イナイレ転生 〜全ての必殺技を覚えるプレイヤー〜   作:ユーズファー

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お気に入り100件ありがとうございます!

自分のモチベーションが継続されているのは皆さんのおかげです!

今回はその記念としていつもより張り切って書いてみました。

感想なんかもどしどし書いちゃってください!

それではどうぞ!


第8話

やあみんな黒修 全斗だよ。ん?なんか変わったって?気のせいじゃない。まぁ太陽神の化身使いで三国志の偉人にミキシトランスする人物と同じ苗字だった気はするけどね、

 

さて今日本に帰ってきて俺がジェネシスフラグをたたき折ったその回収のために強化委員になって全国を回っている。それで今どこにいるでしょうか? 正解はハッハッ

 

「ハアークション!!」

 

「大丈夫?黒修君。」

 

「あぁ、大丈夫だよ吹雪」

 

あ、……正解は北海道だ

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

まず俺が最初に探そうと思ったのは吹雪と決めていた。だってイナイレの重要ポジの一人だし彼のエタブリを生で見たい!俺の好きなキャラの一人だもん。

 

その為に俺は聞き込みをした。この近くにおれと同じくらいのサッカー少年はいないっかって、そしたらいつも大雪原にいるという情報を耳にした。…大雪原、あの思い出の場所かな

 

 

 

 

「うー、すごい大雪」俺は地元の情報を頼りに大雪原に向かっている。でもさすがにいるわけないかな、

 

「ん?これは…足跡だ」しかも俺と同じぐらいの、もしかして…「たどってみるか」ザッザッザッザッ

 

「ここは、」歩いて10分程度、そしたらでかい木が一本そびえ立っていた。なんと立派な

 

「うぅ うぅ…ぶるぶるぶる」どこからか声が聞こえる声は近いな ザッザッ

 

「!いた、」太眉で紫色がかった銀髪、小柄のマフラーをつけた少年が震えていた。彼に違いない。

 

       『吹雪 士郎』

 

「だ、大丈夫かい?」「ぶるぶるぶる」「!体が冷たくなってる!早く温かい所に行かないと!」俺はすぐに吹雪をおぶった。

 

一人はやだよぉ」…やっぱり原作ルートか

 

 

 

 

 

 

「はい、熱いから気をつけな」俺が泊まっている宿舎に戻り、俺は温かいココアをいれて吹雪に渡す。

 

「あ、あ、ありがとう……ふうー。うん、もう大丈夫だよ」

 

「それはよかった、俺は黒修全斗 君は?」俺は知っているけど自己紹介はお約束だ

 

「僕は吹雪士郎だよ。改めてありがとう黒修君」

 

「しかし、何であんな所にこんな冷たくなるまでいたんだい?」

 

「·····僕にとって特別な所だから。そういう君はどうしてあそこに?」

 

「あぁ、俺は動体視力を鍛えるためにちょっとスノボで特訓をとね。」 吹雪に会いに来たって言ったら怪しまれるからね

 

「そうなんだ、じゃあお礼に僕のお気に入りの所を教えるよ。あそこは僕にとって庭見たいなものだから」

 

「お、それじゃあお言葉に甘えてお願いしようかな」

 

ーーーーー

ーーー

ーー

「いーやっほーー!」ズザザザザーー

 

スノボを初めて5日、吹雪のお気に入りの場所で俺はすぐに感覚を掴み乗れるようになった。他にもかまくらを作ってお餅を焼いたりスケートや雪合戦もした。

 

「凄いね、もう乗りこなすなんて」

 

「いやースノボって乗りこなすと楽しいなー!なんか、風になった感じでさ!」

 

「うん、雪が風にしてくれる感じ、僕も好きだよ」ニコッ(◜ᴗ◝ )

 

くっ、このスマイル、俺が女だったら惚れていたね。

ガオオオオオオオ!

 

「ん?何だ今の」

 

「あー、山オヤジが来るね」 「山オヤジ?」

 

「ガオオオオオオオ!!」ズシン、ズシン

 

「熊!?」 「あー見つかっちゃった。」

 

「おおい!?そんな呑気に言ってないで逃げるぞ!」

 

「大丈夫だよ····それに、そろそろだし」

 

「ガオオオオオオオ!」

 

「近づいてくる!」

 

「·····出番だよ。」そうマフラーを掴み吹雪は言う。

 

ヒュゥーー

 

!!吹雪の雰囲気が変わった!これってもしかして!

