幻想入りした高校生がのんびり異変解決する話し 作:からすみ28
審「というわけで、前置きが長くなったが第十六話をどうぞ」
~前回のあらすじ~
まだましですよ、あれぐらい・・・・
「眠たい・・・」
「なら寝ればいいじゃない」
「生憎、俺は空中で寝れるほど俺は器用じゃないからな」
そもそも、空中で寝たら地面に落ちるだろ。
「あんたはそれに乗ってるから大丈夫でしょ」
「当たり前のように心を読まないでくれ。後、俺が寝たらこれも消えるぞ」
ちなみにこれとは
「にしても本当に眠い。なあ、買い物行くの明日にしないか?」
昨日の宴会で遅くまで起きてたからあまり寝れてないんだよ。
「駄目よ、そもそも寝れてないのは自業自得じゃない」
「お前らが寝てる間に俺は一人で空き瓶だったりを片づけてたせいで寝れてないんだけど?後、いい加減に心を読むな」
「私たちを寝かした(物理)犯人がよく言うわね。」
「その前に、俺を見るなり追いかけ回してタコと罵ったあげく、夢想封印を撃ってきたのは誰だったけ?」
「あら、そんなに嬉しかったならもう一度受けてみる?今ならダメージ入りそうだし」
「だったら、もう一度寝てもらうだけだけど?」
「ガルルルル・・・」
「グルルルル・・・」
と、雑談?すること10分程。
「ここが人里か」
人里に到着した。なるほど、なかなかに良さそうな場所だな。建物は全部木造だし、人は着物を着てる。にしても・・・こうしてみると本当に明治時代のままという事がよく分かるし、同時に二度とゲームは出来ないという事も分からされる。ゲーム出来たらなあ・・・・
「さっさと行くわよ」
「りょーかい・・・ハァァ」
「なんでいきなりテンション低いのよ」
「こういう時こそ心を読んでよ・・・」
―――――――――――――――――――――――――――
「はい、毎度あり~~」
「ありがとう。さてと、次はお肉屋さんに行くわよ」
「・・・なあ、霊夢」
「何?」
「なんでこんな大量に買いだめするんだ?」
俺の両手に持ってる袋には溢れんばかりの野菜やら魚やらが入っているし、袋に入りきらない分は俺の骨で作った箱に入れて背負っている。普通に重い。
「里の経済を回すため」
「本当は?」
「いちいち降りてくるのがめんどくさいから」
「・・・もっと言うと?」
「一回こんな贅沢をしてみたかった」
「お前なあ・・・」
いくら共有して使うって言っても、
「人の金をそんなことの為に使うな!!」
霊夢の頭に[拳骨]を使って骨を落とす。
「いった!あんた、いきなりなにすんのよ!」
「無駄遣いをするな」
「干したりして保存できるから良いじゃないの」
「じゃあ、お前がやるんだな?」
「はぁ?あんたがやりなさいよ。」
「なんで俺なんだよ」
「あんたはご飯担当でしょ?」
「はじめて聞いたんだが・・・」
「今決めた」
こいつ、曲がりなりにも巫女だよな?神に仕えてるんだよな?
「(-.-)・・・・」
「な、なによ、その目は」
「軽蔑の目」
「なんであんたに軽蔑されなきゃいけないのよ」
「自分の胸にてを当てて思い出してみろ」
「思い当たらない」
「即答かよ」
なんか、ある意味尊敬するよ。
「因みに洗濯物はお前か?」
「あんたよ」
「掃除は?」
「私」
「買い出しは?」
「あんた」
「お風呂は?」
「それもあんたよ」
・・・・・こいつ、
「なにか問題でも?」
「問題しかないが?」
「掃除はしてるからいいじゃない」
「良くない」
逆に掃除はする理由を教えてくれ。
「いつもやってるから」
「成る程、やり慣れてるし直ぐに終わるからか」
「心読まないでくれる?」
「その言葉、そっくりそのままお返しします」
顔が全てを物語ってるんだよ。
「・・・とりあえず、お肉屋さんに行くわよ」
「おいこら逃げるなって速!!」
あいつ、この数秒で滅茶苦茶遠くに行きやがった。にしても、なんで走るだけで回りに風がおきるんだ?
