とある元憲兵《現提督》の日常   作:瑞鶴

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海風と出会ったお話です。

時系列としては川内型との出会いの少し後です。



改白露型長女との出会い。

憲兵は今大本営にいる元帥から舞鶴にある鎮守府に向かって欲しいと言われ我が家にいる艦娘達と一緒に舞鶴鎮守府に向かっている。

 

 

普通なら憲兵である人間が艦隊を持つのはおかしな事だが、彼だけは元帥から特別に艦隊を持つ事を許されている。

 

 

ちなみに、憲兵が率いている艦隊は元帥の所の艦隊と友提督が率いている艦隊の子達とよく演習をやっているので非常に練度が高い。

 

ちなみに舞鶴提督は中将である。

 

 

舞鶴鎮守府到着

 

 

憲兵「本日はお招きいただき誠にありがとうございます。」

 

舞鶴提督「ふん、俺様の艦隊運用を見本にして死ぬ気で頑張るんだな少尉。」

 

憲兵=少尉「はい、了解致しました中将殿。」

 

 

ちなみに憲兵は今潜入調査をするために元帥から少尉という階級を渡されているので向こうは右も左も分からない新人が上司の自分に艦隊運用を教わりにきたと勘違いをしているのだ。

 

するとそこに舞鶴提督が出撃させていた第一艦隊が帰還した。

 

 

舞鶴鎮守府第一艦隊旗艦

 

赤城「第一艦隊帰還しました!」

 

舞鶴提督「海域は攻略できたんだろうな。」

 

赤城「はい、何とか攻略出来ました。 ですが私達を守ったせいで海風さんが大破していますので早く入渠をお願いします。」

 

舞鶴提督「は?何を寝ぼけた事を言っている?駆逐艦なんていくらでも変わりがきく雑魚に使う資材なんかこの鎮守府には無い。」

 

赤城「しかし‼︎」

 

舞鶴提督「黙って俺の指示に従え!お前も解体されたいか?」

 

赤城「くっ‼︎」

 

 

憲兵である彼がこの舞鶴鎮守府に訪れているのは元帥からのお願いでこの鎮守府がブラックなのかどうかを確かめて欲しいと言われたからである。

この提督は駆逐艦の事を雑魚だと言い捨てた。

それを聞いていた憲兵の後ろに控えている川内と神通の表情が一瞬にして怒りに染まった。

今は他所の提督が来ているからと行わないが普段は暴力もふるっている。

ちなみに山風と涼風は近くのホテルの部屋で那珂と一緒にお留守番させている。

 

 

少尉(元帥の睨んだ通りここはブラックだったんだな。)

 

少尉「あの〜?」

 

舞鶴提督「何だ?」

 

少尉「もし解体されるのなら私が貰っても構いませんか?」

 

少尉「私の所では水雷戦隊を中心に回しておりまして駆逐艦や軽巡洋艦が不足しているので、もしタダで渡すのが嫌なら幾らかの資材をお渡ししますが?」

 

舞鶴提督「ふん、どうせ使い物にならん駆逐艦なんだ、そんなもんタダでくれてやる。」

 

少尉「ありがとうございます。」

 

 

今川内と神通は先程帰還した際に舞鶴提督と少尉の話を聞いていなかった赤城と同じ第一艦隊所属の加賀さんに先程の2人の会話を全て話した。

他の第一艦隊の子達は入渠中である。

 

第一艦隊

 

赤城

加賀

摩耶

鳥海

長門

海風

 

少尉=憲兵が連れてきた艦娘

 

川内

神通

那珂

山風

涼風

 

 

舞鶴鎮守府にある間宮食堂

 

加賀「私達がいない間にその様な事が。」

 

赤城「勝手に話を進めてごめんなさい、ですがそれしか海風さんを救うことは出来ませんでした。」

 

加賀「そうですね、それに関しては私からは何も無いのだけれども、それより私が気になるのは貴方達の提督が信用して良いのかどうかです。」

 

川内「それは、私達が保証するよ、何せあの人は私達5人全員の命を救ってくれたんだもん。」

 

加賀「5人?」

 

川内「私を含めて神通・那珂・山風・涼風の5人だよ。」

 

加賀「それはいくらなんでも少なすぎると思うのだけれど?

