転生ポケモントレーナーは欲のままにガラルに来たが、ポケモンに愛されて大変です   作:炎龍天狐

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一日中ご近所兄弟コンビと過ごしたな今日は……

ダンデとホップの突撃訪問から数時間後。

 

時刻は夕方。

 

「今日は楽しかったぜ。」

 

「またくるぞ〜。」

 

「はいはい。またな。」

 

朝昼ずっと、鏡花宅にお邪魔していたダンデとホップが家を出る。

 

鏡花に挨拶をしながら。

 

2人の挨拶に苦笑いをしながら返事をした鏡花は、随分と長居してくれたなあいつら……と呆れの感情を抱いていた。

 

別に嫌ではなかった。

 

ホップがチャンピオンであるダンデの素晴らしさを熱弁したり、ダンデと小一時間リザードンの良さを語り合ったり、どこから持ってきたのか、鏡花の髪飾りが大量にある箱をアキザクラが取ってきて、そこにあったお花の髪飾りでダンデの髪をラプンツェルにし始めたり、アキザクラの手によりラプンツェルダンデにされた彼をホップと2人して笑い飛ばしたり、笑い飛ばした自分たちを恥ずかしがりながらもダンデが怒鳴ったりと、かなり賑やかなひと時だった。

 

だが、それはそれで楽しくて、ご近所兄弟コンビと仲良くなれたのは確かなため、満足できるものだった。

 

しかし、やはりと言うか、ポケモンたちを相手にできなかったのはちょっとだけ申し訳なかったな、と鏡花は考える。

 

人付き合いも確かに楽しむつもりではあったが、ポケモンとの時間を最優先にしたいと思っていたために。

 

「ごめんなー。キミら。今日はずっとダンデたちの相手ばっかだったわ。」

 

小さく溜息を吐きながら、ポケモン専用の小屋へと足を運んだ鏡花は、そこに集まっている自分のポケモンたちに申し訳なかったと謝罪する。

 

『何を言ってるのですか。キョウカ様は、あの方々を友人として捉えているのでしょう?』

 

『友人と過ごすことに私たちは嫉妬なんてしないさ。まぁ、少し寂しくはあったが、ポケモンとばかり仲良くしていては、キョウカがいつか孤立してしまう。』

 

『そうそう。だから気にしなくていいぜ、キョウちゃん。オレたちだって、キョウちゃんを独占しまくるのはよくないってわかってんだから。』

 

眉をハの字にしている鏡花に、ソルガレオ、ノウゼン、リンドウの3匹

、励ますように声をかける。

 

『我慢くらいはできるよ、ぼくらも。だってぼくらはキョウちゃんの手持ち。いようと思えば四六時中一緒にいれる。それに比べてヒトは、家族じゃない限り四六時中一緒になんて過ごせない。』

 

『流石にそれじゃあキョウチャンと友達になりたい人間が可哀想だろ? まぁ、もちろん、友人以上になろうとする奴は全力で阻止するけどな。』

 

『わたしはちょっと嫉妬した……。チャンピオンと弟さんにその瞳を褒められて、キョウちゃんは照れていたから……。でも、キョウちゃんはそのあと言ってくれた。特別なものは特別同士で共有するのが1番だって。だから、わたしが作る幸せのホイップクリームは、特別な日じゃない限り、誰にもわけないって。それって、つまり、キョウちゃんは、わたしを特別と思ってくれてるってこと……まぁ、キョウちゃんにとっては、自分の手持ちのポケモンたちは、みんな特別なのかもしれないけど、それでも、わたしを独占したいって思ってくれてる気持ちは確かだと思うから……だから、わたしも構わない……。お友達までなら、例え、相手が人間のオスでも我慢する。……けど、我慢したらその分だけ……ちょっと、ギュッとしてほしい……。』

 

続けてホオズキとファントムとアキザクラが鏡花にそれぞれ声をかける。

 

四六時中一緒に過ごせる自分たちが有利なのは変わらないから、友達と過ごす時間はいっぱい作ってほしいと。

 

