「「「ええーー」」」
もう1人の私どうして飛鳥ちゃんと薫ちゃんとここに来れるの?」
原作世界のキュアグレースが融合世界のキュアグレースに聞く。
「実はね。まなつちゃん達の世界では使えなかった裏技を使ったの」
「「「「「「裏技」」」ラビ」ペン」ニャン」
「うん、そうだよ」
そしてキュアグレースが話し出す。
「のどかさん恐らくのどかさん達が見たウサギ男と蛇女はシゾーとピトンと言う名で、ロボットの名は蒸気獣ポーンと言う名です。ただ彼等はまだ融合世界にはまだ出て来てないので、過去の世界ともう1つのすこやか市が何らかの繋がりを持った可能性があります」
「そんな私達はどうしたらいいの?」
「とりあえず特殊遊撃部隊のメンバーであるのどかさん達が、今回の事件に強制参加しているので、不用意に関わらないで下さいね」
「うんわかったよ。飛鳥ちゃん」
「でも、ビョーゲンズが出たら動いていいですから」
「後兄さん達がそっちに現れたら情報を提供して下さいね」
「うん・・・あーー空間に穴が出来て誰かが落ちて来たよ。飛鳥ちゃん」
「はいのどかさんこちらでも落ちて来たのが見えましたよ。落ちて来たのは過去の7人世界の真宮寺姉弟とエリカさんとジェミニさんの4人ですよ」
「ええ――どういう事飛鳥ちゃん」
「のどかさん。私も信じられないんですけど、1つだけのどかさんの世界がこういう事に巻き込まれた原因は恐らく16番目のプリキュアの世界と隣接していたからだと思います」
「ええ――」
「その時の通信を使って簡易ゲートで飛鳥ちゃん達と合流してこっちに一緒に来たんだよ」
「私達がここに来たのは」
「直哉ここもう1つのすこやか市じゃない。まさかここも巻き込まれたの?」
「そうみて間違いないですね。ローラさんあれを見て下さい」
グレースの体内にいる直哉がそう言うと全員が、真宮寺直哉達が戦っている場面を見た。
「このタイミングで少し簡易ゲートを使ったらこの世界でなら簡易ゲートが正常に起動したからね」
「でも何で私達の世界だけ正常に起動したのかしら?」
「不思議ペン」
「それは恐らく、この世界でかなりの回数を行き来してたからだと思いますよ」
そう言いながら融合世界のキュアグレースの中から直哉が出て来た。
「「「ああ、成程」」」
「確かに最初の頃よくのどかの部屋に簡易ゲートで来てたわね」
「ええ、あの頃はこちらののどかさんとラビリンに迷惑をかけていましたがね」
「そんな事無いよ直哉君」
「ありがとうございます」
「さて僕達がここに来たのは、原作世界のすこやか市がどういう状況に置かれているのかを説明する為です」
「説明って飛鳥ちゃんから聞いたよ?」
「それは現状の説明です」
「ここは過去の7人世界ですけど、何らかの形で今回の事件が起きている間だけは改変が行われて特殊遊撃部隊と、特殊遊撃部隊の敵を引き込んだと考えられます」
「でも直哉さん。俺達をこの世界のこの事件に組み込んでもイシュメルガにとっても何の得にもならないような気がしますが?」
「恐らくイシュメルガは、紫の扉の世界もしくはオレンジの扉の世界で、特殊遊撃部隊を葬る気だったと、自分も考えています」
「それでは、直哉さんはイシュメルガのほかに、何者かがいてイシュメルガの作戦を中断させてこちらに特殊遊撃部隊を強制参加させたと考えているんですか?」
「はい」
「ただし、特殊遊撃部隊とメガビョーゲン達はあくまでもゲームで言えば、ゲストキャラみたいな役割だと思ってます」
「成程」
「あ、そうかもし私達をメインキャラクターとしてやるならわざわざ過去の7人世界で、行われる事件を利用する必要ないね」
「じゃあ特殊遊撃部隊をこの状況にする為にまなつちゃん達の世界と私達の世界が利用されたの?」