面白東方MMDでしか東方を知らないジョジョにわかのどっかの高校生がザ・ワールドに憑依してなんやかんやなる話。
 スタンドに憑依っていうの少ないなーって思いまして書きました。
 ※あくまで二次創作です。スタンドに憑依ってキモくね?orz

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スタンドに憑依が自分の調べた結果ヘブンズ・ドアーに憑依する奴しか無かったので書いてみた。


一話

「オレの側に近寄るなッーー!…ハッ」

おはようございます!

 何故だか知らないがとても恐ろしい夢を見ていた気がする!最悪の目覚めだな、うん。…うん?

 …ここどこだ!おかしいな、俺は昨日ちゃんと布団に入り寝たはずなんだが、ここは…外?すっげー青空なんですけどー。

 わっかんね身体がなんか金ぴかになってるし…てかこの身体ザ・ワールドじゃん本体どこだよ、いないじゃん(即答)あれか例外的なスタンドか、よく覚えてないけどそんなスタンドいた気がする。

 うんうん…いやなんで納得してんだYOこれからどうするよ、ここどこ?わかんねえ!…めんどくさい!俺は寝る!

 

 

 

 

 お久しぶりです、あれから500年くらい経ちました。あれから変わったことは…特にないですね!はい、これっぽっちも無いです。

 あ、でも時を10分止められるようになったよ。え、500年もあったのに少ないって?そりゃそうよ使ってないもん、一人で時止めても面白くないしつまらないじゃないか、人はいるっぽいけど会いに行く気力もないんだよなあ。

 というわけで中間報告をしたからって何かが起こるとは限らないんだよォ!(フラグ)終わり。

 

ガサッ

 

 ファッ!?何事ですの!?500年一人も来なかったこの茂みに人が、人が遂に来たというのかッ!さあ!出てこい、未知なる何かよ!

 …おん?以外ッ!それはメイド服を着た銀髪のメイド長だった!さささ、咲夜さんんん!?何だと、ここは幻想郷だったのか!やべえ!まったく知らねえ!面白二次創作しか知らねーぞおい、どうすんだよ。

 俺のにわか知識でこの世界を生き残れる気がしないぜ!…てか咲夜さんこっち視てね?めっちゃガン見してくるじゃん!おいおいおい俺の人生?スタンド生終わったわ。

 …これは腹を括って静かに殺される?以外あるまい、さあ目を閉じたぞ。いつでも殺せい!

 

3秒経過 あれまだ?十分隙あるよね?早く来いよおおおお!…痛っ、何かピリッときたぞおい…あ、治まった。

 

一分経過 まーだーでーすーかー?全然来ねえじゃん。は?新手の放置プレイですか?いつ殺されるか分からないハラハラ感が素敵です?誰も求めてねーよ、そんなの止めちまえ!もういいや話しかけちまえ!

 

「あのーなにか用ですか?」

「しゃ、喋った?置物じゃないの?」

 

え?置物だと思ってたの?それはそれで結構ショックな気もする。

 

「あー違いますね、俺は…あれ?俺は何なんだ」

「自分でも分からないなんて世話無いわね」

「えー?初対面なんですけど結構キツイ口の利き方しますね、嫌われますよ」

「人様の館の庭に勝手に侵入してる貴方に言われたくないわ」

「いやいや、俺もう500年はここから動いてないんですけど」

「まあ、いいわ。お嬢様のところに行くからついてきなさい」

「あー、了解ッス」フワァ

「貴方…浮くのね」

「え?まあ基本、人に憑りついているような物なんで多分」

「多分って…本当に自分のこと知らないのね」

「いやー、申し訳ないッス」

 

 あっれれ、結構優しいやんけー?これはこれは紅魔館住み込みフラグあるかー?…てかここ紅魔館だったのかよく吸血鬼とかに気付かれなかったな。

 やっべ、吸血鬼繋がりでレミリアの使い魔にされる気が微レ存な気がしてきた…まあ、その時はその時の俺に任せよ。咲夜さん速いなスタスタ館の方に歩いてくじゃん、ちょっと待ってくだせえ。

