告白されたら高校生活が変わりました!   作:オオル

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お久しぶりです!そして実はこの作品僕が書いてましたー!

今回はオリキャラ登場!そして急展開!慰めあり!いろいろある話です!

それではどうぞ!

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女子に慰められたことありますか?

 人生腑に落ちないことなんていくつもある。

 

 社会人にでもなれば苦手な上司と飲みに行ったり、めんどくさい仕事を無理やり押し付けられミスをしたらめちゃくちゃ怒られる。

 

 俺はまだ学生の身、しかし縛られている身でもある。

 

 何度も言うがひょんなことからサークル活動に参加した。ここでメンバー紹介をしておこう

 

 変態、ならんでオタク(最近変態化してきている)そして俺(元厨二病)という訳の分からんサークルができてしまった。

 

 そんな俺達は今日もサークル活動をするのであった。

 

「やっぱりこの方がエロくて可愛いと思うんですよ」

「モカちゃんならもっと胸を持ち上げますな〜」

「おー!そのアイデアいただきです!」

「…………………………」

 

 一見普通の会話だ、いや普通の会話じゃないけどさ…

 

 モカのやつがスカート履いてないんですよ!?

 

「あ、ごめんごめん〜忘れてた」

「気づけばいいんだよ」

「よいっしょっと」ヌギヌギ

「脱げって意味じゃねーよ!?」

 

 更に上のブレザーを脱ぎ捨てカッターシャツのボタンに手をかけていた。そーゆう意味で言ったわけじゃないのに!?

 

「とりあえずスカートを履けぇー!」

「えーこっちの方が可愛いよ〜ほらこのショーツ結構高かったんだよ?」

「俺と汗水垂らしてバイトした金で買った物が下着ですか!?」

 

 同じバイト先で同じ業務をこなし!ほぼ同じ時間を過ごしている仲間がこれですよ!?みなさん!助けてくれよ!?

 

「万が一を考えろ、もし誰かに見られたらを頭の中に入れろ」

「……もーう、わかったよ、続きは今日の夜ね〜♪」

「死んじまえぇぇぇええええ!!!」

 

 今出せる最大の声で叫ぶも流される。頑張っても意味がないとはこのことだ。

 

 その後サークル活動は終了し各々がそれぞれの自宅にへと帰宅したのであった。

 

◆ ◆ ◆

 

「っとゆうことで明日からテスト週間に入るからー部活せず帰るんだぞ」

『はーい』

 

 羽丘は本日よりテスト週間に入る。よって全部活は活動禁止、よって!俺達のサークル活動が強制休止になるってわけだ。

 

 ひとときだがこの間に自分の今の立場、そしてアサシンについて考えないといけない。

 

「それと神崎は少し話があるから残るように」

「…………へ?」

『…………………………』ジー

 

 これはあるあるだがみんなの前で名前も呼ばれると何故か知らんが視線を多く感じるよな

 

「ではHR終了ーはい、挨拶」

「きりーつ、れい、しゃーした〜」

『しゃーした〜』

 

 学級委員が休みだからってモカに号令させんなよ、羽丘生徒とは思えない適当な挨拶になってたじゃねーか!

 

 ってそれより先生が俺に話ってなんだろうか…

 

「お、来たか神崎」

「はい、え?……俺なんかしました?」

「そう身構えるな、お前に話が来ててな」

「は、はぁ、話?ですか」

 

 聞いてみると何やら放送部の奴らが視聴覚室の仕様について話があるらしい。

 

「いやあそこの使用許可の申請出したのはモカですよ?」

「その青葉が代表者はお前だと言ってるんだ」

 

 あ、あの変態野郎…!俺を利用しやがったな!?

 

「……てか放送部とかうちにあったんですね」

「ああ、部活と言うより同好会ってやつだな」

 

 さすがに放送同好会、なんて呼べないもんだから部員は1人だけど放送部と呼ばれているらしい。

 

「活動とかしらないんっすけど」

「それは私も知らん、とにかく放送室の隣の空き教室にいるみたいだからーそこで2人で話しとけ」

「…………放送室じゃないんかい!?」

 

 放送部とか言いながら活動場所が隣の空き教室?のくせに視聴覚室の使用について話だ?

