FGORTA逸般人ルート   作:レベルを上げて物理で殴る(強制)

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本作に登場する一部設定は作者の独断と偏見で考察を行ったものであり、TYPE-MOONにおける公式設定ではありません。また、登場する考えなどについても所詮は作者の足りない頭で捻り出したものなので、どうか寛大な御心でご覧頂けたら幸いです。

前話が頭おかしい(褒め言葉)伸びをしたので初投稿です。

※クラウ・ソラスなどの間に挟まる点は一度出したら消去しています。ご了承ください。


情報整理

「く、クラウソラスって……グラムやダーインスレイヴに並ぶトップクラスの知名度を誇る魔剣じゃない!? ロマニ、ロマニ・アーキマン! 聞こえてるなら応答しなさい!!」

 

『はい、どうかしましたか所ちょ、って勇君に立香君じゃないか! よかった、無事だったんだね!』

 

>突如として貴方の前にホログラムのロマニが現れる。

 

 ってわけで、なんかとんでもない事実が発覚したRTAはぁじまぁるよー。

 今回はキャスニキによってホモ君が持つ剣がクラウソラスだという事がわかった所から再開です。あの商人マジで何者だよ……(恐怖)

 

「ロマニ、今すぐ本元勇の持つ剣をスキャンして!」

 

『え、彼の剣ですか? カルデアに居た際見ましたけどその剣は結構神秘が残ってるくらいで……』

 

「貴方の意見は聞いてません。ただでさえ短時間なんですからさっさと調べなさい!」

 

「無駄だよ、何を知りたいかは知らねえがそいつの鞘にはかなりの隠蔽魔術が施されてる。直接剣身でもスキャンしなきゃわからねえだろうさ」

 

 はえー、流石はキャスター知らない情報をポンポンくれます。(ガバ回避したいから)いいゾ~コレ。

 

「……キャスター、貴方は何故この剣に詳しいのかしら? 鞘に関してはクラスだから、で済ませられます。ですが、この剣をクラウソラスと断定できたのは何故かしら。まさか名前が書いてある訳でもないでしょう」

 

「そりゃ、オレの剣はそいつが源流とも言われてるからな。知識だけならちったぁあるさ」

 

 ああ、そういえば生前剣持ってましたね彼。神話に詳しくなければゲイ・ボルクの印象が強くて忘れられてることが多いですが。

 

「剣……? あの、失礼ですがキャスターさんはランサーだけでなくセイバーにも適正のある英霊なのでしょうか?」

 

 マシュが驚いてますが当然の反応ですね。正直その三クラスに適正ある英雄とかパッと思いつきません、神話に詳しい人なら違うでしょうが私は詳しくないんで。ちなみに彼は現在実装済みのに加えてライダーのクラス適性もあると噂されてます、馬鹿じゃねえの(称賛)

 

「ああ、そういやアンタ等には真名を明かしてなかったな。……どうやらお仲間も揃ったみてえだし、今一度自己紹介でもさせてもらおうかね」

 

>キャスターが埃を払いながら立ち上がり、杖を構える。

 

「サーヴァント、キャスター。我が真名はクー・フーリン。キャスターってことで本調子じゃねえが改めてよろしく頼むぜ、カルデア」

 

『く、クーフーリン!? アルスター伝説に於ける大英雄じゃないか!!』

 

 はい、という訳でキャスニキの真名が明かされました。全く分からなかったですね(すっとぼけ)

 ゲイ・ボルクの印象が強い彼ですが伝説ではそれ以外にも幾つかの武器を使っています。その一つに剣がありましてその剣の名前が……名前、が……さーせん、ちょっと忘れたんでグーグル先生で調べてきま――

 

「クーフーリン……なるほど、クルージーン・カサド・ヒャンか」

 

 知っているのか藤丸!?(OTK塾感)

 

「へぇ、魔術師でもねえのに藤丸の坊主はよく知ってんじゃねえか。自分で言うのもなんだが一般人には朱槍の方しか知られてねえと思ってたぜ」

 

