遊戯王 NEXT HERO GENERATIONS   作:黒羽01

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ふわふわ時々ズバッと

荻 遊斗  LP8000 手札5

天使 智香 LP8000 手札5

 

 

 

 

 

「俺が先攻か……、魔法カード《(イー)-エマージェンシーコール》を発動! デッキからE・HERO(エレメンタルヒーロー)モンスター1体を手札に加える! 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) エアーマン》を加える!」

E・HERO(エレメンタルヒーロー)……、優奈ちゃんのHERO(ヒーロー)とは違う?」

「……? よく分からないが……、《E・HERO(エレメンタルヒーロー) エアーマン》を召喚!」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) エアーマン LV4 ATK1800

 

背中にファンの付いたバックパックを背負う、バイザーを装着したヒーローが現れる。

――さっきは失敗したが今回はいけるか?

 

「《E・HERO(エレメンタルヒーロー) エアーマン》が召喚・特殊召喚に成功した時に効果発動! デッキからHERO(ヒーロー)モンスター1体を手札に加える! 《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ファリス》を手札に加える! 手札の《D-HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ》を捨てて《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ファリス》の効果発動! 手札からこのカードを特殊召喚!」

 

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ファリス LV5 ATK1600

 

紫色のアーマーを纏うヒーローが現れる。

 

「召喚・特殊召喚に成功した《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ファリス》の効果発動! デッキから同名以外のV・HERO(ヴィジョンヒーロー)モンスター1体を永続罠カード扱いで俺の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く! 《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース》を置く!」

 

棘の付いた濃い青色のアーマーを纏うヒーローの幻影が現れる。

 

「《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ファリス》をリリースして永続罠扱いの《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース》の効果発動! このカードを特殊召喚!」

 

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース LV3 ATK900

 

ファリスにインクリースの幻影が重なるとインクリースの姿が実体化する。

 

「魔法&罠ゾーンから特殊召喚した《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース》の効果発動! デッキからレベル4以下のV・HERO(ヴィジョンヒーロー)モンスター1体を特殊召喚する! 《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン》を特殊召喚!」

 

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン LV4 ATK1000

 

青紫色のアーマーを纏うヒーローが現れる。

 

「召喚・特殊召喚に成功した《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン》の効果発動! デッキからHERO(ヒーロー)モンスター1体墓地に送る! 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) シャドー・ミスト》を墓地に送る! ここで墓地に送られた《E・HERO(エレメンタルヒーロー) シャドー・ミスト》の効果発動! デッキから同名以外のHERO(ヒーロー)モンスター1体を手札に加える! 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) オネスティ・ネオス》を手札に加える! そして墓地の《E・HERO(エレメンタルヒーロー) シャドー・ミスト》を除外して《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン》の効果発動! デッキから《融合(ゆうごう)》を手札に加える!」

「そういえばHERO(ヒーロー)も《融合(ゆうごう)》を使うんだっけ」

「魔法カード《融合(ゆうごう)》を発動! 俺の手札・フィールドから融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、EXデッキからその融合モンスター1体を融合召喚する! 手札の水属性HERO(ヒーロー)モンスター《E・HERO(エレメンタルヒーロー) リキッドマン》とフィールドの風属性HERO(ヒーロー)モンスター《E・HERO(エレメンタルヒーロー) エアーマン》を融合! その光で世界を照らせ! 融合召喚! 来い、マイフェイバリット! レベル7《E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー》!!」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー LV7 ATK2500

 

青いマントを身に付けた赤いスーツのヒーローが現れる。

 

「おぉ……、一段とカッコイイモンスターが出てきた!」

「だろ? 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー》の効果でフィールドに存在する俺のモンスターの攻撃力は俺のフィールドのモンスターの属性の種類×200ポイントアップする!」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK2500→2900

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース ATK900→1300

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン ATK1000→1400

 

「特殊召喚に成功した《E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー》、HERO(ヒーロー)融合モンスターの融合素材となって墓地に送られた《E・HERO(エレメンタルヒーロー) リキッドマン》の効果発動! 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) リキッドマン》の効果でデッキから2枚ドローして手札を1枚墓地に捨てる! 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー》の効果でデッキから《ミラクル・フュージョン》を手札に加える!」

