え?アサシンは?安心してくだい、ちゃんと関係がありますので!
それではどうぞ!
「神崎君雑巾がけよろしくね!」
「……おーす」
ここ羽丘学園では毎日全校生徒にて掃除を行っている。
女子はスカートだから男子は強制的に雑巾がけの刑になるが俺は嫌いではない、だって掃除は好きだから!
「あ、青葉さん無理して雑巾しなくてもいいんですよ!?」
「いやいやー雑巾がけ楽しいよ〜?」
「だったらズボン履きましょうよ!?」
「…………………………」
モカの事だ
「雑巾がけしているモカちゃんのお尻を男子が見るなんて…興奮しちゃうなあ!」
って所か、まあ俺は決してモカの方を見ることなくずっと窓の隅掃除をしておりました。
掃除を終え教室に戻ると男子共が窓際に並び外を眺めていた。
「何やってんだよお前ら」
「おや神崎君じゃないか」
「中性的な顔を持ちながらイチモツを持っている神崎君じゃないか」
「まじねーわ」
「……お前らに話しかけた俺が馬鹿だったよ」
遊、優亜、由明日、A組の三馬鹿トリオだ。この他にも男子生徒が窓際に並んでたもんだから話しかけたのにこいつらが返事するのかよ
「まあまあ神崎君、あそこに女子がいるのがわかるだろ」
「ちなみに巨乳だぜ」
「まじやべーわ」
何を言ってんだか、巨乳ならこのクラスにもいるだろ、ひまりが
俺は三馬鹿が見ていた方向、羽丘の正門に目を向けてみた。
「ッ!?」
「あの人って隣の女子高の生徒会長だよな?」
「黒髪ロングで巨乳は最高だよな」
「まじやべーわ」
な、何故燐子さんが!?
なるほどこの窓際に並ぶ男子共は何故かいる燐子さんを見るためにここにいたのか
「!」ヒラヒラ
『ッ!?』
「今俺に手を振ってなかったか!?」
「ちげーよ俺だろ!」
「いえ僕です!」
「俺だろ!?」
など言い男子達は大いに盛り上がる。
「いや待て童貞ども!」
「中性的な顔で有名!腐女子に人気でクソイケメンな我らが夜桜さんとできてるんじゃないかと囁かれてる神崎レイ君がいるではないか!」
「まじやばいっすね」
「優亜!?その話ガチなのかよ!?」
嘘だ!誰だそんなデマ流したやつは!?確かに中性的な顔だと言われるがそこまでか!?そんな腐女子が求めるようなシチュエーションになってのかよ!?
「んー?俺がどうした?」
「し、柊優は来なくていい!」
く、クソが!なんで燐子さんが来ただけで俺の訳分からん話を聞かされなきゃならんのだ!
「おーい馬鹿ども早く席つけ」
担任の先生にそう言われた俺達は大人しく席につき最後までHRを耐えしのいだ。
聞きたくもない話を聞いた俺は珍しくもなく落ち込んでいた。
「ねえ」
「あ痛い!な、何すんだよ蘭」
蘭のやつが珍しく絡んできたかと思えばカバンで思いっきり頭を叩かれた
「空っぽそうだったから叩いたら割れるかなって」
「そんな卵みたいにわれねーよ」
中からのう、やめとくか
「ところでさ」
「?」
「レイと夜桜は付き合ってるの?」
「ぶぉー!」
「何その反応」
い、痛いことを聞いてくるやつだな…俺は腐女子が求めるようなキャラではないのでそんなこと考えないでください!
「デマだって、なんか腐女子が勝手にいいまくってるだけだよ」
「……ふーん、レイも大変だね」
「同情するならデマをなくしてくれ」
「ごめん、あたしにそんな拡散力はないよ」
「…………ですよね」
蘭と少し話すとバイトがあると言って帰っていた。俺はと言うとまだ教室に1人で待っていると廊下から柊優の声が聞こえだした。
「おいレイ、彼女さんが迎えに来たぞ」
「か、彼女じゃないで、でですよ!」
「燐子さん!?」
そう言えばさっき正門にいたな…俺のところに来るってことは俺目的か?
てっきり友希那やリサさんに用があるのかと思ってた
「あの案内してくれてありがとう…ございました」
「いえいえ、教室に用があったのは本当ですし」
い、イケメンだ、男子からみた俺でも柊優はイケメンだとわかってしまうよ
いやだから俺は普通の人ですって!
