FGORTA逸般人ルート   作:レベルを上げて物理で殴る(強制)

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戦闘シーンがとても難しかったので初投稿です。


特異点F
特異点F


 危うくゲームオーバーする所だったRTAはぁじまぁるよー。

 

>貴方は気づけば燃え盛る廃墟も同然の街にいた。

>あちこちから火の手が上がっているせいか、黒煙が至る所から上がっている。

>その上どうやら骸骨のような化け物が辺りを彷徨いているようだ。

 

 はい、特異点F、炎上汚染都市冬木に到着しました。当然の様にホモ君は立花ちゃん達とはぐれました。悲しいなぁ……。

 

 まあ、それ用のチャートも作っていたのでそちらの方を走りましょう。

 

 さて、まず最も優先するべきはサーヴァントを召喚するのに必要な聖晶石を9個、最低でも6個集める事です。

 と言うのもこの冬木のボスであるセイバーオルタ、通称黒王が最初の難関として凶悪な性能を有しているため数の暴力で押し潰す必要があるためです。それに加え、マスターの数が多いため安全策である一人一騎を実現するのにも最低2騎必要です。デミサーヴァントのマシュは正直今の時点だと戦力としては心許ないので……。

 

 なので、聖晶石が確定で落ちてるポイントを優先的に回りつつもタイムを確認し、可能なら余分に数を集めながら主人公を探します。ここでサーヴァントを召喚するため適当な霊地に行かずに合流を目的としたのはトロフィーのための撃破数をシャドウサーヴァントで稼いでおくためです。

 『新たなる英雄』の条件であるサーヴァントの一定数撃破はゲーム開始時にランダムでその数が設定されるため、可能な限り倒して行かないと最後まで獲得できずに地獄を見ます(13敗)まあ、悲しい事に現状ホモ君はサーヴァントに効く攻撃方法を持ってないんですけどね……。シャドウサーヴァントと遭遇する前にキャスターのサーヴァントを引いて強化してもらうかキャスニキにルーンで強化してくれる事を祈りましょう。

 

 というわけで倍速、イクゾー!

 

 因みに捜索中はできる限りスケルトンの集団を荒らす事を心がけます。少ないとはいえ経験値は経験値。自ら矢面に立つ事になるホモ君は一ポイントたりとも無駄にはできません。それに今のホモ君なら……。

 

>貴方は背後からスケルトンの頭部を殴りつけた。

>スケルトンの頭部が粉々に砕け散った。

 

 パパパッとイッて、終わりっ! 秒殺です。

 

>突如現れ、仲間を倒した貴方に警戒したのかスケルトン達は距離をとりはじめた。

 

 サーヴァントじゃ無いのに距離をとっても無駄なんだよなぁ……。

 

>貴方は素早く一体のスケルトンの懐に飛び込み、身体を繋ぐ背骨を砕いた。

>地面に倒れこんだスケルトンは瞬く間に動かなくなった。

 

 はい、ホモ君がでんこうせっかをすれば確定で落とせますのでこれを繰り返し……ました。雑魚の蹂躙に見所とか無いからね、仕方ないね。

 

 それじゃ再び倍速です。先程の戦闘前に3個は確保できていますので残り三個を確保したら主人公の捜索を重点的に行いましょう。早くしないとシャドウランサーとアサシンを撃退してしまいホモ君の撃破数が減少しちゃうので。あと、これだけ派手に動いてシャドウアーチャーからの狙撃を心配される方が居ると思いますが、彼は柳洞寺、というより地下の黒王様を守っているため不用意に近づかなければ狙撃される事はありません。もし不安要素を挙げるとしたらシャドウランサーの枠が武蔵坊弁慶だった場合はシャドウライダーがマップを徘徊してるので合流前に遭遇する事ですね。

 

>貴方は何となく、港の方が気になった。胸騒ぎがする……。

 

 ここで直感先輩? しかもこのテキストは仲間とか友好NPCがやばい時に表示される奴ですね……。仕方ありません、ここでオリチャー発動して港の方へ向かいます。運がよければ聖晶石も手に入るので完全に無駄という事は無いはずです。

 念の為、スケルトンを狩ってボロ稼ぎしたポイント使って逆境だったり気弾などの戦闘スキルを取ったりしてから行きます。お願いだから厄ネタだけは許してください! 何でもしますから!