 

「遅いわよ」

「あー、すいません」

「別にちゃんと来てるならいいわよ…挨拶が遅れたわね、私は十六夜咲夜。あなたは?」

 

名前か、テキトーでいいやテキトーで

 

「ディオです」

「そうディオ、貴方がこれから会うのはこの紅魔館の主であり、私のご主人様に当たる人物、レミリア・スカーレット様よ。くれぐれも粗相の無いように、お嬢様の判断によって貴方の処分が決まるから覚悟しておくことね」

「えっ、何それ怖い」

「まあ、貴方は謎だし、殺されることはないんじゃない?」

「それって殺される以外の事なら何か酷いことされるんじゃ…」

「そうね、実験とか解剖とかかしら?」

「ヒィィ…怖すぎィ!帰っていいですか?」

「ダメに決まってるでしょ、ほら早く来なさい。あんまりうろちょろしてると更に酷いことになるかもしれないわよ」

「はいッ!すぐ行きます!」

「…(ちょろいわね)」

「…今、なんか失礼なこと考えませんでした?」

「そんなこと考えてないわ」

「あっさいですか」

 

 いやーにしても広いですなあ、廊下の幅おかしくね?設計ミスだろこんなの…そして外観に反して内部が広い!広すぎる!これでまだ地下やら大図書館やらあるんだろ?帰って住みにくそうだな、俺ならもっとコンパクトにまとめるわ。

 

「ここよ」

「あ、着きました?」

「…私にはそれでいいかもしれないけどお嬢様には敬語で喋ることね」

「ウィィィィィィッス」

「それを止めなさいと言ってるの」

「えーあー、はい、了解致しました」

「…まあ、それでいいわ」

 

 あーマジそういうの怠い、もっとフランクに行こうぜ…言われたからには守るけどもさ。

 

トントントントン

 

「お嬢様、咲夜です。不審者が紅魔館に侵入していたので連れてまいりました」

「ちょ、不審者って…」

「黙ってなさい」

『人…じゃないわね、異形の者それも懐かしい感じがする。いいわよ入って』

「はい、では失礼します」

 

 懐かしいってなんだよ懐かしいって俺ら会ったことあったっけ?…いや無いな。んーまあ、話せばわかるでしょう!いざ、突撃いいい!

 

「…」ジー

「え?あのなんですか?顔に何かついてます?」

「お嬢様?」

 

 いやいやほんとに何だよ、俺にロリコンの気はないぞ…。咲夜さんも困ってんぞ!何か言えよ、カリスマブレイクか?二次創作なのか!?(そうです)

 …あ、でも何かそんなに上目遣いで見られたらナニカが目覚めそう、あーやっべ可愛い。

 

「なんか違う…」

「「え?」」

「昔見たときはもっとかっこよかったのよ…なんかこう【バァーン】とか【WRYYYYYーーッ】みた…「もうやめるんだ!!!【ザ・ワールド】!」

「「…」」

 

 こ、こいつ何故俺の転生初め頃の日課を知っている!?まさか、きさま!見ていたなッ!勢いあまって時を止めちゃったじゃあないか!

 

「あーこれからどうしよ、どうせ解いてもこれどうしようもねえぞ」

「ちょ、ちょっと貴方…何したの?」

「へ?…えー?ナゼウゴケルンデス!」

「し、知らないわよ」

 

 咲夜さんめっさ動いてるーーー!!!!なんでや!あ、そういやこの人も時止めれたやん!

