インフィニット・ストラトス 正義と日食の騎士 作:どこかのシャルロッ党
前に投稿した50話は消しました。なので新しく投稿します
第50話「もう一人の自分」
色々とトラブルに見舞われた臨海学校は無事に幕を閉じた。もう一人の一夏ことキラは翔真の計らいによりスコールの所へ世話になる事になった。その際マドカがキラと再会をした際に涙を流してブラコンが発病したのはここだけの話。学園は夏休みに入り、それぞれが実家へ帰省する中、翔真はシャルロットをバイクに乗せて高速道路を走っていた。
「翔真速いね!バイクってこんなに速いんだ!」
「まあな」
「でも、今から何処に行くの?」
「ちょっとな」
黒いCB400を走らせて高速道路から下道へ降りて2時間……とある住宅街へ到着する。
「ここは……っ!翔真あれって!」
「その通り……”俺自身”だよ」
シャルロットの視線の先には翔真がもう一人いた。正確には”この世界に存在する綾崎翔真”だ。
「もう、兄さんってばまたバイク弄りですか?」
「わりぃな愛理!バイクは俺の命だからな……」
「(楽しそうじゃねぇか……)」
目の前にいる自分自身は楽しそうにバイクを弄っていた。翔真はその光景を見て笑みを零す。
「もしかしたらと思ってな……だが、幸せそうに暮らせてそうだ」
「……翔真もしかしてあっちが恋しいの?」
「どうかな。わりぃな付き合わせて!さあ『見付けた』なんだ」
立ち去ろうとした時―――あちら側の自分に声を掛ける女性がいた…しかし嫌な胸騒ぎを感じる。
「どちら様で?」
「まさか私を忘れるとは……なぁに、すぐに思い出させてあげるわ」
「まじかよ!シャル!」
「うん!行くよジャスティス!」
その女性はあろう事かISを纏う――――全身装甲型のIS”セイバー”を纏う女はびっくりして腰を抜かす翔真に銃口を向ける。
「あ、IS!?な、なんで!!」
「とぼけるの〜?散々私の仲間を奪っておいて「させないよ!」……!」
セイバーを蹴り飛ばす――――インフィニットジャスティスを纏うシャルロットはそのままシャイニングエッジブーメランを放ちセイバーからビームライフルを破壊。対するセイバーの女はヴァジュラビームサーベルを抜く。
「邪魔するなァァァ!!」
「ここじゃ被害が出る……悪いけど場所を変えようか!」
背部にあるファトゥム01を飛ばしてセイバーを拘束すると場所を変える。
「い、一体何が……「悪かったな、巻き込んで」え……」
「よ…」
「え、えぇェェェェェ!?お、俺がいる!?な、なんで!?」
「びっくりするよな?……まあ色々あってな。じゃあ『兄さん!?』」
翔真はびっくりするもう一人の自分に苦笑いしながらもその場を去ろうとしたがこの世界の妹に見付かる……それも二人に。
「に、兄さんが二人いる!?」
「どうなってるの〜!?」
「ありゃ……こりゃ面倒な事になっちまった……」