その一つに   作:アストラッド

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 拾インっつってな!!(激寒)

 主人公の名前は……英二(えいじ)にしておこう


ヒロインを拾いました

 ◯月◯日

 

 今日から日記をつけようと思う。

 キッカケは一人の少女を保護した事からで、知り合

いの刑事に頼んで書類を作ってもらったりした。

 あと、関係者が見つかるまでは私が面倒を見ようと

思う……あとはそれまでの生活を記録して、保護者なり

に渡そうと思っている。

 

 綺麗な金髪と緑の瞳……外国人だろうか、記憶喪失ら

しく名前も切歌しか覚えてないらしい。

 

 今日は特に何も無いので、ここで終わろう。

 

 

 

 ◯月×日

 

 いつの間にか私の布団に入ってきていた、寂しかっ

たのだろうか……私の服の背中が掴まれ延びてしまっ

ている。

 

 彼女はいくつなのだろう……私は仕事をしていると

はいえ19歳だ、そんなに離れてはいないのかも知れな

い。

 私はバイトから正社員になったのでこうなのです、

保護者の方……副業もしてるので安心してください。

 

 部屋の隅で丸まっていたので、休みである明日はど

こかにつれていってあげよう……服買わないと。

 

 

 

 ◯月△日

 

 大型のショッピングモールに来た。

 ここなら女性の服も玩具もゲームもお菓子もあるの

で、彼女に色々買ってあげられるだろう。

 

 しかし、何を着ても可愛いのでどれを買ってあげた

ら良いのか……全部買えば良いか。

 白のワンピースも黒のパーカーも普段使いの洋服も

全部買えば良い……どうせ生涯独り身なのだ、ここで

少し使っても懐は分厚く熱い。

 その他にも、ゲームセンターで景品をとって遊んだ

りレストランで食事をした。

 以外と話してくれるので、連れてきて良かった。

 

 夜になって、私の布団にゲームで取ったドラゴンの

ぬいぐるみと一緒に入ってきた。

 一人用だから狭いが、精神安定になるのだろう……

なら一緒に寝た方が良さそうだ。

 

 

 ◯月◯×日

 

 少し時間がたってしまった……暫く海外への出張へ

いけない事を上司へ相談したら、残業が結構増えてし

まった。

 

 相談時間を残業にしてもらえるのは有難いのだが、

あまり遅くなると彼女が心配するので勘弁しては欲し

いが……そうも言ってられない。

 

 帰ったら晩ご飯が出来ていた、お世辞にも美味しく

は無かったけど自発的に行動したのは布団の件以外で

初めてだ。

 私は充実感を胸に布団へ入るのだった。

 

 

 

 ◯月◯△日

 

 レシピ本を彼女にプレゼントした。

 興味深く読んではマーカーで印をつけている……流

石に五冊は買いすぎたか。

 

 昼間は何をしてるか聞いたら、掃除や散歩をしてい

るらしい……迷子にならないか心配だ、地図を渡してお

いた。

 我が家の位置を書いておいたから、迷子になったら

道を聞きなさいと言っておいた。

 

 相変わらず布団に入ってくる、だが狭い思いも今日

で最後だ。

 

 

 

 ◯月◯□日

 

 休日の今日、ダブルベッドが届いた。

 組み立て式だが頑丈なのをたのんだので、二人で組

み立て作業をしたが……以外と力持ちなのに驚いた。

 

 あと、人の家の屋根で何かしてる奴がいたので気絶

させて警察に突き出した。

 ごめんね氷川、後でご飯をご馳走するから変質者を

頼んだぞ。

 

 氷川は私の友人だ、切歌さんの書類とかを作ってく

れた刑事の知り合いは彼だ。

 

 寝る時に、今日はいつもより抱きしめが強かった。

 変質者がどんな者か聞かれて、説明したのが悪かっ

たのだろう……頭を撫でながら子守唄を歌った。

 

 

  

 ◯月×◯日

 

 珍しく三連休で、明日も休みだから彼女を遊園地に

連れて行こうと思う。

 が、どこの遊園地に連れて行こうか迷ったのでいっ

その事聞いてみたら、動物園に行きたいと言われたの

で動物園に行くことにした……それもレンタカーで回る

タイプのだ。

 

 しかし、運転が苦手なので氷川を運転手にしてスタ

ートした……勿論だが、お金は私が出した。

 氷川も文句は言うが、彼女のためにと運転してくれ

たり、たまの休日なのに来てくれたり……良い友人を持

って私は誉れ高い。

 

 彼女も「デスデース♪」と喜んでくれて良かった……

語尾のデスは疑問ではあるが、慣れたので聞かない事

にした。

 

 我が家にぬいぐるみが4つ増えた。

 次の日はゴロゴロしよう。

 

 

 

 ◯月×△日

 

 お弁当を忘れたらしく、彼女が会社まで届けてくれ

た……どうやら社長に誤って電話をかけたらしく、社長

が彼女を会社まで連れてきた様だ。

 

 社長、切歌さんの誕生日が分からないからってケー

キ作って「分からないなら今祝えば良い!Happy Birt

hday!!切歌くん!!」はビビるから止めて欲しい。

 ちなみにチーズとチョコ、ショートの三色ケーキだ

った。

 

 今日は一緒に帰った……こう言うのも悪くない。

 

 

 

 ◯月×δ日

 

 変な夢を見た……フィーネってどちら様ですか。

 確か世界的アーティストのマリアって人もフィー

ネって名乗った時あったな……たぶん黒幕に言わされ

てたんだろうなぁ、黒歴史を世界に流すとかやだね。

 

 そのフィーネさん(マリアと見た目全然違う)が、

プリンとかアイスとか買ってあげて……って言うのだ

が、それなら彼女の家族を教えろ。

 

