどうしてここに?」
宥凪「実は…」
こころ「花音が誘ったのね!素敵じゃない!」
宥凪「まあ、偶然今日はバイトが休みだったのでついてきたんだよ。」
こころ「でもメイはついてこなかったのね?」
宥凪「メイなら白鷺さんについていって今頃は事務所だろうな。メイはアイドルに憧れていて、いつか自分もああいう風になりたいって言ってたし」
こころ「素敵な夢ね!応援するわ!」
花音「こころちゃん、もうみんな来てるなら早く練習についての話し合いをしないかな?」
こころ「それもそうね!宥凪、ついてきなさい!」
【こころの部屋】
こころ「薫!美咲!みんなを連れてきたわよ!ってあら?美咲はどこに行ったのかしら?」
??「美咲ちゃんなら用事があるとかでどこかに行っちゃったよー?」
こころ「そうなの?なら仕方ないわね!さっそく話し合いを始めましょう!」
薫「おや、宥凪じゃないか。はぐみに聞いたよ、花音に連れられてきたんだったね」
宥凪「ええ、まあ・・・ところで花音さんに美咲もメンバーだって聞いたんですけど当の本人はどこにいるんです?」
??「ここだよー」
宥凪「ゑ?」
俺は声がする方を向いてみると、ピンクのクマが立っていた
宥凪「まさか…美咲、なのか?」
美咲「はい・・・まあここではミッシェルって呼んでください。こころ達3バカが混乱するのでできるだけ控えてもらえると…」
宥凪「わかった、できるだけミッシェルって呼ぶことにするよ」
美咲「助かります・・・」
はぐみ「凪くん、もうミッシェルと仲良くなったんだね!」
宥凪「まあマスコットって滅多に見ないし、すぐ仲良くなったのが不思議でならないんだけどな…」
花音「それでこころちゃん、今日の話し合いって何するの?」
こころ「よく聞いてくれたわね!実は、あたしの船の上でパーティをしようと思うの!」
宥凪「ゑっ?なんて?」
こころ「あたしの船でー、パーティをするの!」
宥凪「いつ?」
こころ「そうね、夏休みに入った次の日なんてどうかしら?」
宥凪「だとすると、日程は7月24日か・・・うん、その日はバイトも入ってないし大丈夫だ。他のメンバーはどうなんだ?」
はぐみ「はぐみは大丈夫だよ!」
薫「私も大丈夫だ、問題ないよ」
花音「私もその日は大丈夫だよ」
こころ「美咲はどうなのかしら?」
ミッシェル(美咲)「美咲ちゃんかー、ちょっと連絡とってみるねー」
ミッシェル(美咲)「美咲ちゃんもその日は大丈夫だってー。」
宥凪「というか、俺もパーティーに参加して大丈夫なのか?俺はバンドに関しては部外者のようなものなんだけど」
こころ「大丈夫よ!だってこれは宥凪の歓迎パーティも兼ねたものなのよ!」
宥凪「俺の歓迎パーティーをしてくれるのは嬉しいんだけど、俺はハロハピに入るなんて一言も言ってないんだけど」
はぐみ「違うよ凪くん!これは凪くんが花咲川に入ってきてからこころんがずっと考えていたことなんだよ!」
宥凪「こころが?」
こころ「ええ!宥凪ってこっちに来てからまだ2か月とちょっとしか経っていないわよね?」
宥凪「そうだな。」
花音「だから、花咲川にいる私たちと羽丘にいる薫さんたちとの親睦会…って言った方が速いかもしれないね」
宥凪「親睦会か・・・そう考えると悪くないかもな。」
こころ「そうでしょう?なら決まりね!さっそくパーティーについて話すわよ!」
宥凪「パーティーについて話すっていっても具体的には何を話すんだ?料理とか誘う人たちとか?」
こころ「そうね…でも今回のパーティは私たちだけでやりましょう!」
宥凪「それだとパーティも何もないような気がするが・・・」
こころ「そうね…それなら薫!あなたにしてほしいことがあるのよ!」
薫「おや、私をご指名かいこころ?それで、してほしいことはなんだい?」
こころ「それはね…(ゴニョゴニョゴニョ…)」
薫「ふふ、それは面白いね。私でよければその役、かわせてもらうよ」
こころ「きまりね!」
宥凪「薫さん、こころに何を頼まれたんですか?」
薫「ふふ、当日のお楽しみさ。急かす男は嫌われるよ?」
宥凪「はあ…俺にはよくわからないです。」
