告白されたら高校生活が変わりました!   作:オオル

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どうもー!今回も伏線的な話です。次のターゲットは誰かな?

誤字脱字は後日訂正します。


GW何してましたか?その1

 みなさんGWを知ってますか?5月にある長期休暇だよ、話上飛ばしていた内容だかその休み期間に何があったのかお話しようか

 

 あれは確か休暇に入って2日目のことだった

 

「ふぁー」

 

 大きな欠伸をしながら頭を掻き、俺は階段を下りていた。下につけば誰もいないため適当に朝食を作る。

 

 とは言っても自分の分だけ、なんせ姉貴はまだ寝てる、起きたとしても適当にすませるだろ

 

 朝食を食べながらテレビをつけると丁度天気予報をしていた。

 

「今日は晴れかー、布団とか一気に乾かすか」

 

 長期休暇だがこれと言って用事なんてない、バイトも今日はない

 

 だとすると家にいるのも暇だし天気がいいなら布団を乾かすことに越したことはない

 

 姉貴のは知らんが

 

 元両親の寝室から2階のベランダに布団を運び掛けては干し、あの叩くヤツで布団を叩いた。

 

 叩くヤツってのは俺も名前を知らないんだ、だから叩くヤツ

 

 昔は近所のおばさんがしてるのを見てて自分には関係の無いことだと思ってたけどまさか自分が今してるとは…未来はどうなってるかは本当に想像できねーな

 

 次に冷蔵庫の中を見てみると

 

「……ぬへー」

 

 なーんにもない、あるのは姉貴のストレイだけだ。これはもちろん迷わず捨ててやった、だって禁酒令を出してるからな!

 

 余談だが野菜室もカラポっだ。これは買いに行かざるを得ないな

 

 適当に着替えいつも行ってる八百屋さんに向かう、その後は精肉店にて肉買って魚屋で魚とかも買って…って本当に主婦みたいなことしてんな俺は!?

 

 小さい頃から両親が仕事上家を空けることが多かったから仕方がなく俺が家事をしてたらいつの間にか神崎家の台所は俺の領域に変わっていた。

 

 両親が帰ってきたと思えば俺の料理が食べたいと言い出すしな、あれ?俺ワンチャン〇月学園行けんじゃね?

 

「いやいや無理無理」

 

 てかこの世界にそんな料理学校はないし食戟もありません!

 

 そんなことを考えながら歩くこと数分

 

「ふぇぇ、ど、どうしよう」

 

 なんか聞きなれない言葉が聞こえたけど気のせいだよな

 

「こ、こっちかな?」

 

 前の方に女性の方は右に曲がり姿を消した。まあ特に気にすることなんてないさ、この世に人間で女性なんて死ぬほどいる!

 

 またまた数分後

 

「ふぇぇー!ここどこ!?」

「ッ!」

 

 次は後ろにいた、いや俺より前にいたのにどうやったら後ろに行くの!?

 

 それに見てみると泣きそうな顔になってるぞ、中学生か?にしては顔が整ってんなー今の中学生レベル高!

 

「このままじゃ練習遅れちゃうよ」

「……………………」

 

 俺は今盛大に迷っている。

 

 もし俺がここで話しかけたらどうなるだろうか、変態です!助けてください!なんて叫ばれないだろうか

 

 それとも助けてくれてありがとうございます!あ、良かったら今度お茶しませんか?

 

 なんて言われるのかの2択、しかーし!そんな結果は前述しかないだろ!?

 

 俺のメンタルは豆腐すぎる、それにチキンボーイでもあるため声なんてかけれないのだ、強く生きろよ、中学生

 

「薫さんにれ、連絡しなくちゃ」

「…………薫?」

 

 あーあ彼氏か、よかったー!声なんてかけなくて正解だった、もしこんなこと知られたら彼氏に俺が殺されるよ

 

「……ふぇぇ!携帯落とした」

 

 もう何やってんだよこの娘は!?ドジっ娘?なのか!?

 

 んー、んー、んー!!!えーい!もうどうにでもなれ!

 

「……あのーお困りですか?」

「ッ!いや!決して怪しいものではないですよ!?なんか困ってたみたいだったので話しかけただけです!」

「……み、道に迷っちゃって…ふぇぇ、もう帰れないよ」

 

 帰れないわけではないだろ!ってツッコミたいけど今は我慢我慢

 

「お、俺でよければ…んー商店街までなら道案内しますよ?」

「い、いいんですか?助かります、ありがとうございます」

 

 な、なんだこれ可愛い!すげー可愛ええ!

 

「わ、私松原花音って言います」

「俺は神崎レイ、羽丘の2年でー、あ高等部のね」

 

 同級生なんて思われたくないから咄嗟に高等部って言ってしまったよ、これで先輩ってわかってくれただろ

 

「私は花咲高等部の3年で、です」

 

 まさかの高等部だったー!勝手に中学生とか判断してすみませんでした!

