「正直僕としては今の段階では、特殊遊撃部隊を巴里に派遣するのは反対と考えています」
「ふむ、現状では動かせないのはわかる。だから大神個人だけという制限が付くんだな」
「はい、帝都のようにノイズやメガビョーゲンが巴里に出るのなら何も考えないで特殊遊撃部隊を動かせるんですけどね」
「成程な、帝国華撃団の場合は俺とかかえで君が特殊遊撃部隊の存在理由を知ってるが巴里華撃団や迫水には最低限必要な情報しか渡してないのか?」
「ええ、その他の理由もありますが特殊遊撃部隊の存在理由が原因で大神さんと巴里華撃団隊員達の関係を悪化させたくないと言う理由もありますが、米田さんの危惧している事を考えてみると特殊遊撃部隊の出撃事案が起きるかも知れませんね」
「どういう事だ直哉」
「この映像を見てください。米田さん」
そして直哉は映像を再生した。
「つまり私が、朧を倒せばいいのね」
「ふっ倒せればいいがな。俺が勝てば真宮寺さくらお前を俺の部下の夜叉にしてるぜ」
「行くわよ。破邪剣征・桜花放神」
さくらが先手で、破邪剣征・桜花放神を放つ。
ぎゃああ。右足が」
「どんどん行くわよ破邪剣征・桜花放神」
「ぎゃああ。今度は俺様の両腕を切断しやがったな」
「朧貴方弱いじゃない」
「よくその強さで上級降魔と名乗れるわね」
「ふっ俺様が、お前斬られただけと本気で思ってるのか?」
!!
「何ですって」
「よく見ろ俺様の切断された殻を」
朧がそう言うと、朧の切断された部分が妖気の塊となり、さくらの口から体内に入って行った。
「がっおえええ」
「朧私に何を入れたの?」
「さあな、少し考えればわかるんだろ?真宮寺さくらよ」
!!
「まさか今のが私を夜叉にする物なの?」
「さあな、どのみち真宮寺さくらよ。お前の負けだ」
「きゃああああ」
朧は、さくらに一撃を与え気絶させた後魔空空間を解除し、さくらに向けこう言った。
映像停止・・・
「何なんだよあの朧という奴は?」
「本来あの朧はあんなのうりょくはありませんでしたが」
「さくらさんをああいう形で倒した以上、上級降魔朧は・・・生きてるかもしれませんね」
「「「「「「「「ええーー」」」」」」」」
直哉の言葉を聞いたのどか達とまなつ達が驚いていた。
「先ほどのさくらさんの体内に入ったように朧にはそうする事の出来る時間があったはずです」
「何だと!!同じ人間が2人いるだと――馬鹿なここは融合世界の異世界ではないのかーー」
「ああ、そういう事ですか?残念ですがここは融合世界ではありませんよ朧」
「ここは、本来僕達も干渉してはいけない世界なんですよ」
!!
「だがお前達は降魔皇復活の為か知らないが、大神一郎を16番目のプリキュアの世界に封印し、16番目のプリキュアの世界全体を融合世界に干渉させた罪は許されな」
「ひっ俺は何も知らない。京極と俺様の上司がメインで考えていたんだ」
「成程なら神器を過去から奪い、それを偽りの魔神器にしたのを認めるのか?」
「ああ、そして大神を封印する場所を俺達に提示したのは・・・ギャアアア」
朧は悲鳴を上げて絶命したのだった。
「「「「「「「確かに」」」」」」」」
「少なくとも朧はそう考えてもおかしくないと思いますよ。朧は夜叉にライバル意識を持っていたようですし」
「米田さん。僕達が動くかは大神さんが巴里華撃団に接触した後でもいいですか?」
「ああ、それは構わん」
その後米田は直哉の家を出て大帝国劇場に戻った。