「有名な所だとカルブレ・ニア・フェルとの戦いで使用したんですよね。恐槍ドゥヴシェフで心臓を貫いてしかば、じゃなくて身体が地面に地に落ちる前に首を斬った……自分の認識は大丈夫ですか?」

 

「……ああ、バッチリだ。いくら文献が残ってるらしいとはいえそこまでスラスラ言えるとはな」

 

「ありがとうございます、クーフーリンさん」

 

 何やコイツ(真顔)

 確か原作主人公の社会成績って2だった気がしたんですけど……これもう成績表の5とかじゃ収まらないレベルでは? 自分、クルージンはともかくドゥヴシェフとか聞いた事無いんですけど(困惑)

 ……なんか怖くなってきたんでカルデアに帰還したら立香君のステを確認しましょう、若干ロスになりますが変なフラグが仕込まれてたら笑えません。申し訳ないがガバイベはNG(鋼の意思)

 

「まあ、彼の真名には驚きましたが良いでしょう。確かにクルージンにはクラウソラスが源流であるという説もあるから一応は筋は通っているしね」

 

「おう、疑いは晴れたようで何よりだ。……まあ、若干理不尽な疑いだったのには少し納得がいかねえがな」

 

「た、確かにそうですね……。所長、失礼な事を言ってしまいましたし一回彼に謝りませんか?」

 

「し、仕方ないでしょう!? だって、こんなわけも分からない状況で初めて出会った相手の剣についてペラペラ解説するとかどう考えても怪しいじゃない!」

 

「確かに、そう言われればそうですが……」

 

 あー、やっぱりこの時点のマシュは無垢というか人を疑う事が苦手というか、慣れてないですね。証拠に兄貴がちょっと困った顔してます。

 

「あー、盾の嬢ちゃん。さっきの奴は軽い冗談だ、別に怒っちゃいねえよ。寧ろ、ここで怪しまなきゃそれこそ心配だぜオレは」

 

「そ、そうだったのですか。すみません、わたしまだ余り他人との会話に慣れていなくて……」

 

「気にすんな、これから自然と慣れるだろうよ。……全く、一体どんな環境ならこんないい子が育つのかねぇ?」

 

「…………」

 

 キャスニキの一言がカルデア組の精神を抉っていくぅ! 

 初見の方のために説明しますとマシュちゃんはちょっとした実験(ソフト表現)で生まれた所謂デザイナーベビーでして彼女は平時でも30歳までしか生きられません。それだけでもあんまりです、が彼女は先程言った実験の事もありロマニが気づくまで誕生後14年間に渡り無菌室へ隔離・秘匿され監視されていてカルデア内を歩けるようになったのは15歳になってからでした。先程言った慣れてないというのもまだカルデア内を歩けるようになって一年しか経ってないからですね。あったまきた……(冷静)

 

 さて、流石にそろそろ動かないと不味いので移動するなり召喚なりの意見を出しましょう。ちなみに今のホモ君はサーヴァント召喚の詳しい知識がないので下手に喋るとカルデア組の好感度が下がるので注意しましょう。移動した場合にマシュの宝具覚醒イベを心配する方が居ると思いますがそれは道中、もしくは決戦前のシャドウアーチャー、エミヤで覚醒させるので大丈夫です。決戦時に多少は消耗してるでしょうが此方が令呪の事を伝えていれば使用して三回まで確定で宝具を発動してくれるのでそれまでに黒王を倒せば問題ありません。

 

 (ずっと同じ場所に留まって)おっ、大丈夫か大丈夫か?

