東方/聖杯戦争   作:オルノ

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深夜テンショーーン!


召喚ダイジェストその2

 、、、

 

 

 、、、

 

 

 、、、

 

 

 、、、なんかでた。なんか金色のお面をつけた青い人が出てきた。

 

 

 「キャスター、アヴィケブロン。召喚に応じて参上した。」

 

 「あ、貴方誰ですかぁ!」

 

 「、、、アヴィケブロン。ソロモン・ベン・ユダ・イブン・ガビーロールだ。君が私のマスターではないのか?」

 

 「知りません!何のことですか!?」

 

 

 

魔法の森では青マントとタイツの金色仮面と地蔵少女が言い争うシュールな空間が展開されていた。矢田寺成美は毎日の日課である瞑想、もとい日向ぼっこをしていた。ああ、この無仏の時代に民を救うにはどうすれば。むにゃむにゃり。そんな事を考えながらの日向ぼっこなのだった。あ~衆生救わないとなぁ~Zzz、、、そんな彼女の願望をおせっかいな聖杯は聞き届け、令呪を授けてしまった。同時に、彼女と同じく救世を望み無機物に生命を与え使役する魔術師とめぐり合わせた。

 

 

 「つまり君は聖杯戦争もサーヴァントも何も知らないんだね?」

 

 「そうです!戦争なんて物騒な物参加しません!」

 

 

聖杯は地蔵少女に救世の機会を与えた。しかし、聖杯戦争のリスクについての情報は何一つ与えなかった。アヴィケブロンは考える。今回の聖杯戦争は何か様子がおかしい。聖杯が授ける情報もめちゃくちゃなものが多いうえ、マスターが東洋の神を模した石像のゴーレムだし、そもそも空気中の魔力濃度が神代に近い。現代ではこんな空間は存在しないはずだ。神代で聖杯戦争が行われる訳が無いし、ここは現代から隔離された秘境か何かなのだろうか。

 

しかし、この土地は何と素晴らしい。ゴーレムの素材にできる魔術素材の山ではないか。そこら辺に転がる石ころを使うだけで高性能なゴーレムが制作できるほど潤沢な魔力と魔術素材に溢れたこの土地は予算の多くかかる自身の能力を最大限活用できる。何よりゴーレムを操る者として、石像でありながら生きているマスター?が気になってしょうがない。彼女の秘密を解き明かせば、『原初の人間(アダム)』ひいては人類の救済を果たせるかもしれない。

 

ひとまずは情報が足りない。

 

 

 「君の名前を教えてくれないか。」

 

 「え、、、矢田寺成美です。」

 

 「そうか、、、ナルミ。君の巻き込まれてしまった聖杯戦争について説明しよう。君の命は僕にもかかわるし、君も知らなくてはいけない。」

 

 「は、はい、、、正直まだ状況飲み込めないんですけど、、、」

 

 「よろしい。ひとまずは情報交換するとしようか。」

 

パチン

 

アヴィケブロンが指を鳴らすと地面が盛り上がり、ゴーレムが鋳造された。ゴーレムは近くの木を殴り倒し、折れた根元を荒く擦ると消滅した。

 

 「君は過去の英霊を呼び出し、殺し合う『聖杯戦争』に巻き込まれたんだ。」

 

アヴィケブロンは折れた木の切り株に座った。

 

 

 「勝者になった魔術師と英霊はどんな願望でも叶えられる権利を与えられる。そのために参加者は死に物狂いで戦うだろう。君もその覚悟をしてほしい。」

 

 

 「凄い、、、」

 

 

ここにマスターが誕生した。ゴーレムとゴーレムマスターはこの世を救うことができるのか。

 

 

 

 

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 「わーい!わーい!」

 

 「あら、こいし。はしゃいじゃってどうしたの?」

 

 「あのねあのね!新しいお友達と追いかけっこしているのよ!」

 

幻想郷の地底、地霊殿の主古明地さとりが庭の花壇を手入れしていると妹の古明地こいしが駆け込んできた。無意識を操る程度の能力を持つこいしは人に気付いてもらいにくい。姉である自分でも気づかない時がある。そんな妹に友達ができたらしい。喜ぶこいしの顔を見ると悪い相手ではないらしい。妹が喜ぶ様子は姉としてもうれしい。

 

 「それは良かったわね。なんていうお名前なの?」

 

 「えーとね。らんさーお兄さんっていうの!」

 

らんさー、、、地底の主である自分が知らないということは地上の住人かしら?まさかこいしがさらってきたとは思えないし、自力で地底まで来たのならある程度は実力あるようね。注意もいらないでしょうし、私は書斎に戻っていましょうか。せっかくできた妹の友達の気分を害したくないし。花壇の手入れも区切りが良いし、片づけを始めましょう。

 

さとりが立ち上がり、片づけを始めようとすると塀が粉砕された。

 

 

 

「まてぇ!クソガキィ!」

 

 

轟音と共に現れた赤髪の武者は身の丈以上ある槍を振り回しながらこいしに向かっていった。さきほどまで手入れしていた庭の芝生は掘り返され、観葉植物は切り倒された。さとりの能力で心を読んでも読み取れるのは純然たる殺意のみ。殺意の対象であるこいし自身もキャッキャッキャッキャッと笑いながら槍を避けていく。

 

 「ちょ、待ちなさーい!!」

 

さっきまで自分が手入れしていた庭が荒れていくのに耐えきれず、大声を上げた。

 

