のどかが応対する為米田のいる玄関に行き米田と話をして米田を直哉のいる居間に連れて来た。
「米田さん今日はどうしたんですか?」
「ああ、直哉特殊遊撃部隊に依頼をする事は可能なのか?」
「ええ、それは可能ですよ例えば大きく歴史を変えてくれと言うのは無理ですけどね」
「そうか・・・ならこれは可能かもしれないな」
「米田さん、何か依頼があるんですか?」
「ああ、それは・・・大神の事での依頼があってな」
「大神さんについての依頼ですか?」
「ああ」
「可能ならでいいんだが、大神が巴里にいる間特殊遊撃部隊を動かして影から大神を助けてくれないか?」
「「「ええーー」」」
米田の依頼を聞いたのどか達は驚いていた。
「成程そう言う理由で家に来たんですね」
「そうだ、受けてくれるか?」
「米田さん覚えていると思いますが、僕が帝国華撃団に協力するのは両親の気持ちを考えての事ですよ」
「あ・・・」
そして米田は思い出した。
「なら夜だけでもこの大帝国劇場ですごせないか?」
「どうして?米田さん」
「ああ元々大帝国劇場を建てる計画は俺ではなく直哉の両親の計画だったんだ。俺は外部協力者だったんだ」
「ああ帝国華撃団だっけ記憶を失って家に帰って自分の物を探しているときその名前を見た覚えがある」
「そうか12歳のお前には難しいかもしれんが帝国華撃団とは霊的災厄から都市を守る秘密警察みたいなものだ」
「そうなんだ。昨年の降魔戦争がきっかけかな。霊的災厄から都市を守る計画が動き出したのは?」
「ああ、本来なら降魔戦争前に立ち上げたかったがな」
「そうなると両親の手柄となるからそれを嫌う人がいたんでしょ」
「その通りだ。そして実際に降魔が現れて軍の連中が帝国華撃団をあわてて作ろうとしているのさ」
「それじゃ僕を大帝国劇場のオープンセレモニーによんだのは・・・」
「ああお前という存在を利用したい連中から守るためでもあるのさ」
「確かにそうだった。卓と桜花の協力があって帝国華撃団のメンバーは集める準備が整ったんだ」
「ええ、ですから僕も2人の息子としてビョーゲンズが黒鬼会と共闘した時は、干渉出来ましたけどね」
「そうか・・・やはり無理か」
「いえ、大神さん個人を助ける為の行動は出来ますよ。ただ出来ないのは巴里華撃団として動く時ですよ米田さん」
「ああ、そういう事か」
「何故巴里華撃団行動中の時の大神さんを助けれない理由は、僕の両親が巴里華撃団関係者と友好を結んでない事が理由ですね」
「成程、確かに卓と桜花が世界に華撃団構想を広める前に死んだからな」
「ええ、恐らく特殊遊撃部隊の事を知ってるのは、巴里では大神さんと迫水さんぐらいだと思いますよ」
「迫水か・・・」
「巴里にいる筈の迫水さんが帝都に戻っている理由は、巴里華撃団の隊長に大神一郎さんにして貰いたいと思っているんですか?」
「ああ、私としては巴里華撃団の隊長は彼しかいないと思っているさ」
「そうですか、ですが今彼の所属は帝国華撃団ですが、その帝国華撃団は太正15年3月から特殊遊撃部隊の一部となったので、残念ですけど帝国海軍等を使わないで直接こちらに連絡してくださいね。迫水さん」
「そんな馬鹿な、いくら何でも軍の部隊を吸収したと言うのか?君は」
「正確には僕は、紫藤桜花の指示通り、今月から帝国華撃団を特殊遊撃部隊の一部として運用するんですよ」
!!
「成る程君は桜花さんの後継者なのかい?」
「ええ、後継者と言うより自分としては、引き継いでいると言う感じですね」
「成る程なら、特殊遊撃部隊総責任者の紫藤直哉殿、大神一郎君を巴里華撃団に、移籍させてくれないか?」
「迫水さん。今月は無理です。大神さんには特殊な任務を実行してもらっているので予定では4月には終わる予定なので4月になり任務が終わった後なら構いませんよ」
「大神一郎さんの巴里華撃団隊長としての着任を」
本当かい?しかし君達は大神君に何をさせているんだい?」
「ああ、これは大神一郎さんの希望なんですよ。今彼が行っている事は」
「大神君が希望していた事だって」
「ええ詳しい内容は,個人のプライベートな部分のお願いなので言えませんが」
「ああ、そこまでは聞かないよ。安心してくれたまえ」
「そう言えば迫水さん。大神さんの資料は巴里の方にあるんですか?」
「それが向こうには何故か大神君の資料がないんだよ」
「今回はその件もあってこっちに来たのさ」
「そう言う事でしたらすみません。基本的には、特殊遊撃部隊に所属する者の情報は開示はされないので」
「成る程、そう言う事だったのか」
「はい、そして特殊遊撃部隊の情報を開示しない理由は・・・」
ビービービービー
その時大帝国劇場に緊急警報が鳴りだした。
!!
「何だ警報だってーー馬鹿な戦いは終わった筈だ」
「迫水さんには少し特殊遊撃部隊の戦いを見せましたけどね」
「ああ、あの時か」
「そうです。米田さん」