 

『たしかに、勇君の言う通りだ。此方で見てる限り敵性反応は無いけど同じ場所に留まっていればそれも分からない』

 

「長い時間に同じ場所に居続けるのも怖いわね……。ロマニ、この近くに霊地はあるかしら?」

 

 この会話が出たという事はこの後は召喚に移行するようです。この後ロマニも言いますが校庭が霊地になってるのでそこで召喚を行います。

 

『幸運にもその学校の校庭が霊地ですよ、所長。サーヴァントの召喚も滞りなく行えるはずです』

 

「わかりました。……ところで貴方達、サーヴァントがどういったモノなのか、知識はあるんでしょうね?」

 

 チュートリアルらしく知識の確認が来ました。幸いこちらの知識は持っていてもおかしくは無いのであると答えます。無いと答えると無駄な説教とお話が待ってますので選ぶ理由なんて微塵もありません。

 

「俺も同じく。レフさんから一通りの説明を受けてます」

 

「それは結構。英霊とは何か、なんて初歩的な説明をしなくて助かったわ。それじゃ、立花を起こして校庭に移動しましょう。歩きながら今の私たちの状況についても説明するわ」

 

 あっ……そういや気絶してましたね彼女。クラウソラスのインパクトですっかり忘れてました。まあ後で誰かが情報共有するでしょう(適当)

 

「あっ、すいません所長。外に出る前にクーフーリンさんに一つ質問したいのですが大丈夫ですか?」

 

 おっと、外に出る前に立香君のインターセプトです。正直タイム的に歩きながら話したいんですが……こっちの事情も考えてよ。

 

「何の話か知らないけど、それなら歩きながら話せば……」

 

「そうするとあの骸骨に襲われた際の対応が僅かでも遅れる危険性があります。それに、骸骨ならまだいいですが俺達が戦ったというシャドウサーヴァントが襲ってこないとも限りませんし」

 

 ああ、至極当然の心配でしたね。前知識無しでシャドウサーヴァント襲われれば慎重にもなりますわ。

 

「いや、そいつについては心配ねえよ。坊主達が倒したのと嬢ちゃん達が倒したので能動的に襲ってくる奴は全部だ。セイバーの野郎は篭って動かねえし、後の二体は近づかなきゃ襲ってこねえよ」

 

 キャスニキの言う通り、現時点でこの特異点で能動的に仕掛けてくるエネミーはスケルトンぐらいなので別に問題ないんですよね。ここはキャスニキを援護して――

 

「それは絶対ですか、クーフーリンさん?」

 

「あ?」

 

()()()今自分達が戦ってる相手は襲ってこない、そう言い切れますか?」

 

「あの、立香先輩。彼はこの特異点について私達よりも詳しく――」

 

「詳しいとかの問題じゃないんだ、キリエライトさん。……シャドウサーヴァントは通常のサーヴァントの劣化品として話を進めますけど、俺がもし敵だとしたらそんなのが三人もやられた時点で何もしないというのは絶対にしません。すぐにやられた以上の戦力の補充、もしくは残存している戦力全てで倒しに行きます」

 

>少し身を乗り出し、立香は外を眺める。

 

「敵が籠城戦を行う可能性も無くは無いですが、個人的には相手がそれをするメリットが分かりません。いくらクーフーリンさんが強くても、籠城戦を行わなければいけない程相手が弱い訳が無いはずですから。……すいません、焦って素人考えで喋りすぎました。要するに動く前に疑問とかは全部解決させた方がいいかなって事で……」

 

「いや、大丈夫だ。その考えが出てくるだけ大したもんだぜ」

 

 よし、カルデアに帰ったら真っ先に幼馴染二人の情報確認しましょうそうしましょう(早口)

 ただの一般人がそこまですぐに考えるとかどう考えてもおかしいダルルォ!?

 

「よし、藤丸の坊主の言う事も一理あるからな、出る前に質問とやらを聞いとこうじゃねえか」

 

「ありがとうございます。では――勇の剣はクラウソラスの中で何番目くらいに強いものなんですか?」

 

「――え?」

 

 ファッ!?

