終わりと始まり   作:空丘ルミィ

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話すネタが尽きてきた…









5話:感情

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日菜さんとのハプニングから日が経ち、ゴールデンウィークも明けて今日は普通に学校だ。あれから僕は日菜さんと会うたびにあの事を思い出して気が気じゃなかった…

 

 

 

 

 

 

5月8日

 

【緋翠の部屋】

 

緋翠「はぁ…あれから1週間か…日菜さんと会うたびに妙に落ち着かないし・・・今日も学校か…」

 

日菜「緋翠くーん!一緒に学校に行こ―!」

 

緋翠「(!!)ひ、日菜さんですか・・・だから部屋に入ってくる時はノックしてくださいって言ってるじゃないですか…」

 

日菜「えー?あたし緋翠くんと同じ学校に通ってるから別にいいよね?」

 

緋翠「お願いしますよ本当に・・・僕だって男なんですしこういうのは少しだけでいいので自重してください・・・」

 

日菜「?」

 

緋翠「はぁ…わかりましたよ。でも日菜さん、今日は朝の挨拶運動とかありませんでしたか?」

 

日菜「あっ!そういえばそうだったよ!ごめんね緋翠くん!あたしは先に行ってるねー!」

 

そう言って日菜さんは僕の部屋を後にした

 

緋翠「はぁ…本当に日菜さんはいつになったら僕の言うことを聞いてくれるんでしょうか・・・」

 

僕も自分の部屋を後にしてリビングに出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時20分:氷川家リビング】

 

緋翠「はぁ…」

 

紗夜「緋翠くん、最近ため息が多いですね。何かあったんですか?」

 

緋翠「…いえ、特に何もないです。紗夜さんが気にすることではないですよ」

 

紗夜「そうですか。でも困ったときは私たちをどんどん頼ってください。血は繋がってないとはいえ私や日菜にとって緋翠くんは本当の弟のように思っているのですから」

 

緋翠「・・・ありがとうございます。…ごちそうさまでした。僕は行きますね」

 

紗夜「緋翠くん、日菜に振り回されたりしてないですか?」

 

緋翠「確かにいつも日菜さんに振り回されてますけど最近は慣れてきたのか日菜さんも少しひっついてこなくなりましたね。それじゃあ、行ってきます紗夜さん」

 

僕はリビングを出て羽丘学園に足を進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午前7時35分:通学路】

 

緋翠「はぁ…」

 

麻弥「緋翠くん、さっきからため息ばかりですね。何かあったんですか?」

 

緋翠「いえ・・・特に何も…はあ…」

 

??「でもさっきからため息ついてないか?もう7回目だ」

 

緋翠「空葉(そらば)さんってどうでもいいことを数えますよね…はぁ…」

 

この人は空葉相汰(そらばそうた)先輩。去年こっちに引っ越して来て今は大和さんの家にお世話になっているのだとか。あとは大和さんと恋人同士で去年の文化祭に指輪をプレゼントして結婚の約束をしているだとか。

 

詳しくは「キミとの出会いは偶然か必然か」本編をどうぞ!(ダイマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相汰「8回目。本当に何かあったのか?」

 

緋翠「…空葉さんと大和さんなら話してもいいかもしれませんね。実は…」

 

僕は先週羽丘学園で起こったことを隠さず話した

 

 

 

 

 

 

 

麻弥「な、なるほど…そういう事があったんですね…」

 

相汰「それは…なんというかため息をつきたくなる気持ちはわかる気がするな…俺も去年似たようなことがあったし」

 

麻弥「それは緋翠くん、あれですね」

 

相汰「あれだな」

 

緋翠「?あれって何ですか?」

 

相汰「緋翠、日菜さんのことが好きなんじゃないのか?」

 

緋翠「僕が日菜さんのことを・・・?」

 

麻弥「はい、緋翠くんは日菜さんのことが好きじゃないんですか?」

 

緋翠「…まったく思い当たりがないわけじゃないのであながち否定できないかもですね…確かに最近は日菜さんと会うだけでなんだか心の奥が締め付けられるように感じますし・・・日菜さんのことが好きなのかもしれませんね」

 

麻弥「それで、このことを日菜さんに伝えるんですか?」

 

緋翠「いえ、僕にそんな勇気はないですよ・・・」

 

相汰「なら、ずっと片思いで終わらせるつもりか?」

 

緋翠「…今はまだ伝える勇気がないのでその機会が来たらちゃんと伝えますよ。」

 

相汰「そうした方がいい。後で後悔することになるからな」

 

緋翠「…っと、そろそろ着きますね。相談に乗ってくれてありがとうございました。」

 

麻弥「いえ、ジブンたちの解答で解決したのならよかったです!それじゃあまた後で!」

 

僕たちは校舎前で別れて自分の教室に向かった。話し込みすぎたので遅刻寸前だったのは言うまでもない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【昼休み:屋上】

 

緋翠「ふわぁぁぁ…」

 

ひまり「緋翠くん、眠そうだね?」

 

緋翠「今日の授業の内容が何だか眠くなるくらいに話が長かったからですね…ふわぁぁぁ…」

 