 

吹き荒れろ!エターーナルブリザーード!」 パキッドドドドドドドドド!! ドゴォ!

 

「グオオオオオオオ」 ズズン

 

エタブリキターーー!!(((o( ` ▽ ´)o))) やっべ感動して涙でそう。

 

「ほらな、山オヤジなんて俺にしちゃあどうってことないぜ」

 

そう吹雪士郎···いや、今はアツヤか、アツヤがそう言う。

 

「吹雪もサッカーしてるんだね」

 

「あぁ、て言うことはお前もサッカーしてるのか?」

 

「まぁ、海外のクラブチームでね得点王にもなったりしたかな。自分で言うのは何だけど、かなり強いよ」

 

「!···ほーう、だったら俺と勝負しろ!!」

 

「…わかった。やろうか(心折れるなよ)」

 

 

 

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

48対0

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

「もう終わりにしようぜ?結果はもうわかったし、辺りも暗くなってきたから」

 

「まだ、、ハァ、ハァ、終わって、ハァ、ねぇぞ、ハァ、『アツヤ!もうこれ以上は』うるせえぇ!、ハァ、ハァ、完璧にならなきゃいけないんだ、ハァ、完璧になるためにも、

ここで立ち止まるわけには行かねーーんだ!!エターーーーナル!ブリザーーード!!!うおおおおおおおおお!!!!」パキ!ドドドドドドドドド!!!!

 

「ふん!」ガシッ!「!!何…だと!」

 

俺は全力のエタブリを片手で止めた。…痛ってー、やっぱエタブリすげー威力だな。もうこれ『V2』に進化してんじゃないか?イタリアにいた時のフィディオ達と同じ威力だ。

 

…でも、それだけだ。 俺はドリブルして駆け上がる。

 

「アイスグランド!!」アツヤから士郎に変わりディフェンス技を出してくる。

 

「はぁ!」パリーン!「そんな!」

 

これも難なく突破する。

 

ドシュ! 49対0

 

「…ハァ、ハァ、ハァ、」 「お、おい吹雪」ドドドドドドドド!! 「「!!」」

 

「…雪崩か、今の結構激しかったなぁ」

 

「あ、、あ、あ、、、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」バタン

 

「!吹雪!吹雪ーーーー!!!」

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「……ここは?」

 

「気がついた?ここは俺が泊まっている宿舎だよ。…雪崩が起きたあと大声で叫んで倒れたんだよ。」

 

「あ、、そうだったね、また迷惑かけちゃったかな。」

 

「…なぁ吹雪、サッカーをしているときまるで別人のように性格が変わっていた、まるで吹雪士郎とは全く違うもう一人のように」 「…」

 

「それに、吹雪と初めて会ったとき、『一人はやだよぉ』って小さく呟いてた。」「!!」

 

「なぁ、俺でよかったら話を聞かせてくれないかな?しゃべるとすこし楽になると思うよ。」

 

「…僕には双子の弟がいたんだ…」

 

それから吹雪はゆっくりと過去を話してくれた。原作どおり、雪崩事故によって両親と弟のアツヤを亡くし、吹雪自身もその時の雪崩に巻き込まれた過去を持つ為に極度の雪崩恐怖症になっていた。

 

俺が吹雪と初めて会ったとき凍えていたのは雪崩が起きて足が動かなかったからだそうだ。あの事故は自分の責任、自分が完璧じゃないから助けられなかったと思っている。

 

父親が死の直前に言った『士郎とアツヤ、二人で完璧』という言葉に深く囚われており、完璧を目指すために自身の中に弟の人格を生み出したんだ。

 

本当に、6歳からなんて辛い人生なんだ。大介さんと言い、鬼道と言い、なんでこんなシリアスなのが多いんだ。恨むぜ日野社長

 

「完璧にならなくちゃいけないのに、完璧にならないとアツヤがいなくなっちゃう。父さん、母さん、アツヤ、、、」ぎゅっ

 

「え、その、黒修く「辛かったろう、ひとりぼっちで、怖かったろう」!!」

俺はいつの間にか吹雪を抱きしめていた。俺がやれるのはこれくらいしかできない。

 

「世の中には孤独を好む人がいる、でも孤独に耐えれる人は誰もいない「あ、あ、」」とん、、とん、、俺は吹雪の背中を優しく叩く。俺の母がいつもしてくれたように

 

「これからは俺がいる。…もうひとりじゃないぞ。」

 

「う、うう、うわああああああああああああああああん!!!」真夜中に一人の少年が大声で泣いた。

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたか?」 

 