 

「やっぱり気づいてたか、まあその頭なら気づくだろうなとは思ったが」

 

「貴方は勇の剣を見た時に確かにこう言いました。『輝きの剣だの炎の剣だの呼ばれた物の原型。()()()()()』と、その言葉が間違いでないのなら」

 

「ああ、お前さんの見立て通りだ。クラウソラスと呼ばれる剣は無数に存在する、そこの坊主が持ってんのもそう定義された一本だ」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!? クラウソラスは戦神ヌァザの剣の事じゃ……」

 

「その答えは坊主が今言ったろ、クラウソラスってのは輝きの剣や炎の剣なんかの物を纏めてを指す言葉でしかねえ。グラムやダーインスレイヴの様なただの一本を表す言葉と違ってな。形や使い手は違えどヌァザの物も勇の坊主の物もクラウソラスには違いねえって事さ」

 

 ……はぇ~(思考放棄)難しい話はちょっとよくわからないので連打して会話を飛ばします、どうせ薀蓄でしょうしね!(プレイヤーの屑)

 

「証拠に、アイルランド辺りではクラウソラスの定義に当て嵌まる剣が登場する民話が幅広くあります。もしかしたら、クラウソラスは神話時代の特産品か何かだったんでしょうね」

 

「そんな特産品があってたまるものですかっ!!」

 

「まあ、そいつは置いといて質問の本題であるその剣の格だが……ハッキリ言ってわからねえ。恐らく、剣身を見てもな」

 

「ふざけてる……って訳じゃなさそうですね、その様子からして」

 

「ああ。その鞘に刻まれてる隠蔽魔術がバケモンでな、その剣の全容が全く持って見通せねぇ。辛うじて剣本体にも効果が及ぶのと神秘の維持を目的とされてる事がわかるくらいだ。相当綿密に、慎重に組まれてやがるぜ、その魔術」

 

>苦々しそうにキャスターが言葉を零す。

 

「だがまぁ、大雑把になるが格についてはトップクラスと断言できるぜ。なにせその術式と神秘の量が証明してくれてるからな」

 

「確かに……私の中の英霊の感覚だと思いますが、その剣が宿す神秘は現代において規格外という言葉を送るに相応しいかと思います」

 

「成る程、それだけ分かれば十分です」

 

>満足したように立香は頷く。

 

「なんだ、もういいのか?」

 

「はい、勇の命を預ける剣が一級品と断定できたので」

 

「そうかい。ま、お前さんが納得したならよしとするかね」

 

「私はまだ納得できてないのだけれど……まあいいでしょう、それじゃあ立花を起こして校庭でサーヴァントを召喚するわよ」

 

「了解しました。立花先輩、起きて下さい」

 

「ん、ぁ……」

 

 お、立花ちゃん起こしにかかったという事は薀蓄は終わったようです。(長々話し聞いて)ぬわああああん疲れたもおおおおん!

 

 さ、それじゃ立花ちゃんに近づいて和菓子をお口に捻じ込みましょう。気絶して寝たとはいえ完全にストレス値がなくなったわけでは無いので。

 

 オッスオッス、起きてるか~?

 

「ふぁ、勇ぅ……?」

 

 寝起きの顔に髪が張り付いてエッッッッ!!! まだ理解できてないのかお目目パチパチしてるのが良いですねぇ……。

 

「ほら、姉さんしっかりして。腑抜けた顔勇に見られてるよ」

 

「ふぇ? ……!! ちょ、ま、み、顔見ないで勇!!」

 

「勇さん、いくら幼馴染でも乙女の寝起きをマジマジ見るのはどうかと思います」

 

>盾を構えたマシュが貴方の前に割り込んでくる。

 

 すいません許してください!何でもしますから!(迫真)

 こっから中ボスラスボスが待ち構えてるのにここで好感度が下がるのは不味いので誠心誠意謝ります。土下座も辞さない勢いで謝ります。好感度が下がると連携とかも悪くなるので余り下げたくないんですよねぇ。下げすぎてもフォウ君のフラグになってしまいますし(1敗)

 

「え、あ、その、そこまで謝られるとは……。こちらも反応が過剰すぎました、流石に盾を持ったのはやりすぎましたね。ごめんなさい」

 

 やったぜ。これで好感度の減少は微々たる物になったでしょう。初期マシュちゃんはこうして謝罪ごり押しすればある程度誤魔化せるのでこれからも活用していきます(人間の屑)