 曰く、記憶喪失は一種の自己防衛であり彼女には

その位の秘密がある。

 曰く、その秘密が記憶喪失と関係あるか分からな

いが、休憩が必要……もしくはずっと関わらない方が

幸せかも知れないらしい。

 そんな事より何味買えば良いのか教えて欲しい。

 

 起きた時に彼女に心配された……うわ言の様にプリ

ンとアイスを連呼したらしい。

 

 

 

 ◯月×Ω日

 

 風鳴組織とか何とかの連中に襲われたので、全員

去勢してやった……氷川くん、なぜそんなに笑い転げ

ているのかね。

 

 彼女にも聞いてみたが、やはり覚えてないらしい。

 これが関わらない方が幸せの事か……社長に相談し

てみようかしらん?(唐突なオネェ)

 

 切歌さん、真似しなくても良いのよ。

 

 

 

 ◯月×ε日

 

 相談したら安心して良い、と言われた。

 心配だ……相手の安否が。

 

 昼に社長が来た……明日、切歌さんと会社に来いと

の事だが、相談についてだろうか?

 

 家に帰ると彼女がご飯を作って待ってくれていた。

料理も上達し、洗濯や掃除もしてくれる……新婚みた

いになってる気がする。

 

 

 

 ◯月×α日

 

 どうやら彼女を会社に毎日連れてこいとの事。

 家庭教師を雇って勉強させ、会社から一緒に帰れ

って事らしい……まぁ、安全だし。

 

 家庭教師の費用は社長が出してくれるらしい。

 大丈夫だろうか……対ノイズ用のG3システムとバ

ースシステムの開発にお金がやたらとかかってるの

に出してもらって。

 

 まぁ、最近は毎日が楽しいので良いことにしよう

と思う、久しぶりに私が晩御飯を作った。

 

 

 

 ×月◯日

 

 彼女の下着が極端に少ないので、仕事帰りに買う

事にした……が私は分からないので店員さんに速攻で

聞きに行った。

 

 際どい物ばかり薦めてくるので、ノーマルな奴を頼

んだ……そしたらそれらが普通だった。

 良く分からないので買わずに、足りなくなった自分

のパンツを複数買った。

 

 本人に聞いたら、私のパンツを使っていたらしい。

 そっか……それも手か。

 

 

 

 ×月×日

 

 今日で1ヶ月位がたった……たまには外食でもしよう

かと思い、彼女を連れてハンバーグ専門店へ。

 

 私はカレーハンバーグを、彼女はポテサラインハン

バーグを頼み……食べさせあいっこをしたりした。

 恥ずかしかった……彼女にも恋人がいたのだろうか。

 

 なんかモヤモヤしたので、今夜は私が彼女を抱きし

めて寝ることにした……いつものお返しだと思おう。

 

 

 

 ×月△日

 

 どうやら保護者が見つかったらしい。

 今日が最後なので、今日は色々な物を買って彼女と

ゲームしたり頭を洗ってあげたりした。

 

 彼女の抱きしめが今までで一番強い夜だった……終わ

りが唐突にくるのは、凄い悲しみがある。  

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 ×月□日

 

 今日から、日記をつけるデース。

 英二さんの所から、私の家族の所に戻された……

らしいのデス、でもやっぱり覚えてないデース。

 

 何でも、任務?の最中に行方不明になっていたら

しいデスが、全く覚えてないので不思議な感覚デス

ね……。

 

 調って子が一緒に寝てくれました……何か違うのデ

ース、何か足りないデース。

 

 

 

 ×月◯◯日

 

 朝ご飯を作ったら驚かれたデース、そんなに驚く

事デスかね?

 

 暫くはお休みらしいのデス、恋愛漫画を読んでみ

たデスよ……でもあんまり面白く無かったです。

 後、英二さんと同じパンツを吐いていたら没収さ

れそうになったので、全力で抵抗したデース。

 

 幸せ……なんデスかね?でも物足りないデス。

 

 

 

 ×月◯×日

 

 ……会いたいデス、この生活に足りないのは英二さ

んデス。

 

 筋肉のおっさんに頼んだら、機密事項がどうたら

こうたらで無理らしいデス……。

 

 家事をして1日を過ごしたデス……デス。

 

 

 

 ×月◯△日

 

 過ごした……。

 

 

 

 ×月◯□日

 

 過ごした……。

 

 

 

 ×月◯δ日

 

 タカ……カブトムシ……シーマン。

 しりとりして過ごした……。

 

 

 

 ×月◯Ω日

 

 なんか鎧を身につける事が出来たデース。

 ……イエー。

 

 

 

 ×月◯ε日

 

 会いたい……会いたい……会いたい……デース。

 

 

 

 

 ×月◯α日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いた

い会いたい会いたい会いたい会いたい会いたいアイタ

イアイタイアイタイアイタイアイタイアイタイアイタ

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スデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデ

スデスデスデスデスデスデスデス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ひっ!?」

 

 切歌の日記を盗み見た響は恐怖のあまり声を出して

しまった。

 

 「なに書いてるか気になって見てみたら……ホラーだ

  ったよ!……ん?」

 

 見開きのページ……先ほどの隣のページに小さく何か

書かれていることに気付いた響は、それを小さな声を

出して読む。

 

 「今日は家に帰るデース……?ぐえっ!?」

 

 瞬間、視界がブラックアウトした響…?後ろには切歌

が立っており、その目は野望に満ちていた。

 

 「今から帰るんデス……私の家に帰るデース」

 

 




 これね……まだ続くよ。
 切歌ちゃんには、サバイバル鬼ごっこしてもらう。
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