鬼狩りは嗤う   作:夜野 桜

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やれることを

 

 

「ということで、どうかお願いします」

 

 早朝、定期的に行っている雨笠(あまがさ)君の診察のために私が病室を訪れると、何故か彼は寝台の上で土下座をしていた。

 

「……雨笠(あまがさ)君、何がということで、なのでしょうか?

いろいろと飛ばし過ぎじゃないですか?もう全くもって意味が分かりません」

 

 

 寝台の上で土下座しながら頼み込む信乃逗(しのず)の姿にしのぶはニッコリとした微笑みを引きつらせながら溜息混じりに息を吐く。

 何を頼まれたのかも分からないのにその状態でいきなりお願いしますと言われても、分かりましたなんて了承の言葉が吐けるわけがない。

 

 

「はぁ、診察をしながら伺いますから、ひとまずきちんと座ってもらえますか?」

 

 いつまでも頭を上げず、内容も言わない信乃逗(しのず)の様子に溜息を吐いて取り敢えず話を聞くと言うとようやく信乃逗(しのず)は頭を上げていつも診察を受ける時と同じように寝台の端に座る。

 

 

「…それで、私に何をお願いしたいのですか?」

 

 いつものように信乃逗(しのず)の身体を診ながらしのぶは信乃逗(しのず)に話の続きを促す。

 

 

 

「俺に稽古を付けて欲しいんです」

 

「……なんと仰いました?」

 

「ですから、しのぶさんに俺の稽古をお願いしたいんです」

 

「……意味が分かりません。何故私に稽古をお願いするのですか?」

 

 

 前振りもなく突然に行われた信乃逗(しのず)のお願いの内容にしのぶは戸惑いを隠せない。

 

 

 何故信乃逗(しのず)がこんなお願いをするのか、その理由は数日前の産屋敷輝哉(かがや)との面会にまで遡る。

 

 

 

 

 

 

 

信乃逗(しのず)、君にお願いしたいことがあるんだ」

 

 

 

「なんでしょうか、今の俺に出来ることならすぐにでも取り掛かります」

 

 

 

 輝哉(かがや)の突然のお願いに信乃逗(しのず)は躊躇うことなく了承の意を示す。

 

 

 この人には大きな恩が出来た。忘れてはならない大事なことに気付かせてくれたのだ。今の俺は碌に歩くこともできないような身体だが、この人が望むことなら出来る限り叶えたい。

 

 

「ありがとう、信乃逗(しのず)。でも気負う必要はないからね。身体に無理のない範囲で頼みたいんだ」

 

 

 先程の落ち込んだような様子とは打って変わって勢いよく了承した信乃逗(しのず)の姿に苦笑しながら輝哉(かがや)は無理をしないように注意する。

 

 

 幼子のように昂ってしまった姿を指摘され、少し恥ずかしい気持ちになった信乃逗(しのず)は頬を赤らめてお館様の言葉の続きを待つ。

 

 

「…信乃逗(しのず)にお願いしたいのは、しのぶのことなんだ」

 

 切り出されたお願いの内容に信乃逗(しのず)は思わず首を傾ける。

 

 

 …しのぶさんの何をお願いされているんだろうか。

 

 

信乃逗(しのず)、カナエのことは聞いているかい?」

 

 

 カナエ様?何のことだろうか?

 お館様の言葉にまたしても信乃逗(しのず)は首を傾げることになる。

 

 

 確かに意識を取り戻して以降、信乃逗(しのず)の耳にカナエの話は一切入っていなかった。それどころかカナエ様とは目が覚めてから一度も会えていない。

 

 

 それを意識した途端、信乃逗(しのず)の頭に急速に嫌な予感、いや予想が広がっていく。

 

「…その様子ではやはり、信乃逗はまだ聞いていなかったんだね。

 カナエは2ヶ月前に十二鬼月に襲撃されてね、亡くなってしまったんだ」

 

 

 お館様の仰った言葉を信乃逗は愕然とした面持ちで受け取る。

 

「……そんなっ…」

 

 カナエ様が亡くなっていた、その事実が信乃逗の心にとてつもない衝撃を与える。

 

 信乃逗にとってそれはあまりにも唐突で受け入れがたい現実だった。真菰と俺にとても良くしてくれたあの人が、いつも朗らかに優しく笑いかけてくれたあの人がもう居ない、それも2ヶ月も前から。自分が悠長に眠りこけていた間に大事な人を俺はまた失っていた。

 

 

 そこで信乃逗は思い出す、今、御館様はしのぶさんを頼みたいと言った。それはつまり、御館様から見て今のしのぶさんの様子が良くないと判断したからなのか?

