アズールコンバット~うちのルーキーが、なんかおかしい~   作:狸より狐派 ハル

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かなり間が空いてしまいましたが、私は元気です。


いやもう・・・空いている間にエスコン7をやったのですが、興奮が収まらなくて・・・特にSPミッションはもう感動ものですね。


主人公が全力でFOX4(自爆)するシーンは涙なしではいられなかった・・・(大嘘)


それでは、どうぞ。


大規模駐留基地襲撃、後編

【前回のあらすじ】

 

 

ユニオンの前線基地に待機していたクリーブランド率いるネイビー隊と主人公メテオは、そこに来たエンタープライズ率いるホーク隊(今さらだけど正式名シーホーク隊)とベルファスト率いるメイド隊と合流。

 

 

ネイビー隊とシーホーク隊はユニオンに現れる大規模航空隊と戦闘に、

 

 

メイド隊はメテオと共にロイヤル諸国にある大規模駐留基地に襲撃する。

 

 

北西の基地を襲撃に成功した彼女らは着々と攻撃を進めていくのであった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

【ロイヤル、セイレーン大規模駐留基地】

 

 

《こちらメイド1、南西部の基地を攻撃しきりました。最後の南部に進行します》

 

 

《了解です》

 

 

時は前回の話を少し飛ばし、南部を除いたエリアを襲撃したメイド隊は最後のエリアへと飛んでいった。

 

 

《敵の増援は恐らくここからも来ています。作戦ブリーフィングでも確認しましたが、ここには航空拠点があります。これからも出てくるでしょう。各員、くれぐれも注意してください》

 

 

ウィルコ(了解)

 

 

《ベル、南部についたわ》

 

 

《了解、ここからはエレメント(陣形)を維持してください》

 

 

《わかりました》

 

 

5機は固まって飛行をする。すると作戦エリア外から増援が来た。

 

 

《各員、基地の外から敵の増援4機が来ます。この機体は・・・上級機です!》

 

 

《うぇー?!ここで出す!?》

 

 

《この基地は規模が大きいため敵にとっても渡したくないのでしょう。・・・!下にも新たな機体が!》

 

 

基地の滑走路からは新たな機体が発進していた。この機体らは間に合わない。

 

 

《メテオ様、貴機はまず地上目標を攻撃してください。敵航空機は我らメイド隊が対処します》

 

 

その指示により、メテオの機体《A-10》は高度を下げ無誘導爆弾を当てやすいようにした。心理的にこの行動は地上の者にとって当てやすく、攻撃に集中することが出きるが、それがこのパイロットの狙いだった。

 

 

地上の攻撃を自分に向けることにより、味方の被害を少しでも減らすため、メテオは低く飛んだ。

 

 

そしてこの機体から放たれた無誘導爆弾は自由落下で落ちていき、

 

 

攻撃範囲の標的をしっかりと巻き込んでいった。

 

 

『くそ!なぜ当たらない!』

 

 

『しっかり狙え!敵は足の遅い攻撃機だぞ!』

 

 

『攻撃機だから怖いんだろ!!』

 

 

『こちら航空機部隊!離陸、そして増援が出た!これより交戦する!』

 

 

『よし!航空隊が上がった!敵は疲弊してるはずだ!押し込め!』

 

 

《敵機来ます!注意!》

 

 

離陸した敵機は速度を出しながら迂回してこちらに飛んできた。メイド隊はメテオを囲むように固まる。

 

 

接近した機体は照準が定まるとミサイルを放ってきた。狙いはエディンバラだ。

 

 

《ミサイル!ブレイク(回避)します!》

 

 

《エディンバラ、回避したらすぐに編隊に戻り・・・!こっちにもミサイルが!》

 

 

シェフィールドが喋っている途中、ミサイルアラートが発生、回避行動に移った。

 

 

《この角度・・・害虫ならではの嫌らしさですね。メテオ様、撒きしだいすぐ戻ります》

 

 

《了解。シリアスはエディンバラ姉さんを援護してください》

 