「う、うん…ありがとう。だいぶ楽になったよ。」

 

「あーあー鼻水が垂れて、男なんだからクヨクヨしないで堂々としなよ」

 

「……僕、…んなだよ」「ん?なんて言った?」

 

「僕、女だよ!」「……………は?」

 

今、何つった、、、え、女?、、え、、え

 

えええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」 真夜中に一人の少年の叫びがこだました。

 

そして、少年は少女だった。

 

 

 

……やぁ、黒修だよ。イナイレの世界に転生して11年、俺は一番驚いた出来事が起きたんだ。なんと吹雪がTSしちまっていたんだ。おかしいと思ったよ。街までおんぶしたときに妙に柔らかかったし

 

スノボから帰ってきた時に一緒にお風呂に入いらないかって誘ってみたら顔真っ赤にして「い、いいいや、だ、、だだ、だいじょうぶだから!」と言って慌てていたからどうかしたかと思ったが、

 

まさか女の子だったなんて、神様、なんてことすんだよ、、、

 

 

え?それで今どうなのかって?……それはね、

 

「すぅ、、すぅ、、」ぎゅー 

 

…俺に抱きついてすやすや眠っている、、、どうしてこうなったーーーーー!!!!!!

 

 

〜回想〜

 

「女の子、だったんだ?」

 

「うん、別に隠してた訳じゃ無いんだけどね。」

 

いや、うん。俺はてっきり原作のままだと思ってずっと男と思ってました。

 

「…も、もう真夜中だからさ、寝ようか。吹雪はベッドで寝てくれ、俺は床で「ま、まって!」」

 

「…一緒に寝てほしいなー」

 

「!!?いや、それは、」

さすがに女の子とわかってそれはちょっと無理がある!

 

「黒修君が僕を街まで運んでくれたときの背中、父さんのことを思い出してね、凄く大きくて暖かった。」

 

「……」

 

「それに、もう一人じゃないんでしょ?お願い。」うるうる 

「うぐっ!?」

そう言われたらなにも言えないじゃ無いか、

 

「…今日だけだぞ」 「!ありがと」ニコッ

 

この笑顔、反則だろ。

 

ーーーーーー

ーーー

ーー

 

結局俺は一睡もできなかった。俺の息子も『カザンライ』するところだったし、まぁ、なんとか吹雪が精神崩壊はしないで本当に良かった。あの時は確かエイリア学園のような激戦で精神のバランスが崩れなかったからだったかな。あとはあれだな。

 

「吹雪、お前はサッカーが好きか?」

俺は吹雪にパスを出しながらこう問いかける

 

「うん…好きだよ。でも好きなだけじゃだめなんだ。完璧じゃないと…完璧じゃないから僕の前から消えていった。父さんや母さん…そしてアツヤも! 僕が完璧にならなくちゃいけないんだ!」

 

「一人で完璧になろうとしないで、みんなで完璧になろうぜ、吹雪」 

 

「えっ…。」

 

「俺がここまで強くなれたのは1人で強くなったわけじゃない。チームメイトがいて、控えのみんな、マネージャー、監督、応援してくれる人たち、みんながいたからできたんだ。」

 

「…黒修君」

 

「吹雪、お前はひとりじゃない俺がいる、それに近い未来出会うチームのみんながいつだってお前を支えてくれる。」

 

「僕は…俺は…」

 

「お前が吹雪士郎だろうがアツヤだろうがそんなこと関係ない!全部ひっくるめてお前なんだ!」

 

「!!全部、僕、、」

 

鬼道、豪炎寺、この言葉、借りるぜ

 

 

「そうか…悩むなんて必要なかった。僕は……!『俺は……!』」

 

 

「『2人そろって「吹雪 士郎」なんだ!』」パリイイィィィィン!

 

「…黒修君、僕はずっと『完璧』という言葉に囚われて、それができない自分を許せなかった。それに気づかせてくれてありがとう。」

 

これで吹雪は大丈夫かな。

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

「それじゃあ、行くよ。世話になったな、吹雪」

 

「それはこっちのほうだよ、黒修君。…また会えるよね?」

 

「あぁ、サッカーを続けていれば、必ずまた会える。それに早く会うなら中学のFF《フットボールフロンティア》の全国大会でだな。」

 

「!うん、絶対にFFで会おう。それと、お願いがあるんだ。これを…預かっておいてくれないかな?」

 

「これ、アツヤの形見だろ?いいのか?」

 

「うん。もう必要ない。僕の心の中にいつもアツヤがいるってわかったから。」

 