 

□■□■□■□■□■□■□■□■

 

 平常時、幾つものコンテナが立ち並び、多くの人が寄港する船舶に積荷の上げ下ろしを行っている港。だが、そんな港も今ではまるで化物が暴れた様に壊れ、拉げたコンテナの残骸が転がり、災禍の炎に呑まれ生気の一片も無く荒れ果ててていた。

 

 そんな廃れた港内。そこで息を荒げ、ただひたすらに走り続ける人影があった。

 かつて小奇麗に白黒のツートンカラーで統一されていた制服は土と灰と血によって薄汚れ、彼のその端正な顔も幾つもの切傷に汗と涙で今までの過酷さを伺わせていた。

 

「っ、はぁはぁ……早く、逃げないと……!」

 

 走り続けて数十分、休憩無しの全力疾走は確実に彼、藤丸立香の体力を奪い去っていた。

 気が付けば姉と幼馴染の姿は全く見えず、骸骨に追われて命辛々逃げ延びたかと思えば後ろの脅威が襲ってくる。

 

 あれは人ではない。その外見がどれだけ人に近くとも、あんなものが人であるはずが無い。

 

「うあっ!?」

 

 思考に気を取られた瞬間、身体のバランスを崩して荒れ果てたコンクリートに身体を打ち付ける。

 既に身体は限界、いくら精神が強くとも肉体はただの学生の範疇をでない立香が足を縺れさせて転倒したのは自明の理だった。

 だが、今回はそれが幸運だった。

 

 身体を倒れこませた直後、黒ずんだ鎖付きの短剣が音を立てて少し先の地面を破壊する。その軌道は、立香が立っていた場合頭を通り過ぎるものだった。

 

「早く……早く動けよ、俺の身体!」

 

 攻撃が来たという事は、もう自分との距離はそう離れていないと立香は確信する。疲れ果てた身体に力を籠め、一歩でも前に進もうと動き出した。

 

 だが、致命的に遅い。

 

 立香の後方に影が降り立つ。その姿は黒い靄が纏わり付いた髪の長い長身の美女であり、その手には先程地面を抉った短剣が握られている。

 

「死ぬもんか……こんな所で、死んでたまるか……」

 

 ゆっくりと、炎のおぼろげな光に照らされながら女は今だ立ち上がる事もできない立香に歩を進める。

 

 地面を這いずる立香の上で、女は短剣を振りかざした。

 

「俺は、まだ何も追いつけてないんだ……!」

 

 その瞬間、飛来した光弾によって女の身体が吹き飛ばされ、コンテナの山に激突した。

 

「――大丈夫か」

 

 立香の耳に聞き馴染んだ、探し続けていた幼馴染の声が聞こえる。

 

「勇……」

 

「遅くなった」

 

 静かに、淡々と、関係が浅いものが聴けば無感情にも聞こえるその声色。しかし、立香には確かに悔やんでいる勇の気持ちが理解できた。同時に、勇が何らかの方法で自分を殺そうとした女を吹き飛ばしたのも。

 

「大丈夫……とは言い難いけどまだ動ける」

 

 少々ふらつきながらも立香は立ち上がる。先程の転倒時にできたのか、カルデアの制服には新たに赤い染みができていた。

 

「嘘だ」

 

「確かに怪我とかしてるけどこの状況じゃそうも言ってられないだろ。それにぃっ!?」

 

 発言途中の立香を掴み、勇は大きく後方に飛び上がる。数瞬後、先程と同じく短剣によって地面が砕かれる。

 

「……化物め」

 

 二人が地面に着地すると同時、派手な音を立ててコンテナが地面に落下する。降り注ぐコンテナの奥からは、幽鬼のように傷一つ無い女が立っていた。

 

「立香」

 

「断る。親友を置いて行ける訳無いだろ」

 

 間髪いれず、確固たる意思を持って立香は返答する。例え死ぬとしても譲れないとばかりに。

 

「立花は……」

 

「それこそ愚問だろ。姉さんに一番辛い道を選ばせる気か?」

 

「……絶対に死ぬなよ」

 

「そっちこそ」

 

 短い問答、それで彼らには十分だった。

 すぐに立香は後ろに下がり、勇が前に出る。

 

 立香の前で勇はいつもの様に、されど立香には見慣れぬ型をとる。

 

「……こいっ!」

 

 空気を振るわせる一喝。それに反応し、女は一瞬で距離を詰めて短剣を脳天に振り下ろす。常人であれば反応することもできず貫かれる一撃。

 

「甘い」

 

 しかし、その攻撃は紙一重で勇の眼前を通って地面を砕くに留まる。その隙を逃さずその顔面に気を纏った一撃を与えて後方に吹き飛ばす。

 女の身体は水切りの様に二、三度地面を叩いて漸く停止する。

 

 そして、何事も無かったように立ち上がった。

 

「やはり効いてないか……」

 

 その姿を見て、吐き捨てる様に勇は言葉を零す。

 

 確信は無かった、だが予感はしていた。勇の本能とも言える様な直感が、()()自分では倒せないと告げていた。

 

 目の前の女に遭遇した時点で既に退路は断たれている。今更逃走を図った所で自分は兎も角立香が殺される事を勇は理解していた。そして、そんな選択を許容する事はできなかった。

 

「ならば、お前が飽きるまで付き合おう」

 

 今度は勇が距離を詰める。その速度は女よりも劣るものの人間離れした速度であった。

 懐に入る前に迎え撃つため女は勇に向けて短剣を突き出すが、それは疾走姿勢のまま繰り出された蹴り上げによって明後日の方向を貫くに終わる。そのまま、逆足の蹴り上げによって女はその身体を浮かせ、頭を空へと向かされる。

 