「まあ、とりあえず[近道]」
霊夢が走ってる先に移動し拘束用意をする。ふふ、あれだけのスピードだ、急には止まれまい。
「ニイイ(^∀^)」
ん?なんか嫌な予感が・・・
「甘い!!」
霊夢はそう言うとそのまま空に飛びあがった。、
「あやのやろ・・・」
そっちがその気なら、
「[開眼]![重符]!」
流石にこれでってえ!?
「なんで落ちないんだ!?」
ちゃんと発動してるのに・・・
「じゃあね~~」
「って、逃がすか!!」
あんまり使いたくなかったけど、
「ナイトメア」
触手を伸ばして足首をつかむ。
「な、離しなさい!」
そしてこっちに引っ張る。が、暴れられて鬱陶しいので
「むぐ!?んー!んー!・・・ガクッ」
何をしたかは・・・察せ。
――――――――――――――――――――――――――――
「やっと帰ってきた・・・」
背中の霊夢を放り投げる。(布団の上。片付けてなかった。)
「もう動きたくねえ・・・」
あの後、霊夢を捕まえたものの、回りに妖怪だと勘違い・・・いや、人間では無いからあってるか。まあ、とりあえず騒がれて逃げられて、白髪もんぺと水色教師(先生って呼ばれてたし、生徒がどうたらこうたら言ってた。)に追いかけ回されて火を当てられたり弾幕張られたり、とにかく散々だった。
「寝るか・・・」
移動するのもめんどくさいから縁側でいいか。
「おやすみ・・・」
―――――――――――――――――――――――――――
わたし――なま――は――――――あな――は?
お――は――――――――――で、よ――――い――なんの――う――?
わ――し――さい――――じ――――こあな――は?
ゆか――――ごは――――きた――
あなた――つも――あ――が――う
どう――て――――でこ――――こ――
あ――がとうご――――――した、さよ――な――
紫さん
―――――――――――――――――――――――――――
「ん?ん~~~」
なんか変な夢を見てたような・・・
「気にするほどでもないか」
どうせ思い出せないし。今はそれよりも、
「霊夢は起きて・・・ないな」
余程あれが効いたのだろう。今朝のようなひどい寝相じゃなく、ちゃんと掛け布団を着ている。
「にしても腹へったな~~」
昼食も食べずに寝たし。
「ご飯作ろ」
台所は確かこっちのはず・・・ん?
「なんで音がするんだ?」
ここには俺と霊夢以外いないはずだが。
「[武具]本物のナイフ[防具]ハートのロケット」
ばれないように気配を消して音のなる方へ向かう。
「・・・何故に台所?」
この匂いは・・・味噌汁に焼き魚、それと炊きたてのご飯、今日のご飯は和食かってそうじゃない。
「なんで料理作ってんだ?」
他人の家で料理を作る。うん、意味わからん。
「とりあえず・・・」
気づかれないように少しずつふすまを開けて除いてみると、
「!」
尻尾があった。しかもモフモフふかふかしてるのが九本も、
「?!???!?」
なんで?どゆこと?まて、落ち着こう、この状況を整理しよう、今のこの状況は・・・九本のふかふかした狐の尻尾が自分の居候先の台所で料理を作っているってことに・・・うん、情報が多くて頭が追いつかない。
「と、とりあえず話しかけて「何してるの?」うおわあ!!」
目の前に、逆さの、紫さんの、頭が、ががががが
「大丈夫?」
「ががが、が・・・・・チーン」
「え?ちょ、本当に大丈夫?!ら、藍!助けてー!!」
この後、尻尾で包んだら一瞬で起きた。
途中の夢のやつ、分かりやすかったかな?