「あぁ、わかった。お前の気持ち確かに受け取った。」

 

こうして北海道でやることが終わり次の場所へ向かった。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

~Side吹雪~

 

ブロロロロロロロ

「ねぇねぇ!おれのハットトリックすごかったでしょ!」 「うん。勝てたのはアツヤのおかげさ。」

 

「中止にならなくてよかったわね、2人とも大活躍だったじゃない。」

 

「えー姉ちゃんぜんぜんだめだよ。ミスったじゃん」 「あれはアツヤが邪魔したからだろ。FWなのに無理してボールをとりにきてさ」

 

「士郎もアツヤもよくやったよ、失敗の1つや2つは誰にでもあるさ。」

 

「お父さん」 「ふん、サッカーは自由に楽しくやればいいんだ。FWとかDFとか関係ないだろ」

 

「関係あるさ、いくら点を取ってもDFがしっかりしてなきゃ勝てないよ」 「シュートを決めるのが一番カッコいいんだ!」

 

「それじゃあ、2人が揃えば 完璧ってことだな」

 

「「え、完璧」」

 

「そうか、2人そろえば、」 「もっと強くなる、もっと強くなって完璧になる!」

 

「よーし!俺と姉ちゃんで世界一になろうぜ!」「あぁ!」ガシッ!

 

「世界一か、そりゃ大変だなぁ。がんばれよ、2人共」 「「うん!」」

 

父さんや母さん、アツヤとの会話はこれが最後だった。

 

 

 

「ハッ!…また、この夢」

 

ーーーーー

ーーー

ーー

 

僕はいつもあの夢を見たらアツヤと過ごした大雪原に向かう。

 

『士郎!見ろよ うまいだろ!』

 

…どうして僕だけおいていったんだいアツヤ、 ドドドドドド!!

 

「!な、雪崩」 『きゃあああああああああ!!!』 『士郎!!』 『君の家族はもう…』

 

うぅ…父さん、母さん、アツヤ

 

「だ、大丈夫かい?」「ぶるぶるぶる」「!体が冷たくなってる!早く温かい所に行かないと!」

 

父さん?父さんなの?父さんの背中暖かい、

 

一人はやだよぉ

 

 

 

 

 

「はい、熱いから気をつけな」

 

「あ、あ、ありがとう……ふうー。うん、もう大丈夫だよ」

 

「それはよかった、俺は黒修全斗 君は?」

 

「僕は吹雪士郎だよ。改めてありがとう黒修君」

 

これが黒修君との初めての出会いだった。

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

 

ーー

「いーやっほーー!」ズザザザザーー

 

「凄いね、もう乗りこなすなんて」 

 

黒修君と出会って5日、彼はもの凄いスピード上達していきスノボ-ドやスケートを完璧に乗りこなしたていた。

 

けど、一緒にお風呂に入ろうって言った時は驚いたなぁ。僕女の子なのに、

 

「いやースノボって乗りこなすと楽しいなー!なんか、風になった感じでさ!」

 

「うん、雪がを風にしてくれる感じ、僕も好きだよ」ニコッ(◜ᴗ◝ )

 

ガオオオオオオオ!

 

「ん?何だ今の」

 

「あー、山オヤジが来るね」 「山オヤジ?」

 

「ガオオオオオオオ!!」ズシン、ズシン

 

「熊!?」 「あー見つかっちゃった。」

 

「おおい!?そんな呑気に言ってないで逃げるぞ!」

 

「大丈夫だよ····それに、そろそろだし」

 

「ガオオオオオオオ!」

 

「近づいてくる!」

 

「·····出番だよ。」ヒュゥーー

 

…さて、ここからは俺の出番だ!

 

吹き荒れろ!エターーナルブリザーード!」 パキッドドドドドドドドド!! ドゴォ!

 

「グオオオオオオオ」 ズズン

 

黒修も驚いてらぁ、当然だな

 

「ほらな、山オヤジなんて俺にしちゃあどうってことないぜ」

 

「吹雪もサッカーしてるんだね」

 

「あぁ、て言うことはお前もサッカーしてるのか?」

 

「まぁ、海外のクラブチームでね得点王にもなったりしたかな。自分で言うのは何だけど、かなり強いよ」

 

海外のクラブチームで得点王だと!…こいつに勝ったら完璧になるかもしれねぇ!

 

「!···ほーう、だったら俺と勝負しろ!!」

 

「…わかった。やろうか」

 

ぜってー勝ってやる!

