魔法使いが守る水平線   作:アルティメットフリーダム

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はい!タイトル通りバレンタイン特別編です!
特別編なのでネタ多め+いつも以上に雑ですけどね…
一応本編終了後のつもりです


特別編
バレンタイン特別編


 

 

 

本日は2月14日、そうバレンタインである。が俺はいつも通り執務室で仕事だ。秘書艦の電は用事があるらしく、ここにはいない。

 

バレンタインなんていつもと変わらない日常なんだよ。今までもこれからもな。…ってのは建前であり、今年は少し期待している。なぜなら…

 

コンコン

 

「あいよ。誰だ?」

 

「木曾だ。入っていいか?」

 

「おういいぜ」

 

艦娘がいるからである。扉が開いて木曾が入ってくるが、背中になにか隠してるな。

 

「どうした木曾?」

 

「あ〜今日はバレンタインだろ。だから…その…ほらよ!」

 

ウェッ‼︎木曾がなんか投げつけてきた⁉︎俺はなんとかキャッチして、それを見ると色んな形をしたチョコが詰まった袋だった。

 

「え?木曾これって…」

 

顔を上げるとそこに木曾の姿はなかった。いやぁ〜まさかチョコ貰えるなんてねぇ〜

 

ん?なんかドタドタ足音が…

 

「出遅れたか‼︎」

 

「うおぉい‼︎」

 

利根⁉︎なにをそんなに慌ててんの⁉︎

 

「提督‼︎今日はバレンタイン!これは吾輩の気持ちじゃ‼︎」

 

そう言って差し出したのはハート形のチョコ…いや直球過ぎない?

 

「お、おう。ありがとう」

 

「うむ!味わって食べるのじゃぞ!そr」

 

「ちょっとどいて‼︎」

 

「ぐふっ‼︎」

 

利根ぇぇぇぇ‼︎利根が川内に突き飛ばされたよ‼︎利根気絶しちゃってるよ⁉︎廊下の壁でジョ◯ョの花◯院が死んだ時みたいなことになってるよ‼︎どんな力で突き飛ばしたんだよ川内さん‼︎

 

「はい提督!バレンタインだから手作りチョコあげる!」

 

「あ、ああ…ありがとう…」

 

川内の手作りチョコか。普通に美味そうだ。

 

「じゃ!用事は済んだからじゃあね!」

 

川内、嵐のように現れ嵐のように去って行ったな…その嵐の被害者が一名いるけど、そっとしておこう。

 

「あれ?扉開いてるって利根⁉︎どうしたの⁉︎」

 

「その声は霧島か。ついでにそこでぶっ倒れてる利根を連れて行ってくれ。俺も協力するから」

 

「とりあえず、提督。日頃の感謝の気持ちです」

 

「おう。ありがとな」

 

霧島はチョコを俺に渡して、利根は念の為、霧島と協力して入渠ドック連れて行った。さて仕事にもd

 

「お、提督やないか。ちょうどよかったわ」

 

戻れないな!

 

「龍驤か。どした?」

 

「今日はバレンタインやからな。初めて作ったから形はあれやけど味は大丈夫やから安心してや」

 

そう言って渡してくる袋には川内と同じ生チョコが入ってる。形的には川内の方が綺麗だか味は大丈夫だろう。

 

「ありがとう。後で食べるよ」

 

「味は保証するで!ほな、うちはこれから演習あるさかい」

 

「おう。頑張れよ」

 

ふぃ〜これでひと段落

 

「よぉ!提督!」

 

な訳ないよね!

 

「天龍、お前も演習だろ?」

 

「まぁ、そうなんだが…これをよ…」

 

流石にここまで来たら読める…チョコだな。まぁ予想通り天龍から差し出されたのは長方形の箱に入ったチョコだった。

 

「おう。ありがとよ」

 

「お、おう…じゃ、じゃあな!」

 

天龍は走り去って行った…えっと待てよ…後、貰ってないのは…

 

「やぁ司令官」

 

「おう、響」

 

「バレンタインだk」

 

「テートクー‼︎バーニングラァァァァァァァァァブ‼︎」

 

ああ〜面倒いのが来たよ。

 

「お前は黙っとれ」

 

《バインド》

 

「おふ⁉︎」

 

とりあえずやかましい帰国子女を拘束する。なんか言ってるが無視だ。

 

「んでどうしたんだ響。っつても大体わかるんだが…」

 

「…あ、ああ。感謝の気持ちだ。受け取ってくれ」

 

俺は響らしい水色の包み紙に入ったチョコを受け取った。

 

「あ〜スパシーバだったか?チョコは後でいただくよ」

 

「ふふっ…ハラショー。じゃまた」

 

よしこれで仕事に…ん?袖を引っ張られてる?

 

「あの…司令官さん…」

 

「電?」

 

「えっと…その…」

 

背中になにかを隠して赤面しながらモジモジする電…可愛い‼︎…じゃなくて‼︎

 

「どうかしたのか?」

 

「ひ、日頃の感謝の気持ちなのです!」

 

電が差し出した袋には形が歪で焦げ目もある手作り感満載のチョコチップクッキーが入っていた。

 

「もしかして、今日の予定ってこれを作っていたのか?」

 

「はいなのです。間宮さんに教えてもらいながら作ったのです」

 

「そうか、ありがとう。食べてもいいか?」

 

「なのです!」

 

俺は電から受け取った袋を開けて、クッキーを一枚食べる。うん、美味い。

 

「美味いよ、こりゃお返し頑張らないとな」

 

「良かったのです!お返し楽しみにしてるのです!」

 

電の満面の笑顔…笑顔という希望を俺は守り続けないとな。

 

「よし電!とっとと仕事終わらせてちょっと遊びに行くか!」

 

「えっ!いいのですか?もしなにかあったら」

 

「なにかあったプラモンスターが知らせてくれるから大丈夫だよ。ほら仕事だお前ら!」

 

《ガルーラ》

 

《ユニコーン》

 

《クラーケン》

 

プラモンスターはあちこちに散らばっていった。

 

「でもそれじゃ司令官さんの魔力が」

 

「この程度で魔力切れ起こすほど魔力は少なくねぇよ。ほら執務室に行って仕事終わらせるぞ!」

 

「はわわっ‼︎急に引っ張らないで欲しいのです!」

 

「はははは!すまんすまん!」

 

電の手を引き執務室へ走る。こんなに楽しいバレンタインは生まれて初めてだった。

 

ちなみにこの後、他の艦娘達にもバレンタインチョコを渡され、ホワイトデーのお返しをどうするか悩みまくる羽目になることになるんだが、その時の俺は知らないし、また別のお話…あれ?なんか忘れてるような…

 

「待って欲しいのです!金剛さんを忘れているのです!」

 

「あ…」

 

やかましい帰国子女をバインドで拘束したまんまだ…

 

「テートクー‼︎早く私をreleaseしてくださーい‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 




これ思いついてから三時間ぐらいで書いたんですけど…金剛、利根すまない。※金剛は単なるネタ要員として登場させました。
とりあえず…なのですは可愛いのです‼︎

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