ハリーポッターと忘却のハルピュイア   作:カネナリ

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07のカリスタ=コルーダさんの内面を書いてみました。すごいありきたりな人物になってしまった。うーん、難しい。


噂話

「ねえねえ、カリスタさん知ってる?あの噂」

 

レイブンクローの談話室に入ると私の友人が話し掛けてきた

なんの噂だろうか

ホグワーツには変な噂は絶えん

つい先程聞いた噂なら男子生徒が女子生徒を医務室に連れ込んだけしからん噂のことだろうか

 

「そう!その噂のこと。しかもその二人、美少女と美少年って話じゃない!これは確かめるっきゃないでしょ」

 

そんなに興奮するな

レイブンクローに馬鹿が居ると思われるだろう

それに噂を鵜呑みにするとは頂けないな

美少女とか美少年とか言われているが噂に尾ひれがついて実際はそこまで可愛いくはないだろう

 

「おいコラ、人に水を指すのはあんたの悪い癖だよ。まあ生粋のショタコンであるカリスタさんを、満足させる男の子なんて居ないもんね」

 

ショタコンではない可愛いものを愛でたいだけだ

どこかに少女のような容姿だけどしっかりと男の子していてギャップでキュンとして

それでいて守りたくなる儚い雰囲気を纏っていて逆に守られたくなる強い心を持っていて

私と同じ知性の持ち主である絶世の美少年は居ないものか

 

「いつも思うけど、カリスタさんの理想高すぎじゃない?そんなんじゃ婚期逃すよ」

 

君はチャラい男にヤリ捨てられそうだがな

汚ならしい男と日々を過ごすくらいなら独身を貫く方がよっぽどましだ

そうに決まっている

 

「私は大丈夫です。逆にカリスタさんは恋をしたらコロッといきそう。いろいろな意味で」

 

失礼なことを言う奴だ

色恋などで今まで育ててきた私の慧眼が曇るとでも思ったら大間違いだ

例え恋をしてもフィルター越しにそいつの本性を見抜いてやるさ

 

「いやー、ハハハ。流石はカリスタさん、言うことが違うねぇ」

 

全く調子の良い奴だ

それでは噂の二人に会いに行こう

なに、噂を確かめてとっちめてやるだけだ

性の乱れはよくないからな

本当に美少年かもしれないとは考えてないからな

 

「ホラホラ~、そんなこと言ったって興味津々なのバレバレだよ。やっぱり期待してんじゃないの?」

 

期待なんぞしとらんわ

ただ私は寮の減点に繋がる行動を自粛させようとだな

…?

どうした?そんなアホ面晒して

まさか私を笑わせようとしているのか

残念だがそんなんじゃ私から笑いを取ることなど夢のまたゆmブフォ

すまん笑ってしまった

 

「なに馬鹿なことしてんの、後ろ見な後ろ!」

 

カリスタ=コルーダは友人があまりにも五月蝿いので後方に振り返った

そこには手を繋いでいる仲睦まじい二人組が今し方談話室に入ってきた

 

方や今にも消えてしまいそうな程儚い雰囲気を纏う黒髪の御令嬢

方や御令嬢をリードする鋭い目付きのイケイケな銀髪の王子様がいた

それらは凹と凸で、弱さと強さで、攻めと受けで、黒と白でありどこからどう見てもお似合いの二人であった

 

カリスタ=コルーダは生粋のショタコンで隠れているがロリコンでもある

異性と同性どちらもイける質な変態は二人ともストライクゾーンにおもいっきり入っている

そんな変態が仲睦まじい二人の姿を見たら思わず涎を垂らしてしまうのも仕方あるまい

 

「うっわあ~、すんごい美男美女。噂以上に綺麗だったわ。…どうしたのカリスタさん?さっきから固まって、って汚な!涎拭きなさいよみっともない!」

 

はっ、いかんあまりにも可愛すぎて意識が飛んでいた

まさか生きているうちにあのような存在と出会えるとはな

私の人生も中々捨てたもんじゃないな

だが組分けに居たか?どうにも思い出せん

 

「黒髪の女の子はレイラ=ジュリアちゃん、銀髪の男の子はレーニン=ヒートニーくん。カリスタさんが覚えていないのはねえ、ヒートニーくんを見て鼻血を噴出しながら気絶したからだよ。誤魔化すの大変だったんだから感謝してよね」

 

その節はどうも

いつも助かっているよ

そうか鼻血を出したのも頷けるな

だが安心してほしい

今は現実味が無さすぎて目眩がするだけだ

 

「全然安心できんわ。それにしてもあの二人、仲良いわね。プレゼントなんてしてるし、やっぱりあの二人デキてるんじゃないの?」

 

ふむ、噂では既にいくところまでイっているらしいな

しかしだ、ここで真偽がどうのこうの言ってても埒が明かない

 

「ん?カリスタさん、あんたまさか」

 

そう本人に直接聞けばよかろう

丁度片割れが部屋に行った今が絶好の機会だ

善は急げ、ではイってくる

 

