それではどうぞ！
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ピピピピピピピー、起きろ、起きろ、起きなきゃ死ぬぞ、今日もお仕事頑張るぞい♪
「んー……うるさい」
普段全く聞こえるはずのない時計のアラーム音が俺の鼓膜を揺らし浅い眠りから覚めてしまう。
昨日は酷い目にあったからな…まさか俺が女体化して柊優にあれやこれやちょめちょめされるなんて
「ふぁー」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ
欠伸をしながら頭を掻き、次に背中、そして胸元を掻く。
「？」ﾑﾆｭ
な、なんだ…？モカの胸よりも柔らかい何かを触ったような…！？
俺は急いで自分の胸元を見る。
「ッ！？」
見て驚く、なんせ昨日までにはなかった大きな胸が2つ俺の胸についていたのだ。
そう、これは紛れもない女子にしかついていないおっぱい、だった。
「……えぇ、ちょ、え？じゃあ下も…？」
「…………………………」ﾁｰﾝ
お、俺の息子がぁぁあー！息子が家出してる！？え！？なんで！俺のところはそんなに居心地悪かったか！？
「……レイー起きてるか？」
「！？」
この声は…柊優！？な、なんで柊優が俺の家にいるんだよ！？
「っと、胸とあそこなんて触って…そんなに俺のが欲しいのか？」
「……はい？お前何言ってんの？俺は男だぞ？」
「もういいって、ほら、今から気持ちよくさせてやるからな」
そう言いながら俺に近づく柊優、その顔はなんと言えばいいのだろうか、彼女に見せるような優しい顔だった。
「ひゃっ！？」
急に胸を触って来た柊優に対して距離を置く
「……？どうした、もう何度もエッチした仲だろ？」
「し、知らない！な、なんだよこれ！？」
「ほら、大人しくてろって」
「う、うわああああああああぁぁぁ！！」
「あぁぁぁあああああ！」
俺は飛び起き部屋を見渡す。周りには誰もいないことを確認し胸元を触る。
うん、何も無い。そして下の方は…息子も家出をしてないようだ。つまりのところ…
「……ゆ、夢か…はぁ、ったく最近悪夢に魘されるの多すぎだろ」
モカと言い今回の件、今回のは蘭が変な漫画(女体化したレイが主人公)を見せられその1部シーンを夢で見てしまった。
「…………朝飯にしよっと」
そう言えば姉貴がもう箱詰めになって結構日数経ったな、そろそろ差し入れとか持ってかないとだけど宿泊研修あるしなー
「休み明けでいっか」
今行ったところで仕事に集中してるだろうしいいかな？
と他のことを考えてもさっきの悪夢が脳裏をにチラつく
「考えるな神崎レイ…！今は料理に集中しろ！」
結局その後朝はずっと不機嫌のまま朝食を作り今日はいつもより遅めに家を出たレイなのであった。
◆ ◆ ◆
今週末から宿泊研修が明日から始まってしまう。
土、日、月、2泊3日の火、水、木、休みの1週間、まあ休みの火、水、木は部活動には参加していいとのことだからサークル活動は行える。
今のところ最低ラインであるSSの3人分を書き終えることができたが燐子さんからなんて言われるのやら…
これは泊まり先でも夜な夜な書き書きしないといけないかもしれない。
「とゆうわけでかなり遅いけど班決めだ、5人ずつで班を作れー」
『はーい』
気の抜けたような返事、先生もなんか言ってやれよ！羽丘生徒としてたるんでっぞ！ぐらい言ってやれよ！？
それに5人ずつか…とりあえず柊優と組むしかないのか？
「レイは夜桜と同じ班になりなさいよね」
「……あのなーレイさんは今日蘭さんのせいで悪夢を見せられたんですよ？」
「そんなの知らない、てか夢を見るとか結構気に入ってるってことじゃないの？」
