Uの体温は数時間かけて元に戻った。しかし、その後八雲紫が現れ、野望を完成間近に近づけていた………
U)八雲紫、1つ矛盾があるぜ………
紫)矛盾………?
U)お前は平等な世の中を作ると言ったな?でもお前の為に働く世界なんて殆どのやつがゴメンだ。オマケにお前のようなトップを作っちまったら平等とは言わないんじゃないのか?
紫)フフフ………何を言い出すかと思えば貴方の正論を語っただけかしら?なら何故私の為の世を作ろうとしているのか教えてあげるわ………世の中の人間は殆ど無知な人間しかいない。私のような指導者がいなければ右往左往しか出来ず、最大のチャンス、成功を見送る。どうしようもない者達。しかし世界はそれを改めようとはしない。自らの利益の為に………なら、利益を求めていない私がこの世を支配すべきなのよ。質問はそれだけかしら?
紫の手にはアナザーUのオーブがあった。そして、それを自らの中に入れる………そしてアナザーUとなった。
紫)貴方は私に力を奪われ、ベルトも壊れた。今の貴方は誰かに守ってもらうしか無いのよ。
U)そいつはどうかな?
Uの左手を見ると、彼の左手は帝王のベルトを掴んでいた。そして懐から真子のオーブを取り出す。
U)月の連中に感謝しかねえな。この帝王のベルトが………僕に出来る事の1つとなる!
Uは帝王のベルトを装着した。そして、Uは真子のオーブを帝王のベルトにセットした………その時、再びUの身体をとてつもない冷気と電撃が走った………
U)うあああっ!………うぐあっ!
彼が苦しんでいる中、ベルトから氷の鎧が現れ、Uの全身に装着される………
紫)成程………貴方が持っていた最後の対策ね………
U)………僕の今の姿は………コウテイブリザードフォーム………
彼の声は氷のように冷たい感じがした………
蓮子)………U?
U)………さがってろお前等………僕の冷気は………お前達を凍らせるかもしれん………
その冷たい声は、蓮子達にも例外なく冷たく聞こえた。
蓮子)………U?
メリー)蓮子、U君の言う通り離れましょう?私達も凍り付いてしまうかもしれない………あの尋常ではない温度を纏っているようなU君の無意識に………
蓮子)………くっ!
蓮子は彼をサポートしたいのを抑えて、彼の近くから離れた………
紫)成程、素晴らしいマイナスの力ね………
U)僕のマイナスの力は………闇とは違う………温度のプラスマイナスを指している………!………お前を………ぶっ潰す………!
U対八雲紫。お互い最強の姿となったこの戦いは次回に続くのだった………
To Be Continued………
次回予告
コウテイブリザードフォームとなったUは全ての行動が強化され、八雲紫を追い詰めて行く。しかし、それと同時にUの身体をマイナスの温度が蝕んでいた………
次回「制限時間」