「ええ、そうみたいね」
「しかし特殊遊撃部隊が何故過去の7人世界にいる?」
それは、これが原因よ」
トワが映像を再開した。
「フフ無事特殊遊撃部隊を依頼者のいる世界に跳ばすことが出来たわね」
「イシュメルガ私の割り込みで、ゲームを中途半端にした事を怒っている?」
「いやそれは無いが」
「そうなら良いわ後は依頼者の行動を見るわよ」
「ああ」
「成程な奴等が言っている邪精霊はあいつの事か?」
「恐らくね」
2人は思い出す。
「巴里に眠る異界の精霊よ、我が声に答え眠りから覚めよ」
殺女がそう言うと、かつてパリシイの怪人と共に巴里を襲撃した。オーク巨樹と共に現れた憑依の木の精霊であるカルマが復活した。
「おい直哉、あの大きな木はなんだ?」
「あれは、異世界からの侵略者です」
「「「「異世界からの侵略者だとーーー」」」」
「久しぶりですね鬼神を操る姉弟よ」
「成る程、貴女方が、私を復活させてくれたのですね?」
「ええ、そうよ」
「ならばお礼をしなければなりませんね、二人共憑依獣となり、私を守りなさい」
!!
カルマがそう言うと、シゾーと、殺女に、憑依の実が打ち込まれた。
「「ギャアアアア」」
二人の体は変化し、ついに憑依獣と化した。
「しかしトワ、カルマが特殊遊撃部隊の事をいつ知ったと思うか?」
「カルマはトワの失態をカバーするのに過去の7人世界に送った時期は、巴里華撃団の戦いが終わった後だぞ」
「それなのにカルマがイシュメルガとデボネアの協力を普通は受けれないと思うが?」
「ええ、普通はそうねだけどワイズマンが乱入したわよねあの時」
「そうだったな」
「「「「なっ貴様が降魔を」」」」
「この降魔は特殊でな、いけ降魔よ米田健二達の機体双武二式と融合しろ」
!!
「何だとワイズマン俺を即裏切るのか?」
「何を言ってる。米田健二お前は私の実験に付き合うのだろう?」
「何だと」
「私の実験はこの特殊降魔と霊子甲冑の融合生物を作る事なのだよ」
「うおおおお」
そして米田健二と、真宮寺桜花が乗る双武二式は、特殊降魔に取り込まれた。
そして降魔甲冑が誕生した。
「「「「「なっ」」」」」
「なんて禍々しい力なの?」
「恐らくこの時に誕生してしまった降魔甲冑が新たな分岐点となって過去の7人世界の巴里で力を失っていたカルマが再び目覚める切欠を与えたんじゃないかしら?」
「ふむ、復活した理由は何となく理解は出来るが、本来はカルマも中ボス的な立場だったんだぞ」
「いくら何でも無理があるだろトワ?」
「成程今回の過去の7人世界の事件が融合世界まで影響を受け居る理由は、そう言う理由だと考えているんですね?」
「そうよ直哉とキュアグレース」
トワがそう言うと、直哉とキュアグレースと誠十郎とクラリスが、トワとレイのいる部屋に来た。