鶴川聖也は秘封倶楽部が持つ7つのオーブを取り返す為にUと戦う事になる。しかし、Uは一度敗北を経験した為に前回とは全く違う戦い方をされ敗北。更にフルソウルオーブはUの手に渡ったのだった………
秘封倶楽部の2人は鶴川聖也が今何も出来ない事を分かっていた為、彼を置いて八雲紫の反応を探していた。鶴川聖也は体力がまだ回復してない為、そこに寝転がっていた。
聖也)俺はこのベルトを手にして、誰にも負けない力を手に入れたはずだ………なのにUや八雲紫に勝てない。その上で、戦いなんてロクに知らない小娘がフルソウルオーブの資格者だと………?こんなバカな話があるかよ!
彼は悔しがっていた。しばらくして落ち着きベルトを外した時、鶴川聖也はこのベルトを初めて手にした時が脳裏に焼き付きだした。
聖也)俺が初めてベルトを手にした時………
「俺はこのベルトを手に入れるまでは幻想郷の端の村に住んでいた。特別何がある訳ではない慎ましやかな村だったが俺は幸せだった。家族がいて、友がいて、優しい村人の皆がいた。だがそんな幸せだった生活は八雲紫に砕かれた。奴は幻想郷のバランスの為と言い、俺達を皆殺しにした。俺だけは唯一生き残る事が出来た。運良く地下にいたおかげでな。しかし村の皆は全滅だ。俺は悔しかった。あんな妖怪の事情の為に俺達の生活を壊されたんだからな………しばらく悲しみにくれていた。しかしある日、俺はその日も悲しみにくれていた。そこに青い髪の自称河童の女がこのベルトを渡してくれた。そして(命蓮寺、地底の地霊殿、冥界の白玉楼に行け。そして残り7つのオーブを手に入れ、フルソウルオーブを完成させろ。)と俺に行って奴は去っていった。結局アイツは何だったのか。それは俺にだって分からない。が、聖白蓮の力を手に入れ、俺は確信した。このベルトとフルソウルオーブがあれば八雲紫にも負けるはずはないとな………」
聖也)だが俺は八雲紫と2度戦う機会を与えられたと言うのに、1度目は歯が立たなかった。しかもあろう事かあのUに助けられた!2度目はフルソウルオーブが起動しなかった。そのフルソウルオーブを使い、八雲紫に有利な戦いをした戦闘に関しては俺より下のはずの小娘………俺は………俺は本当に誰にも負けない力を手に入れたのか!?俺は………俺はーーー!
鶴川聖也は地面に拳を打ち付け声をあげた。自らの悔しさを地面に拳をぶつけても、その悔しさが晴らされる事は無かった。彼がベルトを手に入れる意味は何だったのだろうか。それは誰にも分からない。それが分かるのはまだまだ先の話になる事だろう。その時すら誰にも分からないままではあるが………
To Be Continued………
次回予告
八雲紫の居場所の反応は、かつてUが捕らえられ、メリーがヤクモドライバーを使った博麗神社の地下だった。そこには隠し部屋があった………
次回「地下室の秘密」