「フュージョンってことは更に融合召喚してくるって訳ね」

「当然! 魔法カード《ミラクル・フュージョン》を発動! 俺のフィールド・墓地からE・HERO(エレメンタルヒーロー)融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外して、EXデッキからその融合モンスターを融合召喚する! 墓地の水属性モンスター《E・HERO(エレメンタルヒーロー) リキッドマン》とHERO(ヒーロー)モンスター《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ファリス》を融合! 絶対零度の力を操れ! 融合召喚! 来い、レベル8《E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ)》!」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) LV8 ATK2500→3100

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK2900→3100

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース ATK1300→1500

V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン ATK1400→1600

 

氷雪のような白いマントを身に付けた白いスーツのヒーローが現れる。

 

「開け! ヒーローが集うサーキット! アローヘッド確認、召喚条件はHERO(ヒーロー)モンスター2体! 《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース》と《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン》の2体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク召喚! 来い、リンク2《X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー》!」

 

X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー LINK2 ATK1900→2300 ↑ ↓

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK3100→2900

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) ATK3100→2900

 

杖を持つ青いスーツのヒーローが現れる。

 

「墓地の《D-HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ》を除外して効果発動! デッキから《D-HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ》1体を特殊召喚!」

 

D-HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ LV6 ATK800→1400

X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー ATK2300→2500

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK2900→3100

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) ATK2900→3100

 

悪魔の風貌のヒーローが現れる。

 

「《X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー》のリンク先にHERO(ヒーロー)モンスターが召喚・特殊召喚された場合に効果発動! 墓地の融合魔法カード、フュージョン魔法カード、チェンジ速攻魔法のいずれか1枚を俺のフィールドにセットする! 《ミラクル・フュージョン》をセット! そして再び開け! ヒーローが集うサーキット! アローヘッド確認、召喚条件はHERO(ヒーロー)モンスター2体以上! 《D-HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ》とリンク2の《X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー》の2体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク召喚! 来い、リンク3《X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター》!」

 

X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター LINK3 ATK2500→3100 ↙ ↓ ↘

 

片腕に謎の薬品が入っている注射器のような武器を装着しているヒーローが現れる。

 

「《X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター》及びそのリンク先のHERO(ヒーロー)モンスターの攻撃力は墓地のHERO(ヒーロー)モンスターの種類×100ポイントアップする! 墓地には《E・HERO(エレメンタルヒーロー) エアーマン》、《E・HERO(エレメンタルヒーロー) シャドー・ミスト》、《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) インクリース》、《V・HERO(ヴィジョンヒーロー) ヴァイオン》、《D-HERO(デステニーヒーロー) ディアボリックガイ》、《X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー》の6体がいる! よって600ポイントアップだ!」

 

X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター ATK3100→3700

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK3100→3700

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) ATK3100→3700

 

ドレッドバスターが腕の武器を地面に突き刺すと、その地点から赤色のオーラが地面を伝ってヒーローたちの足元に到達すると、オーラがヒーローたちを包む。

 

「更にセットしてある魔法カード《ミラクル・フュージョン》を発動! 俺のフィールド・墓地からE・HERO(エレメンタルヒーロー)融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外して、EXデッキからその融合モンスターを融合召喚する! 墓地の光属性モンスター《X・HERO(エクストラヒーロー) ワンダー・ドライバー》とE・HERO(エレメンタルヒーロー)モンスター《E・HERO(エレメンタルヒーロー) シャドー・ミスト》を融合! その眩き聖なる光で全てを照らせ! 融合召喚! 来い、レベル8《E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング》!」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング LV8 ATK2600→3600

X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター ATK3700→3500

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK3700→3500

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) ATK3700→3500

 

金色の光輪を携える白いスーツのヒーローが現れる。

 

