飛鳥の失敗
「巨大ネコ騒動の時は相手も貴女の事を知らないからあえて怪我をさせなかっただけかも知れないと言う事も考えて置くべきと思いますよ」
「貴女の友達との約束を守りたいと言うのは素晴らしい事ですが、もしその約束を実行中に大怪我して貴方の家族が苦しむ事になっても良いんですね?」
!!
「・・・」
「私はなのは叔母さんが無茶をしないように言ったのに」
「そうだけどジュエルシード事件に発展した本当の理由も言う必要あった?」
「あ、確かに余計な事だったかも」
「そして飛鳥が接触した事で・・・」
なのは、ごめん恐らく僕は、紫藤飛鳥さんの言う通りになると思う。だからもう僕の事は忘れて欲しい」
「いや、私ユーノ君と約束したもん。ジュエルシードを全部集めるって」
「そうですか、貴女がそう決めたのなら構いませんが、これからのジュエルシードに関わるのなら命を落とすかもしれない事も考えていますか?」
「それは・・・」
「なのは僕は紫藤飛鳥さんが怖いんだ。紫藤飛鳥さんが何故僕達に接触したのかすらわからないけど、あの人を敵にするのだけはしない方が良いと思ってるんだ」
「ユーノ君」
「御覧の通り飛鳥は、フェレットに恐怖を抱かせてしまいましたね」
「う、反省します。兄さん」
「まあやってしまった事は、仕方が無いですがこれでなのはさんサイドの協力者として動くのは厳しいかもしれないね」
「そうかもしれません。兄さんすみません」
「別に謝らなくても良いよ。フェレットの件以外では特殊遊撃部隊の介入なしで、順調に温泉イベントまで終わったんでしょ?」
「ええ、だからこそ私の一言が悔やまれるんです」
「それってやはり旧幼馴染世界の大規模介入による影響による物語が進行しないのを見たから?」
「それもありますけど、旧幼馴染世界の場合は、私達が介入しないと私達の世界が消滅すると言う状況でしたから」
直哉は飛鳥から聞いた話を思い出す。
「ええ、会いましたよ2人共霊としてですが、それでわかったんですよ。米田さんが何故私だけをパパとママに会わせたのかの理由が」
「成程その当時の薫ちゃんには、霊力が無いから飛鳥ちゃんと薫ちゃんのパパとママを薫ちゃんが見れないからか」
「そうです。その話を聞いた後少し薫と喧嘩になりましたけどね」
「その喧嘩の理由は飛鳥ちゃんと薫ちゃんが、自分の時代から過去にタイムスリップした事に関係しているのかな?」
「ええそうですねパパから、自分の時代を守る為に二は、ブルーを誕生させない事だと言われて私と薫が、過去に跳びその時代のパパをブルーにしないように動いたのですが、別の並行世界からブルーになったもう1人の紫藤直哉さんが現れ、その影響で私達の時代は消滅したんです」
「「・・・なんというか凄い人生を送ってるね。飛鳥ちゃんと薫ちゃん」」
「成程ね、そして以前の話に繋がるんだね」
「はいそうです」
「兄さん私はどうしたらいいですか?」
「うーん難しいね。実際にあの世界が狂ったわけじゃないし、ただあの世界とのアプローチ仕方を変えればいいんじゃない?」
「アプローチの仕方ですか?」