いくら少尉といえどももっといてもいいはず。」

 

川内「そりゃそうだよ、だってあの人は提督じゃないもん。」

 

加賀「………は?それはどう言う意味ですか?」

 

川内「言葉通りの意味だよ、彼は提督ではなく憲兵だよ。」

 

加賀「本当ですか?」

 

神通「えぇ、本当ですよ。」

 

加賀「では何故憲兵である彼が貴方達5人を連れているのですか?

先程言っていた命を救われたというのと関係しているのですか?」

 

川内「そうだよ、私達川内型の3人は人身売買で売られていたのをあの人がもらってくれて山風は彼がまだ学生だった頃お礼と謝罪をしに向かった鎮守府で当時そこの鎮守府で憲兵をしていた奴に襲われかけていたところを助けてあげて涼風はここの海風と同じ扱いを受けた後逃亡して力尽きちゃって浜辺に倒れているのを彼に拾われたらしいよ。」

 

赤城「貴方達5人にそんな過去があったなんて。」

 

加賀「私達の鎮守府もそれなりにブラックですが他にももっとブラックなところがあったんですね。」

 

川内「まぁ私達は建造されて直ぐに人身売買組織に売り渡されたから私達のいた鎮守府がどれだけブラックなのかはわからないけどね。」

 

神通「所で海風さんはどうしますか?」

 

海風「駆逐艦の私なんかが行っても足手まといになると思いますよ?」

 

憲兵「それは絶対にあり得ない。」

 

加賀・赤城・海風・川内・神通「「「!?」」」

 

憲兵「駆逐艦だから誰の役にも立たないなんてことは絶対にない。」

 

海風「実際に私は主力の方達の盾になることしかできないじゃないですか。」

 

憲兵「本当にそれだけかい?」

 

海風「え?」

 

憲兵「駆逐艦の子達が出来るのは本当にそれだけかい?」

 

海風「他に何が出来るというのですか?私達駆逐艦の使う主砲は向こうの戦艦級にとっては豆鉄砲みたいでしたよ。」

 

憲兵「確かに駆逐艦は昼戦ではその機動力を生かして相手を翻弄するしか出来ないが夜戦ならどうだ?」

 

海風「私、今まで出撃で夜戦なんてした事ありません。」

 

憲兵「だろうな、あの馬鹿の事だ昼戦で全て倒すことしか考えてないだろうからな、夜戦になれば駆逐艦がどれだけ強くなるのか全くわかってない。」

 

海風「私達駆逐艦が夜戦ではそこまで強くなるのですか?」

 

憲兵「ああ、それを明日の演習で見せてやるよ。」

 

加賀・赤城・海風・川内・神通「「!?」」

 

赤城「明日私達と演習をするのですか⁉︎」

 

憲兵「あれ?言ってなかった?」

 

加賀・赤城・海風・川内・神通「「「一言も言ってませんよ⁉︎」」」

 

憲兵「許して丁髷」(ノ≧ڡ≦)てへぺろ

 

加賀・赤城・海風・川内・神通「「「キモいそして古い」」」(¬_¬)ジトー

 

憲兵「あァァァんまりだァァアァ」๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

 

ドア「解せぬ」バーン

 

憲兵「うわーん」๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

 

 

 

そして次の日舞鶴鎮守府の演習場にて舞鶴鎮守府の第一艦隊と憲兵が連れてきた5人が演習場に集まった。

ちなみに此方が5人しか連れてきていないので向こうも5人だけにしてもらった。

舞鶴鎮守府第一艦隊

 

赤城改・79

加賀改・78

摩耶改二・86

鳥海改二・80

長門改二92

 

 

憲兵が連れてきた5人

 

川内改二・99

神通改二・98

那珂改二・89

涼風改・99

山風改・99

 

 

 

審判は元帥のいる鎮守府の大淀が行う。

ちなみにこの大淀が元帥の鎮守府にいる大淀だと言うのは舞鶴鎮守府の者は誰ひとりとして知らない。

 