ひまり「わかるよー!それじゃあ昼休みが終わるまで一緒にお昼寝する?」

 

緋翠「そうしたいですね。ふわぁぁぁ…お休みなさい…」

 

ひまり「お休みー・・・ぐぅ」

 

僕と上原さんは午前中の授業が退屈すぎて眠気が来ていたので昼ご飯を食べてから昼寝をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋翠「(ん…あれ、なんか動けない・・・とりあえず目を開けて・・・)…何で日菜さんとモカがいるんですか?」

 

日菜「うーんっと、暇だったから教室を出てきて屋上に来たら緋翠くんとひまりちゃんが昼寝してたからあたしも!って思って寝ちゃってた!」

 

モカ「あたしも授業聞いてたら眠くなっちゃって黒板消してから屋上に来たらひーちゃんとすいくんが寝てたからあたしもーって寝ちゃってたー」

 

ひまり「それでもモカと日菜先輩で緋翠くんに抱き着くのはどうなの!?」

 

緋翠「本当ですよ・・・日菜さんには家の方でしょっちゅう抱き着かれてますから慣れてますがモカに関しては日菜さんより抱き着いてくる力が強いからめちゃくちゃ反応に困ります・・・」

 

モカ「えー?何に困るのー?」

 

ひまり「モカー!緋翠くんが目をまわしそうだから早く離れてよー!日菜先輩も!」

 

日菜「えー?ひまりちゃんだって抱き着こうとしたくせにー☆」

 

ひまり「も、もー!日菜先輩言わないでくださいよー!」

 

緋翠「あの、そろそろどいてください…」

 

日菜「えー?もう少しこのままじゃダメ―?」

 

モカ「モカちゃんももう少しこのままでいたいでーす」

 

緋翠「お願いします…このままじゃ僕の寿命が縮みそうなので…」

 

日菜「ちぇー」

 

モカ「モカちゃんざんねーん」

 

ひまり「もー!そんなこと言ってないで離れてください!」

 

上原さんは青葉さんと日菜さんを引き剥がしてくれた

 

緋翠「ありがとうございます上原さん・・・本当にこの二人は反省の色が見えないので一人だけでもストッパーがいてくれるのは助かります・・・」

 

ひまり「それじゃあ緋翠くん、今度コンビニスイーツ奢ってよ!」

 

緋翠「それくらいでいいなら。」

 

日菜「ねー、3人とも次の授業大丈夫?」

 

モカ「あ、確か次の授業って体育だったっけー?食後の運動は体につらいかもだけど―」

 

ひまり「やばいよ!しかも体育の先生って時間に厳しいから今から急いでいかないと遅刻確定だよ!モカ、緋翠くん、早く行こう!」

 

日菜「頑張ってねー!」

 

それから僕たちは急いで教室に移動してどうにかチャイムが終わる前に先生が来たのでギリギリセーフだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【放課後:2ーA】

 

蘭「ねえ緋翠、この後時間ある?」

 

緋翠「時間?あるけど…何かあるんですか?」

 

蘭「あのさ…緋翠って絵描けるんでしょ?」

 

緋翠「絵?描けるけど…ってこのことは日菜さんや麻弥さんたちにしか教えてないはずなんですけど…誰から聞きました?」

 

蘭「日菜さんからだけど」

 

緋翠「やっぱりですか・・・で、僕の絵が見たいということですか?」

 

蘭「うん。あたしって絵はあんまり見ない方だけどたまに美術の授業あるから少しは絵がうまくなりたいからさ…絵がうまくなるにはどうした方がいいかなって聞きたいんだけど」

 

緋翠「絵がうまくなるにはどうした方がいいか…ですか?うーん、僕はただひたすら絵を描いてるうちにうまくなっていったっていうか・・・何事も経験が大事ですし」

 

蘭「何事も経験…か。そうだよね。ごめん、今の話は忘れて」

 

緋翠「いえ、別に教えるのが嫌ってわけではありませんから。基本的なことなら教えることはできますよ。そこからうまくなるかどうかは美竹さん次第です」

 

蘭「なら、お願いしてもいい?」

 

緋翠「はい。それじゃあどこかに行きましょうか。美術室は美術部が使ってますし、他のところは演劇部が使ってるみたいですし・・・」

 

蘭「なら緋翠の家は?」

 

緋翠「あー、すみません。今日は日菜さんが真っ先に帰ってるだろうしややこしいことになりそうだから却下で」

 

蘭「それじゃあつぐの家かあたしの家か・・・今日は父さんの帰りが遅いからあたしの家でいい?」

 

緋翠「いいんですか?」

 

蘭「別に、見せて減るものじゃないし。それじゃあ行こうか」

 

僕たちは教室を出て美竹さんの家にお邪魔することになった。ちなみに上原さんたちは今日はバイトとかで帰りのホームルームが終わった後すぐに教室を出て行っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【午後4時23分:蘭の部屋】

 

緋翠「…美竹さんって華道の家元だったんですね。庭にも色んなのがありましたし」

 