 「一体貴方はだれ!?こいしのお友達ってこの人なの!?なんで私の庭を荒らすの!?」

 

 「そうだよ。この人がらんさーお兄さん。いけないんだ~塀壊しちゃって。」

 

 

 「うるせぇ!オレは鬼武蔵、森 長可だ!!」

 

 

 「貴方こそうるさい!鬼武蔵なんて知らないわよ!なんでこいしを殺そうとしてんのよ!」

 

 「遊んでやってるだけだろ!」

 

 「ほーら鬼さんこちらー!」

 

こいしの挑発に乗った長可は獣のような絶叫を上げ、追いかけて行った。地霊殿を破壊しながら。さとりは吹き抜けていった暴力の嵐に唖然とし、その場で腰を抜かしてしまった。人でありながら妖怪であるこいしと渡り合い、さとりの能力で心を読んでも殺意しか読み取れないほど単純な思考を持つ彼は一体何者なのだろう。さとりはゆっくりゆっくり立ち上がり、後片付けをペットたちに任せて書斎に戻ることにした。書斎にはいくつか本があるから森 長可という人物を調べてみよう。

 

そういえばこいしの手に赤い模様が見えたけどあれは、、、いや、もう疲れた。あとで聞こう。

 

 

 

 

 

地底にマスターが誕生した。無意識な少女と特に考えないランサーは聖杯に何を願うのか。

 

 

 

 

 

 

 

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 稗田家邸宅で、唸る少女がいた。稗田家九代目当主、稗田阿求である。

 

今、幻想郷で何か起きている。そう自分の勘が伝えているが、情報も調べる手段もない。一体どうすれば、、、そんな事を一日中考えていた。ここ最近頻発している妖怪や神霊の体調悪化や、何やら企てごとをしている魔術師三人組、幻想郷中で確認されている怪人物の目撃。勘が鈍くてもはっきりわかるほど何かが起きていた。新たな異変の幕開けだろうか。幻想郷のすべてを記録する者としてどうにか状況を書き留めたい。しかし、規模が小さく情報を聴ける相手もいない。こういう時、妖怪の山の烏天狗なんかは自力で調べられるから羨ましく思う。

 

もやもやとするが書き留める情報がないので資料の整理をすることにした。考え事を整理するにはもってこいの作業だ。無心になって膨大な記録を整理していた時に一冊の資料に目が留まった。記録によると約三百年前に書かれたものらしい。中身は特殊な降霊術に関するもので、普段だったら読まないようなジャンルだった。考え事のしすぎかただの気まぐれか、とにかく普段と違ったのでその資料に目を通した。パラパラと読んでいくうちに気になる項目を見つけた。

 

 

 『暗殺者 偵察、闇討ち、情報収集に特化した位なり。』

 

 

丁度普段と違っていた彼女はこの書物どうりに降霊をし、暗殺者なる物に手伝ってもらうことにした。まあぶっちゃけると彼女は極端に暇だったからおかしな行動をとった。わざわざ水銀を調達し正確な魔法陣を描き召喚の呪文を唱えた。きっちり正確に。結果は見事大成功。いつの間にか令呪が宿り、召喚した暗殺者は勤勉に働き、情報はうまいこと集まった。結果分かったことがある。

 

 

 「これ、幻想郷終わるんじゃないの?」

 

 

まず最初に、魔術師たちが何をしでかしたかを知り、自分が召喚したものがいかに強力な存在かを知り、今後幻想郷がどうなっていくのかを悟った。人智を超えた英雄が幻想郷で暴れまくる?無事に済むわけがない!

 

 「英霊とは人を超えた存在。七騎だけでも手のかかる存在が七騎以上も召喚されているのです。無事に済むわけがございませんな。」

 

白い髑髏の面を着けた暗殺者、ハサンは自分のマスターをねぎらうため、茶を入れていた。片腕が棒のようになっているくせに器用なものである。召喚が成功してから三日目、阿求の指示に従い幻想郷中の情報集収を行っていた。ハサンのもたらした情報により阿求の執筆活動は飛躍的に捗ったが、同時に心的ストレスも飛躍的に増えた。

 

 「現在確認されている英霊はあなたを含めて六騎。魔術師の話が本当なら追加で後八騎来るんでしょう?十四体もの超人が殺し合いなんかしたら幻想郷が壊滅するわよ!全く、八雲紫は何やっているのよ。」

 

 「私の技術を以てしても幻想郷の管理者、八雲紫の住処には侵入できませんでした。奴が今何をしているか探ることはできません。」

 

 「貴方はよくやってくれているわ。」

 

阿求は書き途中の記録を閉じ、ハサンに向き直る。

 

 「私は稗田家の主としてこの聖杯戦争を記録しなければいけない。聖杯はその次よ。」

 

 「承知しております。我が主は貴方様。どうぞこのハサンめを使い潰してくださいませ。」

 

自分のようなか弱い人間でも忠義を尽くす英霊に少し困ってしまう。英霊となったほどの人物なのだから堂々としても良いだろうに。

 

 「大丈夫よ。貴方の宝具さえあればどんな強い英霊でも倒せるわ。」

 

 

 

 ふふふふふふふふふ、、、、、、

 

 

 くくくくくくくくく、、、、、、

 

 

広い稗田家邸宅に静かな笑い声が響き渡る。

 

 

傍観者のマスターと呪腕のハサンは聖杯を奪い合う者たちを記録する。

 

 




書いてて気づいたんですけど未だに女性鯖が出てないですね、、、もう六騎出たのに。

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