 

うぁぁ……見られた。よりにもよってだらしない寝起きの顔見られちゃったよぅ……

 

「ほら、いつまでも蹲ってないで行こうよ。姉さんが気絶した後の話もするから」

 

「気絶……? そうだ、勇の怪我は大丈夫なの!!」

 

「それも含めて話すから校庭に向かうよ。召喚の待ち時間なら話しても大丈夫だと思うから」

 

「わかった! 早く行こう!!」

 

 はい、という訳で早速ダッシュで校庭に向かいま――立花ちゃん速!? 多少とはいえ気で強化したホモ君に追い縋ってんですけど!?

 

「ふぅ……いやー、足速くなったね勇! 私が勇に負けるなんて小学校以来じゃないかな?」

 

>軽く息を吐いて立花は快活に貴方に向けて笑った。

 

 藤丸兄弟は化物か(震え声)

 二階だったとはいえ荒れ放題の廊下に階段を全力ダッシュして校庭に出てきたのになんでこの子は汗一つ掻いてないんや……。なにかスポーツでもやってるの?

 

「あれ、勇に言った事なかったっけ?」

 

 (調べて)ないです。いやまあ、コミカライズではたしかバレー部だかに入ってたのは覚えてますが。……男子バレー部は部員大量に要ますね、これは(確信)

 

「うん、前まではそうだったかな。ちょっと色々あって今幾つか兼部してるんだ。最初から入ったバレーでしょ、陸上に卓球、後テニスも誘われたっけ」

 

 ファッ!? 体力お化けかよ……。ていうかよく放課後一緒に帰れましたね立花ちゃん。

 

「あはは、バレー部以外の殆どが数合わせの入部だったからね。ちゃんと自分の予定を優先してもいいように立香が話を纏めてくれたし」

 

 シスコンかな? 姉の部活を説得して回る弟とか聞いた事ねえぞ……。まあ、RTA的にはどうでもいいので頭の片隅にでも留めておきましょう。それより、さっきマシュに邪魔されて渡せなかった和菓子を渡しましょう。なんかこの姉弟一回は和菓子渡すの失敗してない?

 

「え、これくれるの? 確かにお腹空いてたけど……ありがとう、勇!」

 

 ああ^~たまらねぇぜ。なんで可愛い子は何しても絵になるんでしょうかね? っと、後者の方からマシュが走ってきましたね。

 

「はぁ、はぁ、お二人共足が速いですね」

 

「もぐむぐ……マシュ、三人は?」

 

「それが、移動の途中で廊下が崩れたので迂回してくるようです。幸い怪我は無かったのですぐに来るかと」

 

「そっか、ならよかったー」

 

 ふむ、だったら今の内にホモ君の呼び方についてマシュに聞いて置きましょう。なんかさん呼称だったり先輩呼称がごっちゃになってるんで。

 

「あっ、それはその……勇さんの事も先輩と呼ばせて頂きたいのですが、立香先輩から相手の許可無くそう呼ぶのは不快感を与えかねないと言われまして」

 

「別にいいと思わない、勇? だってこんな可愛い子から先輩って呼んでもらえるんだよ? それなのに立香の奴はやれ怪しいだの何だのうだうだ言ってー……よし、こっち来たら一発叩いてやる」

 

「ぼ、暴力はだめですよ立花先輩!」

 

 成る程、別にへんなイベントフラグも無くただの教育の成果だったようです。今までのも全部こんな結果ならチャートがちゃーんと機能したのに……(激うまギャグ)

 呼称は別にこのままでもいいんですがノンケの方々の事も考えて先輩に変更してもらいましょう。コウカンドヲヨコセ……。

 

>貴方はマシュに先輩と呼んでも構わないと伝えた。

 

「ありがとうございます。それでは、これからはそう呼ばせてもらいますね。それと、どうかわたしの事も気安くマシュと呼んでください勇先輩!」

 