 …え?だから何なん?それだけじゃあ動いていい理由にならないんだよォ!分からねえ…俺のよわよわな頭じゃ理解不能だ。とりあえず説明をしとくかあ。

 

「えーとですね、これは俺の能力で【ザ・ワールド】と言いましてですね、時を止めれるんですよー」

「ぁ…なるほど、さっきはお嬢様が貴方の黒歴史を言いそうになったから咄嗟に発動したのね」

「たはは…、素早く理解してくれるのはいいんですが、そこまで言い当てなくていいですよ…?」

「じゃあもうどうしようもないんだから早く解いてよ」

「い、いやーそれはちょっと…」

「なによ」

「あの続きを聞いたらまた時を止めちゃいそうで…」

「ハァ…なら違う新しい衝撃を与えてみたら?」

「ほう、例えば」

「そのさっきお嬢様がやってたポーズをやるとか…そうすれば食いついて話の続きを聞かずに済むかもよ?」

「なるほど!やってみますね」

 

 さっすが咲夜さんまだ会って間もないけど頼りになりますねえ!とりあえずジョナサン立ちしとこ…そして時は動き出す…

 

「…いな…ッ!そう!それよ!そのポーズよ!いかにもカリスマ的な立ち方だわ、きっとこれ考えた人は究極生命体(アルティミット・シイング)に違いないわ!」

「…」

 

 反応すごいっすね、咲夜さん絶句してんじゃん。ていうかよく究極生命体(アルティミット・シイング)なんて出てきたな。

 てか凄く辛いわ、流石レベル6ッッ!格がちげえぜ!

 

「ちなみに俺が考えた、っていうのは…」

「それはないわ、貴方本人からはそこまでカリスマを感じないもの」

「あっはい、そうですか」

 

 即答かよ…結構心にグサッときたぜ。

 

「ん…コホン、それでお嬢様如何様に致しましょう」

「…そうね、じゃあ貴方!」

「はい、何です?」

「そのポーズを私に教えなさい!私からの指示はそれだけよ、後は咲夜に任せるわ」

「承知いたしました、それではそのように…ディオ行くわよ」

「了解です」

 

 んあ、さっきまで居なかったメイド妖精がたくさんいる!…多分、いきなり俺が来たからビビッて出てこなかったのかな、俺ならザ・ワールドが突然来たら隠れるし。

 

「で、咲夜さんこれ今どこに向かってるんです?」

「お嬢様のご友人パチュリー様のところよ、いろいろと詳しいから貴方を診てもらうもらうの」

「あーなるほど、分かることもありますけど分からないことのほうが多々ありますもんねー」

「ええ、パチュリー様は地下の図書館にいらっしゃるわ、時間が勿体ないし時を止めていくわよ」

「あ!なら俺がやりますよ」

「フフ、そうだったわね、なら頼むわ」

「【ザ・ワールド】!」

 

 働きますぞー!バリバリー

 

「パチュリー様」

「…あら、咲夜どうしたの?まあ、大体の要件は分かってるけど」

「ヒッ…」

 

 何だその眼、まるで面白いもでも見つけたかのような!ああ、ヤバイよ絶対いろんなところを弄繰り回されるよ、エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!

 

「プッ…そんなことしないわよ」

「読まれたッ!?」

「?」

「ほら、咲夜も忙しいでしょ、こいつは私が見ておくから仕事に戻って頂戴」

「分かりました、では…【発動】」

 

 ああ、どうか魔法の実験台にならないことを祈るよ…あん!?ぐ、ぐわあああ、なっ! 何をするだァーッ。

 

『【解除】』

 

「…?咲夜はいいけど何故あの金ぴかまでいないの?」

 

 

 

 どうなっとんねん!…ちょ咲夜さん眼怖いって、女の子がしちゃいけない顔してるから!!

 

「…なぜ、ここにいるの?」

「え、いやそれは俺にも分からんですたい…咲夜さんが走り出してすぐに身体が引っ張っられまして…」

「意味が分からないわ」

「酷い!俺だって意味分からないのに!!」

「…パチュリー様の所に戻るわよ」

「あっはい【ザ・ワールド】!」

 

 態度がすごく…冷たいです…

 

 

 

「あ、戻ってきた。で、どうなったの?」

「話は実際に体験したこいつから」

「あっ了解です、えっとですねー咲夜さんが走り出したら俺の身体もそれについていくように飛んで行きまして…な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…」

「ふーん、ちょっと調べないと…貴方の話じゃ全然分からないわ」

「すいません…」

「いいわ、じゃあ二人とも私の前で待機」

 