「《E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング》は除外されている俺のE・HERO(エレメンタルヒーロー)モンスターの数×300ポイントアップする! 除外されているE・HERO(エレメンタルヒーロー)モンスターは2体の《E・HERO(エレメンタルヒーロー) シャドー・ミスト》、《E・HERO(エレメンタルヒーロー) リキッドマン》の3体、よって900ポイントアップだ!」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング ATK3600→4500

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

 

 

 

 

荻 遊斗  LP8000 手札4

EXモンスターゾーン

X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター ATK

メインモンスターゾーン

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) ATK

E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング ATK

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK

空き

空き

魔法&罠ゾーン

空き

空き

空き

空き

空き

フィールドゾーン

空き

 

天使 智香 LP8000 手札5

EXモンスターゾーン

★空き

メインモンスターゾーン

空き

空き

空き

空き

空き

魔法&罠ゾーン

空き

空き

空き

空き

空き

フィールドゾーン

空き

 

 

 

 

 

「じゃああたしのターンだね、ドロー!」

 

デジャヴを感じる盤面になったが……、果たしてどんなカードを使ってくるんだろうか。

 

「手札の《ファーニマル・ベア》を墓地に送って効果を発動! デッキから永続魔法《トイポット》1枚をあたしのフィールドにセットする! そしてそのまま発動!」

「ファーニマル……融合特化のカテゴリか」

 

天使のような白い羽が生えたぬいぐるみのようなピンク色の熊が現れると、地面に空いた穴から巨大なガシャポンを引っ張り出す。

 

「手札を1枚捨てて《トイポット》の効果を発動! デッキから1枚ドローして、そのカードがファーニマルモンスターだった場合、手札からモンスター1体を特殊召喚できて、違った場合はドローしたカードを墓地に捨てるよ」

「デッキトップを操作しないで運任せ……、いや、外しても墓地肥やしにはなるのか」

「偶に大事なカードが墓地に行っちゃうこともあるけど、だいたいは問題ないから気にしない! ドロー!」

 

手札のカードがコインに変わるとガシャポンに入り、ガシャポンが稼働してカプセルが放出される。

 

「……ドローしたカードは《ファーニマル・オウル》、ファーニマルモンスターだから手札の《ファーニマル・ペンギン》を特殊召喚するよ!」

 

ファーニマル・ペンギン LV4 ATK1600

 

モコモコの耳当てをしているぬいぐるみのようなペンギンが現れる。

 

「あたしのフィールドに《トイポット》が存在する場合、墓地のファーニマルモンスターを対象に墓地の《ファーニマル・ウィング》を除外して効果を発動! 対象のモンスターを除外して1枚ドローする……、《ファーニマル・ベア》を除外して1枚ドロー! 更にあたしのフィールドの《トイポット》を墓地に送って1枚ドロー! そして墓地に送られた《トイポット》の効果を発動! デッキから《エッジインプ・シザー》1体かファーニマルモンスター1体を手札に加える……、《ファーニマル・ドッグ》を手札に加えるよ!」

「一気に手札を3枚も補充するとは……」

「いや、荻君もさっきのデュエルでやったからね?」

 

はて、何の事やら……。

 

「《ファーニマル・ペンギン》の効果を発動! 手札から同名以外のファーニマルモンスター1体を特殊召喚する! 《ファーニマル・オウル》を特殊召喚!」

 

ファーニマル・オウル LV2 DEF1000

 

ぬいぐるみのような梟が現れる。

 

「手札から召喚・特殊召喚に成功した《ファーニマル・オウル》の効果を発動! デッキから《融合(ゆうごう)》を手札に加えるよ! そしてそのまま発動! あたしの手札・フィールドから融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、EXデッキからその融合モンスター1体を融合召喚する! 手札のエッジインプモンスターの《エッジインプ・シザー》とフィールドのファーニマルモンスターの《ファーニマル・ペンギン》を融合! 悪魔の爪と冷たき羽よ! 今交わりて、全てを引き摺り込む怪物となれ! 融合召喚! 現れて、レベル8《デストーイ・ハーケン・クラーケン》!」

 

デストーイ・ハーケン・クラーケン LV8 ATK2200

 