まぁ、アキザクラだけ、そのあとのご褒美をおねだりしているが、彼女も友人なら異性がいても構わないし、その人と過ごす時間くらいは作ってほしいと鏡花に伝えた。

 

「はは。アキってひかえめな性格に見えて、意外とヨクバリスだな。まぁ、でも、みんながそう言ってくれるなら、ダンデたちと仲良くさせてもらいますかね。もちろん、友人として。」

 

6匹の言葉を聞いた鏡花は、アキザクラにからかうような声をかけながらも、友人と過ごす時間もいっぱい作ってほしいと言う言葉に甘えることにする。

 

ようやく申し訳なさそうな表情から、普段の明るい笑みを浮かべる鏡花の姿に変わったことに、その場にいたポケモンたち全員が、微笑ましげに小さく笑った。

 

「よっし。じゃあ、残りの時間はみんなとの時間だ! 自由に遊ぼうぜ。どうせ庭は無駄に広いんだ。全員出ても十分に広いんだしさ。ほら、行くぞ。」

 

そんなポケモンたちに目を向けたあと、鏡花は庭へ出ると声をかける。

 

すると、ポケモンたちは小さく頷き返したあと、我先にと庭へと出て行く。

 

それに続いて鏡花も庭に出ては、近くにあったボールを手にした。

 

「ボール遊びしたい奴いるか〜?」

 

片手でそのボールを弄びながら声をかければ、ソルガレオ、ファントム、リンドウの3匹が反応を見せる。

 

「よし。じゃあ、誰が1番に取ってくるか……な!!」

 

反応した3匹を視界に入れた鏡花は、不敵に笑ってボールを投げた。

 

ボールに反応したソルガレオ、ファントム、リンドウの3匹が我先にと取るために動き始める。

 

「ケンカはすんなよ。ボール取った奴優先な。だが、1回取ったやつは2回目は譲るように。」

 

あの様子じゃケンカするかも、と思った鏡花は、念のために釘を刺す。

 

ボール遊び組は、釘を刺してきた鏡花に一度目を向けたあと、ボール遊び組で顔を見合わせて頷いては、ケンカすることなくボールで遊び始める。

 

「さて……ポケじゃらしあるけど、これで遊びたいやつは?」

 

それを確認した鏡花は、りんりんと鈴の音が鳴るポケじゃらしを揺らす。

 

すると、ホオズキとノウゼンが反応した。

 

「おーう……キミらが。よし、じゃあ遊ぶか。あ、アキザクラはどうするよ?」

 

リザードンってでかいけど、ゲームじゃ普通な主人公が揺らしてたポケじゃらし殴ったよな……と思いながら、大丈夫かこれ……なんて心配しつつもポケじゃらしをゆらゆらと揺らす。

 

揺れるたびにチリンチリン鈴がなり、ホオズキとノウゼンが臨戦態勢になる。

 

そして、同時にポケじゃらしを攻撃し始めた。

 

リザードンがポケじゃらしで遊んでるとかなり迫力あるな……と苦笑い。

 

だが、トレーナーには当たらないようにちゃんと配慮しているようで、安心してポケじゃらしを揺らすことができた。

 

そんな中、ふと、アキザクラはどちらにも反応しなかったと思った鏡花は、彼女に遊ばないのかと声をかける。

 

『うん。キョウちゃんの肩にいるだけでいい。』

 

鏡花の問いに、アキザクラは素直に答える。

 

そっか……と呟いた鏡花は、ホオズキとノウゼンをじゃらし始めた。

 

が、途中でソルガレオがボールを咥えて持ってきたため、鏡花はそのボールを受け取る。

 

「じゃあ、ソルガレオが今取ったから、リンドウとファントムが優先だぞ。」

 

そして、再びボールを投げた。

 

ソルガレオは先ほどよりゆっくりのスピードでボールに向かい、ファントムとリンドウが全力を出す。

 

次は誰が取ってくるのかね……鏡花は小さく笑ったのだった。

 

 

 

 




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