 

「もしかして……中学生だと思ってました?」

「へ!?そ、ソンナコトナイヨ」

 

 カタコトになったけどバレてないよな!?バレてないよね!?

 

「よかったー私よく中学生と間違えられるんですよ」

「へ、へーそんなんですね」

 

 なんだろう、心が超痛い、申し訳ない感が半端ないです。

 

「とりあえず商店街に向かいましょう、俺の後ろについてきてくださいね」

「はい、ありがとございます」

「敬語なんていいっすよ、松原さんの方が上なんで」

「……う、うん、そうするよ?」

 

 本人は納得してないようだが年上に敬語を使われるのはなんか俺が嫌だ。

 

「松原さん3年ですかー、花咲でしたよね?……就職ですか?進学ですか?」

「進学だよ、大学に行くんです…じゃなくて行くの」

 

 なれないなーと言いながら笑っている声が聞こえている中俺は次の話を考えていた。

 

 何とかして話を繋げないと気まずくなってしまう!これは男子なら誰しも分かることだぞ

 

「大学ですか!俺も大学行くんですよねー」

「……………………」

「そのために進学校の羽丘行ったようなもんですし、あ!決して女の子目的とかじゃないですよ?ちゃんと進学のこと考えててですね」

「……………………」

「あれ?松原さん?」

 

 返事がないから後ろを振り向くと

 

「まあ大学行くのね!お金かかるから将来稼いで親に返さないといけないわよーおほほ」

「…………誰だよ!?」

 

 知らないおばさんが後ろにいたんすけど!?てか松原さんは!?松原さんはどこ行ったの!

 

「……れ、れいくーん!もう見つからないかと思ったよー!」

 

 泣きながら走ってきた松原さんは俺が先程まで向いていた方向、つまり進行方向から泣きながらやってきた。

 

 一体どうやったら後ろにいた人が俺より前に行くのだろうか、この人は道に迷うに関しては人のレベルを超えていると思った。

 

「松原さん、俺の服のどこでもいいんで握っててください」

「…………ごめんね」

 

 ごめんねとか言われると俺は何もしてないのになんか罪悪感あるじゃんか!てかさっきもこのこと言わなかったかな!?

 

 服を握らせることで松原さんと離れることなく商店街まで道を案内することが出来た。

 

「れい君は何をしてたの?」

「俺は買い物ですよ」

「だから商店街に…」

 

 商店街にはスーパーなんかより新鮮な野菜に魚、そして上手い肉が手に入る!主婦にとって最強の味方がここにはいるんだー!

 

「おー!零之助(れいのすけ)!今日は彼女さん連れてんのか?」

「ッ!ち、違いますよ!この人はついさっき知り合った人っすよ!?」

 

 俺に話しかけてきたのは八百屋の佐藤さん、なんでもここに通いすぎたもんだから客をこして一友人として仲がいいんだ。

 

 まあ歳はかなり離れてるけど

 

「んだよー澪奈の姉御もやっと弟離れしたかと思ったのになー」

 

 あの姉貴のことだ、俺に彼女ができるまでは存分にこき使うんだろうな…早いとこアサシン見つけて逃げ出そう

 

「後で野菜買いに行くから待っとけよー」

「おうよ!うちはいつでも新鮮な野菜を売るぜー!」

 

 確かに美味いから否定できないんだよ、佐藤さんの野菜で天ぷらなんかしてみろ、もう極上よ

 

「あとでってもう道案内は大丈夫だよ?」

「………………いえ、気が変わりました、最後まで面倒みますよ」

「?う、うん」

 

 この人を1人にすると絶対目的地つけないだろ!一度面倒を見たのなら責任も持って最後までやり遂げます!

 

「んで、目的地はどこですか?」

「えっと弦巻邸なんだけど分かる?」

 

 あーあれか、多分この地域で一番大きな屋敷だろ、あれじゃないとこで弦巻邸と言えば…うんそこだろ

 

 一瞬蘭の家が頭をよぎったがあれは蘭の家、つまりの美竹邸ってやつだろ

 

「ではそこに行きま」

 

 しょうと言おうとした瞬間

 

「あー!かのちゃん先輩いたー!」

「……あ!はぐみちゃん!」

 

 松原さんはそのはぐみちゃんを見つけた途端そっちに走って行った。

 

 そんなに俺から離れたかったのかな?泣きそう

 

「なかなか来ないから探しに来たんですよ、すぐに見つかってよかったです」

「美咲ちゃんもありがとう」

「さあこころが待っている、共に行こう」

「薫さんまで、ふぇぇ、迷惑けてごめんなさい…」

 

 あ、薫さんって瀬田さんのことだったのか、え?あ、瀬田さん!?

 

 俺はこの時柊優との会話を思い出した。

 

「ハロハピにはあの瀬田薫もいるらしいぞ」

 

 って話を!つまりの所目の前にいる人達がハロハピのメンツってことか!?

 

「ッ!君は…!」

「?」

「…………いや、なんでもない」

 

 瀬田さんが俺を見て驚いてたんだけどなんだろうか?気のせいか?