 

「……わからん」

 

 使ってもない部屋について話をって言われても……いや、俺が思ってないだけで使ってるかもしれんが

 

 そんなことを考えながら階段を上ること最上階、視聴覚室とは真反対にある放送室、の隣の空き教室の前に着く

 

 放送部の人はもういるのだろうか?

 

 コンコンコン、とノックを3回

 

「……どうぞ」

「し、失礼します」ガラガラガラ

 

 中に入って驚いた。

 

「なに?」

「ッ!い、いえ、その…朝日奈(あさひな)(りん)さんが放送部員だったんですね」

「そうよ」

 

 朝日奈凛、俺のクラスの中で最もみんなに愛されている生徒、その顔は人形のように美しく、あまり表情を表に出さず常に凛とした人

 

 とりあえず簡単に言うとめちゃくちゃ可愛くて美人な人ってことです。

 

「?まて、なんで放送部は朝日奈さん1人だけなんだ?」

 

 こんなにも美人で人気な人だ、さぞ男共は同じ部活に入ろう!ってなって部員数もサッカー部以上になって大部活になってるんじゃないのか?

 

「初めはたくさんいたわ、でも」

「……でも?」

「彼らが私のこと嫌いだとわかったからやめさせたの」

「………………は?」

 

 朝日奈さんが発した言葉を理解するのに少し時間がかかってしまった。

 

 は?私のことが嫌いだから?いやいや、この学校であなたのことを嫌ってるのなんて嫉妬に燃える女子とかじゃないの!?

 

「だって、だって!?あの人達私に嫌がらせしてくるのよ!?」

「ッ!?」

「毎日大量のジュースを持ってくるし!お菓子も持ってくる!私を糖尿病にでもしたいんじゃないかってレベルよ!」

「い、いやーそれは多分朝日奈さんのために」

「私を嫌がらせるために(・・・)でしょ!?」

 

 普通に考えてみろ、

 

 お菓子を持ってくる=喜んでくれると思うから

 

 ジュースを持ってくる=喜んでくれると思うから

 

 まあ学校に自販機とお菓子を少ししか売ってない購買しかないからこの二つに絞られるのは無理もないのか

 

「学校に来れば挨拶だけてして姿を消す子だっているのよ!?」

「いやそれは尊いから」

「手が少し触れただけで一生洗いません!なんて、私の菌を繁殖させて仕返しするつもりよ!」

「いや朝日奈菌なんてないから」

「それに2人組作る時いつも私だけ残るし!」

「いやそれは……オーラ的なやつで組みにくいというか」

 

 あー、何となくわかったかもしれない。普段大人しい彼女が何故こんなにも荒れるのか

 

 彼女のセリフを聞いてわかった人はわかっただろう。

 

 彼女は超がつくほどのネガティブ思考なんだ。挨拶をして消える子、というのは学校の中でも人気のある朝日奈さんと挨拶ができて嬉しかったから、のに彼女は私のことが嫌いだからすぐに姿を消したと思っているんだ。

 

 手が触れて一生洗いませんはよくアイドルとの握手のやつだろ…のに先ほど自分で言って言っていたように朝日奈菌を繁殖させようとしているんだと思っていたり

 

 2人組の時に組めないのは俺がさっきも言った通りオーラ的な何かが大きすぎるからにもかかわらず、彼女は自分が嫌われているかだと思っている。らしい

 

 彼女と組めるのなんて瀬田薫さんくらいだろ

 

 それと周りの人達が彼女を勝手に特別扱いする。それが彼女にとって全てがネガティブなことに繋がってしまうんだろう。

 

 何故かはしらんが

 

「そして何よりあなたよ神崎レイ!どうして視聴覚室を奪って私を苦しめるの!」

「あなた本当はわかっててしてるんじゃ…!」

「ま、待て待て!ちょっと落ち着いて!」

「こんな嫌がらせされて何が落ち着けよ!」

「いいから!可愛い顔が台無しだから落ち着けって!」

「ッ!」

 

 し、しまった!つ、つい本音が!いや本当に可愛い顔が台無しになるくらい叫ぶもんだから落ち着けって言っただけで深い意味なんてー

 