大淀「それでは演習を始めてください!」

 

結果

 

舞鶴側

 

赤城改・大破

加賀改・大破

摩耶改二・中破

鳥海改二・中破

長門改二・大破

 

 

憲兵側

 

川内改二・小破

神通改二・中破

那珂改二・大破

涼風改・大破

山風改・中破

 

 

 

大淀「勝者は憲兵側の艦隊ですね。」

 

憲兵「えぇ、ありがとうございます。」

 

大淀「いえいえ、また何かあれば呼んでください、元帥も私も貴方には期待しているのですから。」

 

憲兵「はい、ありがとうございました。」

 

 

ちなみに舞鶴提督はどうせ勝てるからとタカを括って見にきてはいなかった。

 

 

憲兵「どうだ海風、軽巡と駆逐艦だけの編成で勝てたぜ。」

 

海風「本当に勝ってしまうなんて思いませんでした、私の妹達が夜戦になれば戦艦相手でも勝てるなんて。」

 

憲兵「確かに駆逐艦や軽巡洋艦は昼戦では火力不足だけどあの子達の得意分野は夜戦なんだよ、ここの無能はその事を知ってか知らずか駆逐艦や軽巡洋艦を弾除けにしか使わないから海域攻略だって上手くいかないんだ。」

 

長門「今回の演習中々楽しめたぞ憲兵殿。」

 

憲兵「おう、どうだったうちの子達は?」

 

長門「このビックセブンの私がここまでボロボロにされるとは全く予想も出来なかったぞ、しかし憲兵よ彼女達にどのような修行をしたんだ?」

 

憲兵「俺は何もしてないぞ、前に俺もなんでそこまで強くなろうとしてるのを聞いたら俺に何かあった時に守れるようになりたいからと言ってたな、そのために元帥の所にいるどの鎮守府の艦娘達でも敵わない最強艦隊に挑みまくって向こうの鎮守府の厳しい訓練にも積極的に参加してるらしい。」

 

長門「なんだと!あの艦隊に挑んでいるのか?」

 

憲兵「あぁ、今の所勝利は5回挑んで1回B判定を貰ったことがあるだけらしい。」

 

長門「何処の艦隊が挑んでも敗北Dなのにそんな最強艦隊を相手に5人で挑んだのか?」

 

憲兵「仕方ないだろう5人しかいないんだから。」

 

長門「今回の演習もしかして手を抜いていたと言う事はあるまいな?」

 

憲兵「そりゃあいつもの半分以下の力で戦ってやれって言ったよ、そうでもしないと君達の心折れるもん。」

 

長門「半分以下の力で我々はこのザマか、本気の彼女達と戦ったらどうなるのだろう。」

 

憲兵「そりゃあ言っちゃ悪いけど手も足も出ないだろうな。」

 

長門「……………」シロメ

 

山風「パパー」ダキッ

 

憲兵「おー山風よくやったな。」ダキツカレ ナデナデ

 

山風「えへへ〜」ナデラレ

 

涼風「兄ちゃんあたいも頑張ったぞ!」

 

憲兵「おう、よくやったなお前も来い!」ガバツ

 

涼風「テヤンデー」ダキツキ

 

憲兵「よしよ〜し」

 

涼風「えへへ〜」ナデラレ

 

川内「提督戻ったよ〜」

 

神通「神通只今戻りました。」

 

那珂「那珂ちゃん戻ったよ〜。」

 

憲兵「おかえり。」

 

川内「所で長門さんはなんで固まってるの?」

 

憲兵「なんかお前達にいつもの半分以下の力で戦っていたって言ったらこうなった。」

 

川内「なるほどね〜でも確かに手を抜いて戦うのって大変だったよね。」

 

神通「確かにそうですね、こう言っては何ですがここの第一艦隊の子達は弱すぎます、もしかすると私達の中の誰かが単艦で挑んでも勝てるのではないでしょうか?」

 

那珂「那珂ちゃんはアイドルだからちゃんと手加減も出来るよー。」

 

川内「でも那珂は演習中に小声で弱って言ってたよね。」

 

那珂「ギクッ!」

 

川内「(¬д¬。) ジーーーッ

神通「(¬д¬。) ジーーーッ

憲兵「(¬д¬。) ジーーーッ

 

        那珂「(;¬_¬)

 

 

川内・神通・憲兵「「「君には失望したよ。」」」

 

那珂「うわーんごめんなさい。」๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐ビエーン

 

長門「(´・ω・`).;:…

 

(´・ω...:.;::..