「お前ぶっ飛ばすぞ！？」
「きゃー犯されるー」ﾁﾗ
こ、こいつー！俺が女体化したことが満更でもないんじゃないかと言いたいのか！？
冗談じゃない！ふざけんな！お前も1回、なんだ？男体化？してみやがれ！
いや現実では女体化してないけどさ！
「っての冗談、大体レイに犯されたら
「安心しろ、そもそも付き合ってない」
「……え？昨日の告白は嘘だったの…！」
「お前うぜぇー！！」
今は柊優と俺が付き合ってて俺が蘭を犯したらNTRになって、付き合ってないは柊優とのことで…
あーあーあーあぁー！ややこしくてさらにめんどくせぇ！
「大体NTRなんてあたしが描くわけないじゃん……まあ前に書いた時は泣きながら描いたからボツにしたけど」
「描いてんじゃねーか！？てかそんなに泣くこと！？」
「当たり前でしょ！レイが他の男子共に犯されるだよ！？もう…男子共殺してやろうかと思ったよ」
「自分で描いたんだよな！？」
「おーい、美竹と神崎は早くメンバー決めろ」
『ッ！？』
クソ！蘭のせいで目立ってしまったじゃないか！と、とりあえず急いで班を組まないと！
「蘭〜こっちこっち〜」
「わかった、今行く」
まあ蘭は仲良し変態幼馴染集団(つぐみは変態から除く)で班を組むか
「おいレイ、早く来いよ」
「……お、おう…」
まさか柊優が呼びつけるとは…！ほら！蘭と言いクラスの腐女子共がなんかニヤニヤしてんじゃないか！
蘭は腐女子ではないけどさ！
「神崎俺達は君と同じ班になる運命だったんだ」
「当日は寝かせないぜ？」
「まじねーわ」ｷﾞｭｯ
「あはは、よ、よろしく」
まさか柊優が三馬鹿こと遊、優亜、由明日と班を組むとはな、大方こいつらが柊優に声をかけたんだと思うけど
「よーし決まったな、って朝日奈、お前班はどうした？」
『ッ！』
驚いたのは俺、モカ、ひまり、同じサークルに所属する俺達が反応した。
もちろん男女別じゃなかったら俺はここで声をかけるがそれはできない話。
「先生、私は一人で大丈夫です……慣れてますので」
「そ、そんなわけには行かないだろ？ほらそこ！4人なんだから朝日奈を入れてやれ」
まるで小学校のような光景が目の前に広がってるんですが…
「(どうせ私なんか朝日奈菌に感染したくないからみんな組まないだけよ)」
「(ふ、無敵バリアも貫通する私の菌はどんだけ強いんだか……うん、明日死のう)」
とでも思ってるようなあの不機嫌顔、可愛い顔が台無しだが他の生徒達は気づいてないのだろうか。
「だって、ね？」
「朝日奈さん美人すぎるから」
「私達とは釣り合わないというか」
「寧ろ迷惑しかかけないというか」
わかって欲しいが彼女達は決して朝日奈さんを虐めてるからこんなことを言ってるわけではない。
これぐらいになるほど彼女は美しく、そしてしたわれているのだ。
美人には美人の人しか集まらない、とでも言うのだろうか…朝日奈凛に勝る顔面偏差値を持ってないと思ってる人は自然と距離を置いてしまうのだ。
「(美人なんて嫌味だわ、心の中ではブサイクめって笑ってるのよ)」
『…………………………』ｺｸ
俺達3人は目を合わせ頷きモカが手を挙げた。
「先生〜6人でもいいならりんちゃん入れてもいいですか？」
『りん、ちゃん？』
「そうそう！だって私達友達だもんね♪」
「……でも」
「でもじゃない、友達が誘ってんだ…行ってやれ」
「うぅ！あ、あんた達ー！」
クラスのやつらはモカが親しくりんちゃんなんて呼ぶもんだから驚いていた。
しかし朝日奈さんが泣きながらモカとひまりに飛びついた時は泣いている朝日奈さんを見て少し静かな空気になってしまった。