蘭「うん。小さいころから育てたのもあれば今年から育て始めたものだってあるよ。さて…緋翠、絵の描き方教えてよ。」

 

緋翠「でも僕が教えれるのは基礎からだけですよ?」

 

蘭「基礎からでもいいよ。教えてくれるだけでもあたしは覚えれるなら」

 

緋翠「それじゃあ…まずは描くものと紙を用意してください」

 

蘭「学校のノートでもいい?」

 

緋翠「はい、描けるものなら構いませんよ。それで、次は何を書くか決めましょうか。」

 

蘭「何を描くか…か。それじゃあこの盆栽でも書いてみようかな。緋翠は何描くの?」

 

緋翠「そうですね…絵を描いている美竹さんを書いてみることにします。」

 

蘭「あたしを書くの?絵って普通動かないものとか描くんじゃない?」

 

緋翠「実はこの間、パスパレのみんなを書いたんですよ。でもこの間は5人全員を書いたので次は一人を書いてみようかなと思って。」

 

蘭「それであたしなんだ・・・別にいいけど。それで、どういう風に書けばいいの?」

 

緋翠「まずは、描きたいものの輪郭を取りましょう。盆栽ならまずは鉢から書いた方が良さそうですね」

 

蘭「なんで?」

 

緋翠「土台から固めていく、とよく言いますから。鉢から書くことによってどの大きさで書けばいいとかがやりやすくなるんです」

 

蘭「なるほどね…まずは鉢から・・・で、どうすればいい…緋翠?」

 

緋翠「…」

 

蘭「…緋翠、絵を描くときはこんなに集中するんだ。…って、あたしも自分の絵を描くのに集中しないと…確かこういうのは次に枝を書くのがいいんだよね?それから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕と美竹さんは時間を忘れて絵を描くことに集中していた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【時刻不明:蘭の部屋】

 

蘭「何とか描けたけど…なんか子供が描く絵みたいになったかも…緋翠?」

 

緋翠「…」

 

蘭「緋翠、寝てるの?早く起きないと」

 

緋翠「・・・あ、ごめん。ちょっといつもより集中してたから眠気が来て…今何時?」

 

蘭「もう夜の7時を回ってるよ。それより、あたしの描いた絵どう?」

 

緋翠「たしか盆栽の絵…でしたっけ。これは…いいんじゃないでしょうか?本当に基礎しか教えていなかったのにこれだけ描ければいいと思いますよ」

 

蘭「本当?お世辞じゃないよね?」

 

緋翠「僕はお世辞なんて言えませんよ。本当にいい絵だと思います」

 

蘭「あ、ありがと…緋翠の絵はどんな感じになったの?」

 

緋翠「僕の絵ですか?これですけど…」

 

そう言って僕は美竹さんを書いた絵を見せた

 

蘭「これが・・・あたし?すごい、こんな風に描けるんだ・・・」

 

緋翠「基本の応用ですよ。さて、僕が教えることができるのはここまでなので後は美竹さん次第です。」

 

蘭「あたし次第…」

 

緋翠「それじゃあ僕は行きますね。日菜さんたちを待たせてしまってるので…」

 

蘭「待って!」

 

緋翠「美竹さん?」

 

美竹さんは僕の手を握ってきた。不意打ちは日菜さんで慣れていたが美竹さんからの不意打ちはされたことがなかったので完全に意表を突かれていた

 

緋翠「美竹さん、僕はそろそろ帰らないと…」

 

蘭「さっき父さんから連絡が来て、今日は一日帰れないって…明日は学校も休みだし今日一日だけでいいから泊まっていかない?」

 

緋翠「・・・ちょっと待っててください、紗夜さんに連絡を取るので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「緋翠くん?どうかしたんですか?」

 

緋翠「すみません紗夜さん。美竹さんのお父さんが今日は仕事で帰れないだとかで今日は家に一人だそうで…僕は帰ろうかと思っていたんですが美竹がどうしてもっていうので今日は美竹さんの家に泊まってもいいですか?」

 

紗夜「美竹さんの家に、ですか?私は別に構いませんが、寝るときの服はあるんですか?」

 

緋翠「・・・ないですね。一度そっちに取りに来ます」

 

紗夜「わかりました。ですが明日はちゃんと戻ってきてください」

 

緋翠「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「緋翠、どう?」

 

緋翠「ちょっと寝るときの服を取りに一度向こうに戻るよ。それからこっちに戻るから準備とかをお願いしてもいいですか?」

 

蘭「ん、わかったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから僕は一度家に戻り、着替えをもって美竹さんの家に移動した。それから美竹さんが作った夜ご飯を一緒に食べたり最近流行ってるという番組を見たりして寝るときはさすがに一緒に寝るわけにはいかなかったので別々の部屋で寝た

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

アンケートの結果、オリキャラを出すかどうかは主(つまり私)に任されることになったので「キミとの出会いは偶然か必然か」の主人公、空葉相汰くんに友情出演(?)していただきました。え?趨鈹洸汰くんじゃなかったのかって?洸汰くんはコラボ回に出たのでさすがにお休みっすよ…

それではここまで読んでいただきありがとうございました

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