転生ポケモントレーナーは欲のままにガラルに来たが、ポケモンに愛されて大変です   作:炎龍天狐

20 / 37
なんで元チャンピオンのポケモンが私の言うことを聞くんだ……?

「ピカチュウ! 10まんボルト!! イーブイ! ハイパーボイス!!」

 

『任せて!!』

 

『のどスプレー万全! いっくよー!!』

 

ピッカァアァアア!!

 

ブゥウゥウゥイィイィイイ!!

 

1番道路。

 

そこでは2匹のポケモンが野生のポケモンと勝負をしていた。

 

あるトレーナーのピカチュウとイーブイだ。

 

その2匹は、本来は自分のトレーナーではない1人の女性の指示を聞きながら、野生のポケモンと勝負をしている。

 

彼女らの前にいるのは1番道路にいる野生のポケモンたち。

 

だが、次々とそのポケモンたちは戦闘不能へと陥っていた。

 

「……実際にレベル差の暴力ってのはかなりやばいものなんだな……。一応、ピカチュウもイーブイも手加減はしてるんだろうけど……うん。1番道路のポケモンがかなりかわいそうだこれじゃ……。」

 

2匹のポケモンに指示を飛ばしていた女性、鏡花は、引きつった笑みを浮かべながら、とんでもない力を発揮する2匹のポケモン……自分の両親の相棒ポケモンであるピカチュウとイーブイの強さに戦慄する。

 

「うわぁ……おばさんとおじさんのポケモンたち強すぎるぞ……。」

 

「だな……。1番道路じゃあまりにも過剰戦力になっちまう……。こいつらは今度、ワイルドエリアの奥地の方にでも連れて行くか……。」

 

鏡花の側で2匹の戦闘を見ていたホップも、かなり引いた様子を見せており、鏡花と同じく引きつった笑みを浮かべていた。

 

『キョウちゃ〜ん……ここのポケモンが可哀想になってくるくらいぼくら強すぎちゃってるよ〜……。』

 

『もっと強いポケモンってガラル地方にいないかな? ほら、キョウちゃんのソルガレオみたいな伝説級とか……』

 

「伝説のポケモンと戦おうとすんなよイーブイ!! ピカチュウの言いたい気持ちはよくわかる。だから、今度母さんたちにワイルドエリアの方にまで行っていいか聞いてみよ。ほら。勝手に連れて行ったら私が怒られるし。」

 

『『は〜い。』』

 

一回の戦闘だけで、自分の両親のポケモンがどれほど強力な戦力なのかを理解した鏡花は、困惑の表情を浮かべながら、2匹に声をかける。

 

2匹はすぐに間延びした返事をしたあと、散歩することだけに専念するつもりなのか、辺りをふらふらと歩きはじめた。

 

まぁ、離れすぎたら足を止めて、鏡花の方へと目を向けているのだが。

 

「そういえば、おばさんのポケモンたち、キョウカの指示をしっかりと聞いていたぞ。ここにいるポケモンたちを一瞬で倒しちゃうし、おじさんとおばさんが元チャンピオンってことを当てはめると、かなりレベルが高いから、バッジを持ってないキョウカのお願いをここまで聞いてくれるのが不思議だぞ。お願いを聞いてくれない可能性の方が高いのに……。」

 

そんなピカチュウたちについて行くように歩みを進めていると、不意にホップが不思議そうな声音でポツリと呟いた。

 

「言われてみれば……。」

 

それを聞いた鏡花は、確かに、明らかに高レベルのポケモンである両親のピカチュウとイーブイが、素直に自分のお願いを聞いている……と思い、思わず首を傾げた。

 

この世界はポケモンの世界。

 

しかも、時間軸や世界軸からして、ゲーム、ポケットモンスターの世界のはず。

 

だとしたら、バッジを持たない自分がピカチュウたちに指示を出しても、親とはいえ他人であるトレーナーの高レベルのポケモンに指示を聞かせることはできないのでは……という疑問が生まれたのだ。