「え!?ちょ、待ち!……あらら、行っちゃった」

 

さて、愛しのレンきゅんは物寂しそうに座っている

ガールフレンドと離れるのが寂しいのだろう

その寂しさを私が癒してあげよう

おっと、まずは名前を確認せねば

見知らぬ人に名前を呼ばれるのは恐がられるからな

 

「ええ、僕がレーニン=ヒートニーですけど」

 

はぁ、いい声だ

変声期は過ぎているのか声は低い

耳元で愛を囁かれたら死ぬかもしれん

おっとっと、会話を続けなければ

黙っていると不審に思われてしまう

 

取り敢えずは自己紹介だ

私はどんな呼ばれかたでも気にはしない

カリスタお姉様と呼んでも良いぞ

 

「それで、コルーダさんは僕に用でも?」

 

用か、レンきゅんのおみ足をペロペ…噂の確認だ

美少年が美少女を医務室に連れ込んでズッコンバッコンした噂だ

突然の話題に困惑した表情を見せるレンきゅん……イイ!!

 

「はあ、噂ですか。うーん、友人が体調を悪くさせたので、医務室に案内しただけですが」

 

ほうほう、入学二日目にして医務室の場所を把握済みとな

とんだプレイボーイだ全くもってけしからん

しかし「案内した"だけ"」とな

 

…レンきゅん嘘をついたって無駄だ

噂ではレンきゅんは教室に戻っていないという話じゃないか

レンきゅんは体調を崩していないのにずっと医務室に居た

一時間もあればあーんなことやこーんなことまでヤリたい放題だ

どうせヤったんだろう?

そこのところどうなんだいレンきゅん

 

「戻らなかった理由ですか?女医さんに友人を看護するお手伝いを頼まれたからですが」

 

なに、女医だと?ホグワーツで女医といえば……そうだったなマダムが居ることを失念していた

あの仕事に真っ直ぐな人が噂のような情事を許す訳がない

いや!マダムでもレンきゅんにかかればワンチャン…無いな、うん、無いわ

 

マダムのお陰で冷静になれたな

思い返してみるとレンきゅんに結構失礼なこと言っている

取り敢えず謝っておこう

 

しかしヤってないのか

ということは普通の友達という関係か

残念だ噂通りならくんずほくれつしているところを見学したかった

おっとっとっと、レンきゅんが不審な目でこちらを見ている

危ない危ない顔に出かけていたようだ

誤魔化しとして噂は消しておくことを約束しておこう

アフターケアは大事ってどこかで聞いた覚えがあるのでな

 

「まあ、僕としてはあらぬ噂が無くなるのは助かります。ありがとうございます、コルーダさん」

 

いやはや、人助けってのはいい気分になるもんだ

先程からチクチク刺さっている視線がなければな

ちらっと見たのは良いのだがレンきゅんのガールフレンドだった

その目は何か恐ろしいものでも見たのか恐怖に染まっている

…向けているの、私じゃないよな?

 

怖くなったので言外に何とかしてくれとレンきゅんに尋ねた

 

「リラちゃんって人見知りするみたいだから、コルーダさんのこと怖がってるんだと思う」

 

思わず泣きそうになった

私は一体何をしたのだろうか

ここにいてると死にたくなるのでレンきゅんに断りを入れて立ち去ることにしよう

 

何がいけないのだろう?

やはり私の目付きが悪いからか?

いっそのことリボンでも着けてみようか

…想像したらあまりにも間抜けな姿になった

やめておこう

 

「おかえりカリスタさん。それで?噂はどうだった?やっぱりデキてた?」

 

いいや、あの感じだとまだ恋とか愛とかは知らないな

レンきゅんとリラちゃんの間には確かな友情を感じた

割り込むのは今しかあるまい

私はやらんがな

 

「カリスタさんは単にビビっているだけでしょ。それにしてもデキてないって本当?熱のこもった目で見つめあっているけど」

 

おや?おかしいな

私の数多を見抜いてきた観察眼がしくじったとは

フッ、私も衰えたものよ

 

「カリスタさんはまだ13でしょ」

 

それに一瞬だけめっちゃキモい視線を感じたがそんな視線を送る人など居なかった

学校生活を楽しみすぎて私も鈍ってしまったか

反省せねば

 

「て、やば!!もうこんな時間。急がないとまた遅刻になっちゃう。ほら、カリスタさんも急いで!」

 

まあなんにせよレンきゅんとリラちゃんは美少年と美少女だ

これから人間関係で苦労することになるだろう

二人の行く先に幸があらんことを祈っておこう

 

 




カリスタ=コルーダとその友人
ホグワーツの三年生
レイブンクロー寮所属
双方ともそこそこ優秀だがどこか残念なところがある
カリスタは人を選ぶ性格なので友人以外の友達を持たない
何故か友人もカリスタ以外の友達を持たない
二人は幼馴染み

まあこんなところでしょうか
この二人組はちょくちょく出す予定です

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