盃兄弟の最年長は非能力者   作:ろみぃ

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舞い戻ってきました!元……なんでしたっけ?

色々あって(主に挫折が原因で)、IDすら消していたんですけど、この度再登録の上再投稿することにしました。

ONEPIECE本編も進展し、ロジャーの過去も明らかになった今、主人公の年齢などを微調整して書き直しています。それにあたって、一話目は中途半端な形で終わりますのでご了承ください。

初めての方も最後まで見ていってくれると嬉しいです。


???話 それは20年先の未来から

ポートガス・D・エースが処刑される。

その知らせを聞いたのは溜めに溜めきった有休を消化した後、久々に本部に帰ってきた直後のことだった。ちょうど、ニュース・クーによって全世界にその情報がばらまかれたのと同時期であり、七武海にも招集がかかり始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海が荒れていた。

海軍本部マリンフォードで行われるはずだったポートガスの処刑は、予想していた白ひげ海賊団の乱入と予想外の第三勢力の登場によって当初の予定を大きく外れることとなった。

 

最初の内は海軍優勢で戦況が進んでいた。いくら四皇白ひげと言えど、地の利の差を簡単に埋めることは出来ず、攻めあぐねているという印象を受けていた。国引きの子孫が出てきたときはヒヤリとしたが、七武海たちの能力により事なきを得た。

このままいけば予定通り処刑を進められるだろうなと考えながら遊撃をしていた。途中途中白ひげ海賊団の隊長クラスと接触することもあったけど、何とかここまで無傷で行くことが出来た。

 

そろそろ“作戦”が始まる時間かという頃、空からの乱入者。現れたのは海軍の軍艦に乗った囚人たち。加えて元を含め七武海が二人に革命家とよくわからないオカマたち。

 

そして、いろいろと話題に事欠かない超新星の海賊(問題児)、麦わらのルフィ。

 

 

 

そこから、戦況は怒涛の勢いで移り変わっていった。

 

それまではあまり動いていなかった七武海たちが積極的に動き始め、最新の人間兵器であるパシフィスタが戦場に大量投入された。かと思えば白ひげ傘下の海賊団船長の一人があろうことか白ひげを刺し、全てが仕組まれこの戦争は茶番だと言い始める。

ああ、サカズキ大将の口車にでも乗せられたか、と少々哀れに思ったが、少しの間を持って立て直し、それまで動かなった白ひげがとうとう戦場に降り立った。

 

そして作戦は進み、防護壁が作動する。氷漬けにされた湾内に閉じ込められた海賊たちはサカズキ大将の流星火山で足場を奪われ、海に落ちて身動きが取れなくなったところを防護壁に備え付けられた大砲に襲われる。

だが、防護壁は完璧ではなく、倒れた国引きの重みで作動しなかった一か所から一気に広場へとなだれ込まれてしまう。

 

一気に海賊側が有利になった戦場。持病により白ひげが膝をつき、それを皮切りに隊長クラスが次々に戦闘できない状態となっても、麦わらが発動した覇王色の覇気により立て直し、更に、ばらばらだった白ひげ海賊団と第三勢力とが麦わらを中心にまとまっていき、手に負えない状態となってしまった。

 

 

 

 

 

処刑台へと続く道は開かれ、海軍の英雄を吹っ飛ばした麦わらはポートガスを解放。後は逃げるだけとなったのが今の状況。

 

「お前らと俺はここで別れる!!!!全員!!必ず生きて!!!無事新世界へ帰還しろ!!!」

 

そう言ったのは白ひげ。自らを時代の残党と言い、大事な家族(仲間)を逃がすために一人戦場に残ることを宣言した。

 

「――ハハッ、やっぱかっこいいな、()()()()()

 

ポツリと呟いた言葉は方々から聞こえてくる戦闘音によって掻き消された。こんな事、過激派の海兵に聞かれでもしたらただじゃすまないだろうけど、少なくとも“海兵”には聞かれていない状況下なのだから許してほしい。

 

『まったく、それには同感だ。ぼくも死ぬときはあれくらいかっこよく死にたいものだね』

 

呟きに反応したのは誰だったか。目の前の相手か、もしくは自分の心の声だったのか。

 

白ひげを残し、海賊たちは海へ向かう。それを追う海兵を一騎当千の力で薙ぎ払う白ひげ。これはもう、海軍の負け確定だな、なんて厄介な人物の相手をしながらのんきに考えていた時、戦いが始まってから常時発動していた見聞色の覇気が嫌なものをとらえた。

 

「―っの馬鹿!!」

 

『おいっ!?』

 

気付いた瞬間、反射的に駆け出した。特に何かを考えていたわけではない。そうしないと後悔することを本能的に理解したから動いただけどあって、それからどうするかなんて全然まとまってない。“作戦”だってある。今はまだその時じゃないってわかっていたはずだ。

 

でも―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここを逃すと私の目的は達成できないから。

 

()()()!!!」

 

覇気で見た景色に割り込んだ時、何かが私の腹を焼いた。

 

 

 

 




中途半端ですがここで終了!
次からは過去、幼少期の話になりますので、この続きは遠い未来にて。

拙い文ですが、読んでいただきありがとうございます。

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