 

 

48対0

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

「もう終わりにしようぜ?結果はもうわかったし、辺りも暗くなってきたから」

 

「まだ、、ハァ、ハァ、終わって、ハァ、ねぇぞ、ハァ、『アツヤ!もうこれ以上は』うるせえぇ!、ハァ、ハァ、完璧にならなきゃいけないんだ、ハァ、完璧になるためにも、

ここで立ち止まるわけには行かねーーんだ!!エターーーーナル!ブリザーーード!!!うおおおおおおおおお!!!!」パキ!ドドドドドドドドド!!!!

 

「ふん!」ガシッ!「!!何…だと!」

 

俺の全力のエタブリを片手で止めやがった。こんなんで、完璧になれるはずねぇ、

 

「アイスグランド!!」アツヤから士郎に変わりディフェンス技を出す。

 

「はぁ!」パリーン!「そんな!」これも難なく突破される。

 

ドシュ! 49対0

 

「…ハァ、ハァ、ハァ、」 士朗としても、アツヤとしても、2人が揃えば完璧なのに、僕は、俺は、いったい

 

ドドドドドドドド!! 「「!!」」

 

「…雪崩か、今の結構激しかったなぁ」

 

「あ、、あ、あ、、、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」バタン

 

「!吹雪!吹雪ーーーー!!!」

 

 

 

 

 

「……ここは?」

 

「気がついた?ここは俺が泊まっている宿舎だよ。…雪崩が起きたあと大声で叫んで倒れたんだよ。」

 

「あ、、そうだったね、また迷惑かけちゃったかな。」

 

「…なぁ吹雪、サッカーをしているときまるで別人のように性格が変わっていた、まるで吹雪士郎とは全く違うもう一人のように」 「…」

 

「それに、吹雪と初めて会ったとき、『一人はやだよぉ』って小さく呟いてた。」「!!」

 

「なぁ、俺でよかったら話を聞かせてくれないかな?しゃべるとすこし楽になると思うよ。」

 

「…僕には双子の弟がいたんだ…」

 

それから僕はゆっくりと過去を話した。雪崩事故によって両親と弟のアツヤを亡くしたこと、僕自身もその時の雪崩に巻き込まれて雪崩恐怖症になったこと。

 

あの事故は僕の責任、自分が完璧じゃないから助けられなかったことも話した。

 

完璧を目指すためにアツヤのシュート力を欲し、僕の中にアツヤの人格を生み出したことも

 

 

「完璧にならなくちゃいけないのに、完璧にならないとアツヤがいなくなっちゃう。父さん、母さん、アツヤ、、、」ぎゅっ

 

彼はいつの間にか僕を抱きしめていた。

 

「え、その、黒修く「辛かったろう、ひとりぼっちで、怖かったろう」!!」

 

「世の中には孤独を好む人がいる、でも孤独に耐えれる人は誰もいない「あ、あ、」」とん、、とん、、

彼は僕の背中を優しく叩いてくれる。まるで子どもを落ち着かせる母のぬくもりのように。

 

「これからは俺がいる。…もうひとりじゃないぞ。」 一番欲しかった言葉、

 

「う、うう、うわああああああああああああああああん!!!」

僕は雪崩事故以来初めて大声で泣いた。黒修君は僕の心を救ってくれた。

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたか?」 「う、うん…ありがとう。だいぶ楽になったよ。」

 

「あーあー鼻水が垂れて、男なんだからクヨクヨしないで堂々としなよ」

 

「……僕、…んなだよ」「ん?なんて言った?」

 

「僕、女だよ!」「……………は?」

 

彼は狐につままれたような顔をしている。

 

えええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」 

 

彼はもの凄く驚いていた。そんなに僕って男にみえるのかなぁ?

 

 

「女の子、だったんだ?」

 

「うん、別に隠してた訳じゃ無いんだけどね。」 

今度ヘアピンでも買おうかな?

 

「…も、もう真夜中だからさ、寝ようか。吹雪はベッドで寝てくれ、俺は床で「ま、まって!」」

 

「…一緒に寝てほしいなー」「!!?いや、それは、」

 

「黒修君が僕を街まで運んでくれたときの背中、父さんのことを思い出してね、凄く大きくて暖かった。」「……」

 

「それに、もう一人じゃないんでしょ?お願い。」 

 

「うぐっ!?」

 

君が一人じゃないって言ったんだよ?