 ああ^~いいっすね^~。

 

「うむうむ、仲良き事は良き事かな……あれ、なんか違うような?」

 

「立花先輩、正確には後ろの良き事が美しきで……あ、あちらに所長達が見えました!」

 

 お、本当すね向こうでキャスニキが手を振って歩いて来てます。これで早速召喚に移行できま、あれ、表情が変わりま――

 

「逃げろ、藤丸の嬢ちゃん!」

 

>――貴方は立花の死を直感した。

 

□■□■□■□■□■□■□■□■

 

「逃げろ、藤丸の嬢ちゃん!」

 

 キャスターが鬼気迫る表情で叫んだ言葉を、私は理解できなかった。私が言葉を耳に届いてそして飲み込む事が出来たのは――

 

「大丈夫か?」

 

「――あ」

 

 勇が左腕で身体を抱いて、右腕の白い炎に包まれた剣で何かを高く弾き飛ばした時だった。それで漸く、私は誰かに殺されかけたと理解する。

 

「先輩方――」

 

「構えろマシュ・キリエライト!」

 

 頭上からの言葉、それをすぐさま証明するように私の目には幾重にも飛来する何かが映りこむ。おおよそ人の身で耐える事は出来ないと分かるほど多く、速く、鋭い何か。

 

「じっとしていろ」

 

 私たちを狙ったそれは、短くそう言い切った勇に悉く弾かれる。それが矢だと気づいたのは六本目が弾かれたときだった。

 二桁を越えた辺りで此方に狙いを定めたのか、私達に同時に複数本飛んで来る代わりにマシュや所長たちに向く矢は少なくなっていた。だけど、それでも勇は全くブレずに私たちを狙う矢を打ち払い、流し、焼き斬っていく。

 

 空気を裂く二本を斬り帰す。

 鉄をも貫く三本を一息に薙ぎ払う。

 大地を抉る四本を焼き尽くす。

 

 私を放さず、動く事無くただひたすらに剣を振るう。鬼気迫るその姿は一度も見た事無くて、だけど私を投げ出さず守るのは何時も見ている勇の姿そのものだった。

 

「大丈夫かテメエら!?」

 

 キャスターの大声が聞こえる。下手に合流すると状況が悪化すると理解しているのだろう、一定の距離をとって立香と所長を矢から守っていた。

 

「はい、キャスターさん! 此方は全員無事です!」

 

「それなら上等! 説明は後だ、ここから離脱する! クソッ、あの野郎急に仕掛けてきやがって……」

 

 最後にキャスターが小さく吐き捨てた言葉から察するに、シャドウアーチャーからの攻撃なのだろう。この学校に来る間の会話で異常に酷評してたから良く覚えている。

 

「組み分けは?」

 

「おう、坊主はそのまま嬢ちゃんを守れ! オレが藤丸の坊主、盾の嬢ちゃんはあの所長さんだ! わかったな? 行くぞ!」

 

「はい!」

 

 二人はそのまま駆けていく。だが、それよりも気になる事があった。

 

「ま、待って! 勇は二人とは違って人間で……!」

 

 何があったのかは知らないけど、勇が強くなった事はカルデアや今の姿を見て理解できた。だけど、それでも勇はただの人間だ、サーヴァントでも、デミ・サーヴァントでもない。

 今降ってきてる矢だって一本だって耐えられないだろう。それなのに、矢面に立たせる事を黙って見ている事なんて私にはできなかった。

 

「心配するな」

 

 優しい声が掛かり、腕の力が強まる。

 誰よりも危険なのに、それでも私の顔を見て真剣に思いを伝えてくれる。

 

「必ず、守る」

 

 返す答えは一つしかなかった。

 

「……うんッ!」

 

「一時的に姿を隠す、その瞬間に背中に乗ってくれ」

 

 小さく私が頷く。それを確認すると勇は右手の剣を大きく地面に叩きつけた。瞬間、まるで油にでも引火したように燃え上がった白い炎が大きな壁を作り出した。

 

「よしっ、行こう!」

 