海の怪物の名を持ち触手の先端が刃物になっている継ぎ接ぎだらけの紫色のぬいぐるみのような烏賊が現れる。

――刃物が飛び出た継ぎ接ぎだらけのぬいぐるみ、ふわっとしているファーニマルから一転したデストーイのビジュアルに悲鳴を上げる子供が続出したとかしないとか。

 

「《X・HERO(エクストラヒーロー) ドレッドバスター》を対象に《デストーイ・ハーケン・クラーケン》の効果を発動! このカードのダイレクトアタックを封じる代わりに対象のモンスターを墓地に送るよ!」

「そういえば破壊じゃなくて墓地に送る効果だったか」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ) ATK3500→2900

E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング ATK4500→3900

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK3500→2900

 

デストーイ・ハーケン・クラーケンが触手を地面に突き刺すと、ドレッドバスターの足元から現れて絡めとり、そのまま引き摺り込む。

 

「手札を1枚デッキの一番上に戻して墓地の《エッジインプ・シザー》の効果を発動! 墓地から守備表示で特殊召喚するよ!」

 

エッジインプ・シザー LV3 DEF800

 

悪霊が宿る複数の鋏が連なった物体が現れる。

 

「魔法カード《融合(ゆうごう)》を発動! あたしの手札・フィールドから融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、EXデッキからその融合モンスター1体を融合召喚する!」

「なっ!? もう1枚持っていたのか!」

「フィールドのデストーイ融合モンスターの《デストーイ・ハーケン・クラーケン》とファーニマルモンスターの《ファーニマル・オウル》、エッジインプモンスターの《エッジインプ・シザー》を融合! 全てを見通す目と悪魔の爪よ! 海の悪魔と交わりて、魔境の牙獣となれ! 融合召喚! 現れて、レベル8《デストーイ・サーベル・タイガー》!」

 

デストーイ・サーベル・タイガー LV8 ATK2400

 

あちこちからサーベルの刃が飛び出ている継ぎ接ぎだらけの紫色のぬいぐるみのような虎が現れる。

 

「《デストーイ・サーベル・タイガー》がモンスターゾーンに存在する限り、あたしのフィールドのデストーイモンスターの攻撃力は400ポイントアップするよ!」

 

デストーイ・サーベル・タイガー ATK2400→2800

 

「そして墓地のデストーイモンスター1体を対象に融合召喚に成功した《デストーイ・サーベル・タイガー》の効果を発動! 対象のモンスターを特殊召喚するよ! 《デストーイ・ハーケン・クラーケン》を特殊召喚!」

 

デストーイ・ハーケン・クラーケン LV8 ATK2200→2600

 

海の怪物の名を持ち触手の先端が刃物になっている継ぎ接ぎだらけの紫色のぬいぐるみのような烏賊が現れる。

――確かデストーイ・ハーケン・クラーケンには2回攻撃を行える効果があったはず。

……全部の攻撃がダイレクトアタックになればピッタリライフを削り切れる。

だが、俺のフィールドにはまだヒーローたちが存在している。

その上アブソルートZero(ゼロ)はフィールドを離れた時に相手フィールドのモンスターを全て破壊する強制効果がある。

ダイレクトアタックをするならそれを乗り越える必要がある。

 

「《E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ)》を対象に《デストーイ・ハーケン・クラーケン》の効果を発動! このカードのダイレクトアタックを封じる代わりに対象のモンスターを墓地に送るよ!」

「その効果って同名制限は無いのか!?」

 

E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング ATK3900→3700

E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー ATK2900→2700

 

デストーイ・ハーケン・クラーケンが触手を地面に突き刺すと、アブソルートZero(ゼロ)の足元から現れて絡めとり、そのまま引き摺り込む。

――ダイレクトアタックを放棄するにしてもデストーイ・ハーケン・クラーケンの攻撃力はヒーローたちの攻撃力を下回っている。

……いったい何をするつもりだ?