「レイ…お前アサシン見つけたなら俺に教えろよな」
「……いや燐子さんはアサシンじゃないんだよ」
「え、まじか…彼女かと思ってたのに」
「俺もそうだと思ってたよ」
最初はそう思ってたのにまさかの違ったからな、しかも大切な話があると言って呼び出し期待したらコミスェスに参加して欲しいってさ
「んじゃ俺は部活行くわ、じゃーな」
「……おう」
柊優のやつは燐子さんが何故来たのか聞くことなく部活へと向かって行った。
あいつなりの気使いととらえればいいのだろうか
「で?燐子さんは何しに来たんですか?」
「はい!サークル活動しに来ました!」
「サークル活動しに来たのならここじゃないでしょ!?」
なんでサークル活動=羽丘に来るだよ!意味わからんわ!?
「実は!なんと!新メンバーが決まったんですよ!」
「……はい?」
詳しい話を聞くとどうやらその新メンバーが羽丘の生徒らしい。
そしてその生徒さんが視聴覚室の使用許可を得たとかでそこをサークル活動の場所にするらしい。
最初から活動場所はどうするのかなって思ってたけど…聞く前に決まったようだな
「んで、今日からその方も活動に参加してくれると」
「はい!もう楽しみですよね!」
「…………はは」
参加すると答えたがぶっちゃけあまり乗る気じゃない、なんでかって?そりゃーな?
こっちはアサシンを探し出さないといけないのにサークル活動なんてしてたら暇なんてないだろ!
もうほぼアサシンの情報ってないんだぞ!?強がらずに聞けばよかったのに…!
「えっと、ここですか?」
「そーっすね」
燐子さんは視聴覚室がどこかわからない為俺が案内した。
「多分中にいるんと思います」
「……新メンバー、ねー」
ちゃんとした人なのだろうか、てかさ!
昨日の今日でなんだよ!?俺がいいとか言いながらちゃっかり他のメンバー確保してるじゃん!?あの時の話はなんだったんだよ!?
でも燐子さんが選んだ人だ、きっと大丈夫だろう。
なんて考えながら視聴覚室のドアを開けると
「あーれーくんやっほー」
「……………………」ドン!
「……あれ?気のせいかな?」
「?どうしたんですか?」
「いや俺のへん、幼馴染がいたからさ…あれ、部屋間違えたかな」
上を見れば確かに視聴覚室と書かれていた。俺は間違えていないようだな、いややっぱり間違えてんだよ
「早く入りましょうか」
「ちょま!」
部屋を間違えてますよ!なんて言う前に燐子さんは視聴覚室に入って行った。
「青葉さん!もう来てたんですね!」
「いやーサークル活動が楽しみ過ぎて来ちゃいましたよ~」
「そんなに楽しみにしてくれてたんですか!?私嬉しいです!」
燐子さんはぴょんぴょん飛び跳ねるがそれはもう胸が揺れる揺れる。凄いよね
「…………………………」ジー
「な、なんだよ」
「れーくんはお胸がお好きと」
「……勝手に決めつけんな!?」
黙りんしゃい!この変態露出野郎!
「で!なんでお前がここにいるんだよ!」
「なんでってあたしもサークルの一員だから
~」
「だからなんでだよ!?」
「だからサークルの」
「そうじゃねーよ!なんでお前が入ってんのって話だよ!?」
話聞いた感じオタクって訳でもないだろ!?モカ入れるならつぐみ入れた方がいいだろ!?
「いやーモカちゃんも義妹見ますよ~?」
「!か、かもしれんが…」
なんでよりにも撚ってこいつなんだよ…サークル活動は燐子さんの相手にするだけですんだのにー!
「青葉さんはモデル役で入ってくれたんですよ!」
「は?」
「昨日の夜公園にいたそうで…いや、は、恥ずかしいですね」テレテレ
夜の公園?いや…そんな、な?好き好んで夜の公園に行くなんて一体何が
「ッ!?」
一瞬にして俺はモカがあの公園にいた理由がわかってしまった。一生わからなくてよかったことがわかってしまったことに猛烈に後悔する…。
「……モカ、ちょっとこい」
「んーなーに?」
視聴覚室の隅に呼び小声で話す。
「お前…夜の公園で何してたんだよ」
「…………それはもちろん」
「ッ!!!???」
そこには布1枚も羽織ってないモカの生まれたままの姿、手で胸を隠し下半身は丁度草で見えなかったものの…普通の人間がこんな真夜中の公園でするような格好ではなかった。
それに写真も撮っている。うん、完全にこれは病気だな
「写真撮って帰ろうと思ったられーくんと白金さんがいてー」
「話を聞いてすぐに話しかけたってわけか…?」
「いえーす!」
「いえすじゃねー!!!」
モカのほっぺを思いっきりつねりながらそう言うも
「いはいいはーい」
なんて笑顔で言うもんだからこの変態には効果がないと分かりすぐに辞めた。
「青葉さんの話は聞きました!」
「……えぇぇえええ!?お前話したのか!?」
「だってヌードモデルするなら言わないとだし~?」
「ヌードの絵なんて描かんわ!」
一般参加だぞ!R18作品を描くわけじゃないだぞ!?
