~亮介side~
はぁぁぁぁ ついに日本に帰ってきてしまった...。
空港でフィンランドから日本に行くときにイヴとフィンランドの学校の友達全員に見送ってもらったのが懐かしいよ...はぁ平和で楽しいフィンランドに戻りたい...。
その時イヴが泣いて俺に抱きついて来たのは驚いたな...。まぁ俺とハンネで落ち着かせて事なきを得たが、その時にイヴと次に会ったら結婚を前提に付き合うと言う約束をしちまったからな...。
まぁ、次に会う頃にはイヴにも彼氏くらい出来て約束の事なんて忘れて普通の友達に戻ってるだろう。
問題はここからだ...日本のそれも前の家に帰って来た。つまりそれはもう一度千聖に会うと言うことを意味する...。
また千聖に会ったりしてみろ。絶対に監禁されて、最悪 手足を切断されるぞ。
一応この事を両親に話してみたが...考えすぎだと言われた。
まぁ両親がこう言うのも無理もない。千聖は外堀を埋めるのは得意らしく両親からはかなりの信用を得ていた。
それに加えてアホな両親は千聖に家の鍵を渡してしまった...それが俺の監禁された一番の原因なんだけどな。
読者の皆も分かっているだろうが、このまま何も千聖に対する対策を立てずに日本に帰って来たらまた同じことの繰り返しになるのだ。
当然俺も対策はしてある...母に頼んで高校からは一人暮らしがしたいと言った。
当然母も反対した。しかし俺の必死の思いが伝わったのか俺の意見を了承してくれた。
夜に父が帰ってきて俺が一人暮らしをすることを話した...父は学生時代学生寮で暮らしていたため余り反対はしなかった。むしろ賛成してくれた。だが父はこうも言っていた...『どんなことでも止めたいと思ったらいつでも止めて良い。ただし絶対に後悔だけはするな』と
珍しく父親らしいことを言ったものだと思ったが父なりの背中の押し方なのだろう。
そう言う訳で俺は実質中三で一人暮らしをすることになった。
父曰く『高校受験なんてすぐだからな。今のうちに一人暮らしに慣れておく必要がある』との事だ...確かに一人暮らしは保証人が居れば中学生からでも出来るからな。正直な話ちょっと一人暮らしまでには時間がかかると思っていたがこちらの方が好都合だ。
因みに俺は今、自分の実家の部屋の荷物をアパートの自分の部屋に移してる所だ。
家具は基本的な物は備え付けてあったので、持ってくる荷物はそこまで多くなかった。
亮介「よし、一通り終わったし何処か適当に買い物でもするか」
~商店街~
いやー懐かしいなこの賑やかな感じ、山吹ベーカリーに羽沢珈琲店ちっちゃい頃良く通ってたな、来週辺り寄ってみようかな。
それにしても久しぶりに来たせいか結構買っちゃったな。
???「ちょっと離してよ!」
???「ア゛ァ、良いから黙って来いよ!」
ヤベェ明らかにトラブルの匂いしかしない...見た感じ茶髪の天然パーマのギャルっぽい子がプリン頭のヤンキーに絡まれてるな。
他の商店街の人達も止めようとはしているが怖くて見て見ぬふりをしているな。
仕方ない止めるか。
止めるにしてもやっぱり話し合いが一番だよな。
亮介「あの~すみません」
プリン頭「ア゛ァなんだテメェ」
あら、このプリン頭さん明らかに激おこぷんぷん丸じゃあないですかやだ~。
亮介「いやーちょっと貴方のせいで周りが迷惑しているので止めていただけないかと」
よし、完璧だ。このプリン頭が運良く話が分かる奴なら...。
プリン頭「へぇー、だそうだ」とギャルっぽい子に言う。
は?
亮介「貴方に言ってるんですけど」
プリン頭「この女が俺の誘いに乗らないのが悪ぃんだよ」
ア゛?この男今なんつった?そこの女の子が悪いって?
ザケンナ...。
亮介「オイ...」
プリン頭「アァ?ってど、どうしたんだ」
ナンダァドウヨウシヤガッテ?
亮介「チンピラァ...テメェ腕イッポン持ってくクライの覚悟ハデキテンダロォ...」
今の俺がどう言った表情、言動をしているかは正直分からない。きっと酷いものなのだろう...だが今の俺がすべきことははっきりと分かる...。
プリン頭「チ、チンピラだとテメェ!!」と男はバタフライナイフを出し、俺に向かってふり下ろした。
美しく銀色に輝いてる物...俺はそれをナイフだと一瞬で理解出来た...。
だが...。
亮介「アタンナキャ意味ガネェ」
プリン頭「な、何でだ!何で当たんねぇんだよ」
ズイブント必死ダナァ。
亮介「ザンネンだがもうオワリダァ」
俺はそう言うと男を遠くへ飛ばすように力一杯男の顔を殴った...。
俺の心に残ったのは三割の自分への恐怖と七割の後悔だった...。
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主人公の学校を何処にするべきだろうか
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