 い、いったいこれからどうなるってんだ…あれ、待てよ、ザ・ワールドの射程距離って10mだった気ががが…これは教えた方がいいな。

 

「あの、ちょっといいですか」

「何よ、今集中してるの、少し黙ってて」

「あっはい(撃沈)」

 

 いや無理無理、あんな棘がある感じで言われたら言い出せねーよォ!くそう、ここで俺の陰使い48の卑屈術の一つ、コミュニティ症候連群がその力の真価を発揮してしまったか…

 咲夜さんとはまだ話せるのになあ、なぜだろうか。

 

五分くらい後・・・

 

「分かったわ!」

「お、で結果はどのような??」

「咲夜と貴方…ディオだったかしら?」

「あ、はいそうです」

「OK、咲夜とディオの間になんらかの繋がりがあるわ、運命共同体っていうのかしら、まだ薄いけどこれからどんどん厚くなっていくでしょうね」

「えっ、何ですかそれ、憑りつかれたってことですか…」

「そんな嫌そうに言わないでくださいよ、咲夜さん、傷つきますよ」

「勝手に傷ついてなさい」

「そんな殺生な…でも全然心当たりが無いですね」

「いえ、あったはずよ例えば初めて遭遇した時とか…こう身体のどこかに一瞬痛みが走らなかった?」

「「それだ(よ)!!」」

「ち、近いわ…」

「!し、失礼しました」

「あ、すみません…」

「いいわよ、とにかく二人とも心当たりがあるのね」

「「はい」」

「原因はまだ分からないけど、その時二人の間に繋がりが生じてしまった…そのことについてはまた調べないと分からないわね」

「そうですか」

「あっでも、ディオのことで分かったことならあるわよ」

「教えて下さい」

 

 咲夜さん結構神妙な顔つきになってるけど多分これザ・ワールドの能力とかスタンドの概要だろうなあ。

 

「まずディオの正体についてなんだけど…まず生物ではないわ、妖精・妖怪・人間・悪魔・神どれとも該当しない魔法で作られたナニカだと思ったんだけどそれとも違う」

「じゃあ一体ディオは何なんですか」

「超能力の具現化、または擬人化ね。詳しいところまでは分からないけど、誰かがそうなるように創ったのだと思うわ、今のところは半霊ってことでいんじゃない?」

 

 半霊って妖夢の周りフヨフヨ飛んでる奴か!?嫌だよ、だってあれ精…いや待てよ?あれ結構スタンドと似てんな、つまり幻想郷では先輩!?Oh…

 

「後は、ディオの能力に関してかしら、ディオの能力は「時間停止」そして「止まった時の中を動く」、というものよ咲夜とはほとんど同じね」

「はい、私もその時の中を動くことが出来ます、逆にディオも私が止めた時間の中を動くことが出来る」

「なるほど、繋がりと関係がありそうね…他には、咲夜とディオが10m以上は離れられなかったり、咲夜と違って成長して時を止められる時間をいくらでも伸ばせるわ、恐ろしい能力ね」

「いやー、えへへ」

「褒めてないわよ」

 

 そんなマジの声音でいわんくても…

 

「…10m以上離れられないんですか?」

「ええ、そうね。言ったでしょ運命共同体って、まあすぐ慣れるわよ」

「ですかね…」

「…そんなに嫌です?」

「当たり前でしょ、同じような能力だったところは好感が持てたけど流石に四六時中一緒っていうのは…ね…」

「ま、まあ分からなくもないですが…」

「はい!続きはまた今度にしましょう、今日の所はここまでよ」

「ありがとうございました」

「ざしたー、【ザ・ワールド!!】」

「行くわよ」

「あっはい」

 

 毎度毎度、早いんだよォ。

 

「んで、次はどこに行くので?」

「そうね…もう夕方近いわね、門番に紹介は…いらなそうね。そこまで会わないだろうし」

「そうなんです?」

「ええ、基本門の前にいるから…いえ、日に一度は会いに行くし、その時に紹介しましょう」

「了解です」

「じゃあ夕食まで、この広すぎる館の家事よ。手伝いなさい」

「おkで~す、【ザ・ワールド】!!」

 

 なんか相棒ぽくて…いい!