 

 

 俺よりも繋がりの深い、あんなにもカナエ様を慕っていたしのぶさんなら、その悲しみは自分の比ではない筈だ。

 

 

 ……気付かなかった。言われるまでまるで気づくことが出来なかった。

 

 

 よく思い返せばいろいろな所にその状況を窺わせる材料があったのだ。

 

 

 彼女の着る羽織は見覚えのある物だと思っていた、あれはカナエ様の羽織だ。カナエ様は今まで俺がこの屋敷で寝込む度にあんなに顔を見せて下さっていたのに、意識を取り戻してから今日に至るまで一度も見かけなかった。しのぶさんの様子だって、よく思い返せばおかしかった、あんなにいつも微笑んでいる人じゃなかった。まるで無理をして貼り付けているかのような、昔の自分のような中身のない笑顔を浮かべる人じゃなかった。

 

 

 どうして気付かなかったのか、幾らでも気付く機会はあったはずなのに。

 悔しい、辛いのが俺だけな訳がないじゃないか、自分のことばかりで周りの人が苦しんでいることに微塵も気付かなかった。

 

 

 

 その事実が信乃逗の心へと悔しさと後悔の念を押し寄せてくる。

 

 

 

信乃逗(しのず)が悔しがる必要はないんだよ、しのぶもきっと君に気付かれないように注意していたのだろうから」

 

 

 

「……どうして、どうして俺に隠しているのでしょうか?」

 

 

「……信乃逗(しのず)は怪我人で、それもかなりの重傷だったからね。きっと君に余計な心労を負わせたくはなかったのだと私は思うよ。

 だけど今の彼女の変化は彼女の心を確実に蝕んでいくものだ。だから信乃逗(しのず)に彼女を支える手助けをして欲しいんだ。私が直接話をしてもあの子は一線を引いてしまっているから中々彼女の助けになってあげることが出来ないんだ」

 

 

「……お館様にも出来ないのに俺に出来るでしょうか」

 

 

「ふふふ、信乃逗(しのず)は気づいていないのかもしれないけど、彼女は君に、いや君達に心を許している伏しがあるからね。だからこそ私は信乃逗(しのず)にお願いしたいんだ」

 

 

 

 お館様はそう言うが信乃逗(しのず)にははっきり言って自信がなかった。

 

 

 確かに、鬼殺隊の中ではしのぶさんとはそれなりに長い付き合いにはなる。何しろ今まで散々怪我を治療してもらっていたので、鬼殺隊に入隊して以来指令以外は殆ど蝶屋敷にいたと言っても過言ではない。だけど長い付き合いだからというだけで、それがそのまま心を許されているということにもならないだろう。

 

 

 ……しのぶさんには怒られてばかりだったし、あまり気を許されているような感じはしないんだけど。

 

 

「無理はしなくてもいいんだよ、むしろ、信乃逗(しのず)にはいつも通りにしのぶと接して欲しいと思っている。ただ、少しだけしのぶの変化を気に掛けてあげて欲しい、きっとそれだけでも彼女にはとても助けになると思うんだ」

 

 

 不安そうに首を捻る信乃逗(しのず)の様子に苦笑しながらお館様は大丈夫だと言うが、それでも信乃逗(しのず)の不安が完全に払拭されることはない。

 

 尚も不安そうに下を向く信乃逗の様子に、ならばと輝哉(かがや)はもう一つ、信乃逗(しのず)に提案をすることにした。

 

 

「なら、信乃逗(しのず)にはもう一つお願いをすることにしようか」

 

 

「もう一つ、お願いですか?」

 

 

「君の学んでいる知識で本の少し、しのぶの仕事を手助けしてくれないかい?きっとそうすれば信乃逗(しのず)も彼女の助けになれるとわかるよ」

 

 

「……はい?」

 

 

 この新たな提案の内容に信乃逗(しのず)は頭を抱えることになるのだが、後から思えばこの提案が大きな分岐点だったのだ。

 

 

 この提案が信乃逗(しのず)とそしてしのぶの未来を大きく変えることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「先日、お館様からしのぶさんの仕事を手伝うように御願いされました」

 

 

 

「仕事の手伝い?それは鬼狩りの指令に共に赴けと言うことですか?」

 

 

 稽古をお願いされていた筈なのに、脈絡もなく今度は仕事の手伝いをお願いされたといい始める信乃逗(しのず)に、しのぶは眉を顰めて対応するがお館様の名前が出てきた以上、あまり無碍にも出来ない。

 

 

 確かに数日程前に雨笠(あまがさ)君はお館様と面会している。お願いされたというのなら恐らくその時だろうが、何故そんなことを雨笠(あまがさ)君に指令でもなく、お願いという形で頼んでいるのだろうか。

 

 

 

「それもありますけど、その……」

 

 

 