「――胴撃三連」

 

 首、鳩尾、臍の下、人体の急所が位置する三つをほぼ同時に殴りつける。無防備に受けた女の口からは大きく息が押し出され、僅かな時間女の身体は硬直する。その時間で勇は腰を落とし、その右手は橙色に発光する変化を遂げていた。

 

「気弾!!」

 

 十全の構えから放たれた剛拳が女の腹を突く。瞬間、橙色の光は集まり、光弾となって女の身体ごと前方へ押し進める。そのまま罅割れるほどの力で壁に女を叩きつけ、深くめり込ませてから光弾は消滅した。

 

「そうか、あの時吹き飛んだのはアレか!」

 

 遠目で見ていた立香はあの光弾の正体が分からずとも確信する。自分の上に来た女を吹き飛ばしたのは紛れも無くアレだと。

 

 そんな立香の確信を余所に、女は三度立ち上がる。

 

「……諦めたらどうだ?」

 

 勇のお願いとも言える質問の答えとばかりに女は手に持った短剣を高速で投擲する。その速度は立香を襲った時よりも速く、下手に触れるだけでもその手を持っていくだろう。

 

 だが、対応できさえすればそれはただの短剣でしかない。

 

「遅い」

 

 今度は身体を半身ずらし、気で強化した手刀で持ち手を叩いて地面に落とす。そのまま右足で短剣を踏みつける事で地面に固定させた。

 

 戦闘において相手の武器を潰す事は定石であり、有効な一手である。事実、今回の様に踏んで固定された物を引っ張って解放するのは難しく、通常なら相手はもう一方の短剣を手放し動くか、それともそのまま攻撃に移らせるかの二択を選ばせるのだから。

 

 しかし、相手は人知を超えた怪物である。

 

「なんっ――グッ!!」

 

 その細腕からは考えられないほどの怪力によって短剣を手元に戻され、固定していた勇の体制も崩れる。その隙を逃さず、女は反対の短剣を心臓目掛けて鋭く投擲する。

 その勢いを見て勇はよける事はできず、仮に素手で防いだとしても容易く身体を貫かれると確信する。故に即座に空中で身体を捻り、辛うじて腰の西洋剣を用いて短剣の投擲を防御する。

 が、その勢いを殺す事はできず、仕返しの様にコンテナの内に身体を沈ませた。

 

「か、ぁ……!!」

 

「勇っ!」

 

 折り重なるように瓦礫が落下して赤い鮮血がコンテナから飛び散り、()()()()()()()様な音が港に木霊する。それがどうしようもなく目の前の存在が人とはかけ離れている事を改めて認識させた。

 

 そして、今の一撃で勇の事を仕留めたのを確信したのか、まるで獲物を前に舌なめずりするかのように女は勇が叩きつけられたコンテナに歩いていく。

 

「あいつに近づくな!!」

 

 適当な瓦礫を掴み、立香は女に投擲するが容易く弾かれる。当たり前だ、立香は正真正銘の一般人であり、特筆される様な力なんて物は持ち合わせていない。

 

「……まだだ!」

 

 恐怖に震え、それでも立香は諦める事無く女に瓦礫を投げ続ける。十、二十、三十――

 女としてもうっとおしいのだろう、当たれば痛みは無くとも感触はある。いくら弾いてもそれが終わらないと考えればそれがどれだけ面倒な事か。

 

「ひ、っ……!」

 

 だからこそ、その足を止めて立香の方へと向き直る。邪魔をする者から排除する、理性が無い故の本能でその殺気を立香に向ける。

 

 

 

 

 

「――気を、逸らしたな」

 

 向けてしまった。

 

 小さく短い炸裂音、撒き上がる粉煙、腰下へと迫った影より昇った白い残炎が女の胴体を焼き裂く。

 

 もし、この女が黒く染まってなければ、バイザーをしていなければその表情は驚愕に染まっていた事だろう。

 

「許せ」

 

 動揺と苦悶、それにより生まれた隙を逃さずに剣はその黒き身体を両断した。

 

 仮に、彼女が、メドゥーサが本来の姿であったならばこの結末はありえなかっただろう。少なくとも初撃を受けた時点で油断などせず勇を全力で排除しに掛かったはずだ。だが、理性が掻き消え、本能のみで動く彼女はそれを成す事は無かった。

 

「……ゆ、う」

 

 消滅の黒い光の中で佇む幼馴染に立香は声を失う。

 

 五体満足、傷一つ無かった姿は過去の物。右手に輝く剣を握った勇は目を瞑らなければいけない程頭から血を流し、左腕は奇妙に捩れ曲がり、あれだけ真っ白だった制服はあの一撃で赤く、黒く、ボロボロに傷ついていた。




キリシュタリアの様にホモ君はなれないので失踪します。

これからの小説パートとRTAパートの割合について

  • ああ~(今の割合が丁度)いいっすね~
  • 小説パート増やして、ホラホラホラホラ
  • RTAパート増やすんだよ、あくしろよ
  • 更新までまーだ時間掛かりそうですかね~?

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