 

 

 

「粗方終わりましたかね?」

「そうね…って、貴方何もしてないじゃない!」

「し、仕方ないじゃないですか、仕事に手が出せない位ハイスピードでしたし…」

「ハア、もういいわ。時間を止めてない分楽してると考えるわ」

「申し訳ない…」

「…後は食べて、お風呂に入って寝るだけよ。貴方は10mギリギリのところで待機してて」

「え、なんでですか」

「私の楽しみを邪魔する気?」

「何でもないです…」

 

 こっわ~、まあ咲夜さんも女の子ですしそういうところは大事なんでしょうなあ、知らんけど…寝るか。

 

 

 

朝だッ!・・・

 

ガチャ

 

「あ、咲夜さんおはようございますー」

「…ああ、そうだったわね。居たわね、昨日から…おはよう」

「忘れてたんですかッ!?」

「昨日の今日よ仕方ないでしょ、結構疲れてるんだから…」

「今日からは精一杯お仕事を手伝わせていただきます…」

「頼むわよ」

「はいでーす…お嬢サマーにポーズを教えるとかあったんですけど、どうします?」

「そんなの後よ、まずは仕事が先」

「そんなのって…一応、主人じゃないんですか?」

「…私は日々の食事があればそれでいいわ」

「あー…そなんすね」

「ほら、精一杯手伝ってくれるんじゃなかったの?」

「…はい!【ザ・ワールド】!!」

 

 あんれえ??俺が見ていた物では、咲夜さんは忠誠心が鼻から出てたり、PAD長って言われてたのに!!何かがおかしいぞ…

 

 

 

「外に行くわよ」

「ああ、門番のところですか」

「そう、昼間は大体寝てるから起こしにいくの、後ついでにディオの紹介も兼ねて」

「了解です」

 

 俺には分かる、美鈴は絶対に咲夜さんの手によってナイフをめった刺しにされるだろうと…

 

「Zzzzz」

「寝てますね…しかも立ったまま、器用だ」

「そんな器用さなんて要らないわ、さっさと起こすわよ」

「わ、ナイフの刃を指で挟んで危なくないです?」

「慣れよ、私は一番これが使いやすい」

「ほへー、何かカッコいいっすね」

「…そう?」

「クール美人でショートボブでナイフとかマジ、ドストライクでカッコいいっすわ」

「そ、そんなに褒めても何も出ないわ…よ?(初めてのお友達くらいならなってあげなくてもないけど?)」

 

 可愛いかよ、うーんでもなあ…食欲、性欲、物欲…うーん。

 

「いやこの身体だとほとんど欲が出ないんで大丈夫ですよ」

「…あっそ」

「急に冷めたッ!?」

「別に…フンッ」

 

グサッ 「ぐえッ」 バタン…

 

「ちょ、門番起きませんけど大丈夫ですかこれ、てか咲夜さん何か怒ってますよね?ね?」

「大丈夫よ、いつもより少々強い程度だから、時期に起きるわ」

「そんなもんすかね?あとサラッと質問無視するの止めてもらえません?」

「…」

 

 ちょ、また無視されたし何でや!あ、表情が反抗期の娘さんみたいだ!全国のパパさんの視点はこうだったのか、確かに寂しい。

 

「う…うぅん…ハッ」

「あ、本当に起きた。血が結構ドバッてたけど良く生きてましたね」

「咲夜さん!居眠りしてたのは悪いと思ってますけど、今日いつもよりナイフの量多くないですか!?死んじゃいますよ私!」

「妖怪でしょ、それぐらい耐えなさい」

「そ、そんなあ…ところでその後ろにいる金ぴかは誰なんです?」

「あ、ナイフの事はもういいのね」

「面倒くさいから自分で自己紹介して」

「あっはい、えとども、ディオと申します。昨日付けでこの紅魔館で咲夜さんの直属の部下的な役割で暮らすことになりましたよろしくお願いします」

「あ、これはご丁寧にどうも。私は紅美鈴と申します、一応門番やってるのよろしくお願いしますね」

「同じ下っ端ってことで仲良くしましょう」

「同僚って奴ですね!はい、こちらこそ」

「美鈴」

「ヒッ…何ですか咲夜さん」

「早く仕事に戻りなさい、行くわよディオ」

「え?ちょ、待って下しィ!」

 

 うおおお!!一体何だってんだ!!俺はただ親交を深めてただけですよ!?