「そ、そうして私を騙すつもりね!」

「ちが、違いますって!」

「一体なんの為に視聴覚室を!?」

「…………ちょっと成り行きで」

「成り行きで人の大切な場所をあなたは奪うの!?」

「私の()のために必要な場所を奪わないで!」

「………………はぁ」

 

 ダメだ、この人落ち着かない…もう爆発してんだ、俺だけのことじゃなくて普段のみんなの態度に

 

 何故初めて絡むのにこんなことになるのやら

 

「とりあえず勝負よ神崎レイ!」

「は、はぁ」

「次のテストで私と勝負よ!」

「ちょっと待て!?話の展開飛んでるし君と俺の成績の順位の差知ってるの!?」

 

 何故勝負!てか急展開すぎてついていけないよ!?

 

「一度誰かとテスト勝負をしたかったのよね…」

「は、はい?」

「負けた方が勝った方の言うことには絶対にしたがう、それでいいわね」

 

 いいわけないだろ!?俺っていつも154人中50位ぐらいだぞ?常にTOP10にいる朝日奈さんにどう勝てと!?

 

「私はあなたに、いや!あなた達に視聴覚室の一切の使用を禁ずるって要求するわ!」

 

 いや俺だけじゃないんかい!?それはいいのかよ!

 

「……言っとくけど俺が勝ったら朝日奈さんは俺の言うこと気ないといけないんだよ?」

「ッ!ま、まさかあなた!わ、私で何をしようというの!?」

「いや別に何もしないよ」

 

 てかそもそも

 

「勝負なんてしない、視聴覚室がそんなに使いたいなら使えばいいよ、なんかモカのやつが奪ったみたいだからさ…」

 

 あいつは一体どうやって視聴覚室の使用許可を得たのだろうか……まさか学長とか偉い人に賄賂(エロ)を?

 

い、いやいや!さすがにないか!

 

「そ、それはダメよ!さっきも言った通り誰かとテストの勝負をしてみたかったのよ!」

「…………それに私がテストで負けるわけが無い、何故なら勝てる勝負をしかけてるから!」

「あんた情緒不安定すぎないか!?てかせこいな!」

 

 ネガティブなのか、挑戦的なのか、戦略的と言うのか…

 

 まあテスト勝負なんて負けるの確定だし?それに……ちょっとサークル活動に俺は必要ない存在ともわかってきたしな

 

 だってそうだろ?モカはモデル役、燐子さんは絵を描く、俺は?俺は何もしてなくてモカの行動に突っ込んでるだけ

 

 燐子さんにああ言ったが……俺いる意味本当にないだろ、うん、そうだ、やめよう。

 

「あーはいはい、テストね、いいよ受けるよ」

「……そう、では勝負よ神崎レイ!」

「はい」

 

 その後は急に暗くなった朝日奈さんがブツブツ言いながら教室を出て行った。俺もその後出て教室に荷物を取り学校を後にした。

 

◆ ◆ ◆

 

「……はぁ、なんなんだよ」

 

 帰りの路面電車の停車駅にて1人そう呟いた。周りには誰もいない、帰宅部のヤツらが帰るにしては遅い時間、部活してるヤツらはまだ帰ってこない時間、だから人っ子一人もいないいてわけだ。

 

「次の電車は5分後か」

 

 SNSとか見て時間潰すか、携帯を見るように前のめりになる。

 

 数秒いじると隣に誰か座って来たようだ。誰かと思って顔を上げようとしたその時

 

「顔あげないで、今日は紙袋被ってないから」

「ッ!」

 

 この電子音みたいな声……普通の人間の声じゃない、変声機越しの声だ。

 

 そうアサシンだ。

 

「携帯、回収するねー反射して顔見られたら恥ずかしいから」

「お、おう」

 

 携帯を俺か奪い取り手すりの傍に優しく置いていた。優しくっていうのは音的にゆっくり置いたんだろうなと思ったんだ。

 

「で、何しに来た」

「君を慰めるために来たんだよ」

「?慰めるため?」

 

 何を言ってるのかわからないんだが

 

「テスト勝負……受けるんでしょ?」

「ッ!?な、なんでそれを!」

「僕は君のことなんでも知ってるからね」アハハ

「……なんで知ってんだよ、怖ーよ」

「それは僕が今日君に会いに行こうと思ってたかさ」

 