これを機に彼女に対して見方が変わってくれれば朝日奈さんのネガティブスイッチがONになるのも減るだろう。
「あ、朝日奈様が抱きついてる」
「上原ちゃんと朝日奈様が……神崎君、ちょっと混じってきてくれないか？」
「ま、まじねーわ！」
三馬鹿が各々感想を述べるが由明日に関しては尊いのか目を伏せていた。
「はい、じゃあ班で役割を話し合ってくれ」
こうして俺達はその後宿泊研修を楽しいものにするため各班にてそれぞれしたいことなどの話し合いをしたのであった。
◆ ◆ ◆
「ありがとうございましたー」
今日の放課後はサークル活動ではなくコンビニでバイトをしていた。
「ありがとうございました♪」
「か、可愛ええ」
「あれってRoseliaのベース、今井リサちゃんだよな、ここでバイトしてたんだ」
「はーい、Roseliaをよろしくね〜♪」
『は、はい！』
相交わすRoseliaはクソ人気だなーAfterglowも人気あるのだろうか…てかつぐみ以外が変態の残念なバンドなんですけどね
「レイ、リサちゃん品出し頼む」
「うっす」
「はーい」
ま、まさか2人っきりで品出しをすることになるとは！こ、ここは久しぶりに忘れかけていたあの4月29日何をしてたかを聞かないと！
「もう6月だね」
「……ですね」
てことは俺の闇の書もなろうぜ！に続きが投稿されているのか…
「今週末宿泊研修だっけ？楽しんできなよー？」
「…………はい！」
あの変態共がいる中果たして楽しめるのだろうか…！急に不安になってきたぞ！
「あの「ところでレイ、さ」ッ！は、はい」
「……友希那のメッセージ、なんで無視するの？」
「……へ？」
友希那さんのメッセージ？あ、あちゃー携帯失くしたって話してなかったな
「すみません、実は俺携帯失くしてて…言うの忘れてました」
「それ本当ー？」
「ほ、本当ですよ！」
「……アタシに嘘ついてない？」
「なんでこんなことで嘘つくんですか！」
「ふ、ふーんだ！」
「えぇー」
な、何故不機嫌になったんだ？俺が携帯を失くしたこと言わなかったことがそんなに不機嫌になる原因でしたか！？
「……友希那悲しんでた、最近レイと話せれてないって」
「あーそれは確かにわかります」
「え！？」
「な、なんですか…」
確かに最近変なことばかりだったしな…久しぶりに友希那さんと猫の話をしたい！てかシロに会いたい！
「ゆ、ゆゆゆ友希那とれ、レイってどんな関係なの！？」
「どんな関係？ですか…んー少なくとも友達以上ですかね？」
「あ、そうなんだ」
「い、いや！友希那さんはどう思ってるかは知らないですけどね！？」
少なくとも類友だから…俺は友達以上だと思ってる！例えアサシンじゃなかったとしても俺は友希那さんと類友になれたことに後悔なんてない！
「レイは「おーい、レイ、助けてくれー」……」
「あ、はい…リサさん何か言いかけました？」
「ううん、なんでもないよ、早く店長の所に行ってあげて」
「？はい」
その後リサはレイを複雑そうに見つめ作業に戻るのであった。
「なあいいだろ？人手不足なんだから養えよー」
「そうそう、暇だからここでバイトしてやるっていってんだよ」
「店長ーどうしたんすか？」
「レイーこいつらな」
店長は俺にわかりやすく説明をしてくれた。
どうやらこの2人組の男性はリサさんとモカのファンらしい。
ここで2人がバイトしていることを嗅ぎつけここに自分達を養えと抗議してきたようだ。
でも俺に言った所でどうにかなる話じゃないだろ！？
「あ、あーの少し落ち着いて」
「な、なんだこの女は」
「うぅ！俺男なんすけど…」
貶されたんですけど！？なに！俺そんなに女子に見えるの？
「と、とにかくリサさんとモカ目的で来るのはやめてください！」