 

「…今日だけだぞ」 「!ありがと」ニコッ

 

 

「すぅ、すぅ、」黒修君の背中、父さんみたいに大きくて、温かい。落ち着くなぁ、

 

ーーーーーー

ーーー

ーー

 

「吹雪、お前はサッカーが好きか?」翌日、黒修君とパスをしてたらこんな事を聞かれた。

 

「うん…好きだよ。でも好きなだけじゃだめなんだ。完璧じゃないと…完璧じゃないから僕の前から消えていった。父さんや母さん…そしてアツヤも! 僕が完璧にならなくちゃいけないんだ!」

 

「一人で完璧になろうとしないで、みんなで完璧になろうぜ、吹雪」 

 

「えっ…。」それってどう言う…

 

「俺がここまで強くなれたのは1人で強くなったわけじゃない。チームメイトがいて、控えのみんな、マネージャー、監督、応援してくれる人たち、みんながいたからできたんだ。」

 

あんなに凄い君は…みんながいたから…強くなれた…

 

「…黒修君」

 

「吹雪、お前はひとりじゃない俺がいる、それに近い未来出会うチームのみんながいつだってお前を支えてくれる。」

 

「僕は…俺は…」

 

「お前が吹雪士郎だろうがアツヤだろうがそんなこと関係ない!全部ひっくるめてお前なんだ!」

 

「!!全部、僕、、」   

 

『それじゃあ、2人が揃えば 完璧ってことだな』

 

…そう言う事だったんだね、父さん

 

「そうか…悩むなんて必要なかった。僕は……!『俺は……!』」

 

 

「『2人そろって「吹雪 士郎」なんだ!』」パリイイィィィィン!

 

『ようやくわかったかよ。ったく士郎は本当にめんどくせぇ性格だよな。』

 

「ア、アツヤ」

 

『わかっただろ。お前は一人じゃ無いんだって、支えてくれる仲間がいるってよ。』

 

「…アツヤ」

 

『…』スタスタ

 

「…!アツヤ どこかへ言っちゃうの?」

 

『言っちゃうも何も俺は最初からおまえの心の中だけにいた存在だ。 それにもう必要ない…だろ?』

 

「あ、アツヤ」

 

『おいおいそんなに情けないツラすんなって』

 

「僕は今まで自分の中で作り出したおまえに頼ってばかりいた。 それじゃあお前だって目が離せないよね。

 でも、もう大丈夫だよ。これからは黒修君と、これから出会うみんなと『完璧』を目指す。」

 

『ああ、見てるぜ。お前の心の中からずっと見てる。』スタスタ

 

『それじゃあ…元気でな!士郎!』

 

 

「…黒修君、僕はずっと『完璧』という言葉に囚われて、それができない自分を許せなかった。それに気づかせてくれてありがとう。」

 

 

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

「それじゃあ、行くよ。世話になったな、吹雪」空港で彼が別れの挨拶を言う。

 

「それはこっちのほうだよ、黒修君。…また会えるよね?」

 

「あぁ、サッカーを続けていれば、必ずまた会える。それに早く会うなら中学のFF《フットボールフロンティア》の全国大会でだな。」

 

「!うん、絶対にFFで会おう。それと、お願いがあるんだ。これを…預かっておいてくれないかな?」

 

「これ、アツヤの形見だろ?いいのか?」

 

「うん。もう必要ない。僕の心の中にいつもアツヤがいるってわかったから。」

 

「あぁ、わかった。お前の気持ち確かに受け取った。」

 

 

 

「行っちゃったぁ」別れてたった数分なのに、悲しい、胸がぽっくり開いた気分だ。

 

早く彼に会いたい。彼のサッカーに少しでも追いつき並びたい。彼と一緒にプレーしたい

 

『母さん、なんで母さんは父さんと結婚したの?』『それはね、母さんが父さんのことをずっと考えて、父さんとずっと一緒にいると安心するからだよ。』

 

『ふーん』『士郎もそう言う年頃になったら分かるわ』

 

あ…そっか、僕…黒修君のこと、好きになったんだ。

 

尚更、がんばんないとね。来年のFF全国大会に行くためにもあの『技』も作らないと

 

黒…全斗君、待っててね

 




吹雪をTSさせちゃいました!!

だって吹雪かわいいだろ!?

タイムパラレルの共鳴現象で黒修に化身を出させます(それ以降は出さない)。どれにしますか?先に100票入ったものをやります

  • スタープラチナ!オラオラオラオラ!
  • 粉砕!玉砕!大喝采!青眼の白龍!
  • 死んだ時あった神様(ゼウス)
  • その他(感想で)

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