 

「れい君道案内ありがとう、おかげでみんなに会えたよ」

 

 みんなに会えた、練習遅れる、つまりハロハピ!決めつける工程がおかしいが間違いないだろ!

 

「お礼に今度お茶」

「いえ!俺の質問に答えて欲しいです!あ、できれば他の人達も!」

「え?う、うん」

 

 よーし!これで4月29の放課後の話を聞けば!

 

「4月29日の放課後何してたか覚えていますか!?」

 

 何度目の質問になるかわからないけど聞かないと何も始まらないんだよ!?

 

 いやね友希那さんの可能性の方が高いよ?けど聞くにこしたことはないだろ!

 

「いや質問の意味がわからないんだけど」

「そこを何とか!お願いします!」

「……えーどうします?答えますか?」

 

 このキャップを被った娘はなんか疑い深いな…さては何か隠してるのか?

 

「これも何かの運命なのさ、答えてあげようじゃないか」

「私はその日演劇部の子達と劇の練習をしてたよ」

「……そうですか」

 

 瀬田さんは違う、と

 

「はぐみは家にいたよ!とーちゃんの手伝いしてた!あ、うちのコロッケ美味しんだよ!」

「ッ!まさか北沢精肉店?」

「そうそう!って!あー!零之助君じゃん!」

「な、何故その名を!?」

「とーちゃんが言ってた!男で髪が紺碧色で中性的な顔だって!」

 

 そ、そんだけでわかるのか!?てか俺って中性的な顔なの!?自分では自覚してないんだけど!?

 

「確かに女装させると案外行けるかもね」

「せ、瀬田さんやめてください」

 

 引き釣り笑いで言うが本当に嫌だ、やりたくないです

 

「……私は、そのーバイトだよ」

「…………なんの?」

「それは言えない、いやーあーここでは言えないだけだね、あはは」

 

 やれやれと言いながら肩をすくめていた。ここでは言えないというのが引っかかるけど…まあいいや

 

「私はちさ、友達と喫茶店に行ってたよ」

「……なるほど」

 

 まあそうだよな、てか真正面から聞いても答えてくれるやつなんていないだろ、うわやば、どうやって探ろうか

 

 てか今は友希那さんだろ!?それ以外は考えるなよ

 

「君はなんでそんなことを聞いていたんだい?」

「瀬田さんはなんで聞いたんだと思いますか?」

「おっと、まさかそんな返事が来るとはね……やはり君は興味深いよ」

「???」

「さあ、こころが待ってる、早く行こうか」

 

 瀬田さん…俺は興味深いよ?って言ってたよなどうゆうことなんだ?

 

「じゃあ私行くね、今日は本当に助かったよ、ありがとう」

「ッ!は、はい!」

 

 そう言った松原さんの顔は笑顔だった。そんな笑顔でありがとうなんて言われたら道案内したかいがありますよ

 

「またね零之助!ばいばーい!」

「……おーう、またな」

「花音さんの件はありがとうございました、またどこかで」

「はい」

 

 この娘の名前聞いてなかったな、休み明け柊優にでも聞いてみるか

 

 それぞれが別れの挨拶を言い終えるとハロハピのメンツは一斉に商店街を後にした。

 

 

 

 

「君との出会いもまた儚い、のかもしれないね」

 

 薫が小声で言うもその声は誰にも聞き取られなかった。

 

 

 

「さーてと、俺は買い物でも済ませて家に帰ろっかな」

 

 佐藤さんのところで野菜を買い、魚屋にて魚を買って最後は北沢精肉店にて肉を買う。

 

「あ、コロッケください」

「零之助の分と澪奈ちゃんの分とで2つか?」

「いえ4つで」

「晩御飯にでもすんのか?にしてははえーよ、揚げたて食え!」

 

 晩御飯にはしないよ、別のメニューは考えている。それに

 

「違いますよ、姉貴が3つ食うんだとさ」

「……なるほどな!ほれ!揚げたてだぞ!」

「あざーす」

 

 俺は揚げたてのコロッケを食べながら家に帰った。この揚げたてっていうのはなんでこんなに美味しいんだろうか、科学的に判明されてるのかな?

 

「ただいまー」

「お!か!えー!りー!コロッケをください!」

 

 帰って出迎えてくれたかと思えば走ってきて玄関にて土下座をしているのは姉貴の澪奈ことペンネーム神奈さん

 

 こいつにプライドという言葉はあるのだろうか

 

「はい北沢のコロッケ」

「おー!これがまたストレイと合うんだよな〜」

 

 ストレイ?あー言うの忘れてた

 

「冷蔵庫にあったお酒は全部捨てたので大人しくサイダーでも飲んでろ」

「なっ!?ひ、酷いよレイー!」

「知らんな」

 

 澪奈の叫びが家に響いた数時間後、神崎家の食卓には新鮮野菜の天ぷらが並んでいたそうです。




次回はその2彼女メインの話になります!ヒントは読書

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