「んだーてめぇ自分より可愛い2人に嫉妬してんなこと言ってんだろ？」
「……だから男だっての」
なんで男の俺がリサとモカに嫉妬しなきゃならんのだ！いや、ま、まあ？確かに2人は可愛いけどさ！
「あのお兄さん達」
「うお、本物のリサちゃんだ！」
「てことはモカちゃんもやっぱりここにいんのか！なあ！そうなんだろ？」
「君達ねー他のお客様の迷惑になるからやめてくれよ」
店長がかなり優しく言うも聞き耳を持たない、コンビニの店長ってのも大変だなー
「アタシ目的で来るのはありがとうございます、でも……アタシ彼氏いますよ？」
「え！？ま、まじかよ！」
えぇー！リサさん彼氏いたの！？だ、だったら必然的にリサさんはアサシン候補から抜けてしまうのか…
あー可愛いからちょっとだけ期待してたんだけどなー
「そう、アタシはこの子、レイと付き合ってるからーよろしくね♪」
「…………へ？」
「(話合わせてよ！)」
「ッ！は、はぃ」
小声でそう言った言葉を次ぐに聞きいれ俺はリサさんの彼氏役をすることになった。
男達は激怒したがリサさんの作り話の俺とのエピソードを話したところ
「うう！お前！大したやつだ！お前がリサちゃんにふさわしいぜ…！俺はあんた達の話に感動したぜ！うおおおおん！」
い、いい歳したやつがコンビニで泣くなよ
「ちょっとまて！も、モカちゃんは？」
「……あ、モカちゃんは俺と付き合ってます」
「ふん、お前になら任せられる」ｸﾞｯ
この2人目のやつは一体何を基準にあんたには任せられるなんて言ってるんだ？
てか店長勝手にそんなこと言っていいのか！？未成年と付き合うって結構やばいことだぞ！？
「あばよー！今度はちゃんと客としてくるぜ！」
「スマイルも忘れずにな！」
うちはネック(マックではない)からスマイルなんてねーよ！
「ふぅ、何とかなりましたね」
「え？あ、うん！そのーごめんね？彼氏役なんて押し付けて」
「い、いえいえ！むしろ嬉しかったと言うかなんと言うか…」
い、いや何言ってんだよ！？俺にはアサシンと言う心に決めた人が…！で、でもリサさんがアサシンなら？
いける！いけるぞー！うおおー！
「あ、店長もう6月ですよ？」
「あーあ！あー忘れてた」
「今月もアタシとモカとレイに焼肉奢ってくださいね♪」
「まったく高校生を雇うのも大変だな」
そう言えば収入の少ない俺達には月一で店長が焼肉を奢ってくれるって話があったな！
先月忘れてるけどね、まあ人の金で食える焼肉ほど美味しいものはないだろ。異論は認める。
「はい、じゃあーちゃんと働いてな」
『はーい』
その後は喋ることなく俺達は黙々と業務を行った。
途中三馬鹿がやって来たがアイツらも一応マナーというものは知っているたのかバイト中の俺に話しかけることはなかった。
「ありがとうございました」
「ありがとうございましたー」
リサさんと俺は終わる時間が一緒だったから途中まで帰ることになった。
帰り際に店長にお熱いねぇーと言われた時リサさんが全力で否定してた時は泣きそうになった。
「あはは、今日は本当にごめんね？」
「いやいいっすよ、でも人気者は大変っすねー」
「まあそれだけRoseliaの人気があるってことだよね、なんか嬉しいなー！」
自分の所属しているバンドの人気が出れば嬉しいのは当然だ。俺もリサさんの立場なら喜んでるに決まってる。
「……あのリサさん」
「ん？なに？」
「急に聞くのもあれですけど……4月29日何してましたか？」
「えー前も答えたと思うけどその日は日菜とショッピングモールで買い物してたって」
「！そ、そうでしたそうでした！あはは！すみません、今のは忘れてください」
そう言えば初期の頃に聞いてたんだったー！完全に忘れてたよ！？
