死神の刃   作:迷い鶴

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お久しぶりです。
誠に申し訳ございません。
1ヶ月ぶりに投稿です。


VS童磨 1

「ふふん、ここが無惨様の言っていた街かぁ。うん!案外普通だな!何も怪しいところなんてない、普通の街だ!やぁ、そこの少年。僕は童磨って言うんだが、こんな夜更けですまないが少し良いかい?」

 

 

童磨は知らない……既に自分の存在を知られていたことに

 

「滲み出す混濁の紋章、不遜なる狂気の器」

 

童磨は知らない……完全に自分の動向を知られていたことに

 

「ん?おやおや!こんな辺境の町にようこそ!その素晴らしい出で立ち貴族様かい?こんな所にゃなんもねぇよ!なはははは!」

「ほう?本当かい?結構綺麗な街で見所とかはありそうだけどねぇ」

 

「湧き上がり、否定し、痺れ、瞬き、眠りを妨げる」

 

童磨は知らない……既に包囲されていることに

 

「いやぁ、うん!いい町だ!何かオススメの店はあるかい?」

「んにゃ、こんな街ので良けりゃあ俺が教えるがいいのかい?貴族様なんだろう?」

 

「爬行する鉄の王女、絶えず自壊する泥の人形」

 

童磨は知らない……既に作戦の中だということを

 

「いやいや!こんな町に住まう君に聞きたいんだ!そうだ!名前も教えてくれ!私はこれでも教祖でね!君には何か悩みみたいなことはあるかい?」

「ほんまかいな!?俺は後藤って言うんだが俺もここらじゃあ有名でねぇ、結構自信があるんだが俺はそこまで強くなくてね…………なのに最近よぉ……」

 

「結合せよ、反発せよ、地に満ち己の無力を知れ」

 

童磨は知らない……もう……

 

「俺が復讐したくてたまらない上弦の鬼が来るんだとよォ!!!!」

「破道の九十『黒棺』!!!!!」

 

逃げられないのだから……!!

気付いた時には遅く、せめて道連れにしようと後藤と名乗った男の腕をつかもうとするもその腕を一瞬で弾かれ瞬きをした瞬間には目の前から消えていた。

 

何故?と考えるより先に黒い壁のような物に囲まれていき出れなくなる。その直後とてつもない重力と痛みを感じすぐに再生力に能力を振る。氷で身体を守り、再生力に力を注ぐ。

 

長時間の黒棺に耐え、黒棺が解かれ安心していると周りから多くの攻撃が飛んでくる。

 

「破道の五十八『闐嵐』」「破道の五十四『廃炎』」「破道の六十三『雷吼炮』」「破道の七十三『双蓮蒼火墜』」「破道の八十八『飛竜撃賊震天雷炮』」「破道の八十八『飛竜撃賊震天雷炮』」「破道の七十八『斬華輪』」

 

数多の攻撃に瞬時に氷の盾を複数枚配置する事で耐えようとするもすぐに危険と判断し咄嗟の回避で逃げ回る。長く生きた鬼なだけに強く素早く逃げ足が早い。状況判断も優れており最適解な逃走ルートを走り抜ける。

 

それがわざと作られた逃げ道だと知らず。

 

「ははは!!これはごふっ……盛大な歓迎だなぁ!うん、もう治ったぞ!」

「せっかくやけん……全力で歓迎しなきゃだろう?上弦の鬼、童磨」

 

童磨は振り返り斬魄を見据える。

「ふは、いいねぇ!もう囲まれている感じか!うんうん、逃げる気は無いよ!片桐ちゃんが必ず護廷?うんたら隊が俺を殺すって言ってたからね!来たんだ!」

 

十三人の殺意が急激に高まっていく。

「そうだなぁ、名前……!名前を教えてくれよ!逃げないからいいだろう?名も知らぬ相手と殺し殺されは嫌だからね!んじゃあ!君から!」

と言いながら千寿郎を指さす。

 

「鬼殺隊が率いる最強の部隊、護廷十三隊……十三番隊大鬼道長……煉獄千寿郎です。」

「護廷十三隊、十二番隊隊長、出雲ミクニというものですよ」

「護廷十三隊、十一番隊隊長、亜国竜二だ、クソ野郎」

「護廷十三隊、十番隊隊長、藤原めぐりです。覚えて貰わなくて結構ですよ」

「護廷十三隊、九番隊隊長、燕州紅音です。」

「護廷十三隊、八番隊隊長、齋藤四季野です。全く、一銭にもならなそうな顔してますね。」

「護廷十三隊、七番隊隊長、槙谷大賀っすよ。まぁ逃げる気が無いのは賢明な判断っすよ。」

「護廷十三隊、六番隊隊長、天野響ですわ。まぁ直ぐに死ぬので覚えて頂いても意味は無いと思いますわ。」

「護廷十三隊、五番隊隊長、鱗滝真菰です。会いたかったですよ。」

「護廷十三隊、四番隊隊長、神崎アオイです。ええ、私もです。」

「護廷十三隊、三番隊隊長、鱗滝錆兎だ。死ぬ準備は出来たか?」

「護廷十三隊、二番隊隊長、後藤黎だ。お前が殺した片桐の隊長で、お前を殺す男の名前だ。」

 

「そして、俺が鬼殺隊『懐刀』護廷十三隊、一番隊総隊長、護廷斬魄だ。まずは一々ちゃんと話を聞いてくれてありがとうな。」

 

思いっきりの皮肉を込め煽る……まぁ意味は無いが

 

「俺らは護廷十三隊。俺、護廷斬魄の十三ある部隊だ。そして、お前を殺す鬼殺隊最強の部隊っちゅうわけや。恐らく無惨も聞いているんやろう?お前らの足りない脳みそでもここまで多く言われたら覚えたか?護廷十三隊だ。よォく覚えておけよカス。」

 

「うん!覚えたよ。それにしても13人かぁ、すこし面倒臭いね」

「まぁ、確実に殺すための配置じゃけん、まぁ大人しく死ねよ」

「うんうん、それは断りたい。みんな強いし面白い!よし!!みんなも鬼になれば良いじゃないか!」

 

 

 

 

 

 

「「「「「あ゙ぁ?」」」」」

 

「あっらぁ?地雷踏んじゃった?」

 

「「「「「「盛大になぁ!!!!」」」」」」

 

ここに、上弦の鬼、童磨と護廷十三隊の戦いが始まった。




約3話程続く予定です。
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