 続きを聞くとどうやら俺を探しているうちに放送室の隣の空き教室につき、盗み聞きしてたらしい。

 

「……勝負なんて受けたフリしとけばいいんだよ、どうせ勝てないし」

「なんで諦めるの?」

「なんでって…相手はあの朝日奈凛だぞ?成績TOP10から外れたことがない人だ」

 

 それに彼女は一般生徒がみたら美人で人形のような人だと思うかもしれないがさっきの事実を知った俺はどうも思わん

 

 ああ、今頃彼女は俺が自分の正体を言いふらしてないか心配してるんだろう。

 

「サークル活動場所をかけた勝負でしょ?」

「いや活動場所とか別に視聴覚室じゃなくてもいいし」

「……それに俺なんてあのサークルにいなくてもいい存在だしな」

 

 自分で言ってて悲しくなるってな、まあ事実だし仕方がない、俺なんていない方が彼女達も静かに自分達の好きなような絵がかけるだろ

 

「……ねえ、自分の気持ちに素直になって?」

「ッ!?」

 

 アサシンは俺の手に触れてきかと思えば手を握ってきた。

 

 それは俗に言う恋人繋ぎってやつ、恋人?と言われれば違うと言い難い関係?だと思うが…急にすることか?それに

 

「自分の気持ちに素直になってってどうゆうことだよ」

「君が小説家になりたいって気持ち、」

「…………そんなのない」

「あるよ、だからあの場所は君にとって大切な場所なんだよ?」

「ッ!……なんで言いきれるんだよ」

「だから僕は君のことなんでも知ってるんだって」

 

 その言葉を聞いた瞬間にイラッときた。だから俺は

 

「いい加減にしろ!」

「ッ!」

「俺のこと知ったようなこといいやがって…!俺が!いつ!小説家になりたいって言った!」

 

 誰かに小説家になりたいなんて話したことなんて一度もない。だから彼女が知ってるわけなんてないんだ。

 

「君のあのノート、所々不思議なシミがあったの」

「ッ!」

「……泣きながら書いたんだね」

「…………………………」

「本気でなりたいから書いたんだね」

「……うるさい」

 

 嫌な思い出だ。

 

 中学では姉貴がラノベ作家だと知れ渡っていた。先生が口を滑らせ話したんだ。

 

 まあ今となれば俺が悪かった、俺が厨二病だから「姉が作家さんだからあーなんだよ」的なことを担任が言ったんだ。

 

 学校でも普通にあの闇の書は書いていた。

 

 周りからは姉と違って才能がない、ただの厨二病だのなんだの言われ続けた。

 

「ッ!今に、見てろよ…!いつか絶対有名なやつに、な、なってやる!」

 

 って宣言しながら夜な夜なノートに向かって泣きながら闇の書を書いていた。

 

 でも姉貴が本格的に売れてわかったんだ。俺にはもうどうしようもないと、俺と姉貴には天と地の差があるんだとそのころになってやっとわかったんだ。

 

 だからあのノートと一緒に小説家になりたいなんて夢も捨てたんだ。

 

「君の話本当に面白いよ」

「……どうだかな」

「評価だって沢山ついてる。色んな出版会社から声だってかかってる」

「……そんなの、偶然だ」

「…………そんなこと言わないの」

 

 じゃあなんて言えばいいんだよ、本当に俺の努力が認められて人気が出たとでも言いたいのか?

 

「君は周りの人に恵まれなかっただけだよ」

「は、はぁ?」

「……でもあそこは君をちゃんと認めてくれる場所だよ」

「小説家になれないとしても」

 

 あそこというのはあのサークルのことを言ってるのだろうか

 

「君はあの場所から離れては行けない、あそこなら君の夢は叶えられる」

「……そんなわけないだろ!」

「彼女達が君を支えてくれる」

 

 彼女達が?モカと燐子さんが?いやいや、だったら

 

「じゃあお前はなんなんだよ!俺のこと好きとか言いながら顔だって見せてくれないじゃないか!」

「ッ!…………ごめんね」

「ごめんねじゃねーよ…本当に俺のこと好きなら近くで支えてよ…!」

 