 

《わかりました!》

 

 

《メテオ様、しばらくの間ご自由にお飛びください。私が援護を致します》

 

 

ベルファストの機体はメテオの斜め後ろの位置で飛び始めた。すると敵機がA-10を狙うために追い始める。

 

 

《メテオ様、レーダー照射を受けています》

 

 

《私が追い払います》

 

 

照射を受けていないベルファストは減速を始める。その速度数値が500Kmを下回ると、

 

 

シェフィールドと同じように()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

『なっ!?なんだあの挙動!』

 

 

彼女はコブラと言う起動を見せた。空気抵抗により今日減速したため、敵機は通り過ぎていき、ベルファストの機体が元に戻ったときにはミサイルが発射されていた。

 

 

素早く飛んでいったそれは敵を追い、敵は避けようとするも直撃してしまった。

 

 

『くっ、くそ!落ちる━━━━━』

 

 

《敵を撃墜しました。メテオ様の元に戻ります》

 

 

『味方が一機落とされた。あの機体は・・・メイド隊か』

 

 

『メイド隊の1番機は《ユニオンの英雄》に匹敵する実力を持っていると言われている。各員積極的に落とせ』

 

 

基地に着いた上級機がやってくる。それぞれメイド隊を追い始め、ドックファイトになった。

 

 

《またこちらに着いたようですね。メテオ様。しばらくお待ちを》

 

 

追われる立場となったベルファストはスピードをある程度上げて飛行する。一方セイレーンはそれよりも早め、接近していった。

 

 

『目標を照準』

 

 

《・・・すぐには撃ってこない。必中を狙っているようですね》

 

 

食らいついた敵はなかなか撃たなかった。しかしベルファストがハイGターンで減速し、そのあとに真っ直ぐと飛ぶと。

 

 

『FOX2』

 

 

躊躇なく撃たれた。

 

 

《ブレイクします》

 

 

彼女は慌てずに飛ぶ。ところが旋回はしていない。スピードも出さず真っ直ぐに飛ぶのをレーダーで確認していたフッドは警告した。

 

 

《ベルファストさん!》

 

 

《大丈夫です》

 

 

そう言葉にしたベルファスト。すると次の瞬間━━━━━

 

 

 

 

 

そこで少し上に上がって()()() ()した。

 

 

『・・・え?』

 

 

ミサイルはバク転した際に少し上がった機体の真下を通って行ってしまった。

 

 

なお、機体はコブラのようにその場に止まっているような状態なため、敵機までもベルファストの横を通りすぎてしまう。

 

 

『・・・いっ今のは!?』

 

 

呆気から数秒にすぐ立ち直ったが、高速の世界でそれは命取りだ。回転したユーロファイターはいつの間にか元の体勢に戻り、それと同時にミサイルが2発発射された。

 

 

敵機は急いで旋回しようとした。だが先ほどの呆気のせいで身体の言うことが遅れ、

 

 

そして完全に被弾した。

 

 

『ぐわぁあああ!!』

 

 

《こちらメイド1、敵を撃墜しました》

 

 

《・・・まさか実戦で【クルビット】を使うなんて、他の機体が狙っていたら墜ちてましたよ》

 

 

《他の誰かが狙っていないとわかったからこそ、この機動をとったのです》

 

 

《実戦でクルビットを使うとは・・・!さすがです》

 

 

《本当にねぇ、ベルったら・・・・》

 

 

シリアスが素直に感心し、エディンバラは少し呆れながらも納得する。しかし、ベルファストがメテオの方を見るとすぐに目の色を変えた。

 

 

《!、メテオ様が追われています!》

 

 

彼の機体の後ろには敵機がいた。そこにいる2機とも全力で飛んでおり、A-10は強引にハイGターンをしながら、敵機は減速して多少遠回りになりながらも無理のない姿勢で追っている。

 

 

《シリアスが援護します!》

 

 

そう言って彼女は自分の機体を旋回させ、エンジンを全快にする。

 

