シゾーピトンに続き怪人レオンを倒した巴里華撃団だったが、新たな隊員加入を大神は考えていた。
今日も大神、エリカ、コクリコ、グリシーヌの4人がパリの街に出かけようとした時、グラン・マのメイドであるメルに、呼び止められた。
「大神さん待ってください」
「メル君どうした?」
「大神さんまだ仲間探ししますよね?」
「ああ、そのつもりだけど」
「ならこれを、使ってください」
「これは何なんだい?」
「これはシャノワールの技術スタッフが作り上げた、小型霊力測定装置です」
「これで霊力のある人が随分と探しやすくなるはずですよ」
「ありがとうメル君」
そして、大神達は、メルから小型霊力測定器を受け取り、パリの街に向かった。
暫くして・・・
大神達は、パリ市内の様々の場所に向かったがなかなか、測定器に反応するほどの人物がいなかった。
「なかなかいないねイチロー」
「そうだな、よし後行ってない墓地に行って帰ろう」
「そうですね」
「そうだな」
大神達が墓地に行くと、測定器が強い反応を見せた。
!!
突然の事に驚く4人。そして装置が反応した人物を確認すると、そこにはグリシーヌの屋敷で生活している花火がいた。
「あらグリシーヌどうしたの?ここに来るなんて」
「ああ、少しな・・・それではな花火、私達は行く」
「はい」
グリシーヌ達は墓地から出て行った。
その夜・・・
大神は墓地で出会った花火の事を考えていた。
「あのグリシーヌの友人の、花火さんの霊力は高かったな。俺としては花火さんの意思に任せたいが・・・恐らく難しいだろうな」
「米田支配人が言ってたなメンバー集めに年単位の時間が必要だったと。そう言う点では俺達は運が良いのだろうな」
「仲間探しを始めて、コクリコや花火さんはまだ正式ではないが見つかったんだからな」
「それに俺が巴里華撃団での戦いで感じたのは帝国華撃団の場合は、チームワーク重視の戦いがやりやすいと思ったが巴里華撃団の場合は今の段階では個と言う力で対応せざるを得ないもんな」
「本当に直哉君に頼んで巴里華撃団の隊長になる前にゼムリア大陸に行って自分を鍛えて良かったと思う」
そして大神は思い出す。
「うわあ、ここがゼムリア大陸なのかい?直哉君」
「ええ、そうですよここは王都グランゼルと言う所ですよ。大神さん」
「まあ、今は大きな事件は解決したので平和ですよ」
「そうなんだ。直哉君これから俺達は何処に行くんだい?」
「まずは、エステルさん達と合流するので、遊撃手協会に行きますよ。大神さんとのどかさん」
「ああ」
「はーい」
「遊撃手協会グランぜル支部・・・
「あ、来たわね直哉に大神・・・あらのどかも来たのね」
「エステル彼は?」
「ああ、ヨシュア覚えてない?大神さんよ」
「ああ、名前は聞いた事があるけど僕は直接話すのは初めてと思う」
「大神さん僕は。ヨシュア・ブライトと言います」
「ああよろしくヨシュア君。俺は大神一郎だよ」
「さて、エステルさんとヨシュアさん暫く大神一郎が御二人の仕事に同行をさせて貰いますね」
「ええ、約束だったからね」
「うん僕も、エステルから事の成り行きを聞いてるから」
「それじゃあ大神さんを、お願いします僕は少し帝都に戻りますので」
「うん」
「わかったわ」
「帝都に何かあったのかい?」
「ええ、少し大神さんを、海軍に戻せと煩い人達がいましてね。米田さんが今は帝国華撃団は特殊遊撃部隊に一部だと言ってその人達と話し合うので」
「成る程」
「まあ、大神さんは帝国華撃団を率いて2度の霊的災厄を防いだ人ですしね」
「せめて大神さんがゼムリア大陸での滞在期間中は、面倒な事は気にせず楽しんでください」
「ああ、そうするよ直哉君」
「あ、エステルさん場合によっては、帝国華撃団のメンバーがこちらに来たいと言うかも知れませんけど、そうなっても大丈夫ですか?」
「大丈夫よ基本リベールを中心に依頼を受けるし、それにレンとお兄ちゃんが後で合流するから、お兄ちゃんが財布代わりね」
「あはは、ナオヤ・ブライトさんを財布代わりにするのはエステルとレンくらいだよ」
「そう、そんな事無いわよ」
「それでは大神さん。エステルさん。ヨシュアさん僕達は一度帝都に戻りますね」
「「「了解」」」
そして直哉達は、ゼムリア大陸から帝都に戻った。そのまま直哉とのどかは、大帝国劇場に向かった。
「あそこで出会った赤い星座の方々にはお世話になったな」
「あーあ大神のお兄さん勿体ないな。もう少し時間があればもっと強い猟兵になれたのに」
「本当だぜ、大神お前のような根性がランディにもあればな」
「あはは、大丈夫ですよきっと甥っ子さんにも伝わりますよ」
「そうだといいがな」
「また会いたいな」
大神はそう言いながら眠りについた。