 

「フィールドを離れた《E・HERO(エレメンタルヒーロー) アブソルートZero(ゼロ)》の効果が発動! 相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

「モンスターを3体以上素材に融合召喚した《デストーイ・サーベル・タイガー》は戦闘・効果では破壊されないよ」

 

フィールドを冷気が包み込みデストーイ・ハーケン・クラーケンが凍り付いて砕け散る。

 

「魔法カード《魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)》を発動するよ! 1ターンに1度しか同名カードを発動できないけど、デッキから《融合(ゆうごう)》とエッジインプモンスター1体を手札に加える! 《融合(ゆうごう)》と《エッジインプ・シザー》を手札に加えるよ」

「同名制限があるだけでメリットしかないカードか」

「《ファーニマル・マウス》を召喚!」

 

ファーニマル・マウス LV1 ATK100

 

ドーナツを抱える白い羽の生えたぬいぐるみのような水色のネズミが現れる。

 

「《ファーニマル・マウス》の効果を発動! デッキから《ファーニマル・マウス》を2体まで特殊召喚するよ!」

 

ファーニマル・マウス LV1 DEF100

ファーニマル・マウス LV1 DEF100

 

「魔法カード《融合(ゆうごう)》を発動! あたしの手札・フィールドから融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、EXデッキからその融合モンスター1体を融合召喚する! 手札の《エッジインプ・シザー》とフィールドのファーニマルモンスターの《ファーニマル・マウス》3体を融合! 悪魔の爪と小さな牙よ! 今交わりて、密林の魔獣となれ! 融合召喚! 現れて、レベル6《デストーイ・シザー・タイガー》!」

 

デストーイ・シザー・タイガー LV6 ATK1900→2300

 

腹部から巨大な鋏が飛び出ている継ぎ接ぎだらけのぬいぐるみのような水色の虎が現れる。

 

「《デストーイ・シザー・タイガー》があたしのフィールドに存在する限り、あたしのフィールドのデストーイモンスターの攻撃力は、あたしのフィールドのファーニマルモンスター及びデストーイモンスターの数×300アップするよ! 今はデストーイモンスターの《デストーイ・サーベル・タイガー》と《デストーイ・シザー・タイガー》がいるから600アップするよ!」

 

デストーイ・サーベル・タイガー ATK2800→3400

デストーイ・シザー・タイガー ATK2300→2900

 

「融合召喚に成功した《デストーイ・シザー・タイガー》の効果を発動! 融合素材にしたモンスターの数までフィールドのカードを破壊できるよ! 《E・HERO(エレメンタルヒーロー) The() シャイニング》と《E・HERO(エレメンタルヒーロー) サンライザー》を破壊するよ!」

「――なっ!!?」

 

デストーイ・シザー・タイガーの腹部から鋏が射出されるとThe() シャイニングとサンライザーを真っ二つにして破壊する。

 

「魔法カード《死者蘇生(ししゃそせい)》を発動! 互いの墓地からモンスター1体をあたしのフィールドに特殊召喚する! あたしの墓地の《デストーイ・ハーケン・クラーケン》を特殊召喚!」

「――くっ!?」

 

デストーイ・ハーケン・クラーケン LV8 ATK2200→3500

デストーイ・サーベル・タイガー ATK3400→3700

デストーイ・シザー・タイガー ATK2900→3200

 

海の怪物の名を持ち触手の先端が刃物になっている継ぎ接ぎだらけの紫色のぬいぐるみのような烏賊が現れる。

――連続攻撃とかの話じゃなかったわ……コレ。

 

「バトル! 《デストーイ・シザー・タイガー》、《デストーイ・ハーケン・クラーケン》、《デストーイ・サーベル・タイガー》の順でダイレクトアタック!」

「――くぁっ!!?」

 

8000-3200=4800

4800-3500=1300

1300-3700=-2400

 

鋏のような鋭い爪、刃の付いた触手、サーベルの如き牙が一斉に迫ってきてなす術もなく攻撃を喰らってしまう。

 

 

 

 

 

天使 智香 WIN

 

 

 

 

 

「えへへ、どんなもんよ」

「除去のオンパレードに瞬間的な火力の上昇……、後攻を取らせたら油断も隙もなかった」

「私からしてみればその感想はお二人さん共通なんだけどねー」

 