 もう涙が止まらなかった。ずっと、ずっと封印していた記憶を彼女が呼び覚ましたんだ。

 

 なのに彼女は俺のことを好きだと言いながら直接関わろうとしてない、だから…すがるように俺は支えてくれって言ってしまったんだ。

 

「うん、いいよ僕もサークルに入る」

「ッ!は、はぁ?」

 

 顔を上げようとしたけど

 

「だから上げちゃダメだって!」

「ッ!い、痛い!痛たた!」

 

 頭を思いっきり抑えられ首がもげそうになる。泣いてるんだからもっと優しくしてくれよ

 

「僕が入れば頑張れる?」

「……いや、そういうわけじゃ」

「でも支えて欲しいんだよね?」

「ッ!う、うん」

 

 でもどうするんだ?紙袋を被ったアサシンが新メンバーでーす、なんて紹介できる訳が無い。

 

「普通に僕の正体を隠してサークルに参加する」

「……で・もー既にいるって可能性もあるよ?」

「ッ!?」

「すぐにやって来たと思えば一番最後に入った子が僕だったりしてね」

「……僕は僕のタイミングで入る、これならいいかい?」

 

 いいも悪いも大丈夫なのかよ!

 

「君の正体がサークルメンバーの中に絞り込まれるぞ?」

「んー別にいいかな、だって早くバレたいし」

「ッ!な、なんだよそれは」

「それほど僕は君が好きってことさ」

 

 握ってた手をさらに強く握ってきた。

 

 誰かとこうして手を繋いだことなんて俺にはない。強いて言えば小さい頃姉貴と手を繋いだことぐらいだ。どうすればいいかなんて俺にはわからないけど…俺はそれに答えるように強く握り返した。

 

 本当の恋人でもないのによくするよ

 

「だから……僕がくるまであの場所を守っててくれないかい?」

「ッ!さっきも言ったろ、無理だって」

 

 あの朝比奈凛に勝つなんて無理だ、俺が羽丘のTOP10に入るってことだぞ?つぐみだって入れてないのに俺が入れるわけ

 

「大丈夫、君は勝てる。僕は君を信じる」

「…………どうしてそこまで」

「知ってる?愛は負けないんだよ」

「ッ!」

 

 この人…一体どんだけ俺のこと好きなんだよ…!

 

 あーくそ!こんなこと言われても否定なんてできるかっての!

 

「クソが!俺が勝って場所を守ったらちゃんと来るんだよな!?」

「うん」

「俺を支えてくれるんだよな!?」

「うん!僕は君の味方さ」

 

 なら……俺はまた立ち上がれる、かな

 

ガタンゴトンガタンゴトン

 

 路面電車の近ずいてくる音が聞こえだした。わずか5分だけの話だったが俺にとって人生を変えるほどの大きな話だった、ような気がする。

 

「電車きちゃうね…どうする?手、繋いだまま電車乗る?」

「……いやいい、もう十分だ」

 

 アサシンの手を離し立ち上がる。今ここで振り返ればアサシンの正体はすぐにわかる、がサークルに来ると言ってるんだ、探せばいい。

 

 それにこんな終わり方は俺が認めん

 

「……でも一つだけ譲れないことがある」

「?なんだい?」

「一度捨てた夢を拾うようなこと俺はしない」

 

 電車が着き、ドアが開くと同時に

 

「俺は姉貴(小説家)とは違うやり方で名前を残す!」

「ッ!」

「そしてお前は……そんな俺の彼女になるんだ、い、いいな!わかったか!」

「……はい!」

 

 な、何言ってんだ俺はー!?そう簡単になれる物じゃないのにまるでもうなれるかのようにいいやがってー!

 

 何考えてんだよ俺は!?てかアサシン!お前も間に受けんな!

 

「勉強!頑張ってね!」

「ッ!五教科プラスオタク科も勉強しとくっての!」

 

 そう言いながらカッコつけて電車に乗ったのはいいものの

 

「あ……携帯忘れた」

 

 カッコつけたことがすべて台無しになるレベルのあほっぷりを披露するレイなのであった。

 




次回勉強編、プラス結果発表ー!乞うご期待!

少しでも面白いと思ったら感想と投票よろしく!まずはオレンジバー目指すぞ!

ではまた次回お会いしましょう!

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