 

一方、敵機はミサイルを発射。メテオはハイGターンを維持したままにしてそれを回避した。

 

 

《メテオ様がミサイルを回避しました》

 

 

《しかしあのままでは負担が大きいです!シリアス急いで!》

 

 

一刻も争う事態に全力で飛ぶが、すぐには差が縮まらない。シリアスは通常ミサイルより多少射程距離の長い特殊兵装に切り替え、敵機をロックオンしようとした。

 

 

・・・・が

 

 

 

 

 

A-10が全力で飛びながら

 

 

 

 

クルビットをした。

 

 

 

《『《・・・へ?》』》

 

 

A-10はバク転をし、敵機はそれをやっている機体の下を通って行く。ちなみに敵機のパイロットは、(あれ・・・?A-10って推力偏向ノズルついてたっけ?)と、考え込んだ。

 

 

そんなことをしている間に、メテオの機体は元に戻ってミサイルを発射。飛んでいったあとミサイルアラートに気がついた敵機は、その直後に着弾をし、墜ちていった。

 

 

《・・・メテオ様が敵機を撃墜しました》

 

 

《・・・いや待って!?なんでA-10がクルビットできるの!?あのスピードで!!私の見間違い!!?

 

 

《これは・・・マニューバシステムの一言で説明がつくでしょうか》

 

 

《つ、つくと・・・思います・・・?》

 

 

なお、その後A-10は何事もなかったかのように無誘導爆弾を投下をしていった。

 

 

彼女らは先ほどの光景を一旦記憶の隅に置いとこうとするも、うまく忘れることができなかったと言う・・・。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

【数時間後・ロイヤル中央基地】

 

 

大規模駐留駐留基地への襲撃は成功した。補給なしでの戦闘だったが損失も0で予想以上の戦果に上層部は驚いた。

 

 

メイド隊のこともあるが、噂のルーキーもまた興味を示しており、そしてフッドもまた例外出はなかった。

 

 

彼女は今A-10のある格納庫に足を運んでいた。彼、メテオの乗っていた機体は機銃で撃たれた跡がある。それを見ている女性にフッドは近づいた。

 

 

「夜間にまで整備お疲れさまです。【イラストリアス】様」

 

 

「フッド様。そちらもまだお仕事をなされているのですか?」

 

 

「ええ、仕事終わりにこちらへと思いまして」

 

 

そう軽く挨拶をすると、彼の機体をもう一度見る。幾つかの機銃の跡。しかしよく見ると、機体に詳しい者なら違和感を感じる()()があった。

 

 

「この匂いは・・・無理に無理を言わせたようなものですね・・・」

 

 

「えぇ、マニューバシステムによる強引な機動。パイロットはもちろん、機体までもが大きな負担が襲いかかるものです。よく彼とこの機体は無事で済みました」

 

 

「そうですね。・・・そうですわ。イラストリアス様。【陛下】が明後日にこちらに来て久しぶりにお茶会を行うそうですよ」

 

 

「まぁ、それは楽しみですわ。ちなみに他に今回参加する方は?」

 

 

「今回の参加者は私に、陛下【ウォースパイト】様・・・そして陛下の推薦でメテオ様が参加する予定です」

 

 

「メテオ様が?陛下はどうして彼を・・・?」

 

 

「どうやら気になるそうです。メテオ様の返事はまだですが・・・」

 

 

「うーん・・・確かに気になりますね。私も今度のお茶会にはメテオ様について聞いてみようと思います」

 

 

そう提案したフッドはあのシステムについて思いながら機体を見つめていた。

 

 

ちなみにだが今日はもう時間が遅かったため、メテオの機体の修理は明日に持ち込んだと言う。

 

 

 

~続け~




エスコン3Dじゃあどんな機体でも敵の前にいる状態でアタックマニューバ仕掛けたらクルビットができると言う変態設定というね。



ちなみにですが、多分作者のやる気のせいでまた大きな間が空くと思います。


どうかご了承下さい。



ではまた。

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