デュエルに勝ったのが余程嬉しかったのか、両手を腰に当てて胸を張りながら満面の笑みを浮かべている智香。

――あまり意識していなかったが……智香のは豊かに膨らんでいて、それが揺れるのを見て俺は咄嗟に目を逸らす。

 

「でもドローしたカードとかも含めて全部使い切ったのは、ちょっと悔しかったかな……、まぁ、そう簡単にやらせてはくれなかったと思うけどさ」

「そこはまぁ……、今のご時世、モンスターを1体だけ棒立ちにさせる方が珍しいと思うが……」

 

――やはり展開した状態で一掃されるのはくるものがあるな。

……展開に全振りして返しのターンで再展開できるとはいえ、防御用のカードを増やしてみるのもいいのか?

 

「あ、そうだ……、これから街の方のショップに行こうと思っていたんですけど姫花さんもどうですか?」

「お、いいね! 荻君も一緒にどう?」

「是非一緒に――と言いたいところなんですが、流石に部屋の荷物をどうにかしないと……」

「あぁ、それもそうだね……、じゃあまたの機会に!」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「――これでよしっと!!」

 

部屋に運び入れた荷物の山を片して、その時に出たゴミを分別して運んでいたら外は既に暗くなっていた。

――結局作業は夜までかかってしまったか。

 

「明日の準備も終わっているし……、暇だ」

 

デュエルアカデミアの入学に必要なものは準備してあるし、後は明日に備えて寝るだけになってしまった。

――作業の途中で同じ階の人への挨拶を終わらせてしまったのが仇になったか。

 

「……ちょっと外の空気でも吸うか」

 

不意に外の景色を見て、星空が広がっていたからそう思った。

――確か屋上は出入り自由だったよな。

そう思ってすぐに部屋を出て屋上に向かう。

 

「――これは……」

 

都会ながら故郷のものに劣らない星空に驚きながら声を漏らす。

結構階数のあるマンションだから、街の景色も一望できて少し得をした気分になる。

――夕陽とかここで見たら凄そうだな。

 

「――あれ? 智香か?」

「――ふぇ?」

 

先に屋上にいた見覚えのある人影を見て声をかけてみる。

ふわふわのウェーブのかかったピンク色の長い髪の少女。

――フリルの付いた薄いピンク色のオフショルダーの服に濃い茶色のスカート、そこに薄いピンク色のショールに花柄のストールという昼間に会った時と違う格好であったが。

 

「あの……、どこかで会いましたっけ?」

「――え? いや、昼間に――」

「――あっ、さっきわたしの事を智香って……、ひょっとして智香の知り合いの方……」

「……ん?」

 

――何故か1人で納得したようだが……、こっちは状況に追い付いていない。

 

「あ、紹介がまだでした……、わたしは天使 結花(あまつか ゆか)です、智香は双子の妹なんです」

「ふ、双子!?」

 

――確かに外見の特徴は見間違える程同じに見えるが、昼間にあった智香とは違って、どこか儚げな印象を感じた。

 

「――俺は荻 遊斗、昼間聞いた話だと智香の部屋の隣が俺の部屋らしい」

「あ、智香とわたしは同室なのでお隣さんですね」

「そ、そうだったのか」

 

微笑む結花を見て少し戸惑う。

――初対面の異性なのに物怖じしないのか。

 

「ところで、ここに入居しているってことは荻くんもデュエルアカデミアに?」

「あ、あぁ……、といっても明日からだけど」

「えへへ、実はわたしも明日からなんですよ」

 

 

 

 

 

その後、しばらく結花と話をしていた。

互いの事や軽い世間話とか。

 

――これが結花との……出会いだったな。

 




というわけで今回はファーニマルデッキとのデュエルでした。
ファーニマルって見かけによらず脳筋よりなのが私は好きです。
4月からのルールだとデストーイ融合モンスターを直接メインモンスターゾーンに呼び出せるので1ターンキル能力も元通りになるのが恐ろしいですが……。
しかし、仕組んだわけでもないのに両者共にここまで回るとは……。
実際に回してみると案外ってのが多くてビビっています。

では次回もお楽しみに

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