 

 

トントントントン

 

「お嬢様、お茶のご用意が出来ました」

『来るのが遅いわよ!早く来なさい、そして教えなさい!』

チッ…かしこまりました」

「えっ」

「何よ」ギロッ

「な、なんでもござらん…」

「そ」

『ちょっとまだ!?』

「はい、ただ今」

 

 うぅ…もう喋らんとこ……だが!あの舌打ちだけは絶対に忘れん!…特に意味は無いけど。

 

 

「やっと来たわね、金ぴか!さあ、私にあれを完璧に教えなさい!」

「あ、一応ディオって名前なんでそう呼んでくれるとありがたいです」

「DIOっていうの?中々に素敵な名前じゃない」

「あっはいそうで…いやなんか違いますね、俺は『ディオ』で『DIO』はちょっと違いますですよ?」

「まあいいわ、それより早く!!」

「あ、どうでもいいんですね。まあいいですけど」

 

 何か幼い妹を相手してるみたいだ…癒される、だから後ろに般若がいたとしても気付かない気付かない。

 

 

 

般若さんッ!?・・・

 

 私の名前は十六夜咲夜、色々あって吸血鬼に仕えていて異能が使える人間である。

 自己紹介はそれだけでいいだろう、そんなことより今は目の前の馬鹿(ディオ)のことだ。

 昨日、導かれるように行った紅魔館でも手入れを余りされていない場所、そこの茂みの中にこいつはいた。

 最初見たときは金ぴかの人型の胡坐をかいた像が放置されてるのかと思ったが、なぜか惹かれるものがあり見ていると急にその身体に似合わぬ人見知りの様な声の感じで話しかけてきたのだ。

 その後、運命共同体やら正体不明など謎は深まっていき私にはよく分からない話になった。

 顔には出てないが一番驚いたのは、あいつ…ディオが私と同じような時を操る能力を持っていたことだ、それを知った時何となく嬉しさが込み上げてきた、”私一人だけでは無かったのだと”そう思うと心に安らぎが出てきた気がしたのだ。

 それはこの半日程の時間で大きく膨れ上がった。

 昨日寝る時だっていつもより心地よく寝ることが出来たし、屋敷内の仕事をする時もまるで長年付き添ったかの様に動きが噛み合った、これはもう運命なのかもしれない。(気のせいです)

 ただで出会うのが遅かっただけで、本当なら子供の時からいたような存在。

 逃してやるものか、やっと出会えたのだからあの門番にも紫もやしにも吸血鬼にも渡しはしない、もし取ろうとするならば殺す。

 ディオは私の物なのだ。

 

「昨日DIOがやってた奴を教えて!」

「いやあれはレベル6なんでまずはレベル1からしましょう」

「いいえ、吸血鬼である私に不可能は無いわ!」

「えっでも…」

「いいから早く!」

「…(HEY!咲夜さ~んTASUKETE!!)」

 

 ディオから助けを求める視線が来ている、助けなくては…

 

 

 

元に戻るぞッ!・・・

 

 困った困った、この駄々っ子めェ…かくなる上は咲夜さんTASUKETE!!この眼差し、届け!

 あ、目が合った。助けてくれー!

 

「Σd=(・ω-`o)グッ」

 

 あ、あの構えはッ!親指のみを立て、他の四つの指を畳むあの構えを俺は知っている!古来より人に頼まれた時の返しとして主に使われる拳ッ!”グッ”だぁ!これぞ中国4000年の歴史ッ!!(関係無いです)ありがてえ、恩に着るぜ!

