幻想秘封倶楽部   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
秘封倶楽部と勇儀が共闘し、アナザー勇儀を撃破する。そして、失った勇儀の力も、彼女が渡したオーブで力を取り戻した。そして、一時フルソウルオーブの力は失われた為に、鶴川聖也はUに取り返された7個のオーブの回収の為、2人の元へ向かった………


第29話 勝利の糧

蓮子)一時はどうなるかと思ったけど………これで10個の力が完全継承されたんだよね?

U)だが、10個継承した証のフルソウルオーブは鶴川聖也の手の中にある。あれ無しで八雲紫の野望を止めれるとは到底思えない。

蓮子)そうよね………

するとそこへ………

聖也)お前等のオーブを返して貰おうか!

鶴川聖也が7つのオーブを回収する為に再び2人の前に立ちはだかった。

蓮子)鶴川聖也………!

聖也)お前達の実力では俺に及ばない事は知っている筈だ。大人しく渡せば命だけは助けてやる。

蓮子はベルトを取り出し、対抗しようとしたその時、Uは蓮子を止める。

U)それはどうかな?

聖也)何………?

U)力が及ぶ及ばないは過去の戦いで決まる話じゃない。敗北こそ勝利への道を踏む為の経験………言わば勝利の糧だ。それが分からないようならお前は今の僕には勝てない。お前はその力に守られてるだけだしな。

聖也)どこまで俺をコケにすれば気が済む?俺を超える者など本来存在しない!

鶴川聖也はベルトを装着し、さとりのオーブをセットし、その姿となる。

聖也)心を読めば一発で終わる………!?心が読めない!?

そう、今のUは無意識状態なのだ。Uはそのまま攻撃を仕掛ける。手当たり次第に攻撃をする。Uの心が読めない鶴川聖也にはかわすしか選択肢は生まれなかった。Uはそれを突き、急に無意識を解除し、キックする。そして鶴川聖也は吹き飛び、変身は解除されてしまった。

聖也)バカな………!俺がこんなあっさり負けるはずは………

U)お前はまだ経験が浅すぎる。浅すぎるからこそ、こんな予想外に対応出来ない。

Uの手にはフルソウルオーブがあった。

聖也)何!?かっ………返せ!

U)お前には無用の長物だろ?現にこいつにまだ一度もこいつに認められず、変身出来てない。

聖也は黙って何も言い返せなくなった。事実なのだから………

U)人の力ってのは誰でも扱える代物じゃない。扱う覚悟が無ければならない。それも生半可なものじゃない。例えその為なら死すらも覚悟する勇気がいる。お前が普通のオーブを使えるのはわかったが、お前はそれを100%引き出せてはいない。

聖也)………!!

鶴川聖也は衝撃を受けていた。

聖也)ならあの娘も………!

U)ああ、こいつが100%出せないのはただの経験不足だ。覚悟は出来てるみたいだな。無意識に………

蓮子)何その言い方。

U)悪い悪い。

聖也)ふざけるな………!

鶴川聖也はこの時Uを100%以上恨んでいたのだった………

To Be Continued………




次回予告
U達の手にフルソウルオーブが渡り、鶴川聖也は悔しがった。彼はベルトを外した時に、急に初めてベルトを掴んだ時が脳裏に焼き付いた………
次回「鶴川聖也の過去」

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