「ヌードじゃなくてもモデルさんは必要ですからね」
両手を合わせて首を傾げる燐子さんのせいで一瞬受け入れる体制に入ってしまった自分がいる。
「いやでも!」
「さあ…私達の
「次はデアラですか!?」
毎回毎回レイは叫ぶが今回は防音室も兼ねている視聴覚室のため周りに聞こえることはなかったのであった。
◆ ◆ ◆
さて!俺達のサークル活動が本格的に始まった!
絵を描くのは花咲の生徒会長白金燐子さん!
そしてそのモデルをするのが完璧美少女JKこと青葉モカ!
いやこのモカが本当に可愛くてな!可愛くてな!うん、すっごく可愛いんだ!
そしてなんと言ってもナイスボデェ!チッチッチッ、ナイスボデェなんすよこれがぁ!
はっはっはっ!残念ながら嫌でもおっぱいを見ちゃうんだよなぁこれがぁ!
「って!勝手に話を進めるな!」
「えー結構面白そうだったじゃん」
「そうですよ!私の説明全然ないじゃないですか!?」
「それは知らねーよ!」
今までのはモカが適当に話をしてただけであって俺ではない、忘れてくれ
「では!サークル活動始めましょうか!」
「おー」
「…………はぁ」
モカだけがその後におーと言い俺は大きなため息をついた。
モカのやつひまりのえいえいおーには絶対答えないくせに、なんだよこんな時だけ
「ではさっそく」ヌギヌギ
「ちょっと待てや!?」
「え、なに?」
「そこで止まるな!服を着ろ!」
脱ぎ掛けの状態で止まるもんだからお、お腹がチラリと見える。
く、くそーあんなにお菓子とかパンとか食べてるのになんで太らないんだよ
「青葉さん今日は制服姿を描きたいので着ててもらってもいいですか?」
「……んーなら仕方がないですね~」
「と、とりあえずよかった」
やっぱりこいつもモデルにしたのは間違いだろ、すぐに脱ぎたがるし
「では青葉さん何かポーズしてみてください」
「はーい…これでどーですか~?」
「ッ!いいです!完璧です!」
あはーんとでもい言ってそうな顔をしながら絶妙なポーズをとるモカはそこら辺のモデルさんと比べてポージングのレベルがずば抜けて高いんじゃないかと思えた。
……ごめん嘘ついた、他のモデルさんとか俺知らねーわ
「いいです!最高です!」パシャパシャ
「はいここで笑顔!」パシャパシャ
「あの」
「はい、くるっと一回転!」パシャパシャ
燐子さんがそう言うもんだからモカがくるっと回るとスカートがめくり上がり
「なっ!?」
「あははー今日はなんと紐パンを履いてるのでした~」
「れーくんちょっと期待した~?」
「な、なわけないだろ!」
ちょっとだけ期待してしまった自分を殺したい…!だから幼馴染にそんなの求めたらもう終わりなんだって!?
「紐パン!是非資料に!」パシャパシャ
「お、おい、いくらなんでもそれは犯罪なんじゃ」
未成年のそーいう写真はもうダメだろ!
「何言ってるんですか?」
「……へ?」
「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」
「………………………………」
もう声が出ませんでしたよ…でも体の一部分は見事に動き出した。
「………………………………」スッ
「無言で携帯に手をつけないでくださいよ!?」
「だーまーれ!こんなこと許されると思うなよな!」
モカはまだ嫁入り前の女だろ!そんな簡単に色んな人に見せていい肌じゃないっての!
と、携帯を取り出し電源をつけたところで
『あっ』
俺のロック画面の壁紙がモカの送ってきた下着姿の写真になっていた。
とは言ってもだ、俺は絶対にこんなことしてない!
「れーくんも共犯者でーす~♪」
どうやらモカのやつがいつの間にか壁紙を変えていたらしい、パスワードかけてんのにどうやって解いてんだよ!?
「……あぁぁぁぁあ!クソうぜぇー!!」
俺が憧れていたサークル活動なんてもの全部夢だったんだよ、あの冴えカノみたいにキャッキャウフフなんてことはないんだ。
地獄の時間を耐えしのいだ俺は家に帰るなり
「な、何がサークル活動だ」
まるでぶっ倒れたかのようにベットへダイブしたのであった。
次回またオリキャラが登場します!あとアサシン候補も出てきますのでお楽しみに!
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