「……その日何かあったの？」
「いや……ちょっと気になって」
「なーに、お姉さんには話ないのかな？ほれほれー」
「うぅ」
リサさんは肘でグリグリしてくる。まさかリサさんから体を触られることになるとは思いもしなかったぜ
「あはは！冗談だよ！」
「……はは」
冗談で済むならいいけどね！？
「所でレイはさゆ、友希那のことどう思ってるの？」
「え？いやだから友達以上だと思ってますって」
「……やっぱり友希那とはいっぱいお話したい？」
「？？？？」
どう行った意味でこのことを聞いているんだ？
はっ！？ま、まさか俺が友希那さんと話すことに対して嫉妬してる、とかか！？
いやまだわからない！ならここで揺さぶりをかけて…！
「……俺が友希那さんと仲良くするのは嫌ですか？」
俺に対して特別な感情があるのなら！ここで反応をするはず！
「……そりゃー、まあ、困るというか…悲しいというか」
「ッ！」
「あはは、ま、またね！」
「ちょ！リサさん！ね！リサさんってば！」
俺は叫ぶもリサさんは止まることなく走ってどこかへ行ってしまった。
「えぇ、1番困る返答なんすけど…？」
宿泊研修の前に悩みの種が増えたんですけどー！
「……まあいいや、家帰って掃除しよう」
家に帰って掃除して、晩御飯作って風呂入って寝るか
そう考えながらレイは強い街灯の下を歩きながら帰ったのであった。
◆ ◆ ◆
「〜♪」
こないだ冴えカノのアニメを見たばかりだからOPを鼻歌してしまう。
掃除はいいものだ。暇になれば掃除をしていいように時間を潰せれる。
「〜♪っと」
急に掃除機が止まってしまった。なんだ？故障か？確かにもう数年近く使っているが雑に使った覚えはないぞ？
コンセントを見てみるとプラグが外れていたようだ。
「っておい！？」
なんでか知らんがコンセントのカバーも一緒に外れていたようだ。
「おいおいこれ大丈夫なのか？」
なんか配線とか色々あるんですけど…？勝手に触らず業者さんとか呼んだ方がいいのか？でもでも金かかるし、んー
悩みながらコンセントの元に近づくと
「ッ！は？いや……これって！」
明らかに下のコンセントの上に置かれてない黒いプラスチックの何かが置かれていた。
なんかピコピコ光ってるぞ？な、なんだこれ…？
「…………ま、まじか…！」
iPadにて調べてみるとなんと盗聴器の可能性が高いと調べたらわかった。
よくコンセントの中に隠すのは常識？らしい。一体なんの常識なのだろうか
「はっ！姉貴のファンがつけた、とかか？」
言っちゃ悪いが姉貴は超がつく売れっ子の、そして人気の作家さん、そんな人の異常なファンが仕掛けた、とか？
でも異常と言えば俺の幼馴染も…確かに家には何度か来たことあるけどさーその時に仕掛けたとかか？
「……確かめよう」
まさか掃除してて盗聴器を見つけるとはどんな運命だったのだろうか。神は俺の味方をしているのか敵をしているのかわからないな
「携帯、はなくしてるー」
おい幼馴染の携帯の番号とか俺覚えてないぞ！それに今はアプリで無料通話もできるしさ！
「あ、ちょっと待てよ」
確かこの辺に…！
あった！小学校の時の連絡網！生徒さんの電話番号が書かれているやつ！
これでアイツらの番号がわかるぞ！まずはモカからだ！
「……もしもし、青葉ですけど」
「あ、神崎レイです。おばさんお久しぶりです」
「あらあらーレイさん、声が随分と低くなりましたねー」
「あ、はい。あのモカ…いますか？」
「モカちゃんですね、ちょっと待っててねー」
んー相交わすモカと少し似たような声音、やはり親子だな
「もしもーし、れーくんどったの〜？」
「単刀直入に聞くぞ」
俺は家に盗聴器を仕掛けたかとシンプルに聞いてみた？
