東方秘神遊戯   作:陰猫(改)

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私はメタルクウラよりも、普通のクウラの方が好き

 私がそれに応じる様に宙に浮くと妖夢ちゃんが刀を振るい、弾幕が放たれる。

 

 攻撃自体は当たった感触がない位、弱い。

 

 でも、これも当たった内に入る訳だし、当たり続けるのも良くないか……。

 

 私はそう判断すると椛ちゃんの応用である白と黒の弾幕を放つ。

 

「ちょっーーなんですか、その黒い弾幕は!?

 此方の攻撃を吸収して大きくなってませんか!?」

 

 妖夢ちゃんはそう叫びながら、弾をギリギリで避ける。

 

 今、一瞬、妖夢ちゃんの動きが速くなった様な?

 

「てえええぇぇぇーーい!」

 

 妖夢ちゃんは迫って来ると気合いと共に大振りに刀を振るい、ジグザグに斬擊を飛ばして来る。

 

 私は後方に下がって攻撃を回避する。

 

 幸い、妖夢ちゃんのその攻撃は射程が短いからか当たる事はなかった。

 

 でも、あれに当たったら、ダメージカウントがされそうだな。

 

 私は今まで習った色んな弾幕を試しながら、妖夢ちゃんの動きを観察する。

 

 私の放つ黒い弾幕は妖夢ちゃんが放つ溜め技っぽいジグザグ攻撃は吸収出来ないらしい。

 

 咲夜さんに放ったナイフみたいな弾幕も回避される。

 

 やっぱり、おかしい。

 

「ねえ、なんかズルい事をしてない?」

「低速モードの事かしら?」

「低速モード?」

 

 私は幽々子さんに振り返りながら尋ねる。

 

「自機に選ばれた者の特権よ。自機は一撃でピチュる代わりに周囲の動きを遅く出来るの」

「ふ~ん」

「ーーと攻撃の手を休めて良いのかしら?」

「え?」

 

 私は幽々子さんに首を捻り、妖夢ちゃんに向き直ると妖夢ちゃんは至近距離から溜め技を放って来た。

 

 あ~。当たっちゃったか……。

 

「おしゃべりの暇は与えません!白玉楼の食材の為にも貴女に打ち勝って見せます!」

「妖夢~。そこはせめて、主の為にもとかにしてくれないかしら?」

 

 私はそんな妖夢ちゃんから距離を取る。

 

「確かに不意を突かれたね。けど、此処からが本当の地獄だよ。

 その地獄を見て、妖夢ちゃんが笑おうが私は容赦しない。

 妖夢ちゃんを笑わせる為にーー」

 

 そう言って言葉を切ると人差し指を一本見せる。

 

「あと一回」

「え?」

「あと一回、私は弟より多く変身出来る」

「な、なに!?ーーって言うか、弟さんがいらしたんですか!?それに変身って本当に!?」

 

 驚く妖夢ちゃんに私は首を左右に振る。

 

「ううん。言ってみただけ。弟もいないよーーと言うか、これ言わないとあの台詞言えないし」

「あの台詞?」

「では、改めてーー」

 

 私はそう言うと両手を腰の当たりで広げ、某宇宙の支配者の兄の真似をする。

 

「光栄に思って。私の最初のスペカを見られるのは、貴女が最初で最後だ!」

 

 そう言うと私は空間を破壊し、太陽系を模した世界を生む。

 

「銀河『アルファとオメガ』」

 

 私はそう告げると太陽となって宇宙を操りつつ、弾幕を放つ。

 

「なんですか、これ!?反則でしょ!!」

「妖夢ちゃん。そこはフ○ーザ以上に凄い弾幕だ、でしょ?」

「誰ですか、フ○ーザって!?」

 

 妖夢ちゃんは隕石と太陽に弾幕を無効化されながら幽々子さんに叫びーー

 

 隕石の爆発で被弾して笑う。

 

 その後、笑いながらも懸命に避ける妖夢ちゃんだったけど、一度笑いのツボにハマったら抜け出せなかった様で立て続けに笑いの渦に落ちて行く。

 

「あはははは!だ、駄目!そこ、弱いんでーーあはははは!くすぐったい!」

 

 そんな妖夢ちゃんを見て、幽々子さんがうっすらと笑う。

 

「妖夢ちゃん。約束通り、ご飯オメガ盛りよ?」

「あはははは!は、はい!ゆーーひゅひゅこひゃま!ーーうぷっ!あはははは!」

 

 妖夢ちゃんは楽しそうに笑いながら、そう言うと幽々子さんが私を見る。

 

「それじゃあ、この空間を直してくれるかしら?」

「は~い。よいしょっと」

 

 私は壊した空間を修復する。

 

 ……よし!元通り!

 

「凄いわね。空間を壊して太陽系を作って、また戻して」

「えへへ( ̄∇ ̄*)ゞ」

「でも、まだまだ荒削りの力押しな弾幕ね?

 次は私が相手をして上げましょう」

「幽々子さんが?」

 

 私がそう問うと幽々子さんは微笑む。

 

「ええ。食事の前の運動も兼ねて、貴女に弾幕の美しさを教えて上げるわ」

 

 幽々子さんはそう言うと宙を舞い、その背中に扇状の背景を出す。

 

「さあ、始めましょう。弾幕の綺麗さを競う遊戯を……」

 


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