 

「なぁ、ピカチュウたち。キミらはかなり高レベルだろ? なんで、私のお願いを聞いてくれるんだ?」

 

思わず鏡花はピカチュウたちにその疑問をぶつける。

 

すると、ピカチュウとイーブイは互いに顔を見合わせたあと、クスクスと小さく笑った。

 

「なんだよ……?」

 

急にクスクス笑いはじめた2匹に、鏡花はムッとした表情をして、笑われるなんて心外だと言わんばかりの声音で話しかける。

 

『ぼくらがキョウちゃんの言うこと聞くのは当然だよ。』

 

『だってボクらは、キョウちゃんが大好きだし、それに、キョウちゃんは伝説のポケモンとだって仲良くできるくらい強い子だもん。』

 

『『ボクら/ぼくらはキョウちゃんを信じてる。その強さも優しさも何もかも。いつも仲良くしてくれる大切な家族なんだから!』』

 

すると、ピカチュウとイーブイは明るい笑顔を鏡花に向けながら、自分たちが鏡花のお願いを聞く理由を口にした。

 

その言葉に鏡花は目を見開き驚く。

 

だが、すぐに笑顔を見せながら、

 

「ありがとう、ピカチュウ、イーブイ。」

 

自分のことを大切な家族と称してくれた2匹に感謝の言葉を口にした。

 

「ピカチュウたちはなんで言っていたんだ?」

 

一部始終を見つめていたホップは、鏡花にピカチュウたちの会話の内容を問う。

 

鏡花はすぐにホップに目を向けて、2匹にどう言われたのかを告げた。

 

「そうだったんだな!! よかったな、キョウカ!!」

 

それを聞いたホップは笑顔で鏡花によかったなと声をかける。

 

その言葉に頷いて小さく笑う鏡花。

 

だが、その表情はすぐに固まることになる。

 

「にしても……やっぱりキョウカってポケモンと話せるんだな。すごいぞ! オレもウールーたちと話してみたいぞ……。」

 

ホップのその一言によって。

 

「………えっと……ホップ……?」

 

引きつった表情を浮かべた鏡花は恐る恐るホップに声をかける。

 

「どうしたんだ?」

 

ホップはキョトンとした表情をして鏡花に目を向ける。

 

が、すぐに彼女の表情から言いたいことを判断しては、あ、と呟き

 

「大丈夫だぞ! その秘密はちゃんと黙っとくからな!」

 

ちゃんと黙っておくから安心して欲しいと鏡花に告げた。

 

「ねぇねぇキョウカ。ポケモンと話せるってどんな感じなんだ? やっぱり普通の人と話すみたいに、しっかりと聞こえるのか? それともちょっと違う感じ? どうやったらポケモンと話せるようになるのかも知りたいぞ! 話せるようになったらきっと楽しいし、ポケモンともっともっと仲良くなれそうだぞ!」

 

その代わりと言ったように、ポケモンと話すという感覚はどんなものなのかを教えて欲しいと質問の応酬をする。

 

ダンデと言いホップと言い、なんで質問をいくつも叩き込んで来るんだ……と呆れ顔を見せた鏡花。

 

「あー……とりあえず私の家に行こうか……。ここで話すと誰が聞いてるかわかんないからな。母さんたちは、私のこの特異な能力を知ってるし、話しても変に思われないからさ。」

 

だが、その質問には答えられる範囲で答えようと思い、自分の自宅にホップを招くのだった。

 

 

 

 

 




よろしければアンケートにご協力ください
アンケートでゲストが決まった場合
・アニポケからムコニャ
アニポケのサトシとロケット団的ルートになります。
・N
ポケモンと話せるという共通点からの友情ルートになります。
・初代組
ガラル地方の行く先々で出会う友情ルートになります。

ポケモンゲストアンケート

  • アニポケからムコニャ
  • ブラック・ホワイトからN
  • 初代からレッド&グリーン

 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。