「いやーさすがにモカちゃんそんなことしませんよー、もしかしてひーちゃんにも聞く感じ？」
「ん？ああ、悪いけどひまりの連絡先聞いてもいいか？」
今回はたまたまモカの家の番号が変わってなかったから良かったものの他の人達も変わってないとはわからないからな
「ひーちゃんなら今りんちゃんとりこさんと通話してるから聞こうか？」
「……んーまあみんなに知られるのは別にいいや」
てか俺抜きで何楽しいことやってんだよ！？朝日奈さんが言ってた連絡先交換するってのはこの意味だったのか！
「ひーちゃんも知らないだってー、カッターシャツなら盗んだけど、だってさ〜」
「よーし、明日おしおきしてやる」
「……大丈夫？なーちゃんとかいるし結構危なくない？」
「そうなんだよ、ったく、誰がしかけたんだか……とりあえずモカとひまりではないことはわかった、疑って悪かったな」
「ううん、モカちゃんもひーちゃんも気にしないから大丈夫〜」
「……じゃあそろそろ」
電話を切ろうと別れの挨拶をしようとした時
「あ、実はモカちゃん今下に何も履いて」
「ふん！」
受話器を直ぐに起きたモカとの電話を切った。
次は巴に聞くか…連絡先あっててくれ！
「もしもし宇田川です、いや大悪魔宇田川だ」
「レイだ、巴いる？」
「レイ兄ー！うん！お姉ちゃんに変わるね！」
あこ…お前俺じゃなかったら引かれてるぞ？
待つこと数分
「な、なんだよレイ…ふふ！で、電話先で罵倒してくれるのか？は、はははぁ」
「…………単刀直入に聞くぞ」
「？」
俺はモカ同様に盗聴器を仕掛けてないかと聞いてみた。
「ぬあーその手があったか！」
「はー？」
「レイ！今すぐにあたしの部屋に盗聴器と監視カメラを！これで常に牢獄プレイが」
「はい、さよならー」
と、とりあえず巴ではないな…
「てか千紗さんに連絡しないと！」
もし本当に姉貴のファンが仕掛けていたのなら大問題だ！一応話しておかないと！
連絡先はメモで貰ってるからその番号にかけてみる。
「……もしもし、なんだレイか？結婚してくれる気になってれたのか？」
「お久しぶりです、あと結婚はしません、少し話があるんですけど今話せますか？」
「ん？今か？」
「うぇぇーん！死ぬ！あたし死んじゃう！死んじゃうよー！」
「黙ってかけ！お前が脚本家に色々言ったからこうなってんだろ！」
「聞いての通りお前の馬鹿姉貴が脚本家に色々言ってちょっとした問題になってるんだ」
「…………すみませんすみません！うちの馬鹿姉貴が本当に迷惑かけましたぁぁ！」
あの馬鹿姉貴は何やってんだよ！？アニメ作るにあたって脚本は必需品！それ作る脚本家を怒らせる？って何してんだか！
「それでなんだ？」
「……いえ、落ち着いたらまた連絡してください」
「？わかった、所で式場の話なんだが」
「…………………………」
今回ばかりは無言で受話器を直しました。
結婚のことは置いといて次は
「……つぐみか」
家に来たことがある人は俺の幼馴染、千紗さん、氷川さん、結弦さん……あとの3人は今度聞くとして今日の最後はつぐみか
まあつぐみがそんなことする子だとは思わないけど一応ね、一応聞かないと！
「……あ、もしもし神崎レイです。あのつぐみいますか？」
「うん、ずっと電話来るの待ってたよ？」
「あ、待ってくれてたのか……ん？」
「……やっと電話かけてくれたね、ずっと、ずっーと待ってたんだよ？」
「……………………へぇ？」
俺は一体何が起こったのか理解するのに少し時間が掛かり、気づいた頃には受話器から手を離していたのであった。
次回から本格的に彼女の話を…そのあと宿泊研修編かな
赤バー目指してます！面白いと思ったら投票と感想お願いしますね！