ゼルダの伝説〜異世界の兵士共 NS(イセカイのツワモノドモ ニュー・ストーリー)〜 作:油揚げパン
輸送ヘリと迎撃ヘリから伊丹達が見えて来た。
『青島隊長!要救護者、肉眼で確認!』
『こっちも確認、伊丹ぃ!周囲安全確保をするぞ!10カウントで行くぞ!照明弾撃ち方ヨーイ…10…9………、3、2、1、今ァ!』
迎撃ヘリから放たれた複数の照明弾は、周囲に太陽が現れた様に伊丹達を明るく照らす。
照らされた辺りのスタルベビーが1体、また一体と崩れていっき、光から逃げる様にする個体も見られた。
○
救援ヘリのスピーカから大音量で『照明弾が来る』と聞いた伊丹
「…聞こえたな!高機動車に戻れ!」
「了解ッス!」
「ミュイ様達は目を瞑って光は直接見ないでください。失明しますので」
前線で突撃していた伊丹は高機動車まで後退し、黒川はミュイお嬢様達に目を隠す様に促す
『撃ち方ヨーイ!10、9…』
「ロゥリィ!もういい!下がれぇ!!」
「えぇもうぅ~…よい…しょ」
振り回していたダイゴロン刀を背負う様にして高機動車へと走る
『3、2、1、今ぁ!』
照明弾が複数発射され、囲まれた高機動車を中心にまるで昼になった様な光が周囲を照らす。
「照明弾の光でホネ達が逃げてるッス」
伊丹は広域無線を取り、ヘリに連絡する
「こちらアベンジャー…助かります。」
『おう、今降りっから中の奴らに負傷者いたら報告してくれ』
輸送機が着地し、中から出てきたのは安全確保に降りた隊員だったが…
「…何で防護服?」
通常の服ではなく、バイオテロ用防護服に見を包んだ複数の隊員達だった
「お疲れ様です伊丹二尉殿!スタルベビーと戦闘をしていたとの事ですが…何方が戦闘してましたか?」
「あ、あぁ、警護対象者は高機動車で待機してる、黒川衛生員と桑原伍長以外はヤッてたけど…」
「…了解!では警護対象者を先に搭乗させます。」
「あ、あぁ頼む」
「二尉殿達は、のち程搭乗願いますので…」
「……もしかして、ヤバかったり?」
「自分からは何も言えません!」
『伊丹達にはVIPルーム用意してるから、そっちに乗ってくれ』
広域無線のも交えて、やり取りをしていると、ミュイ様達との荷物が運び出され、伊丹達が防護服の自衛隊員達に案内された輸送機の中には隔離用シートで区画された場所だった。
「……おい、怪我して無いだろ!よく見ろよ!」
「いいから、VIPルームに早く入れよ」
「俺は無実だぁ!」「そおッスよ!」
「すいません!青島二佐からの指示なんで…」
強制的に隔離エリアへご案内される伊丹達
「ちょっとぉ!何でリンクはそっちなのよぉ~!」
消耗したレレイとロゥリィは隔離エリアだが、弓や遠距離攻撃テュカやヤオ、リンクは普通だった
「いや、オレ達エルフ組は弓だし…誰かさんと違って近づく事してないし、レレイは魔法で吹っ飛ばした時に粉砕したスタルベビーの骨粉浴びてるじゃん。それにアッチよりマシじゃない?」
リンクは哀れむ様な目で隔離エリアの隅を見る
「ムグぅぅ!」
白兵戦及び、スタルベビーからの負傷により強制的に防護服に包まれ、拘束具でストレッチャーに固定された栗林、リンクから見れば、まるでギブドの様だ
「ソイツは骨共から負傷されてるからな、念入りに調べねえと…原田医官殿がお待ちかねだ」
「あの田原二尉殿、新種のウイルスサンプルが手に入るかもって、ウッキウキですもんね」
「…あ、あの人か」
リンクは以前、自衛隊病院で、自分の体を不気味な笑顔で血を抜いたり、体の中を見れる白黒写真や輪切りに見える機械で見て、ブツブツ言ってたハッキリ言って、みずうみ研究所の博士より頭が可笑しそうな医者の顔を思い出した。(※67話で登場)
「…ごしゅそ〜さま…で、いんだっけ」
リンクが祈る様なポーズをしている
「なにやってんだリン坊?」
桑原伍長がリンクが変な事をしているので聞いてみた。
「ニホンでは哀れに思った人を拝むって習慣があるってクラタが持ってる
「ブフォ!!…あぁ、『
「?」
とりあえず、みんな(?)無事に乗り込みフィローネ駐屯地へと向かうのであった
「