 

「お嬢様」

「何よ咲夜、邪魔しないでくれる?」

「お嬢様は最初、『教えて欲しい』とディオに頼みましたよね」

「それがどうだっていうのよ」

「つまりディオは教師であり、お嬢様はその生徒、ということになります」

「まあ…そうなるわね」

「生徒は教師の言うことを聞く物です」

「当たり前じゃない…ハッ」

「お気づきになりましたか」

「クッ…」

「ええ、そうです。今さっきお嬢様は『当たり前』のことをしていなかったのです、これは誇り高き吸血鬼としてどうなのでしょう?」

「お前、何か生意気よ」

「いえ、私はメイドとして当然のことをしたまでです。間違った主人を正すのも役割でしょう」

「フン、興が冷めたわ。もう帰りなさい」

「そうですか、では…行くわよ」

「あっ…はい」

 

 何か剣呑なんだがァ!?レミリア=主人>咲夜さん=メイド…ホワァイ!?

 

 

 

「ちょ、あの咲夜さん咲夜さん、あれは言い過ぎでは…なかろうか?」

「あら、貴方が助けてと訴えかけてきたのよ、文句を言われる筋合いは無いわ」

「それは…ありがとうございます、何ですけどもね?」

「何かしら、何でも言って?」

「あー、いえやっぱ何でも無いです…」

「そう、じゃあ妹様のところに行くわよ」

「了解です」

 

 何か違う!昨日からしか見てないけど何かが違うぞ、こんなの俺の知ってる咲夜さんじゃない!…妹様ってフランだよな、フランは東方のキャラで3番目位に好きだから楽しみだ…ちなみに一番がアリスで二番目が八雲藍だぞ。

 このチョイスから分かるように金髪が超好きなのだ!早く紅魔館の外に出たいなあ、クソッ俺に普通の身体があればアリスに猛アタックするとこなんだがなあ…パチュリーに頼んでみっか。

 

 

 

「ここよ」

「階段長すぎでしょう…」

「階段は弄って無いわよ」

「え?…そうなんですね?(…弄るって何?)」

「ここからは時を止めて行くわよ」

「何でですか?」

「妹様が危険だからよ…私も詳しくは知らないけど、少々気がふれているらしいわ」

「らしいって…つまりはイカれててヤバイってこと?」

「そうよ、じゃあお茶とケーキを置くだけだから貴方は何もしなくていいわ」

「いえ、妹様もがどんな方か気になるので俺が」

「…なら頼むわ」

「あ、はい【ザ・ワールド】」

 

 今の”間”はなんだ!?怖いんだが一瞬、寒気したし…考えすぎると記憶に残りそうだ、忘れよう…

 

 

 

「うわ…なんだこれ人形が悲惨なことに…」

「言ったでしょ、少々気がふれてるって」

「いや、これ気がふれてる…っていうのか?もうデストロイモード入ってません?」

「分からないでもないけど」

「ですよねッ!…てか妹様はどこに?」

「…上ね」

「え?…うおっ、天井に張り付いてる、こっわ」

「貴方の声がデカすぎてたのよ、待ち構えられたんじゃないの?」

「ですかね?これ時止めて無かったら後ろから肩トンされてそうですね…恐ろしい、早く帰りせん?」

「ええ、用事は済んだしそうしましょう」

「おkっす」

 

 フランこっっっわ、顔凄く歪んでたぞヤバすぎかよ…やはりここは俺の知ってる幻想郷じゃない気がする!シリアスの湿った匂いがプンプンするぜェーー!…死ぬかも(真顔)

 

 

 

「咲夜さん咲夜さん、幻想郷って知ってる?」

「知らないわ、急に何?」

「え”?じゃ、じゃあ霊夢や魔理沙は??」

「知らないわよ?」

「な、何だってー!!」

 

 なんてこった、ここは幻想郷でもないようです…悲しきかな、うおおおアリスぅぅぅ!!なぜだあぁぁぁ!!

 

  

 To Be Continued(未定)

 

 

 

 

 

 



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