こころ「それじゃあ今日は解散よ!当日を楽しみにしててちょうだい!」
こころがそう言うと俺たちは解散した
【海月家:リビング】
宥凪「で、なんで俺の家に来たいって言いだしたんです?」
花音「私、まだ海月くんの家に上がったことなかったし、どういう感じなのか知りたくて…迷惑だったかな?」
宥凪「なんか期待されてるみたいですけど、そこまで物があるわけじゃないですしごく普通の家ですよ。それに、迷惑なんてことはないですよ。ただ松原さんがうちに来たいって言いだした時は驚きましたけど」
花音「そんなに驚くことかな?」
宥凪「驚きますよ。松原さんって俺から見たらインドアのイメージなのでこうしてうちに来ることなんてそんなにないですし」
花音「確かに私は家から出ることはあまりないけど、水族館にはよく行くんだよ?」
宥凪「水族館ですか、確かにあそこは落ち着くにはいいところですけど何かあるんですか?」
花音「私、海月を見るのが好きなんだ。でも海月に触ると体がしびれるとかで触れなくて・・・」
宥凪「ああ、確かに・・・そういえば松原さんに出会った初日にお礼でクラゲばプリントされた栞をもらいましたね。」
花音「栞、使ってる?」
宥凪「こんなに素敵な栞、使うのがもったいなくて栞としてではなくてお守りとして筆箱に入れてますね…」
花音「ふふ、大事に持っていてくれてるんだね。嬉しいよ」
宥凪「人からもらったものは大抵身に着けるか使うかの二択なんですけど、こういうのってなかなか使いにくくて反応に困っちゃうんですよね…本はよく読むんですけど結構流し読みすることが多くて」
花音「でも教科書とかは普通に何度も見直したりしてるよね?」
宥凪「まあ、見直しは何度してもいいですしテストとかにも必要ですからね。」
花音「海月くん、変なことかもしれないけど聞いてもいいかな?」
宥凪「なんですか?俺に答えれるものなら何でも聞いてください」
花音「海月くんって、好きな人っているの?」
宥凪「いえ、いないですね。」
花音「それじゃあ、好きな異性のタイプってどんな人が好みなの?」
宥凪「好きな異性のタイプ…ですか。んー…なんかこう、普段は頼りないように見えて実は頑張り屋だったり、みんなを引っ張っていく人だったり…そんなタイプの人が好きですね。でもどうしていきなりそんなことを?」
花音「え、えっとその…な、なんでもないよ!そ、それじゃあ私は帰るね!」
(ガチャン!)
宥凪「一体何だったんだ・・・?というか一人で帰って大丈夫なんだろうか・・・?」
【一方その頃・・・】
花音「ふぇぇー・・・迷っちゃったよぉ…(でも、海月くんから聞けたのはよかったかも…それに、今度のハロハピのパーティーにも来てくれるし・・・が、頑張ろう!)」
【海月家:宥凪の部屋】
宥凪「ということがあってだな…ってメイ?聞いてるか?」
メイ「聞いてるよ?それで、兄さんはどう思うの?その二人のタイプの人のこと」
宥凪「まあ・・・好きなタイプってだけで誰か心当たりがあるってわけでもないんだけどな。気になってるっていうのも確かだし」
メイ「ふーん…?(やっぱり兄さん、あの二人のことが気になってたんだね。私はちょっと悔しいけどこの件に関しては引いた方がいいかも・・・私の思いが実らないのはちょっと悔しいけど、兄さんには幸せになってほしいし)」
宥凪「メイ?」
メイ「ううん、大丈夫だよ兄さん。ちょっと考え事の整理がついただけだから!それじゃあ私はもう寝るね!」
宥凪「あっ、おい…行っちゃったな。それにしても、メイも白鷺さんも松原さんも何なんだ・・・?まさか…いやそんなはずないよな。…このことは空いた時間にゆっくり考えることにして今日はもう休もう。今日は色んなことがあって疲れた・・・」
そうして俺はベッドに入り寝息をたてた。疲れが残っていたせいか早く眠りにつき、その日は終わった
いかがだったでしょうか?
やーっと恋愛っぽくなってきた感じがしますね…やっぱりこういうのって思考回数とか『どのようにすれば』とかに悩まされますがそれが小説を書くにあたってのいいところだと思うので楽しいです。
それではここまで読んでいただきありがとうございました