インフィニット・ストラトス 正義と日食の騎士 作:どこかのシャルロッ党
「行くぞ鈴」
「分かってるわよ・・・・」
「(凰さんはまだ未知数・・・・綾崎君の場合だと・・・・少し本気を出さないといけませんね。前の時は酷くやられましたし)」
模擬戦をすることになった1年1組の副担任 山田真耶は翔真と鈴に若干だが警戒心を露にすると同時に両手にアサルトライフルを構える。以前真耶は翔真と模擬戦をしたことがあったが、その時は瞬殺されてあっけなく負けたことがある。
「(手加減はしない方が、身の為ですかね・・・・)」
「綾崎、凰の準備は完了。山田先生、お願いします」
「はい。行きますよ二人共!」
「「了解!!」」
真耶はアサルトライフルをいきなり発泡。翔真と鈴は同時に空へ浮上して弾を避けるが真耶も二人を追いかけて空へ上がりつつ、アサルトライフルを連射して接近。
「フォーメーションF32」
「あいよ」
翔真は鈴の前方へ移動して、薙刀"夢現"を展開すると真耶に襲い掛かる。真耶はその攻撃を退けて翔真に反撃しようとした。だが、翔真の背後に隠れていた鈴が真耶の背後を取る。
「もらったわ!」
「(いつの間に!?)」
「喰らいなさい!」
鈴は甲龍の武装の一つである衝撃砲「龍咆」と「崩拳」を放つ。
「くっ!?」
「嘘・・・・あの至近距離で避けた!?」
「やりますね凰さん。ですが、がら空きです」
衝撃砲をギリギリ交わした真耶はアサルトを連射。しかし翔真が接近してアサルトライフルの銃口を向ける。だが真耶はそれに動じることなく左手のアサルトライフルで対抗。
「片手で!」
「・・・・!」
真耶は近接ブレードを鈴に向けて投げ放ち、鈴を一撃で落とす。鈴が脱落したことで、真耶は翔真一人に二つの銃口を向ける。
「まさか鈴がああまでして・・・・やりますね先生」
「そんなことありませんよ。凰さんもなかなか強いです・・・・」
「・・・・本気か」
「はい」
真耶はアサルトライフルを連射。翔真はスラスターを吹かして地上スレスレを飛行。その影響で砂埃が発生・・・・真耶は銃口を向けたまま砂埃に溶け込んだ翔真を探す。
「(反応が消えた・・・・砂埃を利用して姿を消した。ですがそれは一時的なもの)」
「はああァァァァ!!!」
真下から現れる翔真はアサルトライフルを発泡した。一方で翔真・鈴と真耶の異次元すぎる戦いに一夏達は言葉を発さずにその戦いに魅了されていた。
「(すごい・・・・綾崎君の纏っているラファールがあそこまでの性能を引き出すなんて・・・・だけど)」
その戦闘を見ていたシャルル・デュノアは翔真の纏っているラファールの反応が少し遅れていることに気付く。翔真が動く度に3秒遅れでラファールが反応しているが、所々から電撃が走っていた。
「(このままだと・・・・)」
「・・・・!なに!スラスターの故障!?」
「(やっぱり・・・・あんな無茶なことしたらラファールは持たないよ)」
翔真専用にカスタムされたラファール。しかしそれでも翔真の操作に対応仕切れずラファールは悲鳴を上げる。シャルルは翔真の操作技術に感心すると同時に翔真に興味を持つ。