「……まさか、蝶屋敷の仕事も含めてと言うことですか?」

 

 

 言い淀む信乃逗(しのず)の様子にしのぶはまさかと言う表情で問えば、なんと信乃逗(しのず)は首を縦に振ったのだ。

 

 

 しのぶは声のないその返答に絶句した。

 

 

 ……あり得ない。雨笠(あまがさ)君は今や鬼殺隊の中でも非常に有望な若手の剣士だ。ただでさえ不足しがちな剣士をわざわざ後方の支援要員に回す理由がしのぶには分からなかった。

 

 

 確かに最近の自分は忙しい。鬼殺の任務に加えてこの所、蝶屋敷に運ばれてくる怪我人の数が増えているので医療の仕事にもかなり携わっている。夜は鬼狩りの指令、屋敷に戻れば診察や薬の調合、すみ達に手伝ってもらっていても蝶屋敷の機能は限界まできてしまっている。だから、増員の要求はした、けれどそれは隠から補充されることになっていた筈だ。

 

 それに鬼殺の任務ならともかく、医療の仕事となるとそう簡単に手伝わせる訳にもいかない。雨笠(あまがさ)君は確かに有能な隊士だがそれは鬼殺に関してはという限定的なものだ、知識もない人間にいきなり医療行為をさせるとなれば精々が応急処置程度が関の山だ。その程度ならはっきり言って今いる隠の者達で十分に事足りている。

 

 

 必要性が見当たらない。だが、お館様がその程度のことが分からない筈もない、ならばそのお願いには何か意図がある筈だ。

 

 

 雨笠(あまがさ)君にしてもこんな嘘をつくとも思えないし、そんな嘘を言う理由が彼にあるようにも見えない。

 

 

「……雨笠(あまがさ)君にはこの蝶屋敷で何が出来るのですか?」

 

 

 一見すれば厳しいとも取られるような口調で確認を取るが、これは聞いておかなければならないことだ。医療について一から何かを教えている余裕など今の自分にはないのだ、何も出来ないのなら雨笠(あまがさ)君には悪いがその話は断らせてもらうことになる。

 

 

 

「えーそのですね……簡単な薬の調合くらいなら、なんとか出来ます」

 

 

「……雨笠(あまがさ)君は薬学を学んだことがあるのですか?」

 

 

 断ることを前提に考えていたしのぶはあまりにも想定外だった信乃逗(しのず)の言葉を受けて目を見開いて驚きを露わにする。

 

 

「学んだなんてそんな大層な物ではないんですけど、俺の師匠は薬師も営んでいたので、軟膏や胃薬、あとは熱冷ましの配合程度なら何度もやらされています。ただ、その、しのぶさんの作る薬のような凄い効果がある物ではないですし、最近市場で出回ってる西洋の薬の調合が出来る訳でもないので、余り役に立てるかは分からないのですが」

 

 

 信乃逗(しのず)はそう言って申し訳なさそうに顔を下に向けるが、しのぶからすれば思わぬ所から宝が出てきたような気分だ。

 

 

 今の会話だけでも彼が薬学の知識をある程度持っていることが窺える言葉が幾つもあった。

 西洋の薬と今のこの国の薬の違いがわかるだけでも十分に凄いことだ。しのぶの薬は基本的は西洋医学を基礎にした物だが、和漢薬(わかんやく)をまるで使わない訳ではない。基本的に蝶屋敷で使われている薬はしのぶ独自の技術で持って作られた薬なのだ。彼が所謂(いわゆる)和漢薬の調合に携わっていたというのなら薬の調合の基礎的な知識を持ち合わせているということになる。

 

 

 ……使える。

 彼がどれほどの知識を持ち合わせているのか、どの程度の薬まで作れるのかは確かめなければいけないが、少しでも調合が出来るのなら今はそれこそ喉から手が出るほどに欲しい人材だ。

 今この蝶屋敷で本格的に調薬が出来るのは私だけなのだ。町の薬師や医者からある程度の薬は調達出来るが劇的な効果が望めるものではない。彼に私の技術を伝えてある程度任せられるようになるのなら、蝶屋敷での負担は大きく減るし、そうすれば、自らの鍛錬にもう少し時間を費やすことが出来るようになるかもしれない。

 

 

 だが、彼はそれでいいのだろうか?もしそうなれば私はとても助かるが、彼はこれまでとは比べ物にならないほど忙しい生活を送ってもらうことになる。それにこの話と最初にお願いされた稽古をつけて欲しいというお願いがどう結びつくのだろうか?