 

(´・;::: .:.;: サラサラ..

 

憲兵「うわー帰って来い長門!」

 

長門「( *゚A゚)!!!」ハッ

 

川内・神通・那珂・憲兵「「「「良かった」」」」ホッ

 

憲兵「よし、ここの提督に演習結果を報告するか、もちろんこっちが負けたという嘘の報告書だけどな。」

 

長門「良いのか?」

 

憲兵「いいのいいの元々君らの実力を確かめるための演習だから。」

 

憲兵「それに勝たなきゃ海風を貰えないっていう条件はないし。」

 

長門「そうか、それではすまんが私は補給を済ませてくる。」

 

憲兵「ほいほ〜い」

 

憲兵「それでは行きますか。」

 

執務室

 

 

憲兵=少尉「此方が演習結果でございます。」

 

舞鶴提督「うむ、どうだった俺のところの兵器どもは?」

 

少尉「とても優秀で此方としてもとても良い勉強になりました。」

 

舞鶴提督「そりゃそうだなんせ私が育てた艦隊なんだからな。」

 

少尉「そうですね、短い期間でしたがご指導ご鞭撻ありがとうございました。」

 

舞鶴提督「そうか、なら戻ってからも死ぬ気でやれよ、優秀な私が教えた事を無駄にするなよ。」

 

少尉「了解」

 

 

ホテルまでの道

 

少尉=憲兵「はぁー疲れた、あの無能のそばにいるとどっと疲れるぜ、さて帰ったら元帥にこのデータを見せてあの提督を牢屋にぶち込んだら仕事は終了だぜ。」

 

憲兵「ただいま〜」

 

山風・涼風「「おかえりなさい」」

 

海風「えっと、これからよろしくお願いします。」

 

憲兵「おうよろしく、そんなに固くならなくていいのに、」

 

海風「いえ、これが私の話し方なので。」

 

憲兵「そっちがそれでいいならいいけどな。」

 

海風「はい、ありがとうございます。」

 

憲兵「それにしてももう夜なのにやけに静かだな、いつもなら川内が騒ぎ出すのに。」

 

神通「それは私が姉さんを寝かしつける(物理)を行いましたから。」

 

憲兵「お、おう。」

 

神通「それでは私もそろそろ休みますね。」

 

憲兵「おう、おやすみ。」

 

神通「おやすみなさい。」

 

涼風・山風「「おやすみなさい!」」

 

憲兵「それじゃあ、俺達も寝るか。」

 

海風「は、はい!」

 

憲兵「どうした?」

 

海風「あの、その。」

 

憲兵「ゆっくりでいいから言ってみ。」

 

海風「えっとその今夜私と一緒に寝てもらってもいいですか?」

 

憲兵「何故?」

 

海風「不安なんです、もしこのまま1人で眠って起きたらまだ舞鶴鎮守府だったりするのが。」

 

憲兵「そういう事なら俺は別に構わんよ。」

 

海風「ありがとうございます、不束者ですが何卒宜しくお願いします。」

 

憲兵「その言葉は今使う言葉じゃない。」

 

海風「???」

 

憲兵「何でもない」

 

憲兵「それじゃあおやすみ。」

 

海風「おやすみなさい」

 

 

 

それから大本営に戻って舞鶴提督の情報を全て渡した。

憲兵の隣にいる海風がその鎮守府の子だと分かった元帥は海風に謝罪をしていたが海風が貴方は何も悪くありませんからお顔をお上げくださいと言うと元帥は海風にお礼を言っていた。

 

ちなみに舞鶴提督は憲兵が持ち帰った情報により海軍をクビになった。

 

それから現在は憲兵から提督になった彼の奥さんとしてそして母として海風は幸せに暮らしている。


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