 勇の首に腕を回し、離れないよう力を籠める。

 矢が炎を突き抜けた瞬間、勇は駆け出した。

 

「っ!!」

 

 速い。まるで車や電車にでも乗っていると感じるほど、圧倒的な風と共に景色が置き去りになる。既に校門は小さくなり始めていた。

 

「勇先輩! 立花先輩!」

 

「漸く来たか! テメエらは真ん中だ、ケツはオレが守ってやる!」

 

 既に校外に出ていたマシュ達に追いついて、三人は襲い来る脅威を、回避し、迎撃して燃え盛る街を駆け抜ける。

 

「右は、駄目だ矢が着弾した! 勇、その先の大きな交差点が見えるか!?」

 

「直進左折は瓦礫で駄目だ。瓦礫を吹き飛ばすにしてもそこで狙われる危険性がある、右折するしかない」

 

「チッ、あの野郎狩りでもするように俺たちを追い立てやがる!」

 

「それでもこの状況では逃げるしかありません! 行きましょう、皆さん!」

 

 状況を打開しようとする皆の声が私の耳に届く。

 

 私がこの街に来た時、勇と立香の二人の姿は何処にも無かった。

 まともな人間ならそれよりも先にまず自分の身を心配するだろう。だけど、その時の私は自分の心臓が抜け落ちたみたいに怖くて、心細くて、マシュが手を引いてくれるまでそこから動く事ができなかった。

 そのまま何も考える事も無く所長に出会って、カルデアと通信が繋がって、二人のバイタルっていうのが危険だって聞いた時には死んでしまいたいとすら思ってしまった。

 私には何も無いと、改めて実感した。誤魔化し続けていた物が否応無しに迫ってくる。

 

 私は、勇に回した腕の力を強めた。

 

 

 

 

 

 気が付けば、私たちは森の奥に入っていた。矢が地面を抉る音はまだ聞こえるが、それでも私達に向けて着弾する事はもう殆ど無くなっていた。

 

「な、何とか撒けた様ね……」

 

「はい。矢も近くに降ってくる事は無くなりましたし、敵の目から逃れられたと言っても過言では無いでしょう」

 

 所長とマシュは安堵してそう言葉を零す。だけど他の三人、男性組の表情が優れない、特にキャスターに関しては常に周囲を見回し、してやられたとでも言いたげな顔だ。

 

 足が止まり、地面に下ろされる。長い間おんぶされたせいで若干ふらつくが問題ない程度だった。

 

「……おいお前ら、いつでも動けるよう構えておけ」

 

「やっぱり、そうですよね。薄々そんな気はしてましたけど……」

 

「ちょっと、何不穏な事言ってるの。私たちは上手く攻撃から逃げられたじゃない」

 

 不機嫌そうに所長が言うが、その気持ちも分からなくは無い。折角、危険から逃げられたのだからもうちょっと気を抜いて良いと思う。

 

「残念だが所長さんよ、オレ達は追い込まれたんだ。セイバーの野郎が居る以外で最も危険な土地にな」

 

「はぁ? こんな森、精々()()()()()()()だけじゃない」

 

 そう、呆れた様に言い放った時だった。

 

『っ!?』

 

 今まで感じた事も無いほどの悪寒。心臓がまるで鷲掴みにされている様な絶大な拒否感が胸の内を支配する。頭の中で今すぐ逃げろと本能が叫んでいる。

 

「ぁ……ぁっ……」

 

 今すぐここから逃げよう、考える間もなく口を開こうとして――

 

「そら、来たぞっ……!!」

 

 

「■■■■■■■■■■■ーーー!!!!」

 

 

 ――その咆哮に、全てをかき消された。




星五サーヴァント貰えるので失踪します。

これからの小説パートとRTAパートの割合について

  • ああ~(今の割合が丁度)いいっすね~
  • 小説パート増やして、ホラホラホラホラ
  • RTAパート増やすんだよ、あくしろよ
  • 更新までまーだ時間掛かりそうですかね~?

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