 

 

「お館様からのお願いの内容は分かりました。

 ですがその話と最初の雨笠君のお願いがどう関係があるのですか?」

 

 

 当然の疑問、しのぶが最初に聞いたのは何故自分に稽古をつけて欲しいと頼むのかだ。此処までの話で信乃逗(しのず)のお願いとお館様のお願いにはなんの脈絡もない。彼女からこの質問が飛んでくるのは必然だ。だから、信乃逗(しのず)も当然、それに対する答えは準備している。

 

「俺は俺に出来ることでしのぶさんを可能な限り手伝います。だから変わりに俺を指導して欲しいんです。お館様からしのぶさんは【全集中•常中】を既に会得されていると伺いました。剣技において非常に優秀であるとも。

 ……俺は未熟です。【常中】も会得出来ていませんし、前回の戦いで自身の剣技の拙さも痛感しました」

 

 

 要は交換条件だ。お館様のお願いを受けてしのぶを手伝うから代わりに自分のことを鍛えてくれと信乃逗(しのず)はそう言っているのだ。

 

 

 強力な鬼であれば有るほど身体能力も戦闘の技量も高くなってくる。実際、赫周(かくしゅう)の槍の技術は凄かった。突きという点での攻撃を線での攻撃と錯覚するほど、鋭くそして速い、無駄な力みも動きも一切ない。

 

 空の呼吸に頼らなければきっとまるで歯がたたなかった。

 だけどそれでは駄目だ。強敵と相対する度に踏み込んでいたのでは俺はきっと十年も持たない。根本的に強くならなければいけない。これ以上踏み込まないでいいように、俺が俺でいる為に、みんなの想いを少しでも長く憶えていられるように。

 その為に【常中】の会得は勿論、剣技そのものを磨いていかなければいけない。

 

 

「俺は強くなりたい、もう大事な人を亡くしたくないんです。

 みんなの想いを叶える為に、強くなって今度こそ誰かを守れるようになりたい。こんな俺に良くしてくれた、きよちゃん達を、しのぶさんも守れるくらい強くなりたい。だからどうかご指導頂けないでしょうか」

 

 

 このお願いは打算に満ちたものだ。もし、しのぶさんが俺がお館様から頼まれているのが仕事量ではなく、彼女の今の心理的状態を心配してのことだと知れば、きっと彼女は俺に対しても一線を引く。一度でもそうなれば彼女の支えになるなんてことはもう不可能だ。

 

 

 しのぶさんが無理し過ぎないように仕事を手伝うこと、彼女が辛くなった時彼女を支えること、俺がこれ以上空の呼吸に踏み込まないでいいように俺自身が強くなること、これらの全ての願いをしのぶさんに違和感を与えずに叶える為にわざわざこんな頼み方をしている。

 

 

 こんなことを思いつくなんて我ながら嫌な性格をしていると思う。でも、嘘はついていない、しのぶさんは俺と真菰(まこも)の命を何度も助けてくれた。きよちゃん達も辛いことがいっぱいあった筈なのに俺達を一生懸命看病してくれる。この人達を守れるくらい強くなりたい、本気でそう思っている。

 

 

 だから、頭を下げて必死になって信乃逗(しのず)はしのぶに頼み込む。

 

 

「…………………」

 

 

 しかし、なぜかしのぶさんから返事が返ってこない。

 

 

 あれ?(だんま)り?もしかして駄目だったかな?

 

 

 中々返事が返って来ない様子に不安になった信乃逗(しのず)が恐る恐る顔を上げて行くとそこには予想外の光景が広がっていた。

 

 

「ふっふふふ、私を守るって言いながら、その私に教えを請うなんて、ふふふ」

 

 

 しのぶさんは笑っていた。

 

 口元を押さえて必死に笑いを堪えようとする彼女の姿を信乃逗(しのず)は唖然とした表情で見つめる。

 

 

「はぁー、もう、疲れているんですからあまり笑わせないでください。

 ……稽古の件、いいですよ。そのかわり私は厳しいですから、仕事も稽古もしっかりこなして下さいね。泣き言は聞いてあげませんから」

 

 

 そう言ってにっこりと微笑む彼女の笑顔はここ数週間見ていた、無理に貼り付けたものでも、中身のない仮面でもなかった。

 

 

 以前、カナエ様が元気だった頃に彼女が浮かべていた、彼女の本当の笑顔だ。

 

 

「……良かった、やっと笑ってくれた」

 

 

 だから、つい言葉が口から漏れた。

 

 

「……え?」

 

 

「しのぶさんには…やっぱりその笑顔が一番ですね」

 

 

 お館様、あんまり自信は無かったんですけど、もしかしたらこの我慢強い、頑張り屋さんを俺でも少しは支えることが出来るかもしれません。

 

 

 驚いたような表情をするしのぶに向けて優しい微笑みを返しながら信乃逗(しのず)は、この日、ほんの少しだけ自分に自信が持てた。

 

 

 




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